ソフトバンク(☆6対3★)日本ハム =リーグ戦20回戦(2019.08.12)・福岡ヤフオクドーム=
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日本ハム
00001000231101
ソフトバンク
30000003X6702
勝利投手:和田 毅(3勝2敗0S)
(セーブ:森 唯斗(2勝3敗24S))
敗戦投手:吉川 光夫(0勝3敗0S)

本塁打
【日本ハム】横尾 俊建(2号・5回表ソロ)
【ソフトバンク】デスパイネ(28号・1回裏2ラン),デスパイネ(29号・8回裏3ラン)

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◆ソフトバンクが4連勝。ソフトバンクは初回、内川聖一の適時打とデスパイネの2ランで3点を先制する。8回裏にはデスパイネの3ランが飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・和田が5回1失点で今季3勝目。敗れた日本ハムは、打線が最終回に追い上げを見せるも及ばず、6連敗を喫した。

◆日本ハムの自力優勝が消滅した。首位ソフトバンクとの直接対決は残り5試合で、日本ハムはそれを含めて36試合を全勝しても、ソフトバンクが他カードの残り30試合で全勝すると、勝率で及ばないため。 ▼日本ハムがソフトバンクに3連敗を喫し、今シーズンの対戦成績は6勝13敗1分けとなり、対ソフトバンクの2年ぶり負け越しが決まった。

◆ソフトバンクが初回に先制。1死二塁から内川の適時打、デスパイネの28号2ランで3点。先発和田は3回まで無失点投球。 日本ハムは5回、先頭の横尾が2号ソロを放ち1点を返した。日本ハムは3回から金子が登板。6回まで1安打無失点に抑えた。 ソフトバンクは8回、デスパイネの29号3ランで勝負を決めた。先発和田は3勝目。森は24セーブ目。チームは今季日本ハム戦の勝ち越しを決めた。日本ハム吉川は3敗目。

◆ソフトバンク新人甲斐野央投手が窮地を救った。7回、2番手嘉弥真が1死二、三塁のピンチを招くと救援登板。大田、近藤を自慢のフォークで2者連続の空振り三振に仕留めた。 「チームのために全力で投げることだけを思ってマウンドに上がりました。2人ともいい打者なので慎重に、甲斐さんのリードを信じて投げた」。前日(11日)は6回1イニングを無失点投球。頼れるセットアップとして残り試合も懸命に腕を振るつもりだ。

◆ソフトバンク3番内川聖一内野手が先制打を放った。初回、先頭川島が左前打で出塁。今宮がきっちり送った1死二塁から吉川の144キロの直球を左前にはじき返した。 「(先発の)和田さんが初回3者連続三振のいい流れをつくってくれたし、慶三(川島)も先頭で出塁してチャンスをつくってくれたら。打ててよかった」。カウント1-0から積極的にバットを振ってチームに勢いをつけた。

◆ソフトバンクのアルフレド・デスパイネ外野手が2発の効果弾で日本ハムを粉砕した。 初回、1点を先制直後の1死一塁。先発吉川から右翼テラス席へ28号2ラン。「(先発は)ベテラン(和田)が投げていたので、みんなで勝とうと言っていた。打球が上がってしまったがギリギリで入ってよかった」。 2点差の8回1死一、二塁ではダメ押しの29号3ランを左翼テラス席へ。「(グラシアルやモイネロら)みんなが戻ってきて雰囲気がいいし、リーグV目指して頑張りたい」。頼れるキューバ砲が存在感を見せつけた。

◆ソフトバンク和田毅投手が今季3勝目、通算129勝目を挙げた。和田の球場別勝敗を出すと 球  場 勝-敗 勝率 ヤフオク 70-33・680 その他  59-35・628 本拠地のヤフオクドームで通算70勝目となり、同球場では杉内(巨人)の59勝を抑え和田が最多勝投手だ。日本ハム戦は通算26勝9敗の得意カードで、特にヤフオクドームの日本ハム戦は通算15勝3敗と、8割3分3厘の高勝率をマークしている。

◆日本ハムが今季2度目の6連敗を喫し、自力優勝の可能性が消滅した。 首位ソフトバンクに1回から圧倒された。歴戦の左腕、先発和田に3者連続三振を奪われ、その裏には内川、デスパイネに痛打を浴びて3点を献上。あっという間に主導権を奪われ、そのまま逃げ切られた。3連勝だけを期して臨んだ首位との直接対決3連戦は3連敗で幕を閉じた。 2年ぶりにソフトバンク戦の負け越しも決まった。栗山監督は「全然関係ない。こっちが連勝すれば(自力優勝の可能性は)復活するわけだから」。残りは36試合。8月はチーム打率2割6厘、1試合平均2・1得点と沈黙する打線の復調が急務だ。野球に熱くなると甲子園取材時を思い出して関西弁となる指揮官は「何とかするよ。ここからや」。最後まであきらめないのが日本ハム。高い壁の方が、乗り越えがいがある。

◆左肩痛からの復帰後初先発出場のソフトバンク川島慶三内野手が、切り込み隊長の役割を果たした。 初回和田の3者三振を受けて、その裏の先頭打者として登場。「プレッシャーかかったっす。『最高の流れつくったやん』からの『あれ?』だとズルズルいってしまうでしょ」。追い込まれてからの変化球を冷静に左前へ運び、内川の適時打で先制のホームを踏んだ。10日の1軍復帰後はベンチで存在感を見せていたが、先発でも結果を残した。

◆日本ハムがソフトバンク20回戦(ヤフオクドーム)で3-6で完敗し、自力優勝の可能性が消滅した。 首位との直接対決第3戦は初回から投打で圧倒され、覇権を争うライバルに2年ぶりのカード負け越しも決まった。今季2度目の6連敗で4位転落。チーム状況はどん底だが、ペナントレースは36試合を残す。首位とは6・5差。可能性がある限り、下を向いてはいられない。最終9回に追い上げも、時すでに遅かった。3連勝だけを期して臨んだ3連戦は3連敗。ソフトバンク戦は2年ぶりの負け越しも決まり、今季107試合目で自力優勝の可能性まで消滅。敗戦を見届けた栗山監督は、最後は一息つき、現実を受け止め、ベンチ裏へ消えた。試合後は「全然関係ない。こっちが連勝すれば(自力優勝の可能性は)復活するわけだから」と早口でまくしたてた。 初回の攻防が、全てだった。1回表の攻撃は、ソフトバンク和田の気迫に圧倒された。ストライクの直球3球に手が出ず、見逃し三振に終わった西川は「(和田の)フォームにタイミングが合わなかった」と振り返った。続く大田、近藤も空振り三振。歴戦の左腕に牛耳られると、その裏には内川に先制打を許し、デスパイネに2ランを献上。勝負どころを知る、常勝軍団の集中力で、あっという間に主導権を奪われた。 打線は最後まで、かみ合わなかった。渡辺が2安打を放つも、ともに走者なしの2回と8回。5回までに1安打ずつの大田と近藤は、7回1死二、三塁の場面で甲斐野に連続三振を奪われた。打者有利と言われる夏場ながら8月10試合のチーム打率は2割6厘で1試合平均は2・1得点。他5球団は4得点以上を奪っている。打線の状態を浮上させることが急務だ。 7月31日の時点で0・5差だった首位との差は、たった12日間で6・5差に広げられた。栗山監督は「(今カードは)全て勝ちにいって、勝ちきれない。全てのみ込んで、やっていくしかない」と前を向いた。振り返っても、悔やんでも、取りこぼした星はかえってこない。野球に熱くなると、甲子園取材時を思い出して関西弁となる指揮官は「何とかするよ。ここからや」。最後まであきらめないのが日本ハム。高い壁の方が、乗り越えがいがある。【木下大輔】

◆日本ハムのベテラン金子弌大投手(35)が強力打線を抑え込んだ。 3点ビハインドの3回から登板。テンポのいい投球で5回2安打無失点と、試合をつくった。7月6日楽天戦以来の第2先発で、役目を全う。「前回打たれていたので、何とか流れを持ってこられる投球をしたかった」と頼もしかった。

◆日本ハム清宮幸太郎内野手(20)が2安打と気を吐いた。 2点を追う7回の先頭で8球粘って中前打。5点を追う9回の先頭でも中前打を放ち出塁し、本塁を踏んだ。「先頭で追う展開だったので(塁に)出ることはずっと考えていた。それが出来て良かった」。6月6日ヤクルト戦以来、約2カ月ぶりの複数安打だったが、勝利にはつながらなかった。

◆日本ハム渡辺諒内野手が全5打席出塁でチャンスメークも実らなかった。2回の第1打席の左前打を皮切りに、2安打3四死球と敗戦の中で光った。 9回の第5打席で左腕に死球を受け、栗山監督らが駆け寄るほどもん絶したが、試合後は「(患部を)圧迫しているので大丈夫」と軽傷を強調した。

◆ソフトバンクが連勝を4に延ばし、勢いが止まらない。日本ハムに3連戦3連勝。ライバルの自力優勝の可能性を直接対決で消した。右太もも裏を痛めていた和田毅投手(38)が約3週間ぶりの先発で、5回1失点と好投して今季3勝目。ベテラン左腕も復帰し、V奪回へ盤石の態勢が整ってきた。和田は初回から気合マックスだった。7月20日楽天戦で右足を痛めてから、約3週間ぶり。2軍戦を挟まずに"ぶっつけ本番"での1軍復帰マウンドだ。「自分の足のことで、周りには不安に思う人もいると思った。全く問題ないところを見せたいという思いがあった」。先頭の西川を見逃しの3球三振に仕留めると、大田、近藤を連続で空振り三振。3者三振という最高の形で滑り出した。 気迫の投球に打線がすぐに応えた。左肩痛からの復帰後初先発出場となった1番川島が左前打で出塁。その一打を川島は「プレッシャーかかったっす。『最高の流れつくったやん』からの(自身が凡退して)『あれ?』だとズルズルいってしまうでしょ」と振り返った。 今宮の犠打を挟み、内川の先制打までわずか8球。立て続けにデスパイネが2ラン。和田の3K発進が生んだとも言える鮮やかな先制パンチ。工藤監督も「すばらしい立ち上がり。それが初回の3点につながった。3週間空くと、さすがに難しい。経験がなせる技だと思う」とたたえた。和田は久々の登板ということもあり、5回86球でお役御免。5回に横尾に浴びたソロ本塁打による1点に失点を抑えた。 真夏の復帰劇にはベテランらしい知恵もあった。昨年、福岡・筑後市のファーム施設でリハビリに明け暮れた。その経験を生かし、今回のリハビリ期間はユニホームに一工夫した。膝下までの黒いソックスに白のユニホーム。通常のオールドスタイルと思いきや、ユニホームとソックスの間から肌が見えていた。古いユニホームを短く切ってもらったもので「実は風が中に入ってきて涼しい。昨年もとても暑かった。筑後の夏は暑いんで」。体調を整えるための、わずかな違いも大事にする。少し短くなったユニホームのズボンに「らしさ」が詰まっていた。 チームは日本ハムに3タテを食らわせ、自力Vの可能性を消し去った。13日からは仙台で、上位をうかがう楽天戦に臨む。工藤監督は「いい形で勝ってこられている。続けられるように」。V奪回のゴールへ、ライバルをたたき続ける。【山本大地】

◆何とかして首位ソフトバンクとの差を埋めたい-、そんな思いで福岡に乗り込んで来た日本ハムだったが「山の日」を挟む3連休の3連戦は、屈辱的な3連敗で終わった。グラシアル、モイネロのキューバ代表組が帰国し、福田、中村晃ら故障組が大挙復帰。戦力が膨れ上がった工藤ホークスに初戦の逆転負けでつまずいてズルズルと暗いトンネルにはまり込んでしまった。ホークス3戦を含め、これで今季ワーストタイとなる6連敗。普段は明るく努める栗山監督も厳しい表情で福岡を後にするしかなかった。 そんな日本ハムに「不動山」のように立ちはだかった工藤ホークスは、さらに勢いを加速させることができるだろうか。2位に5ゲーム以上も差を広げて「独走」の気配すら漂ってきた。他球団がうらやむほどの大戦力。未曽有の故障者続出を耐え忍んで好位置をキープした。そして最終盤に柳田も復帰となれば他球団の戦意も喪失だろう。やはり長丁場のペナントレース、持つべきものは「戦力」なのだろう。ペナントレースの舞台裏では来季を見据えた各球団の「補強戦略」もうごめいているはずだ。 それにしてもこの3連戦は両者万全の態勢でのゲームを見たかった。象徴的だったのは「4番」の差だった。右手故障の影響もあったのだろう。日本ハム中田はまったく精彩を欠いた。初戦は先発を外れ、代打出場。計9打数1安打、1打点。ソフトバンク・デスパイネはグラシアル、モイネロの合流に気をよくしたのか10打数4安打、6打点...。この日は2発を放って存在感を見せつけた。 今のホークスの勢いは、そう簡単に止まりそうにない。【ソフトバンク担当 佐竹英治】

◆ソフトバンク対日本ハム20回戦(ヤフオクドーム)が12日に行われ、日本ハムが3-6で敗れて6連敗を喫し、自力優勝の可能性が消滅した。  先発の吉川光夫投手(31)が一回1死二塁で内川聖一内野手(37)に先制の左前適時打、続くデスパイネ外野手(33)に右越え28号2ランを浴びて3点を奪われた。  打線は五回無死で横尾俊建内野手(26)が中越え2号ソロ。一方のソフトバンクは八回1死一、二塁でデスパイネが左越え29号3ランを放った。  日本ハムは九回2死一、三塁で近藤の中前適時打、続く中田翔内野手(30)の左前適時打で2点を返した。なおも2死満塁としたが、代打の谷口雄也外野手(27)が空振り三振に倒れた。  日本ハムの6連敗は6月21日の中日戦(ナゴヤドーム)から30日のソフトバンク戦(札幌)まで6連敗したとき以来。首位ソフトバンクとの直接対決で3連敗した。

◆ソフトバンクのデスパイネが2本塁打を放ち、今季最多の5打点をマークした。1点を先制して迎えた一回1死一塁は右越えに運び、3-1の八回には29号3ラン。「勝利につながったので良かった」とお立ち台で心地よさそうに言った。  8月に入って6本塁打と状態が上向き、本塁打数は早くも昨季に並んだ。工藤監督は「さすが4番の仕事。1打席目の逆方向への本塁打が素晴らしい」と称賛の言葉を並べた。

◆右太もも裏痛から復帰したソフトバンク・和田の気迫の投球で首位のソフトバンクが加速した。  「初回は、脚の不安を感じている周囲の方は少なからずいたと思うので、問題ないという姿を見せたかった」  一回、先頭の西川をオール直球で見逃しの3球三振。大田、近藤も連続で空振り三振に仕留めた。予定されていた5回を86球、5安打1失点で3勝目。7月20日の楽天戦(楽天生命パーク)での負傷から中22日で、チームを4連勝に導いた。  「ある程度の球数を投げられるのならいこうという話をいただいた。いけると思ったし、いきたい気持ちもありました」  2軍戦を挟まないぶっつけ本番。工藤監督は「僕も多少は不安だったけど、本人が大丈夫と見せてくれた。経験のなせるわざ」と最敬礼した。  日本ハムに3連勝して6・5ゲーム差をつけ、13日からは楽天、西武と上位との戦いを控える。勝負どころで、経験豊富な左腕の存在は大きい。(安藤理) 一回1死二塁で左前に先制打を放ったソフトバンク・内川 「和田さんが気合入っているなと思ったし、早い回に点が取りたかった」

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
59454 0.567
(↑0.004)
-
(-)
35451
(+6)
412
(+3)
144
(+2)
90
(-)
0.250
(-)
3.480
(↑0.01)
2
(-)
西武
54501 0.519
(↑0.004)
5
(-)
38545
(+9)
519
(+2)
125
(+2)
107
(-)
0.259
(-)
4.370
(↑0.03)
3
(-)
楽天
53503 0.515
(↑0.005)
5.5
(-)
37464
(+3)
442
(+2)
107
(-)
38
(-)
0.252
(-)
3.930
(↑0.02)
4
(1↓)
日本ハム
52514 0.505
(↓0.005)
6.5
(↓1)
36443
(+3)
440
(+6)
74
(+1)
42
(-)
0.253
(↑0.001
3.780
(↓0.02)
5
(-)
ロッテ
50533 0.485
(↓0.005)
8.5
(↓1)
37479
(+2)
468
(+9)
128
(+1)
68
(-)
0.249
(-)
4.040
(↓0.03)
6
(-)
ORIX
47545 0.465
(↓0.005)
10.5
(↓1)
37388
(+2)
462
(+3)
71
(-)
95
(-)
0.240
(-)
3.960
(↑0.01)