広島(★7対8☆)巨人 =リーグ戦18回戦(2019.08.12)・MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島=
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巨人
40200101081111
広島
10220001171301
勝利投手:大竹 寛(3勝0敗0S)
(セーブ:デラロサ(1勝0敗2S))
敗戦投手:アドゥワ 誠(3勝5敗0S)

本塁打
【巨人】ゲレーロ(15号・3回表2ラン)
【広島】菊池 涼介(10号・4回裏ソロ)

  DAZN
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◆巨人が5連勝。巨人は初回、若林、小林の連続適時打などで4点を先制する。3点差とされて迎えた3回表には、ゲレーロの2ランが飛び出しリードを広げた。投げては、5番手・大竹が通算100勝となる今季3勝目。敗れた広島は、打線が追い上げを見せるも、及ばなかった。

◆巨人丸佳浩外野手(30)は古巣の広島戦で打率2割9分2厘、1本塁打。本塁打は藤崎台で記録しており、マツダスタジアムでは今季9試合で0本。同球場で通算74本の最多本塁打記録を持つ丸が、今季初の1発を打てるか。

◆「状態イイネ」の巨人アレックス・ゲレーロ外野手が、2試合連続の15号2ランを放った。 3点リードの3回1死一塁から、126キロのスライダーを左翼席にたたき込んだ。前カードのヤクルト3連戦では、4本塁打を含む10打数7安打の打率7割、9打点と爆発した。 好調をキープする一打に「甘めのスライダーを一振りで仕留めることができた。すっごく、状態イイネ!」と上機嫌だった。

◆巨人若林晃弘内野手(25)が2点適時打を放ち、リードを広げた。 1回、ゲレーロの押し出し死球で先制し、なおも2死満塁。直球に詰まりながら、左前にポトリと落ちた。 「詰まりましたが、いいところに落ちてくれました。いい追加点になりました」とコメントした。

◆広島鈴木誠也外野手(24)が反撃の適時打を放った。4点を追う1回1死一、二塁で、巨人先発山口の142キロを捉え、鋭く三遊間を抜いた。 二塁走者を迎え入れ「打ったのはストレートかな。チャンスでランナーをかえすことができてよかったです」と話した。これで8試合連続安打。劣勢の中、バットでチームを鼓舞した。

◆巨人小林誠司捕手(30)が左前適時打を放ち、先発の山口を強力援護した。 1回、3点を奪い、なお2死一、三塁から、広島アドゥワの直球を左前にはじき返した。「初球から積極的にいきました。勝つだけですね。それしか考えてません」とコメントした。

◆右肘周囲の筋肉の張りで離脱していた巨人山口俊投手が、7月30日以来の復帰登板で4回途中7安打4失点で降板した。 1回に打線が4点を先取したが、広島の追撃を許し、12勝目を逃した。3回1死二塁からは鈴木を見逃し三振に打ち取り、この試合4個目の三振で、史上150人目の通算1000奪三振を達成した。

◆巨人は1回、若林の2点打などで4点先制。1点返されたが3回にゲレーロの2ランで突き放した。広島はその裏、2点を返した。 広島は4回、西川の内野ゴロの間に4点目を取り、菊池涼の10号ソロで1点差に迫った。巨人は6回、坂本勇の犠飛で突き放した。 巨人は早めの継投で逃げ切り、連勝を5に伸ばした。5番手大竹が3勝目を挙げ通算100勝を達成。広島は追い上げ及ばず3連敗。巨人とのゲーム差は4・5に開いた。アドゥワは5敗目。

◆巨人が初回にゲレーロの押し出し死球など4点を先取。広島の反撃にも11安打8得点の攻撃と8投手の継投で逃げ切った。敗れた2位DeNAとゲーム差3、3位広島と4・5差に引き離した。勝ち投手は5番手の大竹で通算100勝を達成。広島は巨人を上回る13安打を放ったが14残塁と先発アドゥワの6失点KOが響いた。

◆巨人大竹寛投手が12日の広島18回戦(マツダスタジアム)で今季3勝目を挙げ通算100勝を達成。 プロ野球137人目。初勝利は広島時代の03年10月13日のヤクルト26回戦(広島)。大竹の通算成績は100勝99敗。99勝99敗になったのは61年米田(阪急)68年若生(西鉄)79年江本(阪神)81年野村(大洋)に次いで大竹が5人目だったが、先に100勝は米田、野村に次いで3人目。

◆ルーズベルトゲームを制した巨人原辰徳監督は、開口一番「面白かった? オレは面白くないよ。厳しいゲームだよ」と言って「勝利したのが大きいですね。それ以上もそれ以下もない」と続けた。 広島の猛追にあう中、1点差に迫られた6回は1死一塁から亀井のランエンドヒットでチャンスを広げ、坂本勇の犠飛で追加点。8回も坂本勇の適時打で貴重な1点を追加した。指揮官は「どんな点数も大きいよ。何点がいわゆる安全なのか分かりづらいね。勝ち切ったのが良かったでしょうな」と評価。今季初めて阿部以外の捕手を2人制にして臨んだ一戦で、2位DeNAに3ゲーム差とした。

◆一時は引退も覚悟したベテランが、かつての本拠地でメモリアル勝利を飾った。18年目の巨人大竹寛投手(36)が6回2死満塁から登板し、宝刀シュートを主体にピンチを脱すると、1回1/3を無失点に抑えて通算100勝に到達した。鬼門マツダスタジアムでは開幕カードの3月31日以来の勝利で、敵地での連敗を5でストップ。2位DeNAに3ゲーム差、3位広島には4・5ゲーム差をつけ、再び首位固めに入った。100勝の記念ボードを手に、大竹は笑顔で無数のフラッシュと歓声を浴びた。ボードを手にインタビューを受け「18年目でやっと勝てた。こみ上げてくるものがありますし、感慨深いです」とかみしめた。 宝刀で攻めた。2点リードの6回2死満塁でマウンドへ。4球連続シュートで会沢の懐を攻め、スライダーで二ゴロに抑えた。7回は2三振を含む3者凡退。この日救援陣で最長の1回1/3を投げ、大台に達した。通算100勝99敗。「こんな(勝敗が)トントンのピッチャーいないんじゃないですか。胸張って、100勝したと言うのは恥ずかしいくらい」と照れた。 一時は引退を覚悟した。4月上旬の2軍戦、先発予定の試合前のウオーミングアップ中に足を負傷。登板を回避し、約1カ月間、戦列を離れた。「まさかアップでケガをするとは...。本当にショックだった。迷惑をかけたし、何かのお告げなのかなと思った」。 心が折れかけた時、高校時代のベースボールTシャツに描かれた言葉が頭によぎった。山本五十六の「男の修行」だった。「苦しいこともあるだろう」で始まる格言の最後は「これらをじっとこらえてゆくのが男の修行である」で締められる。「悔いなく、やりきる」と決めた。 5月上旬、復帰登板は午前9時開始の3軍戦だった。早朝4時半に起床し、球場入り。クラブチーム相手に2回を無失点に抑えた。「朝9時の試合は久しぶりで、原点に返れたというか、高校の時を思い出した。ここからはい上がっていく」と誓った。だから今、「1軍で投げられるのが幸せ」と全身で表現する。 「ポリバレント・クローザー」の中川がコンディション不良でベンチを外れる中、ピンチを救った。試合の潮目を引き寄せ、敵地マツダスタジアムでの連敗も5で止めた。「目の前の試合を勝つだけです」。ジッとこらえた男に、光が差し込んだ。【久保賢吾】 ◆巨人宮本投手総合コーチ(大竹の100勝目に)「今日は寛ちゃんに勝たせていただきました。寛ちゃんデーです」

◆広島が追い込まれた。首位巨人との直接対決に1点及ばず敗れ、3連敗。ゲーム差を4・5に広げられ、13日の同カードで引き分け以下なら自力Vの可能性が消滅する危機を迎えた。 中継ぎ陣の不安が的中した。首脳陣は救援陣を再編する決死の態勢で臨んでいた。不調の守護神フランスアを抹消し、レグナルトを昇格させた。だがそのレグナルトは5-6の6回に登板し2回を1失点。「2イニング目は修正できた」と話したが、失点を悔やんだ。11日に予定を前倒しして昇格させた一岡も2点を追う8回に登場し、1回1失点で傷を広げた。リードした状況をつくれず、完全復調していない中崎を抑えに復帰させる「新勝利の方程式」も試せなかった。 4回6失点の先発アドゥワは2軍落ちが決まった。救援陣に不安を抱えた状態で、先発も駒不足。佐々岡投手コーチは「やりくりします」と悲壮な決意を示した。緒方監督は「最後まで本当にみんな、頑張ってくれた。明日もこの気持ちで勝利を目指して戦っていくだけ」と前を向いた。苦しい戦いは、はなから覚悟している。最後の最後までファイティングポーズを取り続ける。【村野森】

◆引き分けを挟んで4連勝中の巨人は12日、広島18回戦(マツダ)を戦う。試合に先立って先発メンバーが発表された。11勝2敗でチーム勝ち頭の山口が先発。右肘周囲の筋肉の張りから復活し、この日出場選手登録された。  5番に阿部が入り、前カードのヤクルト3連戦で10打数7安打4本塁打9打点と絶好調のゲレーロが6番に入った。広島は昨季の中継ぎから配置転換されているアドゥワが先発する。

◆巨人・山口俊投手(32)が12日、広島18回戦(マツダ)に先発。三回1死二塁から、広島・鈴木を見逃し三振に抑え、史上150人目の通算1000奪三振を達成した。  フルカウントからの6球目、真ん中寄りに投じた135キロのフォークに鈴木は反応できず。三回終了後には、記念のボードと花束が贈られた。  勝利で花を添えたかったが、四回先頭の小園に二塁打とされたところで降板。3回0/3で66球を投げ、7安打4失点と先発の役目を果たせなかった。

◆巨人のアレックス・ゲレーロ外野手(32)が12日、広島18回戦(マツダ)に「6番・左翼」で先発出場。3点リードの三回1死一塁から、左翼席への15号2ランを放った。  「甘めのスライダーを一振りで仕留めることができた。すっごく状態イイネ!!」  相手の先発右腕・アドゥワが投じた初球を振り抜いた。前日11日のヤクルト戦(東京ドーム)に続き、2試合連発。前カードのヤクルト3連戦を含めたここ4試合で5発目と好調を維持している。

◆広島は九回に1点差に迫り、なおも2死二塁でバティスタが三振に倒れ、3連敗。緒方監督は「最後までみんな頑張ってくれた。あすも勝利を目指して戦うだけ」とねぎらったが、首位巨人とのゲーム差は4・5に広がった。  先発アドゥワが制球が定まらず、三回までに6点を失っても、懸命に追い上げた。しかし五、六回と2死満塁の好機を逸し、鈴木が適時打を放った八回も2死満塁としてメヒアが投飛。14残塁が示すように、一気に畳み掛けられなかったのも響いた。

◆セ・リーグ首位の巨人は12日、広島18回戦(マツダ)に8-7で競り勝ち、5連勝を飾った。大竹寛投手(36)が2点リードの六回2死満塁から登板し、会沢翼捕手(30)を二ゴロに仕留めると、2イニング目となった七回を三者凡退に封じた。ベテラン右腕が古巣の反撃の芽を摘んで今季3勝目を挙げ、節目のプロ通算100勝を飾った。追い上げられながらも逃げ切った原巨人が2位・DeNAとの差を3ゲームに広げた。  思い出が詰まったマツダスタジアムのマウンドに、2年ぶりに立った。2点リードの六回2死満塁。一打逆転の場面で大竹が登板。会沢をスライダーで二ゴロに打ち取り、反撃の芽を摘んだ。  「持ち球のシュートを投げきって抑えられたと思います」  9連戦で最後のカード3連戦初戦。リリーフ陣に厚みを増すために再昇格となったのが、6月に36歳を迎えた大竹だった。この日は守護神の中川がコンディション不良で練習に不参加。柱を欠く中で七回も三者凡退に抑え、プロ18年目での通算100勝を古巣の本拠地で達成した。  「今まで携わってくれたすべての人に本当に感謝したい。(マツダでの達成は)こみ上げてくるものもありますし。感慨深いものがあります」  通算100勝99敗。積み重ねた100の喜びの裏には、99の悔しさがある。「胸張って100勝したと言ったら恥ずかしいぐらいの成績。負けて勝って、負けて勝って。そういうピッチャー」と自身を評したが、節目では勝利を挙げてきた。  「佐々岡(真司)さんの引退試合もそうだし。緒方(孝市)さんの引退試合も投げたな。野村(謙二郎)さんは2000安打(達成の試合)。全部勝った。それが印象に残っているかな」  自身を育ててくれた広島を離れ、2014年にFAで巨人へ移籍。「人生にとって大きい決断だった」と振り返るように、悩みに悩んだ。広島への愛着、家族のこと。もちろんポジションが保障されているわけではない。全てを踏まえて新天地でのプレーを決めた。巨人移籍後も順風満帆ではなかった。それでも、「見えた世界、経験できたこともあった。してみないと分からないこともあった」と大竹。99の悔しさがあっても、100の喜びへ。常に前に進もうと汗を流してきた。  どんなときでも家族が支えだった。5歳の長男と2歳の次男からは「仕事に行かないで」とせがまれたこともあったが、テレビ越しに東京ドームのマウンドで投げるパパの姿に「格好いい」と言ってくれる。自宅でカラーバットとボールを使って野球を楽しむ子供と、今年7月に生まれた長女の存在を励みに白星を積み重ねる。  追い上げられながらも5連勝で、2位・DeNAとのゲーム差を「3」に広げた。ベテランの好投を追い風にする。(赤尾裕希)

◆混戦になればなるほど、監督采配が大きくモノを言う。原監督が、それを実証したね。  エモトがうなったのは、六回の攻撃。見事なツボの押さえ方だった。  1死一塁から亀井に初球、3球目とバントの構えをさせた。ボールを選ばせるだけ選ばせておいて、カウント3-1から強攻させて中前打。一、三塁として、坂本勇の中犠飛につなげた。  「えっ、1死からバントか?!」と広島を戸惑わせ、あっという間にチャンスを拡大し、すかさず点を取る。こういう1点は、2点にも3点にも匹敵する。相手に与える重みが違ってくるんだ。  ここ数年、マツダスタジアムでは、どれだけ点差があっても、簡単にひっくり返されてきた。この日も三回までに6-1とリードしながら、四回終了時で6-5。九回に1点差に迫られて、またまた逆転負けか...という空気も漂っていた。  この展開で逃げ切れたのは、一にも二にも、原監督のツボを押さえた采配があればこそ、だよ。 (サンケイスポーツ専属評論家)

◆セ・リーグ首位の巨人は12日、広島18回戦(マツダ)に8-7で競り勝ち、5連勝を飾った。大竹寛投手(36)が2点リードの六回2死満塁から登板し、会沢翼捕手(30)を二ゴロに仕留めると、2イニング目となった七回を三者凡退に封じた。ベテラン右腕が古巣の反撃の芽を摘んで今季3勝目を挙げ、節目のプロ通算100勝を飾った。追い上げられながらも逃げ切った原巨人が2位・DeNAとの差を3ゲームに広げた。  元巨人監督の堀内恒夫氏(71)は13日、ブログで「この1勝はおっきいよ~ あたま取れたらいけるぞって思ってたからね。そんでDeNAも負けたでしょ。このタイミングで差が開いたっていうのがまた大きいね」と喜んだ。大竹には「100勝おめでとう! 時間がかかったかもしれんけど やっぱり嬉しいよなぁ。引き続き、頑張ってくれよ!」とエールを送っていた。

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
58452 0.563
(↑0.004)
-
(-)
38512
(+8)
431
(+7)
138
(+1)
60
(+1)
0.263
(-)
3.830
(↓0.03)
2
(-)
DeNA
56493 0.533
(↓0.005)
3
(↓1)
35457
(+4)
430
(+5)
121
(-)
32
(+1)
0.250
(-)
3.660
(↓0.01)
3
(-)
広島
55513 0.519
(↓0.005)
4.5
(↓1)
34464
(+7)
440
(+8)
108
(+1)
66
(-)
0.254
(↑0.001
3.470
(↓0.04)
4
(-)
阪神
49545 0.476
(↓0.004)
9
(↓1)
35397
(+1)
464
(+5)
72
(-)
70
(-)
0.250
(-)
3.680
(↓0.02)
5
(-)
中日
48571 0.457
(↑0.005)
11
(-)
37413
(+5)
431
(+1)
70
(+1)
51
(-)
0.263
(↑0.001)
3.980
(↑0.03)
6
(-)
ヤクルト
42642 0.396
(↑0.006)
17.5
(-)
35479
(+5)
553
(+4)
125
(+3)
43
(+1)
0.241
(-)
4.660
(-)