ソフトバンク(☆2対0★)日本ハム =リーグ戦19回戦(2019.08.11)・福岡ヤフオクドーム=
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日本ハム
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ソフトバンク
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勝利投手:ミランダ(6勝3敗0S)
(セーブ:森 唯斗(2勝3敗23S))
敗戦投手:ロドリゲス(6勝3敗1S)
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◆ソフトバンクが3連勝。ソフトバンクは0-0で迎えた5回裏、明石の適時打で2点を先制する。投げては、先発・ミランダが5回無失点。その後は4人の継投で逃げ切り、ミランダは今季6勝目を挙げた。敗れた日本ハムは、打線が12残塁とつながりを欠き、5連敗を喫した。

◆日本ハム杉谷拳士内野手(28)が左背部痛のため出場選手登録を抹消された。 10日ソフトバンク戦(ヤフオクドーム)の8回に代打で登場した際に痛めて途中交代。試合中に福岡市内の病院で検査を受けていた。谷ヘッドトレーナーは「そんなに時間はかからないという話でした」と軽症を強調。最短での戦列復帰を目指すことになりそうだ。 また、同戦の7回に左足の甲に死球を受け、途中交代していた王柏融外野手(25)は試合前練習を回避し、スタメンから外れた。打撲のため、アイシング治療などを行った。

◆ソフトバンク先発のアリエル・ミランダ投手(30)が4回、アクシデントにも負けず再びマウンドへ戻った。 4回無死一塁、日本ハム石井の投手前一塁線寄りにバントした小飛球に猛然とダッシュ。ワンバウンドした打球を左手で素手でキャッチしたが、その瞬間、同じく打球を処理しようとしていた捕手甲斐のミットとぶつかった。その後、何とか一塁へ送球したが届かず記録は投失策となった。 利き腕の負傷にベンチは真っ青。一度ベンチ裏へ戻り治療を受け、マウンドへ戻った。満塁までピンチを広げたが4回も無失点で切り抜けた。 「チームの勝利に貢献したい」と上がったマウンドで、4回まで「0」を並べた。

◆日本ハムは3回に2死満塁としたが中田が左飛。ソフトバンクもその裏、1死二塁で攻めきれなかった。3回まで両軍無得点。 ソフトバンクが均衡を破った。5回1死二、三塁から明石の中前適時打で2点を先制。先発ミランダは5回無失点で継投に入った。 ソフトバンクが2点を守りきった。3連勝で2位日本ハムとのゲーム差を5・5に広げた。先発ミランダが6勝目。森は23セーブ目。日本ハムのロドリゲスが3敗目。

◆ソフトバンク・ミランダ投手が5回無失点で6勝目を挙げた。制球に苦しみ5四球を出し、3回、4回に2度の満塁のピンチをつくりながらも抑えた。「球数が(99球と)多くなったことは反省しなければいけない。でも、走者を出してからも集中して投げることができた」。 4回無死一塁では、日本ハム石井がバントした小飛球を素手でワンバウンドキャッチ。その瞬間に捕手甲斐のミットとぶつかり左手を痛めた。首脳陣はヒヤリとしたが5回まで投げ続け、試合後も「大丈夫だよ」と笑い飛ばしていた。

◆ソフトバンク牧原大成内野手(26)が5回に右足に自打球を当て途中交代した。5回1死で打席に立ち、日本ハム2番手ロドリゲスの初球ツーシームを打った自打球が右足くるぶし付近に直撃。その場に倒れ込んだ。「最初はめちゃくちゃ痛かった」と振り返った。 試合中に福岡市内の病院へ行き、エックス線・CT検査を受け、骨には異常はなく、右すねの打撲と診断された。球場に戻った牧原はアイシングや圧迫治療などを受けた。12日の日本ハム戦は当日の様子を見て決めるが、牧原は「明日(12日)の方が痛くなると思うけど、気合で頑張ります」と、出場へ意欲を見せた。この日は自転車で通勤していたが、帰りは今宮の車で送ってもらっていた。 森ヘッドコーチは「万が一のために(右足に)レガースをしていないと」と、ベンチに欠かせないユーティリティー選手に、ケガ防止のためのレガース着用を求めた。

◆ソフトバンク「8回の男」モイネロ投手が3者連続三振の好投をみせた。「三振は意識しなかったけど、(チームに)勢いをつけられてよかった」。渡辺、石井、横尾をすべて空振り三振に切った。 ペルーでのキューバ代表戦を終えて7日に帰国。復帰初登板となった10日に続く連投も軽くこなした。「日本ハムとの試合は意識せずいつも通りの投球をしようと思っていた」。頼れる助っ人左腕は快投にも涼しい顔だった。

◆手負いの日本ハム中田翔内野手が、敗戦の責任を背負った。 右手痛の痛みの影響で3試合ぶりに先発。3回2死満塁の先制機でフェンス際への左飛に終わるなど、全打席を走者がいる場面で迎えたが4打数無安打に終わった。「自分の責任ですから申し訳ない」。患部の状態は「多少の痛みでも振れるので。あとは自分の技術的な問題」と悩ましげだった。

◆ソフトバンクが5回に足攻で2点を奪い日本ハムに連勝した。8番の代打福田、9番甲斐の下位打線でつくった1死二、三塁のチャンスで、1番明石健志内野手(33)が中前に決勝打となる2点先制適時打を放った。 チームは3連勝。この日2位浮上した西武とのゲーム差は5、日本ハムとは5・5差に広げ、リーグ優勝へ再び独走の気配となってきた。牧原負傷というピンチから、一気に難敵ロドリゲスを攻略した。5回1死、牧原が右足くるぶし付近に自打球を当て途中交代。緊急出動した代打福田が自身の1球目を三塁前にセーフティーバント。内野安打で出塁した。ベンチから飛び出して、3度大きくジャンプ。ブンブンとスイングし打つ気満々で打席に入ったが「打席から見たら一、三塁手の守りが深かった」と相手の隙を逃さず自らの判断で転がした。 続く9番甲斐の3球目にヒットエンドラン。甲斐は高め151キロを右翼線へ鋭くはじき返し、一、三塁とした。「しっかり決められてよかった。集中してできた」と話す甲斐は、続く明石の初球、偽装スクイズで二盗に成功し二、三塁に。日本ハム内野陣が前進守備になったところで、明石が中前へ決勝の2点適時打。「普通(の守備位置)だったら遊ゴロでしょ。始めは外野へ犠飛を打ちたかったが、ツーシームが結構逃げていくので、転がせばと。最後は若干、甘いところに来た」と、こちらも冷静に状況を判断し、150キロ超のツーシーム、140キロ台のチェンジアップを投げる難敵から2点を奪った。 工藤監督も「ロドリゲスには前回(4日)も(5回1失点と)抑えられた。何か動いた方がいいと思った」と、積極的に動いて少ないチャンスをものにした。日本ハム戦は今季12勝6敗1分け。3位に転落させ、ゲーム差は5・5まで広げた。故障者も戻りつつあり戦力もアップしている。 森ヘッドコーチは自打球で負傷交代した牧原に「万が一のために(右足に)レガースをしていないと」と苦言を呈した。内、外野を守り支える大事な戦力だからこそだ。牧原がベンチに下がった時、甲斐も今宮からレガースを借り打席に入った。残り36試合、新たな故障者を出さないように、工藤監督はできる限りの故障防止を望む。12日はベテラン和田が復帰先発。さらに充実した戦力で、一気に優勝へ加速する。【石橋隆雄】

◆日本ハムが今季2度目の5連敗を喫し、3位に転落した。勝負どころと位置づけていた首位ソフトバンクとの直接対決3連戦は、負け越しが決定。敗戦時はすぐにベンチ裏に引き揚げる栗山英樹監督も、珍しく歓喜に沸く相手ナインを見つめていた。 決定打を欠いた試合に「まあ、まあ、まあ、まあ...」。最初は言葉に詰まったが「ボールの見極めは、よくできていると思うけど...。細かいところに良い手、悪い手もあるんだけど、勝ちきれないということに関しては自分の中でしっかり受け止めて、前に進むしかないので」と絞り出した。 12残塁となった攻撃は、ベンチの仕掛けも不発に終わった。制球に苦しむミランダから4回に四球と失策で無死一、二塁とした場面。この日昇格した、長距離砲の横尾に送りバントのサインを出したが失敗(記録は捕邪飛)。指揮官は「ああいう(両軍無得点の)展開になったら、もう先にいく展開だと思ったので」と、塁を進めて先取点の可能性を高める策に出たが、はまらず。横尾は「自分の技術不足です。バントは練習はしていたけど...、バントは練習したいです」と猛省した。 打線は2度の満塁機を逸するなど、あと1本が遠かった。0封負けは今季8度目、直近11試合で4度目で、打線の低迷も響いて8月は1勝8敗と大失速。4カード連続の負け越しとなり、球宴明けから猛烈な勢いで積み上げた貯金も最大「10」から、前半戦終了時と同じ「2」に逆戻りした。12日に引き分け以下なら、自力優勝の可能性も消滅する。栗山監督は「必死になって1つずつ、やるしかない」と前を向いた。首位相手に、3連敗だけは避けたい。【木下大輔】

◆眼下の敵・日本ハムに連勝を飾ったソフトバンクが有終のゴールへ向け「勝利の方程式」の再構築を図った。先発ミランダが5回を何とか無失点に抑えると、6回からは新人甲斐野を投入。7回は方程式に"新加入"となる高橋純を送り込んで、モイネロ-守護神森と勝利のタスキを渡した。3者連続三振に切った8回のモイネロ以外は走者を出したものの、きっちり0封リレー。攻撃面では5回に「足攻」で2点をもぎ取り、文字通り「鉄壁」の投手リレーで完勝した。 今季、抑えも経験した甲斐野を前に回し、4年目の高橋純を「7回の男」に指名。1学年後輩の高橋純につないだ甲斐野は「(純平は)すごい刺激になっている。6回の登板は気持ちは楽じゃなかったけど、何とか0点に抑えられてよかった」と話した。新方程式は若手の競争心もさらにあおる効果もある。戦いながら競争意識を植えつけるのは「必勝」に大事な要素でもある。 試合後の工藤監督はしてやったりの表情だった。「ピッチャーが点を取られないと勝ちますね」。開口一番、笑顔で言った。「7回は高橋純でいってみようと思った。いい球を投げていると思う」。ペナントレースも終盤。ブルペン陣に疲れが見える他球団とは対照的に「先行逃げ切り」の本来の戦闘スタイルを確立できれば、V確率も跳ね上がるだろう。これで日本ハムとのゲーム差は5・5となった。 開幕から故障禍に泣いた工藤ホークスが、厳しい夏にようやく「快走」を始めそうだ。【ソフトバンク担当 佐竹英治】

◆ソフトバンク対日本ハム19回戦(ヤフオクドーム)が11日に行われ、日本ハムが0-2の完封負けで5連敗を喫した。  日本ハムはショートスターターとして堀瑞輝投手(21)が先発し、1回を無安打無失点で降板した。二回から2番手のロドリゲス投手(28)が登板。五回1死二、三塁で明石健志内野手(33)に中前2点適時打を浴びて2点を先制された。  打線はソフトバンク5投手の前に散発5安打と沈黙した。右手痛の中田翔内野手(30)が、3試合ぶりのスタメン出場も4打数無安打。三回2死満塁で左飛、七回2死二塁で二飛に倒れるなど好機で凡打に終わった。  日本ハムは6月21日の中日戦(ナゴヤドーム)から30日のソフトバンク戦(札幌)まで6連敗したとき以来の5連敗。首位ソフトバンクとの直接対決3連戦で2連敗した。

◆日本ハムは三、四回にともに満塁の好機を逃すなど何度も得点圏に走者を進めながらあと一本が出ず、首位ソフトバンクに痛い連敗を喫した。栗山監督は「ボールの見極めはできているが、勝ちきれなかった」と疲れた表情で話した。  ソフトバンクとのゲーム差は5・5に広がり、直接対決は残り6試合となった。12日の試合に敗れれば自力優勝の可能性が消滅する。監督は「1試合ずつ必死にやるしかない」と言うしかなかった。

◆日本ハムが零封負けで5連敗を喫し、首位・ソフトバンクとのゲーム差が5・5に広がった。3位に後退。12日の試合に負けか、引き分けでも自力優勝の可能性が消滅する。打線が三、四回の満塁の好機で無得点に終わるなど12残塁。右手痛を抱えながら3試合ぶりに先発復帰し、4打数無安打と沈黙した中田は「(敗戦は)自分の責任です。申し訳ない。辛抱強くやるだけです」と自身を強く責めた。 直接対決で2連敗を喫した日本ハム・栗山監督 「必死になって、一つずつやるしかない」

◆緊急出動の福田が突破口を開いた。五回1死、牧原が右すねへの自打球で負傷交代。突然の代打の初球、三塁前にセーフティーバントを決めた。「守備位置を確認したら三塁手が下がっていたのでチャンスだと思った。ロドリゲスはいい投手で調子もよさそう。すぐに打てるほど甘くない」。代打、代走など多様な起用に応えてきた13年目ならではの冷静な判断。続く甲斐がエンドラン成功の右前打と二盗で好機を広げ、明石の中前2点打で決勝点を奪った。

◆ソフトバンクが機動力を使って2点をもぎとった。0-0の五回1死。自打球で負傷した牧原の代打・福田がバント安打を決め、甲斐の右前打で一、三塁。そして明石が初球バントの構えで甲斐の二盗をアシスト。相手の内野陣は前進守備を敷かざるを得なくなった。明石が「普通に(内野が)後ろだったらショートゴロ」と振り返った打球は中前へ抜ける2点打に。少ない好機を生かした。

◆ソフトバンク・牧原大成内野手(26)が11日の日本ハム戦(ヤフオクドーム)の五回に右すねに自打球を当てて途中交代した。福岡市内の病院で検査を受けた結果、骨に異常はなく「打撲」と診断。球場に戻って「気合で頑張ります」と話した。

◆五回に2点を先制した指揮官は迷わずベンチを出た。六回から継投で逃げ切り。3連勝のソフトバンク・工藤監督は強化された救援陣を誇った。  「リリーフ陣がよく抑えてくれました。競った試合を任せられる投手が増えていると思います」  六回はドラフト1位の甲斐野(東洋大)がつないだ。1死一塁で清水を二ゴロ、代打・谷口を遊ゴロ。「状態も良かったし、ゼロで帰れて良かったです」。最速155キロで無失点の後、七回は4年前のドラフト1位だ。高橋純が1番からの好打順を封じた。2死二塁で主砲の中田を二飛。初めて1軍に定着している22歳は最速152キロで10ホールド目を挙げた。  前日10日にキューバ代表として国際大会に出場したモイネロが復帰した。6月中旬から7月中旬に背部痛で離脱したクローザーの森とのそろい踏みは約2カ月ぶりだ。八、九回は万全。さらに両輪の不在時に修羅場をくぐった若鷹の躍動で厚みが増した。  一時はクローザーも務めた甲斐野を六回から投入した指揮官は、29試合で防御率1・27と急成長の高橋純に七回を任せ「1球1球に気持ちがこもって、それに見合った結果も出ている」と絶賛。今後の切り札としてドラ1コンビを頼った。  「2人がいて、いろいろ継投が考えられてありがたい。(森とモイネロの不在で)経験してくれたことも生きているし、重圧のあるところで頑張ってくれている」  先発を五回までに降ろしての無失点リレーは今季初めてだ。2位との直接対決に連勝しただけではない。故障続出を乗り越えて首位を走る鷹が底上げまで証明した。 (安藤理) 国際大会から復帰後、連投で八回を3者三振のソフトバンク・モイネロ 「時差ボケもあるけど慣れるだけ。きのうも投げたから、いい状態で投げられたよ」 ★「純平すごい」甲斐野が刺激  六回を抑えた甲斐野は「純平がすごい。投げ終わった後も純平を見ていました。年も近くてすごく刺激になります。1つ下で普段はかわいいんですけど」とバトンを渡した高橋純との共闘を力に変えている。自身も2勝4敗、8セーブ、17ホールドとさまざまな役割で活躍。チーム最多47試合の登板も、体重減など夏バテはないという。「とにかく食べます。麺類さまさまです。米がきつかったら、うどん2杯とか」。初体験の長丁場を麺パワーでフル回転だ。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
58454 0.563
(↑0.004)
-
(-)
36445
(+2)
409
(-)
142
(-)
90
(+2)
0.250
(-)
3.490
(↑0.03)
2
(1↑)
西武
53501 0.515
(↑0.005)
5
(-)
39536
(+4)
517
(+2)
123
(+2)
107
(+1)
0.259
(-)
4.400
(↑0.02)
3
(1↓)
日本ハム
52504 0.510
(↓0.005)
5.5
(↓1)
37440
(-)
434
(+2)
73
(-)
42
(-)
0.252
(↓0.001)
3.760
(↑0.01)
3
(1↑)
楽天
52503 0.510
(↑0.005)
5.5
(-)
38461
(+8)
440
(+2)
107
(+2)
38
(+1)
0.252
(↑0.001)
3.950
(↑0.02)
5
(-)
ロッテ
50523 0.490
(↓0.005)
7.5
(↓1)
38477
(+2)
459
(+4)
127
(-)
68
(-)
0.249
(↑0.001)
4.010
(-)
6
(-)
ORIX
47535 0.470
(↓0.005)
9.5
(↓1)
38386
(+2)
459
(+8)
71
(+1)
95
(-)
0.240
(-)
3.970
(↓0.04)