ロッテ(★2対4☆)西武 =リーグ戦19回戦(2019.08.11)・ZOZOマリンスタジアム=
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西武
00000112041002
ロッテ
11000000021100
勝利投手:小川 龍也(2勝1敗1S)
(セーブ:増田 達至(3勝1敗18S))
敗戦投手:松永 昂大(2勝3敗0S)

本塁打
【西武】木村 文紀(7号・7回表ソロ),栗山 巧(6号・8回表2ラン)

  DAZN
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◆西武は0-2で迎えた6回表、森の適時打で1点差とする。続く7回に木村のソロで同点とすると、8回には栗山に2ランが飛び出し、勝ち越しに成功した。投げては、2番手・小川が今季2勝目。敗れたロッテは、打線が3回以降無得点と振るわず、投手陣も序盤のリードを守れなかった。

◆平昌五輪に出場するなど世界が注目する女子スノーボーダーの鬼塚雅(20)が始球式を務めた。 背番号02を背負いマウンドへ上がると、見事にノーバウンド投球を披露。「練習では違う方向に行ったりしていましたが、いろいろな人とキャッチボールをして練習してきたので、本番では決めることができてとてもうれしいです。すごく緊張して手も震えました。このような経験をさせていただき、本当に感謝しています」と人生初の始球式を振り返った。

◆西武栗山巧外野手が、プロ18年目で通算100号を達成した。同点の8回2死一塁で右中間スタンドへ値千金の勝ち越し2ランを運んだ。これが通算100本塁打となった。 1814試合での達成は、09年石井琢朗の2202試合に次ぐ2番目に遅いペースとなった。栗山は「あの打席は、何とか必死にくらいついていこうと思い打席に入りました。結果、最高の形になって非常にうれしいです」と喜んだ。

◆ロッテが1回、鈴木の適時打で先制。2回にはマーティンの内野ゴロの間に加点。先発種市は3回まで無失点で毎回の6奪三振。 西武は6回、森の適時打で1点を返した。ロッテは走者を出すも追加点を奪えず2-1で終盤戦へ。種市は6回までに11奪三振。 西武は7回、木村の7号ソロで同点。8回に栗山が通算100号となる決勝6号2ランを放ち、2位に浮上した。小川が2勝目、増田が18セーブ目を挙げた。ロッテ松永は3敗目。

◆西武中村剛也内野手が、盟友を辛口で祝福した。8回に四球を選び、一塁走者として同期栗山の通算100号で生還した。 2年ぶりの4番を担い、5番栗山とクリーンアップを形成。自身は7月に史上20人目の400号を達成したばかりとあって「やっと100号か。まだまだだな。これからも精進していってほしいですね」とニヤリと祝福。中前打で出塁した6回には11カ月ぶりの盗塁を記録するなど躍動した。

◆西武秋山翔吾外野手が11日、14年9月6日から続ける連続試合フルイニング出場を歴代2位の三宅秀史(阪神)に並ぶ700試合とした。 1位は金本知憲(広島、阪神)の1492試合。

◆ロッテ種市篤暉投手は試合後、悔しさをあらわにした。 「もっとまっすぐを信頼して投げればよかったと思います」。1点リードの7回1死で木村に対し、カウント2-2と追い込んでからの5球目。決めに行ったスライダーを左翼席へ運ばれ同点とされた。「(スライダーを)右打者に使いすぎた。右にはスライダーしか投げてないと向こうはわかっていたと思う」と肩を落とした。 7回7安打2失点。毎回の12奪三振を奪った。初回先頭の秋山に対して全球直球で3球三振を奪うなど、自慢の直球はこの日も健在だった。2順目に入る3回からは「スライダーでの空振り率が高かったので」と決め球にスライダーを多投した。2順目に奪った6つの三振のうち3つはスライダー。残りは直球2、フォーク1。似たような配球になった3順目にスライダーを狙いすまされ同点弾を許した。 6回までに100球を投じていたが、吉井投手コーチは迷わず7回のマウンドへ送り出した。「種市は先発でこのチームを背負っていかないといけない投手になる。あんなところで変わってたら5、6番手の投手と同じ。1、2番手で投げるなら簡単に乗り越えるようになってほしい」という強いメッセージだった。この壁を乗り越えて、また1つ大きくなる。【久永壮真】

◆プロ18年目の西武栗山巧外野手(35)が、通算100号本塁打を達成した。 敵地でのロッテ戦に「5番左翼」で先発し、同点の8回に6号2ランを放ち到達。1814試合目での達成は史上2番目の遅さだ。生え抜きのヒットマンによる1発で、チームは単独2位に浮上。いぶし銀のベテランが昨季パ・リーグ王者を上げ潮に乗せ、追い上げにかかる。山賊の象徴のごとく、渋く光った。栗山は無心だった。同点という緊迫した状況、ここまで3打席無安打の責任感-。初球、高めのスライダーをとらえると、打球は右中間席中段まで飛んでいった。「場面的にも、展開的に僕もいい内容じゃなかった。興奮しちゃいましたね」。その言葉通り、一塁ベースを回るとアドレナリン全開に右手を振り上げた。一塁走者の同期入団中村と一緒に生還。通算100号を達成した。 この日は山の日。山賊打線は様変わりしていた。4番には山川に代わって2年ぶりに中村が入り、栗山は5番左翼で先発。18年目のベテラン2人がクリーンアップを形成する"新山賊打線"。試合前「大きく構えよっかな~」と話す中村とは対照的に、安打を積み重ねてきた希代のヒットマンは「若いときはホームランが飛び上がるほどうれしかったけど、今はホッとする。おかわり(中村)には『やっと100号か』って言われました」と笑った。 高校通算47本塁打で、鳴り物入りで入ったプロの世界。「僕の1年目は(力で)バチン!、バチン!と打つバッターだった」と記憶をよみがえらせる。勢い任せの打撃から突き詰める日々。この8月に入ってからも、両脇を締めるフォームに大きく変えていた。試行錯誤の繰り返しに「ここ最近の方が考えてますね。今レギュラーで出ている選手のように、シンプルに打席に立って打てるようになれたらな、とも思う。でも僕はそうしないと次の打席に生かせないので」と4打席目に仕留めた。 史上2番目に遅い100号メモリアル弾でチームは2位浮上。「1本のホームランを打つなら、2本、3本のヒットを打ちたい」。試合を決める一撃よりも、流れをつくるヒットを求める。自然と見えてくる生え抜き初の2000本安打にも「まだ先の目標。僕たちは一番上を目指している。そことの差を縮めていきたい」。栗山の大号令がチームをまた強くする。【栗田成芳】

◆種市はプロ3年目で自己最多の12三振を奪うなど7回2失点と好投したが、報われなかった。2-1の七回1死、木村にスライダーを左翼席に運ばれて追い付かれ「甘くなってしまった。右打者に対して、スライダーを使い過ぎた」と反省。2桁三振を2試合連続で奪いながら勝利にはつながらなかった。「もっと直球を信頼して投げればよかった」と次回登板での雪辱を期した。 ロッテ・井口監督 「チャンスはあったが、流れを持ってこられなかった。残り40試合を切っているので、チームが勝つために全員がどうやってやるかだ」

◆十亀は三回までに7安打を許すなど、苦しみながらも6回2失点と粘投。「ヒットばかりでどうしようかと思ったが一、二回を最少失点で終われたのがよかった。途中からアウトコースもうまく使えた」。チームは栗山の通算100本塁打などで終盤に逆転勝ちし「栗山さんの記念の日にチームが勝ってよかった」と笑顔だった。

◆西武は11日、ロッテ19回戦(ZOZOマリン)の八回に栗山巧外野手(35)が決勝の6号2ランを放ち、4-2で逆転勝ち。プロ18年目のベテランはプロ野球史上295人目、球団史上最長のスローペースで通算100本塁打を達成した。チームは連勝で7月6日以来、1カ月ぶりの2位に浮上した。  美しい放物線を描いた打球が右中間席に着弾した。2-2の八回2死一塁。栗山は甘く入ったスライダーを逃さなかった。決勝の6号2ラン。プロ18年目を迎えたベテランが勝利に導く、通算100号にグッと拳を握った。  「それまでの内容もよくなかった。あそこは何とか打ちたいと思っていたので、興奮しました」  ベンチに戻ると、チームメートと歓喜のハイタッチ。育英高(兵庫)から2002年にドラフト4巡目で入団した35歳外野手は、同期で通算405本塁打の中村から「やっと100か、まだまだだな」と冗談交じりに祝福された。  長距離打者ではない。初本塁打は4年目の2005年4月13日の日本ハム戦。そこから最も多い年でも09、13年の12本。1号から14年4カ月をかけて積み上げた100号だ。通算1814試合目の大台到達は、広島・石井琢朗の2202試合に次ぐ2番目のスローペース。西武では史上最長記録を達成した。  黙々と努力を続けてきたリーダーは「本塁打を打つなら、2、3安打を打ちたいと思ってやってきた。出遅れていると思ったこともあったけど、今は苦労してやってきてよかった」と頬を緩めた。  チームは7月6日以来の2位浮上。首位のソフトバンクには5ゲーム差だが、まだ諦めてはいない。  「本塁打は若い頃は飛び上がって喜ぶほどうれしかったけど、今はホッとする」と栗山。石毛宏典が持つ球団最多の1806安打にも、あと14本に迫る"ミスターライオンズ"が、リーグ連覇に導く。 (浜浦日向) 栗山について西武・辻監督 「左投手からうまく、一発で仕留めて見事だった。何かしてくれる信頼がある」 七回に登板して1回無失点で今季2勝目の西武・小川 「中継ぎなので個人の白星よりもチームの勝利がうれしい。野手のおかげ」

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
58454 0.563
(↑0.004)
-
(-)
36445
(+2)
409
(-)
142
(-)
90
(+2)
0.250
(-)
3.490
(↑0.03)
2
(1↑)
西武
53501 0.515
(↑0.005)
5
(-)
39536
(+4)
517
(+2)
123
(+2)
107
(+1)
0.259
(-)
4.400
(↑0.02)
3
(1↓)
日本ハム
52504 0.510
(↓0.005)
5.5
(↓1)
37440
(-)
434
(+2)
73
(-)
42
(-)
0.252
(↓0.001)
3.760
(↑0.01)
3
(1↑)
楽天
52503 0.510
(↑0.005)
5.5
(-)
38461
(+8)
440
(+2)
107
(+2)
38
(+1)
0.252
(↑0.001)
3.950
(↑0.02)
5
(-)
ロッテ
50523 0.490
(↓0.005)
7.5
(↓1)
38477
(+2)
459
(+4)
127
(-)
68
(-)
0.249
(↑0.001
4.010
(-)
6
(-)
ORIX
47535 0.470
(↓0.005)
9.5
(↓1)
38386
(+2)
459
(+8)
71
(+1)
95
(-)
0.240
(-)
3.970
(↓0.04)