巨人(☆7対1★)ヤクルト =リーグ戦20回戦(2019.08.11)・東京ドーム=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
ヤクルト
0000010001701
巨人
01402000X7713
勝利投手:髙橋 優貴(4勝4敗0S)
敗戦投手:高橋 奎二(3勝5敗0S)

本塁打
【ヤクルト】山田 哲人(28号・6回表ソロ)
【巨人】ゲレーロ(13号・2回裏ソロ),ゲレーロ(14号・3回裏3ラン),丸 佳浩(20号・5回裏2ラン)

  DAZN
チケットぴあ 巨人戦チケット予約 ヤクルト戦チケット予約
◆巨人は2回裏、ゲレーロのソロで先制する。続く3回には岡本の適時打とゲレーロの2打席連続本塁打となる3ランが飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・高橋が6回4安打1失点9奪三振の好投で今季4勝目。敗れたヤクルトは、投打ともに振るわなかった。

◆巨人のルーキー高橋優貴投手(22)は5月6日DeNA戦で3勝目を挙げてから白星がなく、現在3連敗中。 ドラフト制後、4連敗以上した巨人の新人は97年入来と15年高木勇の2人だけ。高橋が連敗を止められるか。

◆東京都の小池百合子知事(67)が始球式を行った。 「TOKYO 2020」の背番号のユニホームで白のパンツルック。振りかぶって、投じた球は一塁側にそれて3バウンド投球になった。ノーバウンド投球とはならなかったが、場内からは大きな拍手。マウンド上で手を振って応え、投球後は原辰徳監督とガッチリと握手を交わした。

◆巨人アレックス・ゲレーロ外野手(32)が、先制の13号ソロを放った。 2回無死、ヤクルト高橋の151キロ直球を右翼席に運んだ。「低い球だったが、逆方向に逆らわずに打つことができたね」とコメント。2本塁打を放った9日の同戦以来のアーチに「状態イイネ!! 状態イイネ!!」と日本語で繰り返した。

◆巨人岡本和真内野手(23)の一振りが勢いを生んだ。1点リードの3回2死一、二塁でヤクルト高橋の151キロ直球をはじき返し、中前適時打。 貴重な追加点で続くゲレーロの3ランの呼び水となった。8日の中日戦から4戦連続の打点を記録し、4日間で9打点目。「よかったです。また頑張ります」と引き締めた。3番丸とともに好調な4番。原監督も「いやいや、褒めることばっかりですね」とたたえた。

◆巨人アレックス・ゲレーロ外野手(32)が、2打席連続の14号3ランを放った。 2点リードの3回2死一、二塁、ヤクルト高橋の149キロ直球を左翼席に運んだ。9日の同戦以来の1試合2本塁打に「アンビリーバボー! 状態イイネ」とコメントした。

◆巨人丸佳浩外野手(30)が20号2ランを放ち、先発の高橋を援護した。5点リードの5回1死一塁、ヤクルト坂本のスライダーを右翼席中段に運んだ。 4年連続となる20本塁打を達成し「追い込まれていたので、全ての球に対応できるように準備していました。うまく打つことができてよかった」とコメントした。

◆巨人が4連勝とした。2回にゲレーロのソロで先制。3回に岡本の適時打とゲレーロの14号3ラン、5回には丸の20号2ランでリードを広げた。高橋は6回1失点で5月6日以来の4勝目を挙げた。ヤクルトは投打に精彩を欠き4連敗。

◆巨人は2回にゲレーロの13号ソロで先制。3回は岡本の中前適時打とゲレーロの2打席連続の14号3ランで4点を追加した。 巨人は5回に丸の20号2ランで追加点を挙げた。先発高橋優貴は6回1失点と好投。ヤクルトは6回、山田哲が28号ソロ。 巨人が逃げ切り4連勝。貯金を12とした。高橋優貴は5月6日以来の4勝目。ヤクルトは反撃の糸口をつかめず4連敗。高橋奎二は5敗目。

◆「状態イイネ」の巨人ゲレーロ外野手が、2打席連続アーチで同一カード3連勝の立役者になった。 前日の6番から5番に打順を上げると2回無死から外角低めの151キロを右翼席に運ぶ先制ソロ。3回は真ん中高めの149キロを豪快に引っ張り、左中間スタンドに14号3ランをたたき込んだ。お立ち台では日本語で「状態イイネ!」と決めゼリフを連呼し、歓声を浴びた。 ヤクルト3連戦は、計4本塁打を含む10打数7安打の打率7割、9打点と爆発した。17年本塁打キングも不調に苦しみ2軍生活が長かったが、大好きな真夏に復調。「2軍にいた時は内田(打撃)コーチがずっと一緒に練習してくれた。皆さん会ったらよろしく伝えて下さい」と感謝。打てば打つほど決めゼリフがチーム内に浸透し、この日は「状態イイネ」Tシャツやフェイスタオルの販売も決定。湿りがちだった打線も3試合で計25点を奪い「状態イイネ」となってきた。

◆ヤクルトは4連敗で借金は今季最多の23になった。先発高橋奎二投手がゲレーロに2発を浴びるなど、4回5失点。打線も山田哲の28号ソロで1点を挙げるのがやっとで、投打にかみ合わなかった。 9日からの3連戦で投手陣は10本塁打を許す大乱調。小川監督は「この3連戦、ホームランでほとんど点を取られている。序盤に失点になっている」と嘆いた。

◆ドラフト1位ルーキーが、優勝争いの佳境に向け、復活を遂げた。巨人高橋優貴投手(22)が、ヤクルト打線を相手に6回4安打1失点と好投。5月6日DeNA戦(横浜)以来、約3カ月ぶりの4勝目を挙げた。 チームは8カードぶり、今季5度目の同一カード3連勝。7日の中日戦から4連勝(1分け挟む)と勢いに乗って、12日から3位広島3連戦(マツダスタジアム)に臨む。高橋は、1つの誓いを胸にマウンドに立った。「今日は真っすぐで勝負する」。1球目、自らの意思を示すように、147キロの直球で広岡に空を切らせた。序盤から140キロ台後半の直球で押し、2回の中村にはこの日最速の149キロをマーク。腕が振れ、キレ、力もあるから、スライダー、スクリューを勝負球に選択すると、バットが空を切った。プロ最多タイの9奪三振。7個が変化球の空振り三振だった。 屈辱の2連発から、投球の土台となる直球への回帰を決断した。前回登板の7月31日広島戦。先頭の西川、菊池涼に2者連続で直球を本塁打され、プロ最短の2回1/3でKOされた。試合後、炭谷から「真っすぐでファウル、空振りが取れないと」と指摘され、目が覚めた。横振りで「肘が下がり気味」だったフォームを縦振りに修正。「上からたたくような意識」を染み込ませた。 白星から遠ざかった3カ月、1冊の本との出会いが考え方に影響を与えた。4月下旬の休日。ふと立ち寄った本屋の店内をブラブラと回った。題名だけを見て、ピタッと足が止まる。手に取ったのは元テニスプレーヤーの松岡修造の「弱さをさらけだす勇気」だった。その一節には、こんな言葉が記されていた。「弱さを隠してはいけない。認める事が大事」。 4勝目を前に、プロの壁に直面した。それでも、自分の未熟さを認め、前にだけ進んだ。先輩の山口に調整法や投球時の意識を聞き、この日の登板では、水野投手コーチらから助言を受け、プロ入りから取り組む2段モーションをやめ、無走者でもセットポジションから投球。「抑えるために変えた」ことが、約3カ月ぶりの白星をもたらした。 試合前から、2番手として、高田がブルペンで準備したが、高橋は「明け渡すか、と思って投げた」と執念を込めた。原監督は「5番目、6番目の先発投手がなかなかという点でね。彼にとっても、ジャイアンツにとっても非常に大きいですね」と評価。優勝争いを繰り広げるシーズン終盤を前に、ルーキーが力強く加わった。【久保賢吾】   ◆巨人宮本投手総合コーチ(高橋について)「良かったねぇ。このファームの期間に山口俊道場に入ったみたいです。(6回、マウンドで会話し)中指辺りがつったと。でも大丈夫です」

◆首位巨人は8カードぶりの同一カード3連勝を飾り、12日から前回3連敗を喫した鬼門マツダスタジアムでの広島3連戦に挑む。 巨人原辰徳監督(61)は、先発高橋の好投について「彼にとっても大きいし、ジャイアンツにとっても非常に大きいですね。5番目、6番目という先発投手がなかなかという点で、今日は非常に良かったですね」と評価。6回1失点の内容に「やや球数が多いというかね、修正点はありますけれども、ボールの精度、スピードにおいてもですね、春の頃の勢いも出てきている。次回登板も非常に楽しみになりましたね」と言った。 初バッテリーを組んだ小林のリードも評価。「このところ非常に、いいリードというか。勝つというね、そこに対してのかじ取りというか、ただ単にいいリードをするのがキャッチャーじゃない。やっぱり勝つチームをつくるというのがキャッチャーの1番の役割ですから。そういう意味では1歩ずつ、小林という野球人が少しずつ大きくなっている気がしますね」 -ゲレーロには2打席連続本塁打が飛び出した。 「素晴らしいと思います。バットの出というか、バットの使い方というか、腕の振り、というかね。バッティングってよく下半身で打つって、もちろん下半身がしっかりしていないとダメなんだけれども、最後に腕を使えるというのが素晴らしいですね」 丸には20号ソロ、4番岡本にも適時打が出た。 「いやいや、褒めることばっかりですね。まあ、あのへんはいつでもやってくれていますから」 12日からの広島に向けては「このところやられっぱなしですからね。まずはしっかりと、がっぷり四つに組んだ状態でね、中盤、後半ぐらいを迎えられるような、そういうゲーム展開にしたいと思います」と言った。

◆今日12日から首位巨人と3位広島が激突する。3・5ゲーム差で迎えるヤマ場の3連戦。巨人はドラフト1位ルーキー高橋優貴投手(22)が復活を印象づける好投を見せれば、打線は丸が4年連続20号、4番岡本は4試合連続打点。6番から5番に打順を上げたゲレーロも2打席連続本塁打を放ち、今季5度目の同一カード3連勝で敵地に乗り込む。対する広島は阪神に敗れカード負け越しを喫したが、最大12ゲーム差から驚異の追い上げ。ペナントの行方を占う一戦を迎える。 8カードぶりの同一カード3連勝を飾った巨人ナインが、デーゲームのヤクルト戦後に続々と敵地広島に乗り込んだ。今季5勝11敗1分けと苦しむ宿敵。前回のマツダスタジアムでは初の3連敗を喫している。 原監督は「このところやられっぱなしですからね。まずはしっかりと、がっぷり四つに組んだ状態で、中盤、後半を迎えられるようなゲーム展開にしたいと思います」と引き締めた。 シーズンは残り39試合。ペナントの行方を大きく左右する可能性がある3連戦に向けて、本拠地東京ドームでは打線が3試合計25得点と目覚めた。丸は4年連続の20号を放ち、4番岡本は4試合連続の打点。6番から5番に打順を上げたゲレーロは、2打席連続本塁打をたたき込んだ。 ゲレーロは2回無死から外角低めの151キロを右翼席に運ぶ先制ソロ。3回は真ん中高めの149キロを豪快に引っ張り、左中間スタンドに14号3ランを運んだ。お立ち台に立つと、日本語で「状態イイネ!」と決めゼリフを連呼し、大歓声を浴びた。 ヤクルト3連戦は計4本塁打を含む10打数7安打の打率7割、9打点と爆発。17年本塁打キングも不調に苦しみ2軍生活が長かったが、大好きな真夏に復調。「2軍にいた時は内田(巡回打撃)コーチがずっと一緒に練習してくれた。皆さん、会ったらよろしく伝えて下さい」と感謝。打てば打つほど決めゼリフがチーム内に浸透し、この日は「状態イイネ」Tシャツやフェースタオルの販売も決まった。 丸、岡本、ゲレーロのクリーンアップで計7打点。5回にダメ押し2ランを放った丸は、古巣の広島戦に向けて「打った後が大事。気を引き締めてやっていきたい」と切り替えた。最近4日間で9打点を挙げる岡本は「よかったです。また頑張ります」と気持ちを高める。湿りがちだった打線も大一番を前に「状態イイネ」と臨戦態勢に入った。

◆巨人のアレックス・ゲレーロ外野手(32)が11日、ヤクルト戦(東京ドーム)に「5番・左翼」で先発し、2打席連続本塁打をマークした。  一回に一回にヤクルトの左腕、高橋が低めに投じた151キロの直球を右翼席へ運ぶ先制の13号ソロ。三回2死一、二塁では、高めの149キロの直球を左中間へほうり込む14号3ランを運んだ。  9日の第1戦でも2打席連続本塁打を放つなど絶好調。この打席を含め、今カードは9打数7安打、4本塁打、9打点と打ちまくっている。

◆巨人が引き分けを挟み4連勝を飾った。先発の高橋優貴投手(22)が6回4安打1失点の好投で4勝目(4敗)を挙げた。打線は二回、ゲレーロが左翼スタンドに13号ソロを放ち先制。三回には再びゲレーロが左中間へ14号3ランを放つなど4点を奪った。  ヒーローの高橋は3カ月のぶりの白星に、「長い間、チームに迷惑をかけていたので、チームの勝利と思って魂込めて投げました。この3カ月、いろいろなことを勉強して、今日は真っすぐで勝負しようと初回から全力で行きました。先輩方やコーチのみなさんががアドバイスをくれて、なんとか勝利することができました」と喜んだ。  原監督は高橋について「彼にとっても大きいし、ジャイアンツにとっても非常に大きい。5番目6番目の先発投手がなかなかっていう点でね。そういう意味では今日は非常によかった。やや球数が多いのという修正点はあるが、ボールの精度、スピードにおいては 春頃の勢いも出てきているし、次回登板も楽しみ」とコメントした。

◆ヤクルトの高橋はゲレーロに2本塁打を許すなど4回5失点で5敗目を喫した。チームは4連敗となり「同じ打者に打たれたことが反省」と唇をかんだ。  序盤から150キロを超える直球を連発。「球は走っていた」と振り返ったが、失投が命取りになった。0-2の三回2死一、二塁でゲレーロに対して直球が真ん中高めに入り、左中間席に運ばれた。  チームはこの3連戦で10本塁打を浴びて15点を失うなど計25失点。小川監督は「この3試合はほとんど本塁打で取られている」と嘆いた。

◆巨人の丸が4年連続で20本塁打に到達した。5-0の五回1死一塁で追い込まれながらもスライダーを右翼席へ完璧に運ぶ2ランを放ち「全ての球に対応できるように準備していた。何とか食らい付いた」と納得の表情を浮かべた。  12日からは敵地で昨季まで在籍した難敵の広島と3連戦を戦う。チームに4連勝をもたらし、自らも勢いに乗るが「打った後が大事。気を引き締めていきたい」と油断はなかった。

◆前日、1軍に昇格した3年目右腕・高田が九回に登板。先頭の太田に二塁打を許したものの後続を断って役割を果たし「試合に集中した状態で入れて、いつも通りの球を投げられたと思う」と息をついた。2軍では先発を務め、この日も「第2先発」として待機したが「先発の立ち上がりと同じ意識でマウンドに上がった」と集中力を切らさなかった。16日からの阪神3連戦(東京ドーム)では先発起用される可能性がある。

◆丸は4年連続で20本塁打に到達した。5-0の五回1死一塁からスライダーを引っ張って右翼席へ運び「何とか食らいついていくという思い」と気迫の一振りで勝利に貢献した。巨人にフリーエージェント(FA)で移籍した選手で1年目にシーズン20本塁打以上をマークしたのは2007年の小笠原道大(31本、現中日2軍監督)以来12年ぶり5人目。「もともとホームランバッターじゃないので打った後が大事。気を引き締めてやっていきたい」と、12日からの古巣・広島との3連戦(マツダ)へ視線を向けた。

◆ヤクルトは、今季3度目の4連敗。巨人との3連戦を被本塁打10、25失点で終え、小川淳司監督(61)は「この3連戦はホームランでほとんど取られ、序盤の失点になってしまっている。結果球がほとんどストレート。そこら辺は考えていかないといけない」と厳しい表情で振り返った。  二回は走者なしから先発の高橋がゲレーロに外角低めの直球を右越えに運ばれた。三回は2死から四球を与え、一、二塁で再びゲレーロに内角高めの直球を左翼席にほうり込まれた。高橋は「2本目を打たれたのが一番の反省」と唇をかんだ。  打線も7安打1得点と沈黙。六回先頭で山田哲が28号ソロを放ったのが唯一の反撃だった。これでチームの借金は今季ワーストの23となった。 (長崎右) 六回に28号ソロを放ったヤクルト・山田哲 「うまいこと肘をたたんで回転できた。(スイングの)軌道がいいから角度が付いている」

◆巨人のドラフト1位・高橋優貴投手(22)=八戸学院大=は先発で6回4安打1失点と好投し、5月6日のDeNA戦以来の白星。球団の新人では2017年の畠世周(6勝)以来2年ぶり、左腕では07年の金刃憲人(7勝)以来12年ぶりのシーズン4勝目を挙げた。  「長い間迷惑をかけていたので、チームの勝利をと思って魂込めて投げました」。直球主体で9奪三振と強気の投球が光った。四回、四球と安打で無死一、二塁のピンチを招いたが村上、中村、太田を3者連続で空振り三振に仕留めた。  春先は順調に勝利を積み重ねたが、制球難などで調子を崩し、6月の1カ月間を2軍で過ごした。先輩の山口に助言を仰いで直球を見つめ直し「(左)肘が下がっていたので、上からたたくイメージで」と投球フォームを修正した。  この日は高田が"第2先発"として待機。内容次第で早めの継投も考えられた。中指がつった六回も投げ抜き「(高田は)年下なので絶対に明け渡すかと思って投げた」と意地を見せた。 (佐藤春佳)

◆セ・リーグ首位の巨人は11日、ヤクルト20回戦(東京ドーム)に7-1で大勝し、今季5度目の4連勝を飾った。5番のアレックス・ゲレーロ外野手(32)が、二回に先制の13号ソロ、三回は14号3ランと2打席連続の本塁打。五回には丸佳浩外野手(30)も20号2ランを放ち、2009年以来、10年ぶりに同一カード3連戦で計10本塁打が出るなど、G打線が完全復調した。2位・DeNAとは2ゲーム差に広げ、12日から3位・広島との3連戦(マツダ)に臨む。  手に残った感触だけで十分だった。二回、先頭のゲレーロがヤクルトの先発左腕、高橋が投じた151キロの直球を右翼席へ運んだ。東京ドームには、4万6195人の大観衆による地鳴りのような歓声が響いた。  「チームの状態が一時、よくなかったので、自分のバットで救いたかった。あの一発(三回の3ラン)で試合が決まった。状態イイネ!」  二回の先制13号ソロに続き、三回2死一、二塁では左中間へ2打席連発の14号3ラン。9日のヤクルト戦でも2打席連続本塁打を放つなど、今カードは10打数7安打4本塁打9打点の大暴れだ。  試合中に広報を通じて発表されるコメントでは「状態イイネ!」を繰り返した。チームメートが語りかけてくるのをまねするうちに、来日3年目を迎えたキューバ人の口癖になった。ファンの間では早くもこのフレーズが流行中でこの日から、球団オンラインストアなどで期間限定(18日まで)で特製Tシャツ(税込3500円)や特製タオル(同2160円)の緊急販売が始まった。  "イイ状態"は食べ物から作る。母・グラリスベルさんが栄養学に詳しかったことから、ゲレーロも食にこだわっている。試合前に食べるのはキュウリ。夏場に「つり」を防ぐカリウムと水分が豊富で夏バテ防止効果の高い夏野菜だ。酷暑も好調を維持し、固定されていなかった5番打者に、2017年の本塁打王が名乗りを上げた。  チームは第1戦を5本塁打などで7点差をひっくり返し、10-9のサヨナラ勝利。前日10日の第2戦も12安打8得点。この日もゲレーロの2発に丸も20号2ラン。3試合で計10本塁打が飛び出し、25得点を奪った。カード3連戦の10発は、2009年9月8-10日の横浜戦以来、10年ぶりの快挙だ。  息を吹き返した打線の中心となったゲレーロを原監督は「素晴らしい。4番(岡本)、5番が機能すると相手チームもダメージは大きいですよね」と絶賛した。  今季5度目の4連勝で中日に敗れた2位・DeNAとは2ゲーム差。勢いに乗り、12日は3位・広島が待つ灼熱のマツダスタジアムに乗り込む。  「このところやられっぱなしですからね。まずはがっぷり四つに組んだ状態で中盤、後半ぐらいを迎えられるようなゲーム展開にしたいと思います」と指揮官も意気込んだ。5月以降、2勝9敗1分けと分が悪い宿敵だが、最高潮で大一番を迎える。 (谷川直之)

◆ヤクルトは、今季3度目の4連敗。巨人との3連戦を被本塁打10、25失点で終え、小川淳司監督(61)は「この3連戦はホームランでほとんど取られ、序盤の失点になってしまっている。結果球がほとんどストレート。そこら辺は考えていかないといけない」と厳しい表情で振り返った。  11日深夜放送のTBS系「S☆1」に出演した元ヤクルト監督でサンケイスポーツ専属評論家の野村克也氏(84)は、「OBとしてはヤクルトが気になる。昔なら監督が責任を取って辞めるだろう」と苦言を呈していた。

◆セ・リーグ首位の巨人は11日、ヤクルト20回戦(東京ドーム)に7-1で大勝し、今季5度目の4連勝を飾った。5番のアレックス・ゲレーロ外野手(32)が、二回に先制の13号ソロ、三回は14号3ランと2打席連続の本塁打。五回には丸佳浩外野手(30)も20号2ランを放ち、2009年以来、10年ぶりに同一カード3連戦で計10本塁打が出るなど、G打線が完全復調した。2位・DeNAとは2ゲーム差に広げ、12日から3位・広島との3連戦(マツダ)に臨む。  11日深夜放送のTBS系「S☆1」に出演したサンケイスポーツ専属評論家の野村克也氏(84)は、巨人の優勝確率について「9割と言っていいんじゃない。我々、無責任族としてはもう少しおもしろくしてほしい」とぼやいた。

◆セ・リーグ首位の巨人は11日、ヤクルト20回戦(東京ドーム)に7-1で大勝し、今季5度目の4連勝を飾った。5番のアレックス・ゲレーロ外野手(32)が、二回に先制の13号ソロ、三回は14号3ランと2打席連続の本塁打。2位・DeNAとは2ゲーム差に広げ、12日から3位・広島との3連戦(マツダ)に臨む。  元巨人監督の堀内恒夫氏(71)は12日、ブログでゲレーロについて「すごいね~ 俺としては期待を込めて 今日から始まる広島戦 ここで同じように打ってくれたら本物だと、あえて言わせてほしい」とさらなる活躍を期待していた。

◆巨人のドラフト1位・高橋優貴投手(22)=八戸学院大=は先発で6回4安打1失点と好投し、5月6日のDeNA戦以来の白星。球団の新人では2017年の畠世周(6勝)以来2年ぶり、左腕では07年の金刃憲人(7勝)以来12年ぶりのシーズン4勝目を挙げた。  元巨人監督の堀内恒夫氏(71)は12日、ブログで高橋について「本人の骨格はしっかりしてるのかもしれないけれど 体つきがまだプロの体つきじゃないんだよね」と指摘。「1年間プロで投げ続けられる体つき、その力 その力がついていない時は1度止めて投げるより スムーズに投げた方が球速が出るはずなんだ」とアドバイスを送った。  「高橋はこれからの巨人を支えるピッチャーになるわけだから 今、勝てないことに焦らず まずはしっかり体を作ってほしい」と今後の活躍に期待を寄せていた。

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
57452 0.559
(↑0.005)
-
(-)
39504
(+7)
424
(+1)
137
(+3)
59
(-)
0.263
(-)
3.800
(↑0.03)
2
(-)
DeNA
56483 0.538
(↓0.006)
2
(↓1)
36453
(+8)
425
(+10)
121
(+3)
31
(-)
0.250
(↑0.001)
3.650
(↓0.06)
3
(-)
広島
55503 0.524
(↓0.005)
3.5
(↓1)
35457
(+5)
432
(+6)
107
(-)
66
(+1)
0.253
(-)
3.430
(↓0.02)
4
(-)
阪神
49535 0.480
(↑0.005)
8
(-)
36396
(+6)
459
(+5)
72
(-)
70
(-)
0.250
(-)
3.660
(↓0.01)
5
(-)
中日
47571 0.452
(↑0.005)
11
(-)
38408
(+10)
430
(+8)
69
(+1)
51
(-)
0.262
(↑0.001)
4.010
(↓0.04)
6
(-)
ヤクルト
41642 0.390
(↓0.004)
17.5
(↓1)
36474
(+1)
549
(+7)
122
(+1)
42
(-)
0.241
(-)
4.660
(↓0.02)