ソフトバンク(☆8対4★)日本ハム =リーグ戦18回戦(2019.08.10)・福岡ヤフオクドーム=
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日本ハム
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ソフトバンク
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勝利投手:千賀 滉大(11勝4敗0S)
敗戦投手:有原 航平(11勝6敗0S)

本塁打
【日本ハム】渡邉 諒(9号・5回表3ラン)

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◆ソフトバンクは0-4で迎えた6回裏、甲斐、内川聖一、デスパイネに適時打が飛び出し1点差とする。続く7回には、甲斐の犠飛などで3点を挙げ、逆転に成功した。投げては、先発・千賀が今季11勝目。敗れた日本ハムは、守りのミスが重なり、痛い敗戦を喫した。

◆日本ハムは初回2死二、三塁、3回2死一、二塁と2度の先制機も無得点。先発有原は3回までパーフェクト投球。 日本ハムは5回、渡辺の9号3ランなどで4点先制。ソフトバンクも6回に甲斐、内川の適時打など3得点。1点差に詰め寄った。 ソフトバンクは7回に3点を挙げ逆転に成功。8回にも2点を追加し勝負を決めた。先発千賀は11勝目。ゲーム差を4・5とした。 日本ハム有原が6敗目。

◆日本ハム勝ち頭の有原航平投手が、エース対決に敗れた。 1点リードの7回、味方の守備の乱れが絡むなどで3失点し逆転を許した。登板間隔を中8日と空け、千賀との今季2度目の投げ合いに臨むも終盤に屈した。「大事な試合で投げさせてもらったのに、勝てなかったのは情けない。チームが勝てなかったのが悔しい」。5回まで被安打2、無失点と完璧だっただけに、余計に悔いの残る6敗目になった。

◆右肩痛から実戦復帰した日本ハム王柏融外野手に、またも暗雲が垂れ込めた。 「3番DH」でスタメン出場。1打数1安打2四球で迎えた7回の第4打席で、左足甲内側に死球を受けて途中交代した。 試合中に福岡市内の病院で診察を受け、打撲と診断された。福島トレーナーは「明日以降は様子を見ながら」と説明した。

◆ソフトバンク千賀滉大投手が7回4失点で有原と並ぶリーグトップの11勝目を挙げた。 有原との投げ合いで、5回に近藤の内野ゴロと渡辺の3ランで4点を先制された。その後に味方が逆転し勝ち投手に。お立ち台にも呼ばれたが「野手の方のおかげ。ヒーローインタビューじゃなくて、反省会をしないといけない」と苦笑いだった。この白星で巨人山口鉄を抜き、育成ドラフト出身投手最多の通算53勝目となった。

◆日本ハムは首位ソフトバンクとの直接対決初戦(ヤフオクドーム)を、痛すぎる逆転負けで落とした。栗山英樹監督(58)は「ウチにとって、本当に大事なゲームだった」と、無念そうに振り返った。 1点差に詰め寄られた7回1死二、三塁の守備。前進守備を敷いていた中堅西川が、甲斐の大飛球に追いついたが、送球動作へうつる際にグラブからボールがこぼれた。二塁塁審は手を広げて落球と判定(記録は犠飛失策)。2者が生還し決勝点を失った。 捕球は成立していたようにも見えたが、西川は「落とした方が悪い。終わったことなので切り替えるしかない。反省して、次に生かせるようにします」と悔しさを押し殺した。当該プレーは現行ルールではリクエスト対象外。指揮官も「一応確認」には行ったが、すぐにベンチに戻った。 直後には清宮も適時失策。8回は杉谷の負傷交代により、急きょ左翼から三塁に回った近藤の失策を起点にダメ押しの2点を奪われた。 中8日で有原を起用し、必勝を期した一戦。5回までに4点をリードしたが、ほころびが出た。栗山監督は「勝ちきれなかった。現実として、全部のみこんでやっていかないといけない。しっかり受け止めてやっていかないと」と言葉を吐き出した。4カード連続の初戦黒星で今季4度目の4連敗。ソフトバンクとは4・5差。3年ぶりの覇権奪回へ、正念場を迎えた。【木下大輔】

◆左脇腹痛から復帰したソフトバンク福田秀平外野手(30)が、神走塁を連発し完全復帰をアピールした。7月20日に左脇腹痛を悪化させ離脱。この日、約3週間ぶりに出場選手登録されると「8番・中堅」でスタメン出場した。 4点を追う6回、先頭で四球を選ぶと続く甲斐の2球目に二盗を決め、甲斐の中前適時打で反撃の1点目のホームを踏んだ。「四球を取れたのが大きかった。あの時は点差もあったのか、いつもより(盗塁への)警戒が薄かった」と、相手の雰囲気を察知した。 1点差の7回1死二、三塁では、甲斐の中堅後方への大飛球を中堅西川が一度捕球後にポロリ。珍しい犠飛失策で、二塁走者の福田はタッチアップから一気に本塁まで生還した。「あれは(三塁コーチの)村松さんのおかげ。僕は捕ったと思ったが、腕を回していた。中継が乱れたのかと思った。気を抜かずにいけた。自分の体感ではギリギリだと思ったので、(本塁へは)頭からいった」と、打球を落としたところは見ていなかったが、村松コーチの指示を信じ、豪快に本塁へヘッドスライディング。勝ち越し点となった。 8回にはだめ押しの2点中前適時打を放つなどバットでも活躍。頼もしい男が帰ってきた。

◆5人の主力が帰ってきたソフトバンクが4点差をはね返し、2位日本ハムに4・5ゲーム差をつけた。スタメンに、ペルーでの国際大会から戻ったグラシアル、左肩痛と腰痛が回復した中村晃、左脇腹痛完治の福田の3人がスタメンに復帰。厚みが出た打線は、4点ビハインドの6回から難敵有原をとらえた。 この回先頭の8番福田が四球出塁。続く甲斐の2球目に二盗を決めると、直後の3球目に甲斐が「みんなが帰ってきたし、なんとかつなごうと」としぶとく中前へ適時打を運んだ。さらに内川、デスパイネの適時打で1点差に詰め寄った。 7回1死二、三塁では甲斐が中堅後方へ大飛球。中堅西川が一度はグラブに入れながら落球する珍しい犠飛失策。ここでも二塁走者福田が判断よく、勝ち越しホームに頭から突っ込んだ。福田は8回にもダメ押しの2点適時打。打って、走って故障完治をアピールする大活躍だった。 工藤公康監督は「よく後半に有原君を攻略してくれた。みんなの何とかしたいという思いが逆転につながった」と笑顔。グラシアル、中村晃にも安打が出て、今季2度目の先発全員安打だ。この日は出番がなかった川島は、ベンチで声を張り上げ盛り上げた。昨年陰のMVPと評価する工藤監督は「川島が戻ってきたことで、また(シーズン)最初のころに戻ってきた」と、2カ月ぶりの復帰を喜んだ。 7回には代走周東が二盗を決めるなど、留守を守ってきた若手も必死のアピール。岩崎、柳田の復帰も近づいている。故障者に泣かされ続けたソフトバンクが戦力を整え、混パを抜け出しそうだ。【石橋隆雄】

◆ソフトバンク千賀滉大投手が7回4失点で有原と並ぶリーグトップの11勝目を挙げた。「意識する存在」と話す同学年の有原との投げ合い。5回に近藤のバットを折りながらも遊ゴロで先制を許すと、続く渡辺には直球勝負で左翼席へ9号3ランを浴び、肩を落とした。 だがその後、味方が逆転。11勝目の白星が転がり込み、お立ち台に呼ばれた。「野手の方のおかげ。ヒーローインタビューじゃなくて、反省会をしないといけない」と苦笑い。今季は対日本ハム戦5戦5勝も「先制点を与えないように。本塁打を打たれてということがないように」と反省ばかりだった。工藤監督は「悪いわけではないが、制球に苦しんでいるのかなと。(失点は)あの1イニングだけだった。7回まで投げてくれたことが勝ち星につながった」と立ち直って7回まで投げたことをほめた。 この白星で巨人山口鉄也を抜き、育成ドラフト出身投手最多の通算53勝目。お立ち台では甲斐と育成バッテリーで両手を挙げ、ようやく笑みが弾けた。

◆5人の主力が帰ってきたソフトバンクが4点差をはね返し、2位日本ハムに4・5ゲーム差をつけた。工藤公康監督(56)はスタメンに、ペルーでの国際大会から戻ったグラシアル、左肩痛と腰痛が回復した中村晃、左脇腹痛完治の福田の3人を起用。厚みが出た打線は、4点ビハインドの6回から難敵有原を攻略した。3年連続日本一へ、役者をそろえて一気に加速だ。エース千賀が4失点。そんな暗いムードを変えたのは、この日復帰したばかりの8番福田だった。6回先頭の福田が四球で出塁。続く甲斐の2球目に二盗を決めた。「点差もあったのか、いつもより(盗塁への)警戒が薄かった」。相手の雰囲気を察知して得点圏に進むと、直後の3球目に甲斐が「みんなが帰ってきたし、なんとかつなごうと」としぶとく中前へ適時打。さらに内川、デスパイネの適時打で1点差に詰め寄った。 7回1死二、三塁では甲斐が中堅後方へ大飛球。中堅西川が一度はグラブに入れながら落球する珍しい犠飛失策。ここでも二塁走者福田が判断よく、勝ち越しホームに頭から突っ込んで生還した。 「あれは(三塁コーチの)村松さんのおかげ。僕は捕ったと思ったが、腕を回していた。気を抜かずにいけた。自分の体感ではギリギリだと思ったので、(本塁へは)頭からいった」。神走塁で勝ち越し点を奪った。福田は8回にもダメ押しの2点適時打。経験豊富な30歳が、若手にはない判断力でチームを勝利に導いた。 工藤監督は「よく後半に有原君を攻略してくれた。みんなの何とかしたいという思いが逆転につながった」と笑顔。グラシアル、中村晃にも安打が出て、今季2度目の先発全員安打だ。左肩痛が回復した川島はこの日出番はなかったが、ベンチで声を張り上げて盛り上げた。昨年日本一の陰のMVPと評価する指揮官は「川島が戻ってきたことで、また(シーズン)最初のころに戻ってきた」と、2カ月ぶりの復帰を喜んだ。 7回には代走周東が二盗を決めた。牧原、上林も代走からの出場。これまで留守を守ってきた選手たちの目の色も変わっていた。2位日本ハムには4・5差をつけたが、5位ロッテまで6・5差と大混戦。残り37試合で役者がそろいつつある。ファームでは、岩崎、柳田の復帰も近づいている。故障者に泣かされ続けたソフトバンクが戦力を整え、混パを抜け出しそうだ。【石橋隆雄】

◆ソフトバンクが2位日本ハムとの本拠地「夏の陣」で逆転勝利を収めた。試合後、チームの勝利を慰労した王球団会長の足取りも軽かった。「1試合で2試合分あったような試合だったね。今日の勝ちは大きいよ。(首位決戦の)頭を取れたしね。(日本ハム先発の)有原もよかったからね」。4点差をひっくり返した。中盤以降は敵失も絡んで計8得点。助っ人グラシアル、モイネロを含め、故障からの復帰組も躍動した。 どちらにとっても負けられない一戦。勝敗を左右する局面に「四球」が絡んでいたように思う。5回、日本ハムに4点を先制された。ソフトバンク千賀は1死一、二塁から3番王柏融にカウント2-2と追い込んで連続ボールで歩かせた。1死満塁とし4番近藤の遊ゴロ併殺崩れの間に1点。さらに2死一、三塁から渡辺に3ランを浴びた。両エースの投げ合い。4失点は痛恨だった。「(王柏融は)アウトを取っておきたかった。(次打者の)コンちゃんはなかなか三振が取れない打者ですし」。マスクをかぶった甲斐は勝利の余韻に浸りながらも反省を忘れなかった。 だが、追いかけるホークスに勢いをもたらしたのも「四球」だった。6回、先頭福田がカウント1-2と追い込まれながら歩いた。二塁盗塁と甲斐の中前打などで3得点。1点差に迫り、チームは息を吹き返した。5回まで2安打に封じられていた日本ハム先発有原を攻め、敵失もあって計8得点の逆転勝利である。 首位争いの戦い。投手戦もあれば、打撃戦もあろう。もちろん、エラーは痛恨事だが、1つの四球が勝負の流れをガラリと変える。ホークス監督時代、王球団会長が口酸っぱく言っていた言葉を思い出した。 「投手は制球力。打者は選球眼」--。【ソフトバンク担当 佐竹英治】

◆ソフトバンク対日本ハム18回戦(ヤフオクドーム)が10日に行われ、日本ハム・渡辺諒内野手(24)が1-0で迎えた五回2死一、三塁から左越え9号3ランを放った。  渡辺は「打ったのはツーシームだと思います。近藤さんが懸命に走って1点取ってくれていたので、楽な気持ちで打席に入ることができました。いい感じで反応して打つことができましたし、1点で終わらず追加点が取れてよかったです」と会心の一打を振り返った。  日本ハムは五回1死満塁で近藤健介外野手(26)の遊ゴロ併殺崩れの間に1点を先制。直後に渡辺がソフトバンク先発の千賀滉大投手(26)の投じた内角ツーシームを左翼スタンドに運んだ。プロ6年目の渡辺は、自身初の2桁本塁打に残り1本と迫った。

◆ソフトバンクはキューバ代表で離脱していたグラシアル、故障で戦列を離れていた中村晃、福田がともに復帰戦で先発して外野陣を形成。厚みの増した打線は先発全員の9安打で8点を奪った。  特に活躍が光ったのは福田だ。六回は先頭四球から二盗を決め、適時打で生還。七回は二塁走者として、犠飛失策から快足を飛ばして5点目のホームを踏んだ。八回には中前へ2点適時打を放ち、先発全員安打を完成させた。「最終打席までヒットが出ていなかったので、打てて良かった」と安堵の表情だった。

◆犠飛を記録した打者が、その後に生還する珍しいプレーがあった。  ソフトバンクの甲斐は3-4の七回1死二、三塁で中堅深くにフライを打ち上げ、三塁走者がタッチアップで悠々と生還。一度捕球したかに見えた中堅手の西川が落球と判断され、この間に二塁走者も生還した。記録は犠飛失策となって、甲斐は二塁まで到達し「あまりないんじゃないか」と驚き顔。続く明石のゴロを一塁手が取り損ね、6点目のホームを踏むおまけもついた。

◆日本ハム・王柏融外野手(25)がソフトバンク18回戦(ヤフオクドーム)の七回、左足に死球を受けて途中交代。病院で診察を受け、打撲と診断された。11日以降の出場は状態をみて判断する。

◆有原は4点のリードを守れず、七回途中6失点(自責点4)で6敗目。自己最多を更新する12勝目はならなかった。五回まで2安打無失点だったが、六回に3本の適時打を浴びて3失点。4-3の七回1死二、三塁から犠飛失策で逆転を許し、降板した。エース対決に敗れた右腕は「大事な試合で投げさせてもらって勝てなかったのは情けない」と肩を落とした。 七回に逆転を許す失策を犯した日本ハム・西川 「(飛球を)落とした僕が悪い。反省して次に生かしたい」

◆ソフトバンク・千賀滉大投手(26)が「意識する相手」という日本ハム・有原との同学年エース対決に投げ勝ち、有原に並ぶリーグトップの11勝目(4敗)をもぎ取った。  五回に4点を先制されたが、気持ちは切らさなかった。六回は三者凡退で終え、七回は西川、大田を外角球で連続三振に仕留めて10奪三振。「球数(128球)を放っても制球できたところ」と収穫を挙げた。  育成出身では山口鉄也(元巨人)を抜いて最多の通算53勝目。しかし、お立ち台では「ヒーローインタビューではなく、反省会をしないといけない」と首を振り、「ここに立たせてもらえたのは野手が点を取ってくれたから。感謝したい」と恐縮しきりだった。  チームは2位・日本ハムとの差を4・5ゲームに広げた。千賀は前回2日の試合でも2安打完封で勝利を挙げており、このカードは今季5戦5勝となった。

DAZN

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
57454 0.559
(↑0.005)
-
(-)
37443
(+8)
409
(+4)
142
(-)
88
(+3)
0.250
(-)
3.520
(↓0.01)
2
(-)
日本ハム
52494 0.515
(↓0.005)
4.5
(↓1)
38440
(+4)
432
(+8)
73
(+1)
42
(-)
0.253
(-)
3.770
(↓0.01)
3
(1↑)
西武
52501 0.510
(↑0.005)
5
(-)
40532
(+8)
515
(+3)
121
(+3)
106
(+2)
0.259
(↑0.001)
4.420
(↑0.04)
4
(1↓)
楽天
51503 0.505
(↓0.005)
5.5
(↓1)
39453
(+4)
438
(+8)
105
(+2)
37
(-)
0.251
(-)
3.970
(↓0.02)
5
(-)
ロッテ
50513 0.495
(↓0.005)
6.5
(↓1)
39475
(+3)
455
(+8)
127
(-)
68
(+1)
0.248
(-)
4.010
(↓0.03)
6
(-)
ORIX
47525 0.475
(↑0.006)
8.5
(-)
39384
(+8)
451
(+4)
70
(-)
95
(-)
0.240
(↑0.001)
3.930
(-)