DeNA(☆10対6★)中日 =リーグ戦17回戦(2019.08.09)・横浜スタジアム=
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中日
20100001261102
DeNA
10015210X101512
勝利投手:平良 拳太郎(5勝2敗0S)
敗戦投手:ロメロ(6勝9敗0S)

本塁打
【中日】ビシエド(14号・1回表2ラン),遠藤 一星(2号・9回表2ラン)
【DeNA】筒香 嘉智(20号・1回裏ソロ),筒香 嘉智(21号・5回裏満塁)

  DAZN
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◆DeNAは1点ビハインドで迎えた5回裏、神里の適時打と筒香のグランドスラムで一挙5点を奪い、逆転に成功する。続く6回には筒香が2点適時打を放ち、リードを広げた。投げては、先発・平良が今季5勝目。敗れた中日は、先発・ロメロが7失点と精彩を欠いた。

◆DeNA筒香嘉智外野手(27)が、5年ぶりの「三塁」で先発出場する。 スタメンでの出場は14年5月5日広島戦(マツダスタジアム)以来で、守備機会は同年の7月30日巨人戦(京セラドーム)以来となる。チームは8日に正三塁手の宮崎が、左有鉤(ゆうこう)骨骨折で登録を抹消。同日の広島18回戦(マツダスタジアム)は、柴田が代役を務めていた。

◆5年ぶりに「三塁」で先発出場したDeNA筒香嘉智外野手(27)が、1回1死の第1打席で4球目のカットボールを左中間席へ運ぶ20号ソロを放った。 三塁でのスタメンでの出場は14年5月5日広島戦(マツダスタジアム)以来で、守備機会は同年の7月30日巨人戦(京セラドーム)以来となる。チームは8日に正三塁手の宮崎が、左有鉤(ゆうこう)骨骨折で登録を抹消。同日の広島18回戦(マツダスタジアム)は、柴田が代役を務めていた。

◆中日は1回にビシエドの14号2ランで先制。DeNAはその裏、5年ぶりに三塁で出場の筒香が6年連続の20号ソロ。 DeNAは5回に神里の内野安打で同点。筒香の21号満塁弾で勝ち越し。6回にも筒香の中前打で2点を追加した。 DeNAが、2桁得点で大勝した。先発の平良が、自身4連勝で5勝目。中日は投打がかみ合わなかった。

◆横浜でのDeNA戦2戦2勝の中日エニー・ロメロ投手が中7日で先発したが、5回途中7失点の来日最多失点で炎上した。 筒香にはソロ、満塁弾の2発を浴び、リリーフ陣の失点を含めて計7打点を荒稼ぎされた。平良には今季3敗目を喫した。与田監督は「投手ががんばらないと。流れのたぐり寄せ合いだったが、うまくいかなかった」と、引き分けを挟んでの連敗に肩を落とした。

◆DeNA平良拳太郎投手が、自身初の4連勝で今季5勝目をマークした。5回8安打3失点ながら、味方の大量援護で勝利が舞い込んだ。 「序盤は初球からヒットを打たれ自分のリズムを作れませんでしたが、4回以降は自分の感覚で投球することができました。次回登板は入りから100%でいけるようにしたいです」と課題を口にした。

◆ラミちゃんの大勝負に応えた。DeNA筒香嘉智外野手(27)が、14年5月5日広島戦(マツダスタジアム)以来となる三塁でスタメン出場。満塁本塁打を含む2発7打点と暴れて中日を一蹴した。不動の正三塁手宮崎が、左有鉤(ゆうこう)骨骨折で離脱。アレックス・ラミレス監督(44)が禁を解いた「サード筒香」の重い決断に最高の結果で報いた。首位巨人とのゲーム差は1のまま。攻撃力を落とさず、力強く追う。ラミレス監督は、顔色ひとつ変えなかった。いつもと変わらぬ試合前の囲み取材。多くの報道陣を前にドンと構え、通訳を介し、うなずき、受け答えを繰り返した。ただ...振り返れば、いつもと違うところが1つあった。スタメンを聞かれたところで「1番神里、2番筒香」。ポジションを伏せた。囲み取材が終わるとあちこちから「中井がサードか」の声が上がった。 3時間後。誰もが裏切られた。記者席でスタメンの紙が配布されると「え?」という声が上がった。ハマスタのスタジアムDJは、つゆ知らず。軽快なアナウンスで、スタメンをコールした。「サード・ベースメン・筒香~~」。イケイケのBGMが流れる中、純粋なベイスターズ党たちも、さすがに面食らった。普段は盛り上がるシーンで、まさかの静寂。数秒後、大きな拍手が送られた。 三塁の守備位置へ、筒香が5年ぶりに走りだした。 試合前の練習。左翼でノックを受け終わると、三塁でノックを受けた。「自分のグラブです。だいぶ前のやつですけど」。宮崎が左有鉤骨骨折で抹消された8日も三塁の練習をこなしていたが、柴田が広島戦のスタメンに名を連ねていた。「いつかは、やるのかな」の声はあったが、まさかの起用だった。 ラミレス監督は8日に、筒香と三塁挑戦について話し合っていた。「チームが勝つためなら、何でもやらせてくれ」という答えが返ってきた。「インパクトの部分では、筒香が三塁というのは十分。けが人が続出する中で、主軸中の主軸がカバーすることで他の選手に与える影響も大きい。現実的にも、筒香が三塁に入ることでレフトが空く。今の外野陣も調子がいい」と攻撃重視の断を下した。 1点を追う1回に4年連続の20号ソロを放てば、同点の5回には156キロのアウトハイを21号満塁弾。守備機会は1回だったが、ビシエドのゴロを難なく処理し「できる最大限の仕事をするだけ」と言った。 度肝を抜く用兵での大勝。ラミレス監督は「試合前のスタメンは、ラインアップを聞かれたから、ラインアップを言っただけ。ポジションは聞かれていない」とけむに巻いたが、監督と金看板の固い絆が背景にはあった。【栗田尚樹】

◆横浜でのDeNA戦2戦2勝のロメロを中7日で先発させた。3-2と1点リードの5回に炎上した。先頭から2四死球などで無死満塁、神里の内野安打で同点にされると、筒香にこの日2本目の本塁打となる満塁弾を被弾。5回途中で来日最多の7失点でマウンドを降りた。 今季9敗目を喫した背信の左腕はガックリ。「今日は結果が出なくて、チームに迷惑をかけて申し訳ない。高めに浮いた球を打たれてしまったので、次回はもっと制球良く低めに集まるように練習していきたい」と、反省の弁を残した。 今季勝てなかったDeNA平良対策で1番に亀沢を今季初スタメンで起用した。6得点を奪ったが、失点に追いつけず平良に3敗目。与田監督も肩を落とした。「最終的に打線は6点を取ってくれた。1試合6点なら勝たなきゃいけない得点だった。(平良を)3、4回と立ち直るような投球をさせてしまった。1本のヒットで流れを変えたかったが、できないときに投手ががんばらないと。流れの引き寄せ合いだったが、うまくいかなかった」。引き分けを挟んで、中日は8月初の連敗を喫した。

◆DeNA筒香嘉智外野手が満塁弾を含む2本塁打で、自己最多の7打点。マルチ本塁打は6月28日広島戦以来今季3度目で、通算27度目。マルチ本塁打の最多記録は王(巨人)の95度だが、DeNAで27度は田代に並び最多回数となった。 ▼チームの満塁本塁打は今季8本目。満塁弾をシーズン8本以上は、球団では横浜時代の99年に9本記録して以来20年ぶり2度目。

◆DeNA筒香嘉智外野手(27)が、14年5月5日広島戦(マツダスタジアム)以来となる三塁でスタメン出場。満塁本塁打を含む2発7打点と暴れて中日を一蹴した。不動の正三塁手宮崎が、左有鉤(ゆうこう)骨骨折で離脱。アレックス・ラミレス監督(44)が禁を解いた「サード筒香」の重い決断に最高の結果で報いた。チーム思いの主将が、自己最多の「7」打点をたたき出した。普段から「自分のことよりも」。「チームの勝利のために」を言い続ける男。そんな思いがあるからこそ、チームを大勝に導く大活躍につながったのかもしれない。開幕前、横浜スタジアムで行われた全体練習。筒香の足元には「7」と記されたソックスが履かれていた。普段から仲が良い、横浜高の先輩でもある石川のものだった。 開幕を2軍で迎える先輩を体の一部に身に付け、同じフィールドにいた。そんな大好きな先輩が、4日の巨人戦で通算1000安打を達成した際には、人目もはばからず、抱き合った。球団スタッフが用意したケーキを自ら運び「おめでとうございます」とほほをゆるめた。主将として、主砲として-。お立ち台では、もちろん「チームがいい位置にいる。それがエネルギーになっています」と、フォア・ザ・チームの姿勢を一貫した。

◆DeNAの筒香が5年ぶりに三塁手で出場した。守備の不安を感じさせず、バットで大暴れした。一回に6年連続の20本塁打となるソロを放ち「自分のポイントまで引きつけ、素直に振り抜けた」。同点の五回もロメロの156キロを力まず捉え、自身5本目の満塁本塁打を左翼に運んだ。  正三塁手の宮崎が7日、左有鉤骨骨折で離脱。2014年まで内野手登録だった筒香はこの日、早出して三塁でノックを受けた。非常事態への備えかと思われたが、ラミレス監督は先発で抜てきした。五回にビシエドの三ゴロを無難にさばくと観客席が沸いた。

◆途中出場した中日の遠藤は九回に2号2ランを放った。1死一塁で飯塚の甘く入った直球をしっかりバットに乗せて右翼席に運んだ。控えで終盤での出場機会が多いだけあって「意地ではないが、そういうのを見せようと思って試合に臨んでいる」と力強かった。  5月以来の本塁打。ここ最近、打撃練習での感覚が良いという遠藤は「なかなか打席に立っていない中で、感覚は保てていると思う」と話した。

◆五回の5失点があまりにも大きかった。ロメロが7失点の大誤算。9敗目を喫し「結果が出なくて、チームに迷惑を掛けた」とうなだれた。一回は筒香に高めに浮いた変化球を左中間席へ運ばれ、五回は高めの速球を再び筒香に本塁打されてKO。チームは今季だけで平良に3勝目を献上し、敵地のDeNA戦4連敗。与田監督はロメロに「ここ数試合制球が定まっていない」と不満げだった。

◆D2位・伊藤裕(立正大)が、プロ初安打を含む2本の二塁打を放った。五回無死一塁でロメロの直球を右中間に運んだ。そのまま二塁の守備に就き、六回には左中間へ。8点目のホームも踏んだ。宮崎の故障離脱を受け、前日に1軍初昇格したばかり。俳優、千葉雄大似のイケメン内野手は、ラミレス監督から10日の先発起用も明言され「勝利に貢献するのが一番。毎日一打席ずつが勝負」と意気込んだ。

◆筒香は27度目のマルチ本塁打を記録し、師匠である田代チーフ打撃コーチが持つ球団記録に並んだ。記録更新は十分に可能だが、27歳の主砲は「それは超せないので謙虚にやっておきます」とニヤリ。教え子の発言を伝え聞いた65歳の田代コーチは「簡単に超していくよ」と破顔一笑だ。今季、古巣に復帰した田代コーチは、つぶさに観察している筒香の打撃の状態について「いい状態だよ。元に戻ったね」と太鼓判。38歳差の師弟コンビの絆で、さらにアーチを量産する。

◆セ・リーグ2位のDeNAは9日、中日17回戦(横浜)に10-6で勝利。5年ぶりに三塁手で先発出場した筒香嘉智外野手(27)が2本塁打を含む3安打7打点と暴れた。一回、6年連続でシーズン20号に到達するソロを左中間席へ運ぶと、同点の五回には決勝の21号グランドスラムを放った。首位・巨人を1ゲーム差で追う中、正三塁手の宮崎敏郎内野手(30)が離脱。『三塁・筒香』が苦しい状況を救い、奪首に導く。  どんな逆境でも諦めない-。それは筒香の主将としての誇り、主砲の意地だった。五回に追い付き、なお満塁で打席へ。集中力を研ぎ澄まし、高めに浮いた156キロの直球を仕留めた。21号グランドスラムは劇的勝利の凱歌(がいか)。ハマスタに興奮が渦巻いた。  「みんながつないでつくってくれたチャンス。必ず自分のバットでかえすんだと強い気持ちで打席に向かいました」  伊藤光、パットン、宮崎と主力が続々と故障離脱し、迎えた剣が峰に自ら仁王立ちした。2点を先制された直後の一回に左中間席へ20号ソロ。六回には駄目押しの2点打を放ち、自身最多の1試合7打点をたたき出した。27度目のマルチ(複数)本塁打は田代富雄(現チーフ打撃コーチ)に並ぶ球団記録だ。  守備でも左有鉤骨の骨折で7日に離脱した正三塁手の宮崎に代わって、筒香が2014年5月5日の広島戦(マツダ)以来、1922日ぶりに三塁で先発出場。五回に三ゴロをさばくと、大歓声を浴びた。  筒香は横浜高から三塁手としてプロ入りし、3年目の12年に三塁で92試合に出場。中畑監督時代の14年、出場機会を増やすために外野手にコンバートされ、同年から6年連続でシーズン20号に到達した。  ラミレス監督は筒香の三塁再転向が、故障者が続くチームに再度、上昇ムードを生むための策だと明かし「主軸中の主軸が"俺についてこい!"という形でカバーしてくれるのは、他の選手への影響が大きい」と説明した。  前日8日。筒香は遠征先の広島で指揮官から打診されると「チームが勝つためなら、何でもやらせてください!」と即答した。筒香が使った三塁手用のグラブは、かつての愛用品。8日に内野でノックを受け、この日も早出して三塁でノックを受けた。  同日の練習後にはマツダスタジアムのスタンドの少年ファンに「ホームランを2本打ってください!」と声をかけられた。手を挙げて応えた筒香は「2本打つの大変なんだよ」と苦笑い。それでも日付をまたぎ、ファンとの約束も果たした。  「シーズン中、イレギュラーなことが出るのは当たり前。でも、ベイスターズにはいい選手がたくさんいる。一丸となって8、9月といい戦いをしたい」と筒香。10日の中日戦も三塁で先発出場する予定だ。  チームは首位・巨人を1ゲーム差で追う2位。いずれも譲らぬ巨人、広島との激烈な戦いの中、青い快進撃を止めるつもりはない。(佐藤春佳)

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
55452 0.550
(↑0.005)
-
(-)
41489
(+10)
419
(+9)
132
(+5)
59
(-)
0.262
(↓0.001)
3.830
(↓0.05)
2
(-)
DeNA
55473 0.539
(↑0.004)
1
(-)
38440
(+10)
411
(+6)
116
(+2)
31
(+1)
0.249
(↑0.002
3.580
(↓0.02)
3
(-)
広島
55483 0.534
(↑0.005)
1.5
(-)
37447
(+11)
420
(+5)
107
(+1)
64
(+2)
0.253
(↑0.001)
3.380
(↓0.01)
4
(-)
阪神
47535 0.470
(↓0.005)
8
(↓1)
38384
(+5)
449
(+11)
71
(-)
70
(-)
0.249
(-)
3.640
(↓0.04)
5
(-)
中日
46561 0.451
(↓0.004)
10
(↓1)
40394
(+6)
417
(+10)
66
(+2)
51
(-)
0.260
(-)
3.970
(↓0.06)
6
(-)
ヤクルト
41622 0.398
(↓0.004)
15.5
(↓1)
38469
(+9)
534
(+10)
119
(+2)
42
(+2)
0.241
(↑0.001)
4.610
(↓0.02)