ロッテ(★3対5☆)ソフトバンク =リーグ戦18回戦(2019.08.08)・ZOZOマリンスタジアム=
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ソフトバンク
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ロッテ
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勝利投手:加治屋 蓮(3勝1敗0S)
(セーブ:森 唯斗(2勝3敗22S))
敗戦投手:チェン・グァンユウ(1勝1敗0S)

本塁打
【ソフトバンク】長谷川 勇也(3号・5回表ソロ),今宮 健太(12号・7回表3ラン),デスパイネ(27号・8回表ソロ)
【ロッテ】マーティン(5号・5回裏ソロ)

  DAZN
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◆ソフトバンクが一発攻勢で逆転勝利。ソフトバンクは2点ビハインドで迎えた7回表、代打・今宮の3ランが飛び出し逆転に成功する。続く8回には、デスパイネのソロでリードを広げた。投げては、2番手・加治屋が今季3勝目。敗れたロッテは、4番手のチェン・グァンユウが誤算だった。

◆ロッテは2回、田村の適時打などで2点を先制した。投げては先発佐々木が3回1死一、二塁のピンチを切り抜け3回まで無失点。 ロッテは5回無死一、三塁で登板した永野が好救援で追加点を許さず。打ってはその裏、マーティンの5号ソロで加点した。 ソフトバンクが7回代打今宮の12号3ランで逆転。8回にはデスパイネの27号ソロで加点。連敗を3で止めた。加冶屋が3勝目。森は22セーブ目。ロッテ・チェンが初黒星

◆ロッテが16年以来の5連勝とはならなかった。 5回無死一、三塁で登板した永野将司投手(26)が好救援でピンチを脱するなど6回までは優位に試合を進めた。 7回に4番手チェン・グァンユウ投手(28)が四死球で走者を背負い、代打今宮に3ランを浴び逆転を許した。 打線は7回1死二、三塁の好機で鈴木の遊撃へのハーフライナーに三塁走者平沢が戻れず。井口監督は「あそこは1点勝負の場面なので。投手陣も10連戦、頑張ってくれた」と責めることはなかった。

◆ソフトバンク工藤公康監督が代打V弾の今宮に感謝した。古傷の左太もも裏の影響もあり、前日はベンチスタートを選択したが「練習では本人も大丈夫と話していた。よく準備してくれた」とここ一番での起用が的中した。 連敗を3で止めて、ロッテ戦3連敗も阻止。「3つ目、今日はどうしても勝ちたかったゲーム。見事な逆転勝利でした。ナイスゲーム」と笑顔だった。

◆ソフトバンク今宮健太内野手が、プロ初の代打本塁打で連敗を3で止め、今季のロッテ戦の負け越しも阻止した。 まさに一振りだった。2点を追う7回1死一、二塁。「代打今宮」のコールにタカ党が沸いた。ロッテの左腕チェンが投じた甘い初球スライダーを左翼席に運ぶ逆転の12号3ラン。「この1打席にかけていた。いい結果が出てよかったです」。代打ではプロ通算10打席目にして初安打、初本塁打となった。 左太もも裏を痛めた影響で約1カ月戦線離脱。7月23日の1軍復帰後も試合途中に退くなど慎重に起用されている。6日ロッテ戦で張りが出たこともあり、前日7日はベンチ外だった。「今年はこういう年と思うしかない。これからのシーズンでやり返していけたらいいし、今は目の前の試合を大事にしたい」。今の自分にできるベストを尽くし、最高の結果を生んだ。 この日、実戦復帰した柳田の情報も目に入った。ネット記事などで、柳田が涙を流したことを知り「柳田さんにもいろいろな思いがあったと思います」と言った。万全の状態で戦えない現状に感じるものがあった。もどかしさを晴らすような1発で、チームの窮地を救った。【山本大地】

◆ソフトバンク長谷川勇也が7月25日ロッテ戦以来の1発で反撃ののろしを上げた。 4回まで1安打に抑えられていたロッテ佐々木から、3点を追う5回先頭で右中間へ3号ソロ。「追い込まれていましたが、うまく体が反応してくれました」。後続の上林、甲斐が連打を浴びせて佐々木をKO。終盤の逆転劇につながる貴重な本塁打だった。

◆カード3連敗は免れた。ソフトバンクが苦手とする敵地・幕張で逆転勝ちした。代打今宮の逆転3ランを含む3発で白星をもぎ取った。所沢~札幌~千葉と続いた3カード連続のロード。4勝5敗と負け越しはしたが、最後のゲームを白星で締めくくったのは、チームにとっては自信回復の薬となったろう。 勝ち投手は5回から2イニングを投げた加治屋だった。5月3日の楽天戦(ヤフオクドーム)以来、約3カ月ぶりの3勝目。いきなりマーティンに5号ソロを献上したが、その後はきっちり3人で切り、6回は無失点に封じた。7回、今宮の3ランが飛び出して、久々の白星を手にした。 「点を取った後だったし、ホームランはやっちゃダメですね」。先頭被弾の反省は忘れなかったが、正念場の戦線に向けて自信も芽生えてきた。「投げる感覚はよくなっています。本当の勝負はこれから。今の自分は先発が早い回に降りた時に、どう立て直すか。大事なポジションの1つと思っているのでしっかりやりたい」。 昨年は守護神森につなぐセットアッパーとして72試合に登板。31ホールドをマークした。今季はこの日で27試合目。立場は変わったが、マウンドに立つ限り責任の大きさは変わらない。「やるべきことをしっかりやっていきたい」。この日の逆転劇のように、破壊力ある打線は頼もしい。どこで投げようと気の抜けるポジションはない。「去年とはまた違ったところを任せてもらっているので、意気に感じてやっていきたい」。手にした白星が、右腕にも良薬になったようだ。【ソフトバンク担当 佐竹英治】

◆ロッテの田村が二回1死一、二塁で、右前に先制適時打を放った。松本の内角速球を流し打ち、打球は一塁ベースに当たって外野に抜けていった。8月に入って初の打点に「ラッキー。いいところに飛んでくれた」とうれしそうだった。  最近は1歳年上の柿沼が急成長し、この日が3試合ぶりの先発マスクだった。清水バッテリーコーチは「チームは競争が何より大事。田村がこれをどう捉えるか」と奮起を促す。昨季は全試合に出場した25歳。まずはバットでチームに貢献した。

◆ロッテの荻野貴司外野手(33)が8日、ソフトバンク18回戦(ZOZOマリン)に「1番・中堅」で出場。七回に一塁走者で、神業を見せた。  3-4の七回無死一塁、荻野のバントが捕手の悪送球を誘い、一、三塁とチャンスを広げた。  ここで一塁走者の荻野は、次のマーティンの打席で盗塁を試みるが、ソフトバンクの左腕・嘉弥真の牽制(けんせい)球に逆を突かれた。アウトのタイミングだったが、荻野は体を左にひねりタッチをかわし、右手を引っ込めて左手で一塁ベースに飛び込んだ。  一時はアウトの判定が下ったが、井口監督のリクエストでリプレー検証の結果、判定はセーフに覆った。

◆ロッテは8日、ソフトバンク18回戦(ZOZOマリン)に3-5で逆転負け。勝てば2016年6月以来、2018年の井口監督就任以降は初となる5連勝、5月21日以来の3位に浮上するチャンスだったが、連勝は4でストップした。  二回に田村の一塁ベースに当たるラッキーな右前適時打で先制。五回はマーティンの2試合連発の5号ソロでリードを広げた。  先発の佐々木を五回途中1失点であきらめ、2番手の永野が、今季初登板で無失点の好リリーフ。しかし、4番手のチェンが七回、今宮に痛恨の逆転3ランを浴びた。  その裏、相手の失策もあり無死一、三塁のチャンスをつくったが、頼みのマーティンが三振。鈴木の遊直で、打った瞬間にスタートを切っていた三塁走者の平沢が戻れず併殺となり、同点機を逃した。直後の八回、酒居がデスパイネにトドメの27号ソロを浴びた。  首位・ソフトバンクとの対戦成績は12勝6敗となり、王手をかけていた6年ぶりのシーズン勝ち越し決定は、次カード以降に持ち越しとなった。  真夏の10連戦の最終戦で痛い逆転負けとなったが、井口監督は「投手陣は10連戦でよく頑張ってくれていた。きょうは打線で点を取るところで取れなかった。その流れが向こうにいってしまった」

◆ロッテの2年目、永野将司投手(26)が8日、ソフトバンク18回戦(ZOZOマリン)に2番手で今季初登板。打者3人を無安打無失点に抑える好投を見せた。  「いつでもいける準備はしていた。ファームでも緊迫した場面で投げてきたので、一、三塁でもしっかり腕を振っていこうと思った。最初は少し緊張したのかもしれませんが、2イニング目からはしっかり腕が振れた」  先発の佐々木がソロ本塁打を浴び、1点差に迫られ、なお無死一、三塁のピンチを招いたところで、永野がマウンドに上がった。いきなり釜元を空振り三振に仕留めると、田村が二盗を刺して三振ゲッツー。続く牧原を遊ゴロに打ち取り、絶体絶命のピンチを無失点で切り抜けた。  「投げ終わってチェンジになったときに拍手が聞こえた。抑えられて、うれしい気持ちになりました」  3月に不安障害の一つである広場恐怖症を患っていることを公表した。飛行機や新幹線などで長距離を移動する際、動悸(どうき)がしたり、強い恐怖心を感じたりするという。九州国際大で症状が出て、社会人のホンダ時代に病院で診断された。通院して治療を続けている。  7月9日に今季初昇格したが、出番のないまま11日に出場選手登録を抹消された。前日8月7日に再昇格を果たし、今度はいきなり大仕事を果たした左腕は「どんなタイミングでも、シチュエーションでもしっかりと打者を抑えられるように頑張りたい」と誓った。

◆連勝が4で止まったロッテの井口監督は「投手陣はよく頑張ってくれた」としながら、「打線が点を取りたいところで取れなかった」と渋面だった。1点リードを許した直後の七回、1死二、三塁の好機をつくったが、鈴木の遊撃へのハーフライナーで併殺。三塁走者の平沢が帰塁できなかったのが響いた。  勝率5割に逆戻りとなったものの、10連戦は6勝3敗1分け。10日からの9連戦に向け、「9日はゆっくり休んでもらって、また切り替えてやっていきたい」と話した。

◆不安障害の一つである広場恐怖症を公表しているロッテの永野が今季初登板し、2-1の五回無死一、三塁から得点を許さなかった。六回も続投したが、先頭打者の明石に死球を与えて交代。2年目の左投手は「ピンチを抑えられたのは良かった。でも、死球はもったいない」と収穫と悔しさが相半ばだった。  飛行機や新幹線の移動の際に動悸や強い恐怖心を感じ、遠征に同行するのが難しい。15日まで関東地方での試合が続くため、7日に1軍に上がってきた。「どんな状況でも、しっかり抑えられるようにしたい」と今後を見据えた。

◆チームの連勝は4で止まり、勝率5割に逆戻りした。3月に不安障害の一つである「広場恐怖症」であることを公表した左腕・永野が五回無死一、三塁のピンチで今季初登板し、得点を許さなかった。六回も続投したが、先頭の明石に死球を与え降板。「ピンチを抑えられたのは良かった。でも死球はもったいない」と収穫と悔しさが相半ばだった。飛行機や新幹線の移動の際に動悸(どうき)などを感じ、遠征に同行するのが難しいが、15日まで関東地方での試合が続くため7日に1軍に上がっていた。 五回途中1失点のロッテ・佐々木 「早い回、回の途中で代わってしまい申し訳ない」

◆鬱憤を晴らすような一振りで試合をひっくり返した。1-3の七回1死一、二塁、代打で出たソフトバンク・今宮健太内野手(28)が逆転3ラン。3連敗中だった嫌な流れを打破し、「この3連戦何もできていなかったので、最後に結果を出せてよかった」と声を弾ませた。  昨季痛めた左脚の状態が芳しくなく慎重な起用が続く。6日に途中交代すると7日は欠場し、この日も先発を外れた。ここぞの場面での代打起用に「経験がほとんどないので緊張した」と明かしたが、左腕・チェンの初球を振り抜いた。  お立ち台では「この1打席に懸けて、いい結果が出て本当に良かった」と白い歯をキラリ。負ければ6年ぶりにロッテ相手のカード負け越しが決まる試合で、チームを救った今宮は「万全とはいかないけど残り試合も少ない。次の週から全試合出られるようにしたい」と力強かった。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
56454 0.554
(↑0.004)
-
(-)
38435
(+5)
405
(+3)
142
(+3)
85
(-)
0.250
(-)
3.510
(↑0.01)
2
(-)
日本ハム
52484 0.520
(↓0.005)
3.5
(↓1)
39436
(+2)
424
(+5)
72
(+1)
42
(-)
0.253
(↓0.001)
3.760
(↑0.02)
3
(1↑)
楽天
51493 0.510
(↑0.005)
4.5
(-)
40449
(+11)
430
(+7)
103
(+1)
37
(-)
0.251
(-)
3.950
(↓0.02)
4
(1↓)
西武
51501 0.505
(↓0.005)
5
(↓1)
41524
(+7)
512
(+11)
118
(+3)
104
(-)
0.258
(↑0.001)
4.460
(↓0.04)
5
(1↓)
ロッテ
50503 0.500
(↓0.005)
5.5
(↓1)
40472
(+3)
447
(+5)
127
(+1)
67
(+1)
0.248
(-)
3.980
(↓0.01)
6
(-)
ORIX
46525 0.469
(↑0.005)
8.5
(-)
40376
(+5)
447
(+2)
70
(+2)
95
(+1)
0.239
(-)
3.930
(↑0.02)