ロッテ(☆5対3★)ソフトバンク =リーグ戦17回戦(2019.08.07)・ZOZOマリンスタジアム=
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ソフトバンク
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ロッテ
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勝利投手:松永 昂大(2勝2敗0S)
(セーブ:益田 直也(3勝4敗20S))
敗戦投手:甲斐野 央(2勝4敗8S)

本塁打
【ロッテ】マーティン(4号・1回裏ソロ),レアード(30号・4回裏2ラン),レアード(31号・8回裏2ラン)

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◆ロッテが4連勝。ロッテは1-0で迎えた4回裏、レアードの2ランで追加点を挙げる。その後同点を許すも、8回にはレアードが再び2ランを放ち、勝ち越しに成功した。投げては、2番手・松永が今季2勝目。敗れたソフトバンクは5番手・甲斐野が誤算で、3連敗を喫した。

◆先発はロッテ土肥、ソフトバンクはスアレス。ロッテが1回、マーティンの右越え4号ソロで先制した。土肥は3回まで無失点。 ロッテが4回無死一塁からレアードの左越え30号2ランで3点リードに。ソフトバンクはロッテ土肥を攻略できず6回まで無得点。 ソフトバンクが8回に同点としたが、ロッテはその裏、レアードの31号2ランで勝ち越し4連勝で貯金1。2番手松永が2勝目。ソフトバンクは3連敗。5番手甲斐野が4敗目を喫した。

◆ソフトバンク松田宣浩内野手が2カ月ぶりの猛打賞で気を吐いた。 2回無死一塁で左前打。7回は先頭で左中間二塁打を打った。8回2死一、三塁では左中間を破る2点適時二塁打で1度は同点に追いついた。だが「追いついたけど、負けたので何にもならない。あそこで逆転するくらいの雰囲気にならないと」と敗戦を悔やんだ。

◆高まった反撃ムードは一瞬で静まった。3点ビハインドを追いついた直後の8回。ソフトバンクのセットアッパー甲斐野央投手(22)が1死からロッテ鈴木に右前打され、続くレアードにこの日2発目となる決勝2ランを許した。前日のサヨナラ負けに続き、終盤の本塁打決着。前カードの日本ハム戦から3連敗となったが、2位日本ハムもこの日敗れて2・5差はキープした。 4敗目の甲斐野は「投げちゃいけないところに投げてしまった。申し訳ないです。明日もやり返せるチャンスを作ってもらえると思うので、切り替えてやりたい」と前を向き言った。 ついに、今季の対ロッテ戦負け越しが目前に迫った。この日の黒星で5勝12敗となり、8日も敗れれば13年以来の負け越しが決まる。この日はレアードのV弾だけではなく、初回にマーティンのソロ、4回にレアードの2ランと1発攻勢にあった。今季17試合目で、ロッテ戦の被弾は対11球団最多の29本。大砲の加入やZOZOマリンスタジアムにホームランラグーンが設置され、長打力アップが脅威になっている。 工藤監督は気落ちすることなく、声を張った。「結果的にホームランになっているけど、みんな打たれようと思っているわけじゃない」。3点差を追いついた8回の攻撃に触れ「いい粘りができた。最後まであきらめないことが同点につながった。勝ちパターンの投手を打てたのもプラス材料」と敗戦の中に希望を持った。所沢、札幌と続いた長い遠征は8日で一区切り。「明日は全員で力を合わせて。勝って気持ちよく帰りましょう」。一丸で負の流れを食い止める。【山本大地】 ▽ソフトバンク・デスパイネ(反撃の口火となる8回の右前適時打に)「打ったのはストレート。何とかつないでいこうという気持ちだった。積極的にいったことがいい結果になった」

◆日本ハム加藤貴之投手が今季ワーストの6失点で5敗目を喫した。 味方の援護を受け同点に追いついた直後の3回、併殺崩れの間に1点を失い勝ち越しを許すと、4回には佐野に中越え適時三塁打を浴びるなど更に2点を失った。4回途中9安打6失点に「初回から点数を取られて、全部が自分の責任」と反省し「(次に向けて)準備してこういうのを少なくしたい」と前を向いた。

◆4番の大台アーチで2カ月半ぶりの貯金生活だ。ロッテのブランドン・レアード内野手(31)が、ソフトバンク戦の8回に1試合2発となる31号決勝2ランを放った。シーズン30本塁打到達は、球団としては05年の李承■(イ・スンヨプ)以来14年ぶり。チームは4連勝で5月26日以来の貯金1となり、4位タイに浮上した。レアードがスタンド上段に届く大きな決勝アーチをかけた。同点に追いつかれた直後の8回1死一塁、ソフトバンク甲斐野の抜けたスライダーを左翼席後方へかっ飛ばした。「最高の場面で最高の形で結果が出たよ」。ほえながらダイヤモンドを1周し、恒例のすしパフォーマンス。いつも"客役"の三木が死球を受けてベンチにいなかったため、自分でぺろり。「おいしーい」とほおを下げた。 停滞期を抜けた。11試合、本塁打から遠ざかっていた。4回に30号2ラン。来日5年で2年ぶり4度目、球団では実に14年ぶりとなる大台に乗せた。「ここのところ打てていなかったので、幕張スシも閉店してしまうんじゃないかと心配だった」と安堵(あんど)。打てない間も新助っ人マーティンと日本の投手について話し合い、支えた。そのマーティンは先制ソロ。初のアベック弾を実現した。 チームは4連勝で楽天に並ぶ4位に浮上し、約2カ月半ぶりの貯金1。10連戦の9試合目と疲労もたまる中、大胆な1発攻勢で投手陣を助けた。井口監督は「4番が打ってくれるとチームが上にいける」と納得の表情。8日に10連戦を白星で締めれば、13年以来のソフトバンク戦勝ち越しが決まる。【鎌田良美】 ▼レアードが日本ハム時代の17年(32本)以来、2年ぶり4度目のシーズン30本塁打に到達。ロッテの30本塁打以上は05年李承■(30本)以来14年ぶり。30本塁打の打者が出ないブランクは球団史上最長だった。これでパ本塁打争いトップの西武山川に1本差。ロッテでは86年落合を最後に遠ざかる本塁打王を狙える。 ※■は火ヘンに華

◆ZOZOマリンスタジアムの1階にあるプレスルームには、報道陣への連絡用のホワイトボードが設置されている。ロッテ球団広報からの各種リリースが張り出されているのだが、そこに青マジックで試合前にこう書かれていた。「ホークス戦勝ち越しへM2! 2013年以来」-。初戦を劇的サヨナラ勝利で飾り、肉厚濃く書かれた文字にチーム広報担当者の気持ちが伝わってくる。そして連勝した。勝ち越しマジックは「1」となった。 首位固めだ、8月快走だ、かけ声はよかったが気合が空回りして? ホークスは3連敗。ロッテ先発の左腕土肥が7回無失点の粘投を見せたのとは対照的に、先発スアレスがピリッとしない。マーティン、レアードに許した2本のアーチを振り返って「両方とも失投。打者のコンタクトしやすいところに投げてしまった。もっと精度を高めていかなければならない」と、試合後は自省していた。 いまさら精度だのと、言っているヒマはあるのだろうか。今季7試合目の登板で0勝4敗。登板7試合はすべてチームは黒星を喫している。高年俸の長期契約ということもあろうが、7試合も先発で結果が出てない状況で「助っ人」とは言い難い。 それにしてもロッテに弱い。これで今季の対戦成績は5勝12敗。気がつけばロッテとのゲーム差も4・5となった。この日、グラシアル、モイネロが代表戦を終え、日本に戻った。順調にいけば10日の日本ハム3連戦(ヤフオクドーム)から復帰する。故障者が続出したとはいえ、何とも今季は「助っ人」頼みのシーズンとなった。【ソフトバンク担当 佐竹英治】

◆ロッテのレオネス・マーティン外野手(31)が7日、ソフトバンク17回戦(ZOZOマリン)に「2番・右翼」で出場。一回に先制の4号ソロを放った。  「打ったのはチェンジアップ。ストレートに対応しようと思っていたけど、浮いてきたチェンジアップを捉えられた」  0-0の一回1死走者なし、ソフトバンク先発・スアレスの2球目を快音を残してはじき返すと、打球はポールを巻いてカモメ党で埋まる右翼席へ突き刺さった。  マーティンはこの日の試合前、日本テレビ系朝の情報番組「ZIP!」の人気コーナー「いただきます! 日本全国朝ごはんジャーニー」の取材を受けた。自身と同じ名前で、「YES! マーティン!」の決めせりふでおなじみの同コーナー旅人、マーティンと初共演した新助っ人は、1打席目からいきなり豪快なアーチを放ち「YES! マーティン!」と笑顔を見せた。

◆ロッテのブランドン・レアード内野手(31)が7日、ソフトバンク17回戦(ZOZOマリン)に「4番・三塁」で出場。1点リードの四回、左翼席へ30号2ランを放った。  「ここのところ打てていなかったので、幕張スシも閉店してしまうんじゃないかと心配だったから打てて良かったよ。またお客さんに喜んでもらえるように頑張るよ。幕張スシ、さいGO!(さあ、行こう、最高)」  直前で足踏みが続いたが、12試合ぶりの一発で30号到達。レアードにとって32本塁打を放った2017以来2年ぶり、来日5年目で4度目の到達となった。また、ロッテの30本塁打到達は、05年の李承●(=火へんに華)(イ・スンヨプ=30本)以来14年ぶりとなった。

◆ロッテの4番レアードが1-0の四回無死一塁で、左翼席に30号2ランを放った。レアードのシーズン30本塁打以上は、日本ハム時代の2017年以来4度目。ロッテの選手としては05年の李承●(=火へんに華)以来、14年ぶりの到達となった。  スアレスの内角高めの直球を捉え、打球は逆風を切り裂いてスタンドに届いた。7月25日のソフトバンク戦以来、12試合ぶりの一発。恒例のすしを握るポーズにも実感がこもった。「ここのところ打てていなかったので、幕張スシも閉店してしまうんじゃないかと心配だったから、打てて良かったよ」とおどけた。  本塁打が出なかった11試合では打点が挙げられず、安打もわずか5本だった。チームが上り調子の中で一人蚊帳の外だっただけに、復調のきっかけにすることができるか。

◆ロッテは7日、ソフトバンク17回戦(ZOZOマリン)に5-3で勝利。今季最多タイの4連勝で、5月26日以来の貯金生活に突入した。  一回にマーティンの4号ソロで先制。四回にはレアードが30号2ランを放った。先発の土肥は7回6安打無失点の好投。八回に同点に追いつかれたが、その裏にレアードがこの試合2本目となる決勝の31号2ランを放った。  昨季は9勝15敗と大きく負け越したソフトバンクとの今季の対戦成績は12勝5敗となり、残りは8試合で2013年以来、実に6年ぶりとなるシーズン勝ち越しに王手をかけた。

◆ソフトバンクのスアレスは2本塁打を浴びて五回途中3失点で降板し、6度目の先発で今季初勝利はならなかった。「先発として、チームにいい流れを持ってくることができなかった」と反省した。  一回、マーティンに対し高めへ抜けたチェンジアップを軽々と右翼席へ運ばれて先制を許す。四回にはレアードに速球を左越えへはじき返され、2ランにされた。「両方とも失投。もっともっと精度を高めていかなければいけない」と声を落とした。 デスパイネ(八回に適時打) 「何とかつないでいこうという気持ちで打席に立った」 ソフトバンク・倉野投手コーチ(3被弾の投手陣に) 「失投では片付けられない。もう少しうまくアドバイスできれば良かった。責任を感じている」

◆ロッテの土肥は7回を6安打無失点と好投した。八回に松永が追い付かれて勝ち星は付かなかったが「(10連戦で)中継ぎ陣が苦しい中、7回を投げられたのは良かった」と勝利への貢献を喜んだ。  カットボールやチェンジアップを低めに集め、ソフトバンク打線に的を絞らせなかった。岩下が右足首の捻挫で離脱した中で、新しい先発投手の台頭は好材料。井口監督は「素晴らしい投球をしてくれた」とねぎらった。 井口監督 「いいところでレアードが打ってくれた。4番が鍵を握っていると思うので、もっと調子を上げてほしい」 マーティン(一回に4号ソロ) 「直球に対応しようと思っていたが、浮いてきたチェンジアップを捉えられた」 益田(6年ぶりの20セーブ) 「九回に勝って終われれば、それでいい。チームがいい状態で来ている中で、一番後ろを任せてもらい、すごくやりがいを感じている」

◆ロッテの三木が七回、左手甲付近に投球を受けて途中交代した。井口監督は「当たったところが手の甲なので何とも言えないが、(検査の)結果を待ちたいと思う」と話した。

◆先発の土肥が7回6安打無失点と好投した。八回に松永が同点に追いつかれ、2勝目は逃したが、「相手が打ってくるタイミングで変化球を低めに集めてゴロを打たせられた」と納得の表情。前日6日に先発した岩下が右足首の捻挫で離脱した中で好投した3年目左腕は、「7回を投げられたことはよかったけど、次はもう1イニングでもいけるように」とレベルアップを誓った。

◆ロッテを上回る9安打を放ちながらも序盤の好機を生かせず、3連敗を喫した。一回に先頭の明石が四球で出塁も、続く真砂は3球三振で明石は盗塁失敗。二回は無死一、二塁で上林が捕邪飛で送れなかった。八回に同点の追い付いたものの、直後に甲斐野が痛恨の2ランを浴びた。八回に2点二塁打を放った松田宣は「先に攻めていかないと。先制点の大事さが分かるゲーム」と悔しがった。

◆試合を決める白球が、高々と舞い上がった。ロッテのブランドン・レアード内野手(31)は打った瞬間、本塁打を確信。大歓声に包まれ、雄たけびを上げながらダイヤモンドを一周した。  「いい投手なので、何とかゾーンを上げて勝負しようと。最高の場面で、最高の結果が出た」  八回、3-0から追いつかれた直後の攻撃だ。1死一塁から甲斐野の初球のフォークボールを悠然と見送り、2球目の甘く入ったスライダーを完璧に捉えた。左翼席中段に突き刺さる決勝の31号2ラン。リーグ1位の山川(西武)に1本差に迫った。  主砲は四回にも12試合ぶりとなる一発で、自身2年ぶり4度目の30号に到達。球団では2005年の李承●(=火へんに華)(イ・スンヨプ、30本)以来、実に14年ぶりに30本塁打以上の打者が生まれた。  すし好きで有名だが、ウイスキーマニアでもある。3年前に集め始め、米国の自宅には数え切れないほどのコレクションが並ぶ。6月に通算150本塁打を達成した夜は、自ら購入した1本約3万円のウイスキーで祝杯をあげた。遠征の夜は出歩くこともあるが、それ以外は自室に裏方スタッフを招いて晩酌。レアード流の「お・も・て・な・し」で、感謝の気持ちを伝えている。  チームは4連勝で5月26日以来の貯金「1」とし、楽天に並んで4位に浮上。ソフトバンク戦は12勝5敗とし、6年ぶりのシーズン勝ち越しに王手をかけた。「いつでも上に行ける位置にいるということで、これから楽しみ」とレアード。来場したファンをもてなすアーチを量産する。 (浜浦日向)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
55454 0.550
(↓0.006)
-
(-)
39430
(+3)
402
(+5)
139
(-)
85
(-)
0.250
(↑0.001
3.520
(↓0.02)
2
(-)
日本ハム
52474 0.525
(↓0.006)
2.5
(-)
40434
(+4)
419
(+6)
71
(+1)
42
(+1)
0.254
(-)
3.780
(↓0.02)
3
(1↑)
西武
51491 0.510
(↑0.005)
4
(↑1)
42517
(+4)
501
(+3)
115
(+2)
104
(+1)
0.257
(-)
4.420
(↑0.03)
4
(1↑)
ロッテ
50493 0.505
(↑0.005)
4.5
(↑1)
41469
(+5)
442
(+3)
126
(+3)
66
(-)
0.248
(-)
3.970
(↑0.01)
4
(1↓)
楽天
50493 0.505
(↓0.005)
4.5
(-)
41438
(+3)
423
(+4)
102
(+1)
37
(-)
0.251
(-)
3.930
(-)
6
(-)
ORIX
45525 0.464
(↑0.006)
8.5
(↑1)
41371
(+6)
445
(+4)
68
(-)
94
(+1)
0.239
(↑0.002)
3.950
(-)