中日(☆6対0★)巨人 =リーグ戦15回戦(2019.08.06)・ナゴヤドーム=
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巨人
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中日
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勝利投手:大野 雄大(7勝6敗0S)
敗戦投手:野上 亮磨(1勝2敗1S)

本塁打
【中日】福田 永将(10号・2回裏ソロ),福田 永将(11号・6回裏ソロ),アルモンテ(6号・8回裏2ラン)

  DAZN
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◆中日は2回裏、福田のソロで先制に成功する。その後2点を追加して迎えた8回には、アルモンテの2ランと福田の適時打で3点を挙げ、試合を決めた。投げては、先発・大野雄が7回無失点の好投で今季7勝目。敗れた巨人は先発・野上が試合をつくれず、打線も無得点と振るわなかった。

◆元巨人のウォーレン・クロマティ氏(65)が、球団のゲストとして、ナゴヤドームを訪れ、打撃指導した。原監督に借りた背番号「83」のウエアを着用し、来日1年目のビヤヌエバ、4番の岡本らに声を掛けた。 「ビヤヌエバは力んでいるように見えたので、リラックスするように。岡本には下半身を意識するようにと言った」とアドバイスの内容を明かした。「監督のためであれば、巨人のためであれば、『何でもやりたい』と。心の中にはずっとジャイアンツがある」とジャイアンツ愛を強調した。中日3連戦はチームに同行し、アドバイスを送る。

◆先発は中日大野雄、巨人野上。中日は2回、福田の10号ソロで先制した。大野雄は3回まで2安打5奪三振無失点と好投。 中日は4回、福田の二塁打で1点を追加。6回にも福田の11号ソロで加点した。大野雄は6回まで5安打無失点。 中日は8回にアルモンテの6号2ランなどで3点を追加。継投で逃げ切った。大野雄は7勝目。巨人は6連敗を喫した。野上2敗目。

◆巨人が中日に完敗し、今季ワーストを更新する6連敗に沈んだ。 先発野上が4回2失点、戸根も1失点、高木は踏ん張るも、3点を追う8回に田口が、アルモンテに2ランを浴び、代わった堀岡も失点を重ねた。打線は7回まで毎回走者を出し、5回からは3イニング連続で得点圏に走者を進めるも、決定打を欠いた。7回無死一、二塁で代打亀井の勝負手も投直併殺に散った。 首位独走から状況は一変した。2位DeNAと0・5ゲーム差、3位広島と1ゲーム差の大混戦。後半戦に入ってから5勝14敗と苦しい戦いを強いられている。5カード連続負け越し中で、今カードも今季3度目の完封負けで初戦を落とした。原辰徳監督は「ここまでチームで戦ってきている。その戦い方はそうそう変わるわけじゃない」と再確認。現状打破へ「ちょっと重いモノが乗っかっている気がする。全員で打破しないといけないですね」と話した。

◆中日の大野雄大投手が7回7安打無失点で今季7勝目を挙げた。毎回走者を出しながら、5度の守備機会で2つの併殺も完成させた。 「走者を出しながらも粘って投げることができた。久しぶりに0点に抑えられて良かった」と笑顔。9連戦初戦白星に興奮し、「9連戦全部勝つぞ!」とお立ち台で絶叫していた。

◆Gキラー中日福田永将内野手のバットが火を噴き続けた。 2回、右中間へ先制10号ソロを放つと、4回1死一塁から左中間二塁打で追加点。6回にはプロ3度目の1試合2発となる11号ソロをバックスクリーンに運んだ。8回にはダメ押しの中前適時打。4打数4安打4打点と選手会長がグラウンドをところ狭しと駆け抜けた。 「(本拠地2発は)記憶にない。なかなか数字が上がらないんで、一気に上げたい。9連戦の頭を取れた。(巨人戦)3連勝できるようにがんばる」。入団13年目で、本拠地ナゴヤドームで初めて披露した1試合2発に笑顔を見せた。今季の対巨人戦成績は、打率4割1分4厘、4本塁打11打点。巨人キラーぶりを発揮している。 7月11日に今季2度目のファーム落ちを経験。1、2軍打撃コーチと復調を模索した。「右に(体重を)乗せてから、左へ乗せられるようになった」と福田。スムーズな体重移動をつかめたことが、ここ4試合での4アーチ、4年連続2ケタ本塁打クリアにつながった。 首位巨人に6-0の圧勝。巨人戦の連敗を5で止めたことに与田監督も目尻を下げた。「素晴らしい試合だった。気持ちが良かった」。竜の8月反攻に光が差し込んだ。【伊東大介】

◆巨人に1984年から7年間在籍し、首位打者にも輝いたクロマティ氏が、試合前に岡本やビヤヌエバらへアドバイスを送った。チームメートだった原監督の要望もあって球団が招き、中日3連戦に同行する。  原監督のジャージーを着て指導したクロマティ氏は「監督のため。心の中にはジャイアンツがある」と話した。

◆中日の福田が二回に右中間へ先制の10号ソロを放ち、2桁本塁打を記録した。野上の直球をしっかり捉え「自分の中で右方向を意識して打席に入った。イメージ通りに打つことができた。感触も完璧だった」と言う会心の一打。これで8月に入って3本目の本塁打となった。  続く四回1死一塁でも適時二塁打を放ち「高めに来た球を逃さず打つことができた。一塁走者の阿部がよく走ってくれた」と話した。

◆中日の大野雄は毎回の走者を背負ったが我慢強く投げ、7回を無得点に抑えた。7月15日の阪神戦以来となる勝利で7勝目を挙げ「走者を出しながらも粘って投げることができた。きょうは慎重に、本塁打を打たれないようにと思っていた」と振り返った。  ツーシームと直球を効果的に織り交ぜ、ピンチになってもボールを低く集めた。さらに3併殺と仲間にも助けられ「久しぶりにゼロ点に抑えられてよかった」と安堵の表情を見せた。 アルモンテ(八回に2ラン) 「最後にいいスイングで打つことができた」

◆福田が2本のソロを含む4安打で4打点を挙げ、勝利に貢献した。7月31日に1軍に復帰し、8月だけで4本塁打の選手会長は「今は自信を持ってやっている」と胸を張った。二回は野上の甘く入った直球を右中間席へ先制の10号ソロ。四回は適時二塁打、六回は11号ソロ、第4打席は適時打を放った。「本当に負けられない。連勝していかないといけない」と力を込めた。

◆この日1軍に復帰し、「7番・三塁」で起用されたビヤヌエバは、3打数2安打1四球と気を吐いた。試合前にクロマティ氏から「中堅から右へ打つように」と助言を受けた通り、五回に右中間二塁打を放ち、七回にも右前打。「ボールを長く見ることができた。これを続けていかないといけない」と手応えを口にした。

◆チームを重苦しい雰囲気が覆う。打線は、あと1本が出ない負けパターンが続き、昨年7月以来となる今季ワーストの6連敗。巨人・原辰徳監督(61)は「今のメンバーで押しのけないとね。やっぱり、ちょっと重いものがチームに乗っかっている感じがするね」と渋面をつくった。  試合前練習には、1984年から7年間在籍し首位打者も獲得した往年の名選手、ウォーレン・クロマティ氏(65)が参加。原監督の求めで「ゲスト」として緊急招聘(しょうへい)が実現したもので、グラウンドでは指揮官の練習着を借りた同氏が「巨人のためなら何でもしたい」と、ビヤヌエバや岡本に熱心に打撃の助言を送った。  「クロウ(同氏の愛称)は友達という中で、応援に来ているということ」と原監督。ただ、そんな異例の試みもこの日は実らず、今季3度目の零封負けを喫した。4番に座る岡本は4打数無安打と苦しい状況が続く。  球宴明けの後半戦は、これで5勝14敗。最大10・5あった2位・DeNAとのゲーム差が0・5、3位・広島とも1となった。「ここまでチームで戦ってきているわけだからね。この戦い方は、そうそう変わるわけではない」。指揮官は努めて前を向いた。 (伊藤昇)

◆亀井を外して1番に陽岱鋼を使うのなら...。不振の岡本をあくまで4番で使うのなら...。巨人に提案する。8番に投手を置いて、9番に若林はどうだろう。試してみる価値はあるよ。  8番に投手、9番に野手。これは、DeNAのラミレス監督が好んだ手。ラミちゃんに根拠はみえなかったけど、今の巨人打線には特効薬になりえる。  9番に若林を置くことで、打順はガラリと様変わり。若林を実質的な1番に見立てれば、2番・坂本勇と3番・丸が、実質的に3番、4番になる。下位からチャンスが巡ってくれば、ビッグイニングが期待できるし、何より、岡本を実質5番に下げてやることにもなるじゃないか。  4番の得点圏打率が、わずか・228しかないようでは、チーム全体の得点力など見込めない。岡本もまた、打てなければ打てないほど、力み返って逆効果でしかない。  近所の赤ちょうちんのオヤジが怒っていたよ。巨人が弱いと、客足がぱたっと途絶える-とね。日本の景気を考える意味でも、エモトは今回の3連戦、「叱咤(しった)激励・提案シリーズ」と銘打って、巨人にビシッとモノ申すよ。 (サンケイスポーツ専属評論家)

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
53451 0.541
(↓0.005)
-
(-)
44467
(-)
404
(+6)
124
(-)
59
(-)
0.264
(↓0.001)
3.810
(↓0.02)
2
(-)
DeNA
53463 0.535
(↓0.006)
0.5
(-)
41425
(+4)
401
(+8)
113
(-)
30
(-)
0.249
(-)
3.600
(↓0.05)
3
(-)
広島
53473 0.530
(↑0.005)
1
(↑1)
40432
(+8)
410
(+4)
105
(+2)
58
(+1)
0.253
(↑0.001)
3.390
(↑0.03)
4
(-)
阪神
46515 0.474
(↓0.005)
6.5
(-)
41372
(+3)
424
(+4)
69
(+1)
68
(+1)
0.250
(-)
3.530
(-)
5
(-)
中日
46540 0.460
(↑0.005)
8
(↑1)
43382
(+6)
395
(-)
64
(+3)
51
(-)
0.261
(-)
3.880
(↑0.04)
6
(-)
ヤクルト
40602 0.400
(↑0.006)
14
(↑1)
41446
(+4)
517
(+3)
112
(+1)
40
(-)
0.239
(-)
4.620
(↑0.03)