ヤクルト(★4対6☆)中日 =リーグ戦16回戦(2019.08.03)・明治神宮野球場=
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中日
00300021061102
ヤクルト
1200001004813
勝利投手:祖父江 大輔(3勝3敗0S)
(セーブ:岡田 俊哉(2勝1敗5S))
敗戦投手:小川 泰弘(3勝10敗0S)

本塁打
【中日】福田 永将(9号・3回表2ラン),堂上 直倫(9号・8回表ソロ)
【ヤクルト】山田 哲人(26号・1回裏ソロ),村上 宗隆(22号・2回裏2ラン),廣岡 大志(3号・7回裏ソロ)

  DAZN
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◆中日は3点を追う3回表、ビシエドの適時二塁打と福田の2ランで同点とする。そのまま迎えた7回には、2死満塁の好機から阿部の2点適時打が飛び出し、勝ち越しに成功した。投げては、2番手・祖父江が今季3勝目。敗れたヤクルトは、投手陣が振るわなかった。

◆ヤクルト青木宣親外野手が、スタメンを外れた。 前日2日の中日戦にはスタメン出場したが、体調不良のため8回守備から途中交代していた。 この日の練習には姿を見せなかったが、ベンチ入りメンバーには入った。 小川監督は「体調は、まだいまいちだと聞いている。代打での出場はあります」と説明した。

◆ヤクルト山田哲人内野手が、先制の26号ソロを放った。 1回2死、カウント2-1から中日の先発山井の131キロスライダーをとらえ、左翼席中段へ運んだ。2試合連発のアーチに「崩されることなく、自分のポイントでいいスイングができました」と話した。

◆ヤクルト村上宗隆内野手が22号2ランを放った。 1点リードで迎えた2回無死一塁、カウント1-1から中日先発山井の高めの141キロ直球を捉え、左翼席まで運んだ。「後ろにつなぐ気持ちで、打席に入りました。逆らわずに、しっかりと自分のスイングができました」と話した。 1日のDeNA戦(横浜)以来、2試合ぶりのアーチ。7月はわずか1本に終わったが、8月はすでに2本と調子を上げている。

◆ヤクルトは1回に山田哲の26号ソロで先制し、2回に村上の22号2ランで加点。中日は3回、福田の9号2ランなどで同点とした。 ヤクルトの先発小川は、4回から6回まで被安打1の無失点と立ち直った。中日先発山井は、5回3失点で降板した。 中日は7回に阿部の適時打で2点を勝ち越して逆転勝ち。ヤクルトは序盤のリードを守れず60敗目で、先発小川は10敗目となった。 中日祖父江が3勝目、岡田が5セーブ。

◆中日福田永将内野手が今季初の2試合連続アーチを放った。3回2死二塁で、ヤクルト小川から左翼スタンドへ9号同点2ラン。4年連続の2ケタ本塁打に王手をかけた。 福田は「積極的にいって、捉えることができて良かった」と、選手会長としての存在感を発揮した。

◆竜の満塁男が2週間ぶりの連勝を運んだ。3-3の同点で迎えた7回2死満塁。中日阿部寿樹内野手(29)が決勝の2点適時打を放った。2番手梅野にファウルで粘っての8球目。カウント3-2から150キロの直球を捉えると打球はきれいにセンター前へ抜けた。 自慢のヒゲから白い歯をのぞかせながらも、表情を引き締めた。「前の打席で打てなかった。何とかバットに当てたかった」。これで今季満塁時の成績は6打数3安打8打点に伸ばした。満塁打率5割。アルモンテ、ビシエドの助っ人コンビの後ろを支える5番打者に定着している。2日に規定打席に返り咲いたが気を抜くことはない。「打てなかったら、すぐ代えられる」と、緊張感を持っている。 今季開幕スタメンに抜てきした与田監督も阿部に信頼を寄せる。「(阿部が)打つと思って、安心して見ていた。レギュラー? そういうポジションだと、十分思っている」。神宮の試合は昨年まで5年連続で負け越していたが、今季はこれで6連勝(2敗)。「鬼門? 僕は昨年までは知らなかったし」と、指揮官はニヤリ。4日の同カードで竜がヤクルト戦の敵地勝ち越しに挑む。【伊東大介】

◆"燕のゴジラ"が、また新たな歴史をつくった。ヤクルト村上宗隆内野手(19)が2回無死一塁から22号2ランを放ち、今季の72打点となった。セ・リーグの高卒2年目では、60年に71打点を記録した王貞治(巨人)を記録を超えた。試合には敗れたが、7月は1本のみだった本塁打が8月に入って、すでに2本。若き主砲が、本来の調子を取り戻しつつある。チームの「Happiness」のため、村上はバットを振る。1点リードで迎えた2回無死一塁、新しい登場曲に選んだ嵐「Happiness」に乗せて打席へ向かった。「走りだせ 走りだせ 明日を迎えに行こう」。カウント1-1から中日先発山井の外角高めの直球に逆らわずにバットを出し、逆方向の左翼席まで運んだ。2試合ぶりの22号2ランで追加点。歌詞の通り、ダイヤモンドをゆっくりと走った。「逆方向に打てているのは、いいこと。継続して打ちたい」と振り返った。 登場曲は、知り合いから「これにしたら打てるよ」とアドバイスを受け、初めて変えた。7月は本塁打が1本と苦しんでおり、気分転換のためにも「変えようかな」と思っていたところだった。「それ(登場曲)で打てたんじゃないから」と笑ったが、吉兆の曲となった。 生まれたのは、王氏がダイエーの監督を務め、初の日本一に輝いた翌年の00年。現役時代は知る由もなく直接会ったこともないが、輝かしい経験と実績は、テレビで見ている。「日本記録のイメージ」と話す偉人の打点を抜いた。「特に意識はない。前の打者がつないで、回してくれている。その期待に応えないといけないと思っている」。打率は2割2分7厘だが、得点圏では2割5分7厘と数字はわずかに上がる。この日も走者を置いての場面での本塁打。得点圏ではなかったが「チャンスでは打ちたい」という気持ちが強くなる。 暑い夏を乗り切るため、ルーティンとなっている早出練習は、約半分で切り上げるなど練習量は調整するが、試合後の素振りでは最後まで体を動かした。「初めての1軍での夏なので、まだよく分からない。無理やり食べなくても、食べられます」と強気だ。試合には敗れたが、次こそチームの勝利への一打を放つ。【保坂恭子】

◆ヤクルトは連敗で借金は今季ワーストの22になった。先発のエース小川を7回2死一塁で降板させて梅野に託したが、安打と四球で満塁となり、阿部に適時打を許し2失点。 小川淳司監督は「2死から交代したところが、少し間違えたかなと。結果的に、あの回で失点してしまったので」。打線は3本塁打を放ったが「序盤に3点取ったが、その後の攻撃でチャンスをいかせなかった」と振り返った。

◆ヤクルト・山田哲人内野手(27)が3日、中日16回戦(神宮)に「3番・二塁」で先発し、一回に先制の26号ソロを放った。  中日・山井が投じたスライダーを捉え、緑に染まった左中間スタンドまで運んだ。2試合連続となる一発に山田哲は「崩されることなく自分のポイントでいいスイングができました。先制できてよかったです」と語った。  これで通算200号まで残り「7」とした。

◆ヤクルト・村上宗隆内野手(19)が3日、中日16回戦(神宮)に「6番・一塁」で先発し、二回に22号2ランを放った。  中日先発・山井が投じた141キロの直球を左翼スタンドに運んだ。左翼へのアーチはこれで8本目となった村上は「後ろにつなぐ気持ちで打席に入りました。逆らわずにしっかりと自分のスイングができました」とコメントした。  これで打点は72となり、1960年に巨人・王貞治が高卒2年目シーズンが記録した71打点を抜いた。

◆中日の堂上が八回、貴重な追加点となるソロ本塁打を放った。五十嵐が投げた初球の変化球をしっかり捉え、左翼席へ。「練習してきたことをしっかり出せて、いい結果になって良かった」と語った。  これでチーム最多の13本を打っているビシエドに次いで、福田と並んで9本目。存在感を示した。

◆ヤクルトの小川が七回途中まで4失点で自己ワーストとなる10敗目を喫した。3-0の三回にビシエドに適時二塁打されると、福田には初球のスライダーを2ランにされた。「最少失点でいかないといけなかった」と唇をかんだ。  七回は2死無走者から大島に安打されたところで交代を告げられ、代わった梅野が勝ち越しを許した。中盤は粘っていただけに「粘れたのはいいとして、流れを引き寄せられない」ともどかしそうだった。

◆2連敗で両リーグ最速で60敗目を喫し、借金は今季最多の22に膨らんだ。先発の小川は六回まで3失点と踏ん張ったが、3-3の七回に2死から大島に中前打を許したところで降板。リリーフした梅野が2安打を浴び、勝ち越された。小川は自己ワーストの10敗目(3勝)。小川監督は七回の継投を「球数や、きょうの(小川との相性)も含めて」と説明した。

◆山田哲が一回、左中間席に2試合連続となる26号ソロを放った。7月30日のDeNA戦(横浜)から3番に入り、5戦4発と状態を上げており「崩されることなく、自分のポイントでいいスイングができた」と手応えを口にした。これで通算193本塁打とし、球団では岩村明憲を抜いて9位に浮上。節目の通算200号に、残り7本に迫った。

◆3-3で迎えた七回2死満塁、阿部がフルカウントから値千金の勝ち越し2点中前打。「前の打席が全然だったので何とか打ちたかった。1点が取れるように頑張った」とガッツポーズで喜んだ。12月で30歳になる遅咲きは前夜にレギュラーの証しでもある規定打席に到達したが、「まだまだ試合が残っているので頑張っていきたい」と慢心はなかった。

◆ヤクルト・村上宗隆内野手(19)が3日、中日16回戦(神宮)で二回に左翼席への22号2ランを放ち、打点をリーグ3位の「72」に伸ばした。高卒2年目シーズンでは1960年の王貞治(巨人)がマークした71打点を上回り、セ・リーグでは最多記録。4-6で敗れ、借金が今季ワーストの「22」に膨らむなど苦しむチームの中で、新人王の資格を持つ19歳が奮闘を続ける。  緑色に染まった左翼スタンドに、弾丸ライナーで突き刺した。二回無死一塁、村上は21学年上の山井が投げた141キロの直球を捉えた。今季8本目となる左翼席への一発は、打球の速さと弾道の低さに観衆がどよめくほど強烈なものだった。  「逆(左)方向に出ているのはいいこと。逆らわずにしっかりと自分のスイングができました」  これで打点をリーグ3位となる「72」に伸ばした。高卒2年目では1960年の王貞治(巨人、71打点)を上回るセ・リーグ記録となった。  2000年生まれの村上だが、レジェンドの名は明確に刻まれている。「やっぱり(本塁打の)日本記録ですね。映像で見たことがあります。印象というか...ただただ、すごい人という感じです」と通算868本塁打をマークした大先輩に尊敬の念を示した。  最下位に低迷し、苦しむチーム状況の中、村上は気分転換を図った。普段はGReeeeNの「夢」が流れる第1打席の登場曲を、この日は嵐の「Happiness」に変更した。「知り合いに勧められて『これに替えたら打てるよ』っていわれたので」。今季100試合全てに出場する若きスラッガーが、期待に応えた。  一年を通して1軍で戦うのは今季が初めて。しかし、厳しい暑さもものともしない。「どこでも寝られる」というずぶとさを持つ村上にとって、移動は貴重な睡眠タイム。「無理やり食べようと思わなくても全然、食べられます」と夏バテとは無縁だ。  7月は1本に終わった本塁打も、8月に入って3試合で早くも2本目。本格的な夏を迎え、息を吹き返しているが「1日1本しか打てていない。まだまだ打てると思っている」と言い切る。  シーズン102打点ペース。87年の清原和博(西武)、53年の中西太(西鉄)の上位2人を上回る勢いで量産している背番号55は「前の打者がつないでくれて、チャンスで回ってきている。僕だけの力ではないので、期待に応えられるように」とうなずいた。チームに勝利を呼ぶため、まだまだ打点を積み重ねる。 (横山尚杜)

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
53431 0.552
(↓0.006)
-
(-)
46465
(+5)
395
(+6)
124
(+1)
58
(+1)
0.265
(↓0.001)
3.810
(↓0.02)
2
(-)
DeNA
52453 0.536
(↑0.005)
1.5
(↑1)
43418
(+6)
391
(+5)
113
(+2)
30
(+1)
0.248
(↓0.001)
3.570
(↓0.01)
3
(-)
広島
51473 0.520
(↓0.006)
3
(-)
42414
(+1)
401
(+4)
102
(+1)
56
(-)
0.251
(-)
3.410
(↑0.03)
4
(-)
阪神
46495 0.484
(↑0.005)
6.5
(↑1)
43364
(+4)
410
(+1)
67
(+1)
67
(-)
0.249
(↓0.001)
3.480
(↑0.02)
5
(-)
中日
45530 0.459
(↑0.005)
9
(↑1)
45374
(+6)
388
(+4)
60
(+2)
51
(-)
0.261
(-)
3.890
(-)
6
(-)
ヤクルト
38602 0.388
(↓0.004)
16
(-)
43435
(+4)
512
(+6)
109
(+3)
39
(-)
0.239
(-)
4.670
(↓0.01)