西武(★10対11☆)ソフトバンク =リーグ戦17回戦(2019.08.01)・メットライフドーム=
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ソフトバンク
203031200111313
西武
034200100101220
勝利投手:松田 遼馬(2勝1敗0S)
(セーブ:森 唯斗(2勝3敗21S))
敗戦投手:ヒース(1勝3敗2S)

本塁打
【ソフトバンク】デスパイネ(24号・1回表2ラン),上林 誠知(11号・5回表3ラン),デスパイネ(25号・6回表ソロ)

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◆ソフトバンクが乱打戦を制した。ソフトバンクは初回、デスパイネの2ランで先制する。その後は両軍得点を取り合い9-9で迎えた7回表、牧原が適時二塁打を放ち、勝ち越しに成功した。投げては、4番手・松田遼が今季2勝目。敗れた西武は、打線が12安打で10得点を挙げるも、投手陣が精彩を欠いた。

◆西武金子侑司外野手(29)が死球を受け、担架で運ばれた。 2回1死一、三塁。打席に立つとソフトバンク大竹の投じた139キロ直球が右膝内側付近に直撃した。そのまま打席に倒れ込み、痛みでもん絶。トレーナーがベンチに担架を要請し、ベンチへと運ばれた。そのまま球場内に「治療を行っています」とアナウンスが流れ、約5分後にベンチから小走りで一塁へと戻った。

◆ソフトバンク大竹耕太郎投手が先発では自己最短の2回1/3、4失点でKOされた。2回に3点を失い、3回1死から外崎に二塁打を打たれたところで降板となった。 6戦連続で4失点以上となり「何試合も同じように点を取られて、チームに迷惑をかけて責任を感じます」と肩を落とした。昨年の8月1日は同じメットライフドーム、西武戦で8回2失点と好投。プロ初登板初勝利を挙げていたが、1年後は厳しいマウンドとなった。

◆西武松本航投手(22)が3回持たずに降板した。 初回からソフトバンク打線に捕まった。2死から内川に左前打を浴びると、続くデスパイネに右中間への先制2ランを浴びた。2回は3者凡退で切り抜けたが、3回は栗原、牧原、今宮と3連打浴びるなど3失点。自己最短の2回2/3、7安打5失点でマウンドを降りた。 「ソフトバンクとは初対戦でしたが、腕を振ってコーナーに投げていこうと試合に臨みました。高めに浮いたボールを打たれ、自分のコントロールミスで点をとられてしまい、先発として申し訳ないです」とコメントした。

◆序盤から乱打戦。ソフトバンクは3回までに5得点。西武は2回に3点、3回に4点を奪い逆転。両先発は3回持たずに降板した。 西武は4回にメヒアの2点適時二塁打で4点リード。ソフトバンクは5回に上林の3ラン、6回にデスパイネのソロで追いついた。 ソフトバンクは7回に牧原の2点適時打で勝ち越し。松田遼は2勝目、森は21セーブ目。西武は7回に1点差に詰め寄るも、及ばず。連勝が3で止まった。ヒースは3敗目。

◆主砲のお目覚めだ。ソフトバンクのアルフレド・デスパイネ外野手(33)が今季初の4安打を放つ大暴れ。2本塁打は5月24日ロッテ戦以来だ。カード初戦だった7月30日は熱中症のような症状で途中交代。夏バテ気味だったが、試合直前に降った激しいにわか雨の影響で気温が下がったのも功を奏したか? 涼しいメットライフドームで持ち前の打棒が火を噴いた。チームは大乱戦を制し、2位日本ハムとのゲーム差を1・5に広げた。元気いっぱいになった大砲デスパイネが、ヘルメットを脱ぎ片足を上げるおなじみのポーズを披露した。6回2死、この日2発目となる25号同点ソロを左中間スタンドにたたき込んだ。「お互いによく点を取り、ピッチャーも頑張っていた。最後に勝ててうれしい」。試合後にはヒーローインタビューを受けた、この日誕生日だった上林にバースデーケーキをプレゼントするちゃめっ気も見せた。 夏バテ気味だった主砲にとっては「恵みの雨」だったかもしれない。試合前練習中、メットライフドーム周辺で激しい雷雨があった。ドーム球場とはいえ、屋根とスタンドの間が360度、吹き抜けになっている特殊な構造。グラウンドにまで雨粒が届くほどだった。雨が数分降り続いたあと、グラウンド上の気温が徐々に下がっていった。 デスパイネは日本特有の蒸し暑さにもやられたのだろう。このカード初戦だった7月30日、試合前から熱中症のようなフラフラする症状が見られ、1打席に立ったのみで途中交代。試合中にチーム宿舎へ戻り、静養した。復帰した翌31日は4打席に立ったが、無安打2三振に終わった。「チームに迷惑をかけていた」という無念の思いだった。 涼しくなった敵地で元気を取り戻したように打った。初回は2死一塁から右翼席へ先制の24号2ラン。3回は1死二、三塁で三遊間へしぶとく一時勝ち越しの適時打を放った。5回は無死から左前打で出塁し、上林の3ランを呼び込んだ。そして6回の2発目となる本塁打で、今季初めての1試合4安打を決めた。 7月を負け越しで終え、2位以下がじりじりと迫ってきた。工藤監督は「総力戦。みんなよく頑張ってくれた」とうなずいた。2日からは2位日本ハムと直接対決だ。復活したデスパイネにとってもうれしい? 涼しい札幌の地に乗り込み、宿敵を倒す。【山本大地】

◆大荒れの試合で、大漁の釣果を勝ち取った。西武のドラフト7位ルーキー佐藤龍世内野手(22)が3安打4打点の大暴れを見せた。 2回2死一、三塁、カウント3-1から腹を決めた。「絶対仕留めよう」とソフトバンク大竹の137キロ直球を力いっぱいはじき返した。三塁線を破る2点適時二塁打で、プロ初打点。「スタメンで起用していただいたので後悔しないように、とにかく思いっきり行こうと打席に入りました」と振り返った。 勢いに乗ると当たりが止まらなかった。3回2死満塁で遊撃へ適時内野安打。2点を追う7回にも、左中間フェンス直撃の適時打を放った。北海道・厚岸(あっけし)町出身で実家は漁業を営み、大漁旗とともに入寮した。この日は中村が休養日でベンチスタート。今季2試合目の先発抜てきに応えて、両軍合わせて21得点25安打の乱打戦で存在感を発揮した。「ちょっとできすぎかなと思います。中村さんの代わりで少ないチャンスの中の1日だった」と手応えを口にした。

◆ソフトバンク上林誠知外野手が自身初のバースデーアーチとなる11号3ランで24歳を祝った。 4点を追う5回、左腕小石のスライダーを右翼席へたたき込んだ。「うまく反応して打つことができた」。3回にも右前適時打を放ち、今季初の4打点。打率は1割台と不振が続くが、「23歳は苦しくて何にもできなかった。24歳はいいことがいっぱいあるように」。ヒーローインタビュー後にはデスパイネからケーキを持って祝福された。誕生日を不振脱出のきっかけとする。

◆ソフトバンク牧原大成内野手が乱打戦にケリをつけた。同点の7回、2死一、三塁。詰まりながらも、スライディングキャッチを試みた中堅秋山のグラブの手前にしぶとく落とす決勝の勝ち越し2点適時二塁打。 「前の2人が2死から作ってくれたチャンスだったので、何とかかえそうと思った。いい所に落ちてよかった」と笑顔だった。

◆西武辻発彦監督は投壊を嘆いた。先発松本航が3回途中でKO。2番手以降も打線の援護を受けながらも失点し、終盤に勝ち越しを許した。 4時間超えの試合に「もう何があったか忘れたよ...」とぼやきながら、「(松本航は)先のことを考えずにガンガンやってくれないと。3点取られて、(打線は)4点取りかえして。もうちょっと投手が踏ん張らないと」と投手陣に反省を求めた。

◆西武のドラフト7位・佐藤龍世内野手(22)が1日、ソフトバンク17回戦(メットライフ)でプロ初打点をマークした。  1点を追う二回二死一、三塁で、大竹の直球を三塁線へはじき返す2点二塁打。塁上では何度も手を叩き、ガッツポーズも飛び出した。期待の若獅子は「スタメンで起用していただいたので、後悔しないように、とにかく思いっきり行こうと打席に入りました。タイムリーになってよかったです」と喜んだ。

◆西武のドラフト1位右腕・松本航(わたる)投手(22)=日体大=が1日、ソフトバンク17回戦(メットライフ)に先発。自己最短となる2回2/3、5失点でKOされた。  右腕は「ソフトバンクとは初対戦でしたが、腕を振ってコーナーに投げていこうと試合に臨みました。高めに浮いたボールを打たれ、自分のコントロールミスで点をとられてしまい、先発として申し訳ないです」と反省を口にした。

◆西武のドラフト7位ルーキー、佐藤がプロ2度目の先発出場。二回に2点二塁打を放ってプロ初打点を挙げた。2死一、三塁で大竹の直球を引っ張り、痛烈なゴロで左翼線へ運び「スタメンで起用していただいたので、後悔しないように思い切りいこうと思った」と笑った。  5-5の三回2死満塁でも三遊間深くへの適時内野安打。初先発だった7月7日のロッテ戦に続き、複数安打をマークした。北海道出身で、北海高から富士大を経て入団した内野手は限られた出場機会の中、全力プレーでアピールを続けている。

◆ソフトバンクの大竹は今季最短の三回途中降板で4失点し、勝敗はつかなかった。  2-0の二回に金子侑への死球で1死満塁とし、犠飛と佐藤の2点二塁打で逆転を許す。5-3の三回は1死から外崎に二塁打を浴び、早々と交代を告げられた。直球を痛打され、6試合連続で4失点以上と復調できず「何試合も同じように点を取られて、野手の皆さんや中継ぎの皆さんに本当に申し訳ない」と肩を落とした。  昨年の8月1日はメットライフドームの西武戦でプロ初登板勝利を挙げた。ちょうど1年後に同じマウンドに上がったが、今回は苦汁をなめた。

◆西武は投手陣が11失点と大崩れし、3連戦3連勝を逃した。先発の松本航は一回に2死からデスパイネの2ランで先制を許すと、味方が3点を奪って逆転した直後の三回に5安打を浴びて三回途中5失点で降板。「高めに浮いてしまった。先発として申し訳ない」と視線を落とした。  救援陣も打線の奮起に応えられずに失点を重ねた。1点差で敗れ、辻監督は「あと一歩まで来たんだから、投手陣が踏ん張らないと」と苦言を呈した。2日は本職が中継ぎの佐野が先発で"ブルペンデー"で臨む方針。6投手を費やしただけに、影響が不安視される敗戦となった。 辻監督(松本航に) 「先のことは考えず、がんがんいってくれないと。初回がゼロで終えていれば、展開も違ったと思う」

◆ソフトバンクの上林が24歳の誕生日に11号3ランを含む2安打4打点と活躍した。三回にまずは右前適時打。5-9の五回は甘く入った変化球を右翼席へ運び「狙ってはいなかったけど、うまく反応して打つことができた」と誇った。  打撃不振を抜け出すきっかけとできるか。「月も変わった。あと2カ月しかない。次につながる期間にしたい」と意気込む。ヒーローインタビューを受けた後は、デスパイネから誕生日ケーキを受け取り「あんな演出は初めて見た」と驚き交じりで喜んだ。 今宮(三回に適時打) 「とにかく走者をかえしたい気持ちだけだった」 ソフトバンク・森(九回を完璧に締め) 「みんなが頑張っていたので、僕も抑えられるようにと思っていた」

◆休養の中村に代わって「9番・三塁」でスタメン起用されたD7位・佐藤(富士大)が、プロ初打点を含む3安打4打点と躍動。「できすぎです。後悔だけはしないように、どんどん振っていこうと思っていた」と振り返った。それでもチームが敗れ、「勝ちにつながる打点を稼げるように頑張ります」と次を見据えた。

◆西武・金子侑司外野手が、ソフトバンク17回戦(メットライフ)の二回に右膝付近に死球を受けた。治療を受けて出場を続けたが、大事を取って五回の守備から交代した。

◆4時間13分の激闘もむなしく、連勝が3で止まった。D1位・松本航(日体大)は自己最短の2回2/3、7安打5失点でKO。味方が逆転した直後に再逆転を許し、「ボールが高めに浮いてしまった。一本で止められなかったし、もっと練習しないといけない」と反省。辻監督も「あんな所で代わると思っていない。先のことを考えずにガンガンいってくれないといけない」と厳しかった。

◆24歳の誕生日の上林が11号3ランなど4打点でヒーローになった。「連敗していたし、負けられない。23歳は苦しくて何もできなかったので、24歳はいい行いもいっぱいして、活躍したいです」。三回2死一、三塁で右前適時打。4点を追う五回無死一、二塁は右越えの11号3ランで1点差に迫った。インタビュー後にベンチからサプライズでケーキが登場。同じく4打点のデスパイネが"配膳係"で、一緒にろうそくの火を消した。

◆真夏の加速への意気込みを示す猛攻だ。両軍の応援団の熱気が片時も収まらない壮絶な打ち合いで、ソフトバンク・デスパイネが大暴れした。  「追い越された後に、すぐにいい攻撃ができたと思うよ。お互いによく点を取って、こうして勝てたのはうれしい」  5打数4安打、2本塁打の活躍は何度もチームを勇気づけた。一回に右越えに先制24号2ラン。逆転された直後の三回は、同点としてなおも1死二、三塁で勝ち越しの左前打。再び逆転を許したが、六回に左中間への同点25号ソロで、9-9の振り出しに戻した。  5月24日のロッテ戦(ZOZOマリン)以来の1試合2発で今季最多タイの4打点。4安打はロッテ時代の2016年6月25日以来、移籍後初だ。両軍合わせて25安打21得点の乱打戦。工藤監督は「特に野手は集中力を切らさずによく追いついた。(デスパイネは)最高の一日だし、チームにとっても価値ある勝利」と汗を拭った。首位陥落の可能性もあった試合で、最大4点差をはね返した。  助っ人は7月に22試合で打率・203、3本塁打と苦戦した。このカード初戦は猛暑もあり、体調不良で途中交代。その後は普段より水分を多めに摂取。「試合に出ているということは大丈夫」と復活を結果で示した。  「チームに迷惑をかけていたから。きょうだけでなく、全試合でチームに貢献したいね」  昨季も7月の同・197から8月に・349と大変身した主砲は、チームと重なる。昨季は今季と同じく7月に負け越した翌月に18勝6敗の快進撃。しかも、ちょうど1年前の8月1日は同じメットライフで14得点だ。"再現"の雰囲気を漂わせて2位の日本ハムと1・5ゲーム差に広げ、2日から札幌ドームで直接対決だ。 (安藤理)

◆1日の西武戦(メットライフ)の八回に登板したソフトバンクのドラフト1位・甲斐野央投手(22)=東洋大=は三者凡退で役目を終えた。毎回どちらかに得点が入り、10-9と荒れていた試合の流れを止め、チームの連敗も止まった。前の日に決勝打を浴びた山川からの攻撃で三飛に打ち取ると、続く森を空振り三振。こちらも前の夜に適時打を許していた。  「きのうやられていたので、その打順でこいと思っていました。抑えられてよかったです」  その心理状態、気持ちの切り替えはリリーフ投手にとって大切なことだ。「本当はきのうも抑えないといけない。先輩たちが『切り替えていけよ』と言ってくれました」。反省と責任感も忘れなかった。  この試合は西武のドラフト1位・松本航投手(22)=日体大=が先発した。三回途中でKOされたが、甲斐野は松本と中学時代からの友人。兵庫県の選抜チームで一緒になったという。松本がエース。当時から評判の高い投手で進学先が注目されたが、真っ先に明石商に進むことを決めた。甲斐野は「松本がみんなで明石商にいこうっていっていたんですけど...。誰も行きませんでしたね」と思い出を語る。  「ドラフトで入った同世代がすごく活躍していてうれしい。負けたくない気持ちです」  東洋大からも同時に4人がプロ入り。互いに刺激しながら過ごすが、さらに古い戦友も大切な存在だ。高校時代の兵庫県代表チームでも松本と再会。その時も西武のドラフト1位は一歩先を歩んでいた。  「松本はすごい。あいつにはかないません。でも、きょうは打たれますけどね」  試合前のそんな会話を捕手の高谷に聞かれた。「誰が打たれるんだよ」。ベテランの問いに、ルーキーは「いや、西武の松本の話です」と恐縮。「お前はどうなの」と返されて「僕は抑えます」と即答した。先発とリリーフの違いはあるが、結果的にプロでの初対戦。予告通りに勝利した。(安藤理)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
53424 0.558
(↑0.005)
-
(-)
44414
(+11)
386
(+10)
135
(+3)
85
(+2)
0.249
(↑0.001
3.540
(↓0.05)
2
(-)
日本ハム
51434 0.543
(↓0.005)
1.5
(↓1)
45423
(+1)
397
(+3)
68
(-)
41
(+1)
0.257
(-)
3.760
(↑0.01)
3
(-)
西武
49461 0.516
(↓0.005)
4
(↓1)
47499
(+10)
471
(+11)
109
(-)
103
(-)
0.258
(-)
4.350
(↓0.07)
4
(-)
楽天
48462 0.511
(↑0.006)
4.5
(-)
47417
(+3)
398
(+1)
98
(+1)
35
(+1)
0.251
(-)
3.940
(↑0.03)
5
(-)
ロッテ
46482 0.489
(↑0.005)
6.5
(-)
47439
(+7)
429
(+6)
117
(+1)
61
(+2)
0.247
(↑0.002)
4.100
(↓0.01)
6
(-)
ORIX
41515 0.446
(↓0.005)
10.5
(↓1)
46343
(+6)
427
(+7)
67
(+1)
87
(+1)
0.235
(↑0.001)
3.970
(↓0.03)