ヤクルト(★5対12☆)広島 =リーグ戦17回戦(2019.07.28)・明治神宮野球場=
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広島
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ヤクルト
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勝利投手:九里 亜蓮(5勝5敗0S)
敗戦投手:高梨 裕稔(4勝7敗0S)

本塁打
【広島】小園 海斗(2号・3回表2ラン)
【ヤクルト】青木 宣親(13号・6回裏ソロ)

  DAZN
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◆広島は1―1で迎えた3回表、小園の2ランなどで4点を挙げ、勝ち越しに成功する。その後は7回に會澤と西川が適時打を放つなど、終わってみれば18安打で12得点を挙げた。投げては、先発・九里が7回2失点の好投で今季5勝目。敗れたヤクルトは、投手陣が精彩を欠いた。

◆ヤクルト高梨裕稔投手が3回途中でKOされた。序盤からボール先行の苦しい内容。 1点リードの2回2死満塁で西川に押し出し四球を与え、3回1死二、三塁では暴投。勝ち越しを許すと交代を告げられた。2回1/3を投げて3安打4四球3失点、球数は71球とリズムをつかめなかった。試合前は「いいカウントから勝負していかないといけない」とストライク先行を誓うも、自滅した。

◆広島小園海斗内野手(19)が2号2ランを放った。3-1の3回2死二塁で、ヤクルト2番手大下の初球のカーブを、右翼スタンドに放り込んだ。 26日の同カードでプロ1号を放ったばかり。広島の高卒新人で2本以上本塁打を記録したのは、67年三村敏之以来52年ぶり3人目だ。「浮いてきたボールを上からしっかりたたくことができました」と話した。

◆ヤクルトは1回にバレンティンの犠飛で先制。広島は2回に押し出しの四球で追いつくと、3回に小園の2ランなどで4点を奪う。 広島は6回に菊池涼の適時二塁打で1点を追加。先発九里は6回まで2失点。ヤクルトは6回、青木が13号ソロ。 広島は8回にも2点を追加し、12得点の快勝で今季2度目の9連勝。九里は5勝目。ヤクルトは3連敗で今季ワーストの借金19。 ヤクルト高梨が7敗目。

◆ヤクルトが3連敗で借金が今季最悪の19に膨れあがった。 先発高梨が2回1/3、3失点でKO。2番手以降も踏ん張れずに18安打12失点と打ち込まれた。打線も4点を追う5回無死満塁から無得点に終わるなど、投打にかみ合わなかった。 小川監督は「投手の起用でゲームを壊してしまった。(打線は)5回無死満塁で何とか点を挙げられないと。試合自体が荒れがちになってしまう」と嘆いた。

◆広島先発九里亜蓮投手が要所で踏ん張り、7回6安打2失点で5勝目を挙げた。5-1の5回無死満塁のピンチは、奥村を一ゴロ、山田哲を見逃し三振、山崎を投ゴロ。無失点で切り抜け、右手を握りしめ雄たけびを上げた。 ヒーローインタビューで「勝ててよかったです。しっかり1つずつアウトを取れるように投げました」と話した。3安打1本塁打の小園については「本当にすごいと思います」とたたえた。

◆広島小園海斗内野手が、ヤクルト2番手大下の初球カーブを捉えた。3-1の3回2死二塁。小気味いい打撃音を残し、2号2ランが右翼スタンドに伸びた。2日前にプロ1号を放ったばかり。広島の高卒新人で2本以上本塁打を記録したのは、67年三村敏之以来52年ぶり3人目だ。「浮いてきた球を逃さず打てた」。気持ちよさそうに汗をぬぐった。 恐怖の8番打者だ。7月16日DeNA戦に8番遊撃でスタメン起用されてから11試合連続で先発出場し、その間38打数13安打の打率3割4分2厘、6打点、2本塁打。この日は7、8回にも安打を重ね、2度目の猛打賞も記録した。東出打撃コーチも「あいつは何なんや。全部の打席に内容があった。あいつが(打線に)火をつけている」と脱帽するしかない。 新人離れした対応力を見せている。2軍で53試合227打席、1軍で16試合53打席に立ったが、バットを折られたのは2軍戦での1度だけ。「詰まらなくなりました」。初めて見る投手の150キロ超の速球も、緩い変化球もフルスイングで捉える。緒方監督も「カーブにしても初球を捉えられるのは、状態がいいのももちろんだけど、打撃センスを感じるよね」と、驚きを隠さなかった。 勢いに乗った打線は先発野手全員安打、今季最多タイ18安打で連勝を9に伸ばした。首位巨人に5差、2位DeNAに0・5差。小園という新しい武器を手にした広島が、30日から巨人に襲いかかる。【村野森】

◆広島が今季2度目の9連勝で、2位DeNAに0・5ゲーム差に迫った。 小園海斗内野手(19)が2号2ランを含む3安打を放ち、先発野手全員の今季最多タイ18安打で打ち勝った。先発九里亜蓮投手(27)が7回2失点で5勝目を挙げた。緒方孝市監督(50)の談話は以下の通り。   緒方監督 接戦をものにしてたら、こうやって連勝が続くでしょ。ここ9戦は接戦が多かったからね。 -小園がまた打った 緒方監督 思い切りがいいね。今、考えすぎないでシンプルに打席に入って、来た球をシンプルに打ち返している。カーブにしても初球を捉えられるのは、状態がいいのももちろんだけど、打撃センスを感じるよね。だいたいみんな、ファーストスイングは打ち損じるのが多いけど、あの子は捉えるからね。1打席目も(前日の)1打席目(変化球に3球三振)の反省を行かした中で見送りができているでしょう。あのへんがすごいな、と。 下位打線がチャンスメーク 緒方監督 得点も取れてるし、中軸に回してくれるし、攻撃はいい形。まあ、九里が粘りきってくれたからね。明日、体を休めて、また火曜日からがんばります。

◆広島小園海斗内野手がプロ2号を含む3安打。広島の高卒新人で2本塁打は50年紺田3本、67年三村2本に次いで3人目。 小園はプロ1号の26日が4安打。1発含む猛打賞を2度記録した高卒新人は93年松井(巨人)以来で、広島では初めて。松井は8月31日横浜戦で2、3号を含む3安打、9月2日横浜戦で4号含む4安打と、松井も小園と同じく同一カード3連戦で2度やったが、プロ1号と2号の試合がともに猛打賞の高卒新人は小園が初めてだ。 ▼広島の9連勝以上は5月11~25日の11連勝に次いで今季2度目。2桁連勝をシーズン2度記録したのは76年の巨人と阪急が最後。30日巨人戦で43年ぶりの記録に挑戦する。

◆ヤクルトは投手陣が18安打を浴びて12失点と崩れた。借金が今季ワーストの19に膨らんだ小川監督は「投手起用のところでゲームを壊してしまった」と肩を落とした。本拠地で広島に3連敗を喫し、この間の合計失点は27を数え、許した安打は43本と散々だった。  先発高梨は先制してもらった直後の二回に押し出し四球を与え、三回には暴投と制球難で2回1/3を3失点でKO。7敗目を喫し「見ての通りです」とうなだれた。26日にも打ち込まれた蔵本は3番手で57球を投じて7失点。首脳陣の投手起用もさえなかった。

◆広島の九里は5-1の五回、無死満塁を招いて「打たれてもいいと思って、割り切って投げた」と山田哲らを強気の攻めで抑え、無失点で切り抜けた。7回2失点で5勝目を挙げ「勝てて良かった」と息をついた。  後半戦に入ってから、安定感のある投球を重ねている。「一つ一つのアウトを取れるように投げているだけ」と好調の要因を挙げた。

◆本拠地で広島に3連敗を喫し、借金が今季ワーストの「19」となった。高梨は制球が定まらず3安打、4四球で三回途中でKOされ「見ての通りです」とうなだれた。カード3連戦でD1位・小園(報徳学園高)に2本塁打6打点を献上し、計43被安打27失点と広島打線に圧倒された。六回から救援した蔵本は57球を投げ、登板ここ4試合で計142球。中継ぎ陣の登板がかさむ状況に、小川監督は「投げている投手に気の毒になってしまっている」と嘆いた。

◆苦しい状況からまたもV字回復だ!! 広島が切れ目のない攻撃で2度目の9連勝。今季最多に並ぶ18安打で12点を奪った。  2点リードの三回2死二塁。ドラフト1位・小園海斗内野手(19)=報徳学園高=が右越えに2号2ランを放った。  「積極的に振っていくのが持ち味。見逃すと悔いが残る」とこの日3安打2打点の19歳。高卒新人のシーズン複数本塁打は、昨年の日本ハム・清宮(7本)以来で広島では1967年の三村(2本)以来、52年ぶり3人目。2度目の猛打賞もセでは巨人・松井以来26年ぶり3人目の快挙だ。  リーグ4連覇を狙うチームは乱高下を繰り返している。開幕ダッシュに失敗したが、5月に11連勝で巻き返し、6月下旬から11連敗(1分け挟む)を喫しても再び息を吹き返した。  緒方監督は「接戦をものにできている」と手応えを口にした。30日からは首位・巨人と3連戦。長い球団史で初となる、同一シーズン2度目の2桁連勝に挑む。

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
52391 0.571
(↑0.004)
-
(-)
51446
(+16)
369
(+4)
120
(+3)
56
(-)
0.266
(↑0.002)
3.730
(-)
2
(-)
DeNA
48443 0.522
(↓0.005)
4.5
(↓1)
48396
(+2)
375
(+4)
109
(+1)
28
(-)
0.247
(↓0.001)
3.590
(-)
3
(-)
広島
48453 0.516
(↑0.005)
5
(-)
47390
(+12)
385
(+5)
94
(+1)
56
(+2)
0.250
(↑0.002
3.460
(↓0.02)
4
(-)
阪神
43475 0.478
(↓0.005)
8.5
(↓1)
48348
(+4)
391
(+16)
63
(+1)
63
(-)
0.248
(↑0.001)
3.510
(↓0.11)
5
(-)
中日
42510 0.452
(↑0.006)
11
(-)
50352
(+4)
368
(+2)
54
(-)
49
(+2)
0.259
(-)
3.880
(↑0.02)
6
(-)
ヤクルト
37562 0.398
(↓0.004)
16
(↓1)
48418
(+5)
489
(+12)
101
(+1)
38
(-)
0.239
(-)
4.710
(↓0.08)