西武(☆8対7★)日本ハム =リーグ戦18回戦(2019.07.28)・メットライフドーム=
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日本ハム
020001013071133
西武
1022020001X81301
勝利投手:ヒース(1勝2敗2S)
敗戦投手:宮西 尚生(1勝2敗0S)

本塁打
【日本ハム】清水 優心(1号・2回表2ラン),中田 翔(23号・8回表ソロ),近藤 健介(2号・9回表3ラン)
【西武】山川 穂高(31号・3回裏2ラン)

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◆西武は1点を追う3回裏、山川の2ランで逆転に成功する。その後7-7となって迎えた延長10回には、1死一塁から相手失策の間に得点を挙げ、サヨナラ勝利を収めた。投げては、4番手・ヒースが今季初勝利。敗れた日本ハムは、9回に近藤の3ランで試合を振り出しに戻すも、及ばなかった。

◆来日1年目の西武ザック・ニール投手(30)は6月20日中日戦から4連勝中。西武の外国人投手がシーズン5連勝は13年サファテが最後だが、サファテは来日3年目。 来日1年目の外国人投手がシーズン5連勝となると、06年ギッセル以来、球団13年ぶりとなる。

◆西武4番山川穂高内野手が逆転2ランを放った。1点を追う3回1死三塁の場面で、左翼スタンド最深部への大飛球。 最初はファウル判定を受けたが、リプレー検証の結果31号本塁打にくつがえり、ダイヤモンドを1周した。山川は「ホームランになってよかったです。少し遅れてのどすこいでしたね」と、おなじみのパフォーマンスでスタンドと一緒に喜びを分かち合っていた。

◆日本ハムの先発堀瑞輝投手が、4回5失点でKOされた。西武の強力打線につかまった。 1回2死から外崎、山川に連打され先制を許した。味方打線が逆転した直後の3回には、山川に逆転弾を献上。7球粘られ、打たれた特大ファウルはリプレー検証の結果、痛恨の1発となった。4回には先頭金子侑への死球から、再び失点。見せ場なく降板した。 リベンジならなかった。前回登板の21日ロッテ戦は4回途中8失点。背信の投球に「いい流れを切ってしまった」と猛省していた。21歳左腕には、すぐにチャンスが巡ってきた。「1発が打てる打者が多い。しっかりストライク先行で、本塁打に気をつけたい」。警戒していたが、勝負の明暗を分ける一撃を食らった。2番手西村も勢いを止められず、点差を広げられた。 堀は「調子は良いとはいえなかったですが、何とかしたかったです。もう少し粘り強く、試合をつくりたかった」と役目を全う出来ず、うなだれるしかなかった。試合前の時点で、首位ソフトバンクが勝利。勝っても首位浮上はお預けが決まっていたが、後味の悪さを残した。

◆西武は1回山川が先制適時打。1点を追う日本ハムは2回、清水が1号2ラン。西武は3回、山川が31号逆転2ランを放つ。 西武は4回に岡田と秋山の適時打で、リードを3点に広げる。6回に1点返されたその裏、源田の適時内野安打で追加点を挙げる。 日本ハムは3点を追う9回、近藤が同点の2号3ラン。西武はその裏サヨナラ機をつくったがあと1本が出ず、延長戦に入った。 延長10回1死一塁、西武秋山が放った打球を日本ハムの遊撃中島が失策。ボールが転々とする間に長駆生還でサヨナラ勝ち。西武ヒースが今季初勝利。日本ハム宮西は2敗目。

◆日本ハム斎藤佑樹投手が、好救援で嫌なムードを断ち切った。4点リードされていた7回に3番手で登板。 メヒアからの下位打線を7球で、3者凡退。8回も続投し、先頭木村に安打を許すも秋山、源田を2者連続三振と2回を打者6人でシャットアウト。「仕事しなければ、貢献できないと思った」と頼もしいマウンドさばきを見せた。

◆日本ハム中島卓也内野手が適時失策を猛省した。延長10回1死一塁。「(打球との)タイミングが合わなかった」という秋山のゴロを後逸する間に、サヨナラの走者が生還した。 8回に代走出場し、この試合初めて迎えた守備機会だった。「オレのせいっすね。自分のイメージしているボールがこなくて、足が止まった」と分析した。

◆不運な形での敗戦にも、日本ハム栗山英樹監督(58)の表情は穏やかだった。「すごく良い試合だったよね。ごめん。(負けたのは)俺のせいだから。勝たせてあげたい試合だった」。じっとしていても汗が噴き出すような蒸し暑さの中、メットライフドームの球場から駐車場まで続く長い長い階段を「ごめん」を繰り返しながら、上がって行った。 4-7で迎えた9回1死一、二塁。近藤が同点の2号3ランを中堅右へ打ち込むと、5連勝への期待が一気に膨らんだ。「本塁打という一番最高の結果になって良かった。投手陣が頑張ってくれているので、打線でカバーできるようにしたい」と近藤。先発の堀が4回5失点とつかまり、後手に回っていた試合で、8回に中田、9回は近藤と中軸2人の一発で終盤、五分に持ち込んだ。 劇的な展開に手をたたいて喜んだ栗山監督だったが、最後は遊撃の名手、中島が不運な形で打球処理を誤ってサヨナラ負け。「打線が粘ったのは、素晴らしいこと。ただ、これからは勝ち負けが重要なので。勝ちきれなかったことを、受け止めます」と、いつものように敗戦の責任を自ら背負った。 首位ソフトバンクとの差は1・5に。1週間ぶりの黒星となったが、悲観することはない。打線は4試合連続2ケタ安打と好調をキープし、投手陣も必死の継投で競り合いに持ち込んだ。敗れはしたが、後半戦11試合は9勝2敗、勝率7割5分。30日から始まる3位楽天、ソフトバンクとの6連戦へ、自信を持って臨む。【中島宙恵】

◆日本ハム中田翔内野手が、追撃ムード高めるアーチを放つも空砲に終わった。 4点ビハインドの8回1死走者なしから、バックスクリーンへ23号ソロ。敵地への遠征5試合連続打点と奮闘したが実らなかった。それでも9回3点差を追いついての惜敗に「ガッカリする必要はない。完璧な負け試合で、あそこまでよく追いついたんだから。負けてしまって悔しいけれど、切り替えて次頑張るしかない」と話した。

◆西武の山賊打線が執念を見せた。9回に3点差を追いつかれ迎えた延長10回1死一塁の場面。秋山のゴロを日本ハム中島が後逸した。 一塁走者木村は失策を見届けると三塁めがけて加速。腕を振る黒田三塁コーチを信じて、サヨナラの生還を果たした。ユニホームを泥だらけにした木村は「打球は最後見ていなかった。『やっと終わった』と思って立てなかった」。3連戦合計12時間超えの激戦を制し、勝利をもぎ取った。 木村は打っても4打数4安打で「1打席目に打って、そのまま乗っていけたら」。試合前練習のフリー打撃では辻監督から「右肩に力が入りすぎている」と指摘を受けた。前夜まで11打席連続無安打が続いていたが、一気に固め打ち。「そういうアドバイスをもらいリラックスして力むことなく打席に入れた。続けていきたい」と大粒の汗を流しながら誓った。

◆西武・山川穂高内野手(27)が1-2の三回1死三塁で逆転の左越え31号2ランを放った。  日本ハム先発・堀の146キロ速球を弾き返した打球は、左翼ポール上を通過した。一度はファウルと判定されたが、辻監督の要求により審判団がリプレー検証。結果は本塁打と判定された。  山川は7月21日のオリックス戦(メットライフ)以来5試合ぶりの本塁打。

◆日本ハムは八回に中田、九回に近藤が本塁打を放ち4点差を追い付く粘りを見せたが、一歩及ばなかった。延長十回に失策でサヨナラ負けを喫して連勝が4で止まり、首位ソフトバンクとの差は1・5ゲームに広がった。  十回の守りでは、1死一塁でフルカウントから走者の木村がスタート。秋山のゴロを遊撃の中島が後逸して打球が転々とする間に、木村の生還を許した。栗山監督は「最後はミスだったかもしれないけど、全体の試合を通して勝ち切れなかった。俺が受け止めないといけない」と選手をかばった。

◆西武の木村が激走でサヨナラ勝ちをもたらした。7-7の延長十回1死で中前打して出塁。続く秋山へのフルカウントからの7球目でスタートを切った。遊撃手がゴロを後逸すると三塁コーチが手を回しているのを見て本塁へ突入。「黒田さんが回していたので全力疾走だった」と決勝点を奪った。  打っては4安打の活躍だった。試合前練習で辻監督から「右肩に力が入り過ぎている」と助言を受けたそうで「力みなく入れた。何とかチャンスメークできて良かった」と笑った。

◆山川が5試合ぶりの一発となる31号2ランを含む2安打で今季2度目の1試合4打点をマーク。チームの3位浮上に貢献し「全打席、内容が良かったのは超久しぶり」と復調へ手応えを示した。1-2の三回1死三塁で左翼ポール際に大飛球。ファウルと判定されたがリプレー検証の末、本塁打に覆った。3試合連続安打と上昇気配で、打点を両リーグトップの82に伸ばした。

◆九回に近藤の3ランで追い付く粘りを見せたが、延長十回に失策でサヨナラ負け。連勝が4で止まり、首位・ソフトバンクとのゲーム差が1.5に広がった。十回1死一塁でフルカウントから走者の木村がスタート。秋山のゴロを遊撃・中島が後逸して打球が転々とする間に生還を許した。栗山監督は「みんな一生懸命やっている。勝ち切れなかったことはこっちの胸に留めて、しっかりやります」と選手をかばった。 3点を追う九回、右中間席に同点の2号3ランを放った日本ハム・近藤 「追い込まれていたのですが、体がうまく反応してくれた」 3-7の七回に登板し2回1安打無失点と好救援した日本ハム・斎藤 「あれ以上、点差を広げられたら逆転は難しい。テンポよく投げることを大事にした」

◆4時間10分の熱戦にけりをつける大激走だ!! 同点の延長十回1死で西武・木村文紀外野手(30)が中前打で出塁。続く秋山の遊ゴロを、中島が後逸する間に一気にホームインした。  「もうフラフラです。三塁を回ったところで左脚をつりそうになって、そのまま突っ込んだ」  劇的な今季5度目のサヨナラ勝利。ヘッドスライディングで生還した後、うつぶせのまま立てなかった。26日が3時間59分、前日27日が4時間17分の激闘の末に2連敗。この日は守備時に倒れそうになったというほどの疲労だったが、最後の力を振り絞った。  九回に日本ハム・近藤の3ランで同点に追い付かれて延長戦へ。木村は十回にこの日4本目の安打を放った。内訳は左前打、中前打、左前打、中前打とすべて単打。試合前に辻監督から「右肩に力が入り過ぎている」と直接指導を受け、打席の好結果で恩返しができた。  連覇を狙うチームは前日まで2位・日本ハムに連敗で、3連敗ならば、優勝争いから脱落するピンチだった。死力を尽くして何とか踏みとどまり、ロッテにサヨナラ負けの楽天を抜いて3位に浮上した。  「本当に勝ててよかった。チームに貢献できて大変うれしく思っています」と木村。試合後も流れ続ける汗、泥だらけのユニホームは勝利の勲章だ。 (山口泰弘) 今季最長の7回を投げて3失点だった西武・ニール 「全体的にはまずまずだったと思う」 四回にバスターエンドランで適時二塁打を放った西武・岡田 「バントを失敗していたので、何とかしたいと必死だった」

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
52404 0.565
(↑0.005)
-
(-)
47401
(+9)
369
(+2)
131
(+3)
83
(-)
0.250
(↑0.002)
3.500
(↑0.01)
2
(-)
日本ハム
50414 0.549
(↓0.007)
1.5
(↓1)
48418
(+7)
389
(+8)
68
(+3)
40
(+2)
0.259
(-)
3.800
(↓0.02)
3
(1↑)
西武
47451 0.511
(↑0.006)
5
(-)
50482
(+8)
458
(+7)
109
(+1)
99
(+4)
0.259
(↑0.001
4.350
(↓0.02)
4
(1↓)
楽天
46452 0.505
(↓0.006)
5.5
(↓1)
50409
(+3)
393
(+4)
95
(+2)
33
(+1)
0.252
(↑0.001)
4.010
(↓0.01)
5
(-)
ロッテ
44472 0.484
(↑0.006)
7.5
(-)
50424
(+4)
414
(+3)
115
(+1)
58
(+1)
0.246
(-)
4.090
(↑0.02)
6
(-)
ORIX
40495 0.449
(↓0.006)
10.5
(↓1)
49328
(+2)
412
(+9)
65
(-)
86
(+1)
0.234
(-)
3.940
(↓0.06)