ソフトバンク(★3対5☆)オリックス =リーグ戦17回戦(2019.07.27)・福岡ヤフオクドーム=
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ORIX
20110100051202
ソフトバンク
0000000033511
勝利投手:山本 由伸(5勝4敗0S)
(セーブ:ディクソン(2勝0敗9S))
敗戦投手:二保 旭(1勝2敗0S)

本塁打
【オリックス】モヤ(4号・1回表2ラン),松井 佑介(1号・4回表ソロ)
【ソフトバンク】デスパイネ(22号・9回裏3ラン)

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◆オリックスは初回、モヤの2ランで幸先良く先制する。その後3点リードとなって迎えた4回表には、松井佑の移籍後初本塁打となるソロで1点を追加した。投げては、先発・山本が9回途中3失点の好投で今季5勝目。敗れたソフトバンクは打線が5安打と振るわなかった。

◆オリックスのスティーブン・モヤ外野手(27)が先制の4号2ランを放った。 4番一塁でスタメン出場。初回2死から吉田正が四球で出塁した直後、二保の初球、真ん中高めの変化球を振り抜き、右中間スタンドまでかっ飛ばした。「しっかりとボールに対してバットを出せたし、捉えることができたね。昨日に続いて、今日も先制点を取ることができて良かったよ」。中日から途中加入した助っ人が今季5勝目を狙う先発山本を試合序盤で援護した。

◆オリックス松井佑介外野手(32)が移籍後初本塁打を放った。「6番右翼」でスタメン出場。 3点リードの4回先頭の打席で1ストライクからの2球目、二保の外角低めのスライダーをとらえ、中越えの1号ソロで追加点を奪った。 「感触は完璧だったんですが、センター方向だったので、なんとか届いてくれと思いながら走っていました。前の打席も変化球で打ち取られていましたし、うまく打つことができて良かったです」。この日は初回にモヤが先制4号2ランを放っており、中日からの移籍組のアベック弾となった。

◆オリックスは初回、モヤの4号2ランで先制すると3回にも1点を追加した。先発山本は3回までパーフェクト投球。 オリックスは4回に松井佑の1号ソロ、6回にも1点を追加した。ソフトバンクは5回2死から連打で好機をつくったが無得点。 着実に加点したオリックスが今季同カード初の連勝を飾った。先発山本は5勝目。ディクソンが9セーブ目。ソフトバンクは3連敗となった。二保が2敗目。

◆ソフトバンクはアルフレド・デスパイネ外野手の1発で完封負けは免れた。9回2死二、三塁。山本の149キロのカットボールを右翼スタンドに運ぶ22号3ラン。「9回2アウトから3点を取ったのは非常に大きい。明日につながると思う」。 打線は8回まで2安打無得点。23日のロッテ戦(ヤフオクドーム)以来、4試合ぶりのアーチで意地をみせた。

◆オリックス山本由伸投手があと1人で今季2度目の完封を逃すも、5勝目を手にした。 無失点で迎えた9回。2死から明石に右翼越えの二塁打を浴び、続く代打釜元に右前打を許した。二、三塁からデスパイネに149キロのカットボールを右翼スタンドに運ばれた。「すごく悔しいです。あそこは明石さんで切っておけばよかった。ボール先行がよくなかったです」と残念がった。 8回まで圧倒的な投球をみせた。立ち上がりから最速155キロの直球に150キロ前後のカットボールなどを駆使し、5回2死まで完全に封じた。「カットボールに頼ってしまったからこういう結果になってしまった」と反省したが、抜群の切れ味で芯を外し、凡打の山を築き続けた。収穫もあった。「今日はフォークが調子悪かった。直球もしっくりきていない中で、打たせて長いイニングを投げることができたのは成長した部分だと思います」と手応えを口にした。 防御率は依然12球団トップの1・89で、ソフトバンクとの対戦防御率は1・59。山本の好投でチームはソフトバンク相手に連勝を飾り、今季6カード目にして初の勝ち越しを決めた。【古財稜明】

◆独走から一転、ソフトバンクが首位陥落の危機に陥った。 試合開始から10分もたたないうちに、試合の大勢は決してしまった。先発の二保が初回、モヤに2ランを食らった。1点をもぎ取るのも困難なオリックス先発山本を前に、重い先制パンチを受けた。 工藤公康監督(56)は「痛いといえば痛いけど、打たれようと思って打たれるピッチャーはいない。あそこで止めていれば、というところだった」と言葉を選びながら振り返った。 二保は3回にも味方失策絡みで1失点。4回には松井佑にソロ本塁打を浴び、4回4失点でKOされた。打線も5回2死まで1人の走者も出せず。9回2死から3点を返すのがやっとで、時すでに遅しだった。最下位オリックスに対し、今季6カード目で初めての負け越しが決まった。 3連敗中のここ3試合はすべて、決勝点を本塁打で奪われている。前日からのオリックス戦2試合に限れば、いずれも初回に決勝弾を浴びた。3試合で9本塁打18失点と投手陣が精彩を欠いている。工藤監督は「(被本塁打が多いのは)重々わかっております。バッテリーを含めて、しっかり考えなければいけない」と厳しい表情。甲斐も「防がないといけないし、防ぐ方法はある。配球やジェスチャーだったり、キャッチャーとしてできることはたくさんある」と、改善のため尽くすことを誓った。 後半戦開始時には2位日本ハムに7ゲーム差をつけていたが、ついに「0・5」に迫られた。指揮官は「まだまだ。これからですから。まだまだ」と自らに言い聞かせるように、力強く言った。【山本大地】

◆オリックスは中日からトレードで加入したモヤと松井佑がアベック弾で勝利に貢献した。初回2死一塁でモヤが高めの甘い変化球をとらえバックスクリーン右側への先制4号2ラン。 4回には先頭の松井佑が外角低めのスライダーをとらえ、自身2年ぶりで移籍後初本塁打となる中越えの1号ソロ。猛打賞を記録した松井佑は「中日から同じチームに移籍して、こんな日が来るとは思っていなかった。モヤとは休日も一緒に練習してきた思い出がある。また一緒になって打ててよかった」。モヤも「もちろん、うれしい」と喜んだ。

◆ウナギならぬ猛牛料理でスタミナ回復? といきたかった。夏バテ気味のソフトバンクに「土用の丑(うし)の日」の滋養はお預けとなってしまった。最下位オリックスに連敗。9回にデスパイネの3ランが飛び出したとはいえ、先発山本に完璧に封じ込められた。前カードのロッテ戦から続く「鷹の祭典」6連戦。あっという間の3連敗でお祭りムードもしぼんでしまった。 後半戦に入って元気がない。4カード目ですでに3カードが負け越し。カモだったオリックスに連敗。ショックも大きかろう。この2試合はどちらが首位でどちらが最下位なのか、さっぱりわからない戦いぶりでもあった。 球場を引き揚げるオリックス西村監督は「明日? そう甘いものじゃありませんよ」と苦笑いしていたが、4月後半から腰を据える「最下位」からの脱出は当然、頭に描いているはず。この2試合は新戦力の4番モヤに痛打されているだけに、今までの戦いをイメージしていたらホークスも足をすくわれそうだ。 正念場の夏とは言うが、背中に張り付く日本ハムもさることながら8月戦線は厳しいものになりそうだ。今月末から3カード連続(所沢、札幌、千葉)のビジター。8月は本拠地ヤフオクドームでは7試合しかなく、18試合が遠征(1試合は京セラドームの主催試合)と、厳しいロードが待ち受けている。 それにしても日本ハムは何とも不気味だ。この日、本塁打攻勢をかけた西武に対して1本のアーチをかけることもなく逆転勝ち。2ケタ得点をむしり取った。「つなぐ野球」-。ホークスにもそんな戦術が求められているのではないだろうか。【ソフトバンク担当 佐竹英治】

◆0-5の九回2死までオリックス山本にわずか2安打に封じられていたソフトバンクは、連打のあとデスパイネが右翼へ22号3ラン。甘く入った2球目を逃さず「2アウトから3点取ったのは非常に大きい。明日(28日)に生かせると思う」と話した。  ただ、それまでの3打席はいずれも内野ゴロ。快投の山本に「素晴らしいピッチャー。いい仕事をした」と賛辞を贈るしかなかった。

◆先発の二保が2本塁打を浴びるなど4回4失点で2敗目。チームは2位・日本ハムに0・5ゲーム差に迫られた。25日に大竹が4被弾、26日はエースの千賀も3被弾で、3試合は計9本塁打を浴びている。工藤監督は「そこはこれからも課題になる。みんなで話し合って、何とかしていきたいと思う」と改善を期した。 4回8安打4失点のソフトバンク・二保 「もう少し粘りたかった。追いかける展開にしてしまいチームに申し訳ない」

◆元中日コンビが輝いた。一回2死一塁からモヤが中堅右へ先制の4号2ラン。流れを呼び込むと、3-0の四回の先頭では松井佑が中堅へ移籍後1号を放った。松井佑は六回と八回にも中前打で出塁し、移籍後初猛打賞もマーク。ともに中日からトレードで加入した2人。松井佑は「同じ日に打てて良かった」と振り返れば、モヤも「うれしいよ」と笑った。

◆あと1人のところで今季2度目の完封勝ちは逃した。それでも、十二分の働き。オリックス・山本が8回2/3を3失点で今季5勝目。チームを今季初のソフトバンク戦カード勝ち越しに導いた。  「最後に打たれてすごく悔しいです」  試合後は苦笑いだ。9回2死まで2安打無失点も、明石、代打・釜元に連打を許し、デスパイネに3ランを浴びた。完封目前で無念の降板。悔しさも残ったが、「フォークが調子が悪くて、カットボールを投げていたらこういう結果になった。別の球でカバーできたのは成長かな」と収穫もあった。  これで今季のソフトバンク戦は5勝11敗1分け。徐々に追い上げており、西村監督は「1つのチームにあまり借金をつくってはいけない。2つ勝って、あしたが大事」と3連勝を見据えた。 (西垣戸理大)

DAZN

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
51404 0.560
(↓0.007)
-
(-)
48392
(+3)
367
(+5)
128
(+1)
83
(-)
0.248
(↓0.001)
3.510
(-)
2
(-)
日本ハム
50404 0.556
(↑0.005)
0.5
(↓1)
49411
(+10)
381
(+6)
65
(-)
38
(-)
0.259
(↑0.002)
3.780
(↓0.02)
3
(-)
楽天
46442 0.511
(↓0.006)
4.5
(-)
51406
(+7)
389
(+9)
93
(+1)
32
(+1)
0.251
(↑0.001)
4.000
(↓0.02)
4
(-)
西武
46451 0.505
(↓0.006)
5
(-)
51474
(+6)
451
(+10)
108
(+6)
95
(+1)
0.258
(-)
4.330
(↓0.01)
5
(-)
ロッテ
43472 0.478
(↑0.006)
7.5
(↑1)
51420
(+9)
411
(+7)
114
(+1)
57
(+1)
0.246
(-)
4.110
(↓0.01)
6
(-)
ORIX
40485 0.455
(↑0.007)
9.5
(↑1)
50326
(+5)
403
(+3)
65
(+2)
85
(-)
0.234
(↑0.001
3.880
(↑0.01)