ヤクルト(★3対12☆)広島 =リーグ戦15回戦(2019.07.26)・明治神宮野球場=
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広島
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ヤクルト
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勝利投手:大瀬良 大地(7勝6敗0S)
敗戦投手:高橋 奎二(2勝4敗0S)

本塁打
【広島】三好 匠(2号・2回表ソロ),小園 海斗(1号・3回表3ラン),野間 峻祥(2号・9回表2ラン)
【ヤクルト】バレンティン(21号・6回裏2ラン)

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◆広島が7連勝。広島は2回表、三好のソロで1点を先制する。続く3回には、鈴木、松山の連続適時打と小園の3ランで一挙5点を奪うなど、終わってみれば18安打で12得点を挙げた。投げては、先発・大瀬良が今季7勝目。敗れたヤクルトは、先発・高橋が誤算だった。

◆広島三好匠内野手(26)がプロ初の2戦連発となる先制2号ソロを放った。 7番三塁で先発。0-0の2回1死走者なしで、ヤクルト先発高橋の1ボールからの147キロ直球を左翼スタンドに運んだ。「打ったのはストレート。積極的にいきました。しっかり捉えることができました」。前日25日中日戦では先制&決勝の1号2ランを、ロメロから放っていた。

◆広島小園海斗内野手(19)がプロ1号を放った。3-0の3回2死一、二塁。ヤクルト先発高橋の1ストライクからのスライダーを芯で捉え、右翼スタンドにたたき込んだ。 「浮いてきたスライダーを思い切って上からたたくことができました。入ってくれてよかったです」。2回に中前打、5回に二塁打も放ち、プロ初の3安打も記録した。

◆ヤクルトのウラディミール・バレンティン外野手が、5試合連続となる21号2ランを放った。 6点を追う6回1死一塁、広島先発大瀬良の2球目、甘く入ったスライダーを左翼ポール際へ飛ばした。「うまくバットに乗せる事ができた。ここから反撃していきたい」と話した。 17年7月以来、5度目となる自身最長に並ぶ5戦連発となった。

◆広島は2回、三好の2号で先制。3回鈴木と松山の適時打、小園のプロ1号3ランで5点追加。ヤクルト高橋は3回6失点で降板。 ヤクルトは6回、バレンティンの5試合連続となる21号2ラン。ヤクルト2番手の大下が4回以降3イニングを無失点に抑える。 広島は8回にも追加点を奪い、7連勝。大瀬良は7勝目。ヤクルトの追い上げは及ばず、連勝は2でストップ。高橋は4敗目。

◆広島大瀬良大地投手が6回5安打2失点で、7勝目を手にした。持ち球をフルに使い丁寧にアウトを重ねた。「あれだけ援護してもらって、できるところまでいこうと思った」と話した。 「炎のストッパー」と呼ばれた球団OB津田恒実さんにささげる1勝でもあった。20日は、かつて自分と同じ背番号14を背負った津田さんの命日。日付が替わると静かに黙とうしたが、それから初のマウンドで6試合ぶりの白星を挙げた。

◆完璧に振り切った。広島小園海斗内野手がプロ1号を、神宮の右翼スタンドに突き刺した。3-0の3回2死一、二塁。ヤクルト先発高橋のスライダーを1球見逃し、甘く入った2球目の同じ球種を芯で捉えた。 「基本的に真っすぐ狙いで、変化球がきたら前で打とうと思っていた」。照れ笑いしながらナインに迎えられた。 打ちまくった。2回に中前打。5回に中堅へ二塁打。三塁打が出ればサイクルという9回は二塁打を放った後、二、三塁間でちゅうちょしタッチアウト。「三塁まで行ったらよかった」と苦笑いしたが、打点も、4安打もプロ初だった。 世代を超えた能力は早くから芽吹いていた。報徳学園1年時の監督で、高校日本代表でも監督として指導した永田裕治氏も、小園の対応能力に舌を巻いた1人。「高校1年時の横浜遠征で、2学年上の横浜・藤平君から神奈川大のグラウンドでライトにホームランを打った。まだ6月。これはすごい選手だと思いました」。中学卒業後わずか3カ月で、16年ドラフト1位の剛腕を打ち砕いたという。 悔しさをバネにした。6月20日ロッテ戦でプロデビューしたが、そこから3戦連続で計4失策を記録した。自信があった遊撃守備で、思うように動けなかった。一瞬の迷いが体を硬くする。1試合2失策を犯した22日の試合後、ベンチ裏で泣いた。「ミスなんて誰でもする」「明日はすぐ来る」「切り替えていけ」。鈴木が、長野が、野間が優しく声をかけてくれた。余計に悔しさが募った。 2軍落ちを経験し、7月15日の再昇格後は、見違えるようにたくましくなった。「いつかこの経験がよかったと思えるように頑張りたい」。16日DeNA戦から9戦連続先発出場。思い切った守備に加え、打撃でも失敗を恐れず積極的にスイングする姿が際立つ。 チームは今季最多18安打で7連勝。首位巨人との差を6ゲームに縮めた。小園は逆転4連覇に向け、がむしゃらに打席に向かう。【村野森】

◆大瀬良が今季7勝目を挙げ、ヤクルト戦はプロ1年目の14年から無傷の12連勝。広島投手の同一カード12連勝以上は83~86年北別府の中日戦13連勝以来。初対戦から同一カード無傷の12連勝以上は56~59年稲尾(西鉄)の近鉄戦22連勝、58~60年杉浦(南海)の東映戦20連勝に次いで3人目。セ・リーグでは50~54年服部(中日)の国鉄戦11連勝を上回る新記録だ。

◆ヤクルトのウラディミール・バレンティン外野手が、5試合連続となる21号2ランを放った。 ▼バレンティンが21日阪神戦から5試合連続アーチ。5試合以上続けて本塁打は昨年の中村(西武=6試合)がいるが、ヤクルトでは79年スコット、81年マニエル、89年パリッシュ、00年ペタジーニ、03年ラミレス、07年ガイエル、17年バレンティンに次いで8度目の球団タイ記録。バレンティンは自身2度目で、5戦連発を複数回マークしたのは04、09年に記録した阿部(巨人)以来。ヤクルトの選手では初めて。

◆ヤクルトのウラディミール・バレンティン外野手(35)が26日、広島15回戦(神宮)に「4番・左翼」で先発し、六回1死一塁から左翼席へ2ランを放った。  これで自身が持つ球団記録に並ぶ5試合連続の本塁打。大砲は「うまくバットに乗せることができた」と満足そうな表情だった。

◆ヤクルト・山田哲人内野手(27)が一回に二盗を決め、バットでは15日以来の複数安打を放った。  侍ジャパンの稲葉監督が視察に訪れる中、一回に中前打で出塁すると、次打者の初球にスタートを切り23個目の盗塁に成功。今季はここまで失敗がなく、昨年から28連続で成功となった。  七回には、2死一塁から右中間へ適時三塁打を放ち、稲葉監督は「打って、守れて、走れるという3拍子そろった選手。国際大会では、なかなか一発でスチールを決めるというのが難しい。100%の盗塁成功率なので、そういうところも含めてこれからどんどん持ち味というものを出していってほしい」と評価した。  山田哲は「守備や打撃だけでなく、これまで走塁もしっかり意識してやってきた。後半戦もまだ残っているので、チームを勝ちに導き、結果を残せるように頑張りたい」と前を向いた。

◆自身4連敗と苦しんでいた広島の大瀬良は走者を出しながらも6回2失点と粘り、6月5日以来の7勝目を挙げた。「勝てたことはありがたい」と久々の白星の味をかみしめた。これでヤクルトには入団以来負けなしの12連勝とした。  日本代表の稲葉監督が「大瀬良を見に来た。ジャパンを意識させたい」と当初の予定をずらし、視察に訪れていた。伝え聞いた大瀬良は「うれしい。(代表に)呼んでもらえるように、一戦一戦、積み重ねていきたい」と気を引き締めていた。

◆10日以来の先発となった高橋は3回6失点で4敗目を喫した。二回に三好に先制の2号ソロを浴び、三回にはD1位・小園(報徳学園高)にプロ1号となる3ランを打たれた。左腕は「甘く入った球を痛打されてしまいました」とガックリ。小川監督は「投げミスが多すぎる。先発がこうなると試合が崩れてしまう」と手厳しかった。

◆打線は大瀬良からは2点しか奪えず、右腕に12連敗を喫した。敗戦の中でバレンティンが六回に左翼席へ21号2ランを放ち、自身やラミレス(現DeNA監督)らが持つ球団記録に並ぶ5試合連続本塁打とした。「うまくバットに乗せることができました」。連続試合本塁打のプロ野球記録は王(巨人)とバース(阪神)の7。記録更新へ「ダイジョウブ。ガンバリマス」と日本語で意気込んだ。

◆浮いた変化球を神宮の右中間席へ突き刺した。広島D1位・小園海斗内野手(報徳学園高)が三回2死一、二塁で、プロ初本塁打となる1号3ラン。初打点も挙げた。  「上からたたくことができた。全力でやって結果が付いてくればいい」  球団の高卒新人が1年目に本塁打を記録するのは1980年の長嶋清幸(静岡県自動車工高、1年目は10試合で1本塁打)以来39年ぶりで、緒方監督にも、天才と呼ばれた前田智徳にもできなかった快挙だ。  先月19歳になった遊撃手の顔にはまだあどけなさが残るが、動きはリーグ3連覇中の面々に入っても遜色ない。二回の中前打で勢いづき、三回に本塁打、五回は二塁打。三振を挟み、サイクル安打の期待が高まった九回は左翼線へ適時二塁打。二塁を回ったところで少しためらい「行ったら良かった」と笑顔で悔やんだが、初の4安打で7連勝に貢献した。  春のキャンプ中、激励に訪れた恩師の報徳学園高の大角監督は「精神的に強い」と言い、負けん気の強さを長所に挙げた。入団当初は首脳陣から教わった技術論をなかなか理解できなかったが、必死に食らい付いた。16日から先発を続け「一打席一打席、経験させてもらっている」と、全てを成長の糧にしている。  視察した日本代表の稲葉監督を「非凡な才能を持っている」とうならせた逸材は「満足することなく(今後も)打ちたい」と勇ましかった。 4安打の小園に広島・緒方監督 「びっくりさせられることばかり。がむしゃらに、一生懸命にやっている結果」 6月5日以来の7勝目。ヤクルトには入団以来負けなしの12連勝とした広島・大瀬良 「勝てたことはありがたい」 二回に2試合連続の先制アーチを放った広島・三好 「連勝に貢献できるのは、気持ちがいい」 2安打2打点の広島・鈴木 「2打席目から修正できたのが良かった」

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
51381 0.573
(↓0.007)
-
(-)
53428
(+2)
362
(+4)
116
(-)
54
(-)
0.265
(-)
3.750
(-)
2
(-)
DeNA
47433 0.522
(↑0.005)
4.5
(↑1)
50382
(+2)
368
(+1)
108
(+1)
28
(-)
0.246
(↓0.001)
3.590
(↑0.03)
3
(-)
広島
46453 0.505
(↑0.005)
6
(↑1)
49375
(+12)
378
(+3)
90
(+3)
54
(+2)
0.248
(↑0.003
3.460
(-)
4
(-)
阪神
42465 0.477
(↑0.006)
8.5
(↑1)
50341
(+4)
373
(+2)
61
(+1)
63
(-)
0.249
(↑0.001)
3.420
(↑0.02)
5
(-)
中日
41500 0.451
(↓0.005)
11
(-)
52345
(+1)
354
(+2)
54
(+1)
47
(-)
0.258
(↓0.001)
3.810
(↑0.02)
6
(-)
ヤクルト
37542 0.407
(↓0.004)
15
(-)
50411
(+3)
474
(+12)
100
(+1)
37
(+1)
0.240
(-)
4.650
(↓0.07)