西武(★7対12☆)日本ハム =リーグ戦16回戦(2019.07.26)・メットライフドーム=
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日本ハム
160004100121402
西武
0110500007602
勝利投手:ロドリゲス(5勝2敗1S)
敗戦投手:森脇 亮介(2勝1敗0S)

本塁打
【日本ハム】平沼 翔太(1号・2回表ソロ),中田 翔(22号・2回表2ラン)
【西武】中村 剛也(18号・2回裏ソロ),中村 剛也(19号・5回裏2ラン)

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◆日本ハムが打撃戦を制した。日本ハムは1点リードで迎えた2回表、平沼のソロなどで一挙6点を加え、リードを広げる。その後同点とされ迎えた6回には、渡邉と石井の連続適時打で4点を奪い、勝ち越しに成功した。敗れた西武は、打線が7点差を追いつく粘りを見せるも、投手陣が精彩を欠いた。

◆日本ハムは1回、大田の適時打で先制。2回には中田の2ランなどで6点を奪う猛攻で7点リード。西武は中村の18号ソロで反撃。 5点を追う西武は5回山川が3点適時打。中村が19号2ランで同点。日本ハムは6回渡辺の3点適時打などで4点差に広げる。 日本ハムは7回にも大田の犠飛で追加点を挙げて突き放し勝利。3連勝で首位ソフトバンクと1・5ゲーム差とした。ロドリゲスが5勝目。西武森脇が初黒星。

◆西武十亀剣投手が大炎上した。初回先頭から2者連続二塁打を打たれ先制を許すと、2回には先頭平沼にプロ初アーチを浴びるなど一挙6失点。 1回2/3を投げ8安打7失点で降板した。十亀は「移動試合でチームも疲れがある中、このような投球をしてしまって、早い回で降板することになり、申し訳ない気持ちでいっぱいです」と猛省していた。

◆日本ハムは同点の6回、売り出し中の渡辺諒内野手が価値ある一打を放った。2死満塁から、走者一掃の勝ち越し三塁打。打球は、前進守備だった中堅手の頭を軽々と越えた。 今季、二塁に定着。後半戦に入ってから9試合で3度目の勝利打点と、勝負強い打撃で好調のチームを引っ張る。「先輩方が回してくれたので、1本打てて良かったです」と、喜んだ。

◆「新世代」の若武者たちが、昨季リーグ覇者との乱打戦で輝いた。日本ハムは7-7で迎えた6回2死満塁で、5番渡辺諒内野手(24)が走者一掃の中越え三塁打を放って勝ち越し。6番石井一成内野手(25)も左翼線へ適時二塁打で続き、この回4点を勝ち越した。4年目平沼のプロ1号も飛び出すなど、新たな時代を背負う選手たちが躍動して3連勝。首位ソフトバンクに迫った。三塁に滑り込んだ渡辺は、両拳を勢い良く天に突き上げ、ほえた。日本ハムにとって最高のドラマは、同点に追いつかれ迎えた6回に訪れた。2死から大田、近藤と連打でつなぎ、中田が四球を選んで満塁の絶好機。打席に立った背番号23は「先輩方が回してくれた」。相手投手が平井に代わって、初球にスライダーが来ると読んだ。「データを見ても、スライダーの割合が多い。スライダーかなと思って、それで真っすぐでやられたら仕方がない。思い切って打ちに行きました」。開き直って、ズバリ的中。打球は前進守備だった中堅手の頭を軽々と越えた。 後半戦に入って9試合で3度目の勝利打点と、勝負強さが際立つ。高卒6年目で、すっかり二塁手のレギュラーに定着した。打順もじわじわと上げ、今や「大将」と慕う4番中田と中軸を形成する。狙い球にしっかりとバットを出す積極性が、好成績につながっている。左翼線への適時二塁打で続いた大卒3年目の石井も「本当にナベ(渡辺)のおかげ」と、にっこり。こちらも選手会長の中島に代わる遊撃手として、ぐっと出番が増えてきた。 栗山監督は「今から、どれくらいチームが強くなるか。それがないと優勝はできない」と、若手の伸びしろに逆転Vへの望みを託す。21歳の平沼が放ったプロ1号で打線に火がつき、絶賛売り出し中の渡辺がV打。前半戦終了時点では7ゲーム差あった首位ソフトバンクの尻尾は、もう手の届くところにある。【中島宙恵】

◆今一番"持っている男"かもしれない。5人目の日本ハム・ロドリゲス投手が、強力打線を3回1安打無失点に抑える好球援で、5勝目をマークした。 自身の登板3試合連続で白星を手にしている。「今日はすごく良かった。相手が力勝負なので、自分の力を緩めることなく、力で押していった」と、堂々と胸を張った。

◆西武中村剛也内野手が自身40回目のおかわり弾を放った。 まずは大量7点を追う2回の第1打席。バットを振り抜いた打球は高く舞い上がり、大きな放物線を描きながら左翼フェンスを越えた。3試合連続となる18号ソロで1点を返し、猛攻のきっかけとなる1発。5回には山川の3点適時打直後の打席で左翼スタンド最深部へ届く19号同点2ランを運び「当たりは完璧でした」。これが通算404号。現役最多の402本で並んでいた巨人阿部を一気に突き放し、中村紀洋に並ぶ歴代17位となった。 史上20人目の400号を放ってから、呪縛から解き放たれたかのように本塁打を量産する。直近3試合で4発。節目へのプレッシャーの存在には「そんなのはない」と否定したが、500号へ向け再スタートから猛ダッシュする。この試合3打点を挙げこれで今季75打点。早くも昨季の74打点を超えた。トップの山川を3点差で追い、争う打点王のタイトルには「そんなに気にしていません」と無心で着実に積み上げていく。

◆15年センバツの優勝投手、日本ハム平沼翔太内野手(21)がプロ初アーチを放った。西武16回戦(メットライフドーム)の2回、十亀から右中間席へ運んだ。プロ4年目、出場50試合103打席目で待望の1発。25日には母校・敦賀気比が甲子園出場を決めたばかり。"祝福弾"で激励した。チームは3連勝で、今季最多の貯金「9」。首位ソフトバンクに1・5ゲーム差まで迫った。待望の瞬間が、きた。1点リードの2回。平沼が待ちに待った1発を放った。西武十亀の2球目、直球140キロをすくい上げ、右中間席へ。淡々とダイヤモンドをまわったが、チームメートに迎えられると笑みをこぼした。「狙い球がきたら、思い切りいこうと考えていました」。プロ4年目。出場50試合103打席目でのプロ1号は、夢中で振り抜き、鮮やかに決めた。 アクシデントを乗り越え、帰ってきた。6月15日巨人戦で左ふくらはぎに死球を受け、打撲で離脱。内野のレギュラー争いへ猛アピールしている最中での、手痛い故障だった。約1カ月半ぶりに再昇格したこの日、即スタメンに抜てきされた。「1カ月以上、1軍ではブランクがあったので不安もありました」。内心ヒヤヒヤしていたが、最初の打席で万全を示した。 母校にささげる"祝福アーチ"だ。25日に母校・敦賀気比が甲子園出場を決めた。自身のツイッターを通して祝福コメントを送った。「後輩の活躍に負けないように、自分たちも日本一目指して頑張りたい」。刺激を、すぐに力に替えた。 15年センバツ優勝投手は、大谷に次ぐ「第2の二刀流」の可能性を秘めロマンたっぷりに入団した。プロでは野手専念も、非凡さは信念に表れた。「2軍にいたらプロとは言えない」。先輩の練習態度などに疑問を持てば、反面教師にした。敦賀気比の先輩で侍ジャパンの中軸を担う、オリックス吉田正の活躍にも「僕の方が打ちますよ」と言ってのける。周囲から「ビッグマウス」と冷やかされることもあったが、意識の高さを貫いてきた。 チームは3連勝で、首位ソフトバンクに1・5ゲーム差。前半戦終了時点で7ゲーム差あったが、背中はすぐそこ。「いい流れの時に呼んでもらった。少しでも貢献出来れば」。未完の大器が、首位浮上へ火を付けた。【田中彩友美】 ▽日本ハム栗山監督(プロ初本塁打の平沼に)「久々に戻ってきて、今まで以上に必死に野球をやるべき、高校球児みたいに必死にやるべきと話した。本塁打が出て、自分でも落ち着くと思う」

◆西武辻発彦監督が乱打戦での惜敗に反省を口にした。 7点差を追いつき迎えた6回2死満塁のピンチで、前進守備の中堅の上を越されて、走者一掃適時打で勝ち越された。「反省しています。終盤なら(前進守備も)分かるが確認不足だった。全部俺の責任」と勝負の分かれ目となった采配に責任を背負った。

◆西武・十亀剣投手(31)が26日、日本ハム16回戦(メットライフ)に先発。二回途中8安打7失点と大炎上した。  「今日は移動試合でチームも疲れがある中、このような投球をしてしまって、早い回で降板することになり、申し訳ない気持ちでいっぱいです」  十亀は、一回に大田の適時二塁打で先制を許すと、二回先頭の平沼にプロ1号を被弾。その後も近藤の走者一掃となる3点二塁打、中田に22号2ランを浴び、KOされた。右腕は前回16日のロッテ戦で通算50勝を挙げたが、連勝とはならなかった。

◆西武・中村剛也内野手(35)が26日、日本ハム16回戦(メットライフ)の二回1死で、加藤から左中間席に18号ソロを放った。  「打ったのはまっすぐ。打ててよかったです」  普段通り、中村は淡々と振り返ったが、19日に史上20人目の通算400号を放った後、2試合空けて24日の楽天戦から3戦連発。昨年は8月にパ・リーグタイ記録となる6試合連続本塁打を放っており、夏場の"確変モード"に突入した。

◆西武は26日、日本ハム16回戦(メットライフ)で二回までに7点差をつけられていたが、五回に同点に追いついた。  二回裏に中村の18号ソロで反撃を開始すると、三回には外崎が左前適時打。5点を追う五回2死満塁から山川が左越えの3点二塁打を放ち、「打ててよかったです」とホッとした表情を見せると、続く中村がこの日2本目となる19号2ランを放ち、同点となった。  西武は昨年4月18日の同カードで八回表までに0-8と大量リードを許していたが、残りの2回で試合をひっくり返すミラクル大逆転を演じ、サヨナラ勝ちしている。

◆西武の中村が2発をマークして通算404本塁打で並んでいた阿部(巨人)を突き放して現役単独トップに立った。0-7の二回に加藤の速球を高々と左翼席へ運ぶと、5-7の五回には井口の変化球を左翼席上段に19号2ラン。「打てて良かった」と淡々と話した。  3試合で4本塁打と量産態勢に入った。それでもチームが敗れただけに、好調ぶりを問われても「普通です」とだけ話して足早に引き揚げた。

◆死球による左脚のけがで戦列を離れていた日本ハムの平沼が約1カ月ぶりに復帰し、二回にプロ初本塁打を放った。十亀の速球を右中間へ運び「チームがいい流れだったので、足を引っ張らないようにがむしゃらにやろうと思った」と浮かれることなく話した。  福井・敦賀気比高では投手として2015年の選抜大会優勝を果たし、16年にドラフト4位で入団した。母校は夏の甲子園大会出場を決めたばかり。「後輩に負けないように、自分たちも日本一を目指して頑張っていきたい」と意気込んだ。

◆西武は投手陣が打ち込まれ、打線の粘りを生かせなかった。先発の十亀は二回途中まで7失点でKOされ「このような投球をしてしまって申し訳ない気持ちでいっぱい」とうなだれた。  打線が7点差を追い付いた直後の六回には3番手の森脇が2死満塁のピンチを招き、代わった平井が渡辺に中越えへ3点三塁打を浴びて勝ち越された。前進守備の外野を越され、辻監督は「前過ぎないかと言おうと思ったところで打たれた。俺の責任。確認不足」と自らを責めた。

◆中村が一時は同点となる2ランを含む2本塁打3打点。19日に通算400号を放って以降、24日の楽天戦から3戦連発としたが、チームは敗れて「吹っ切れた? 全くない」と言葉少なだった。現役最多の通算402本塁打で阿部(巨人)と並んでいたが、これで404号となり、単独トップに浮上。「また打てるように頑張ります」と次の一本に意欲を燃やした。

◆3連勝で首位の背中を捉えた。日本ハムは7-7の六回、プロ6年目の渡辺諒内野手(24)が満塁の走者を一掃する中越え三塁打を放って勝ち越し。打撃戦を制し、ソフトバンクとのゲーム差を1・5に縮めた。  「2アウトから作ったチャンスで先輩方が回してくれたので、一本打ててよかった。(以前に)スライダーでやられていたので、思い切って打ちにいきました」  最大7点あったリードを追いつかれた直後の六回2死満塁。代わったばかり平井の初球のスライダーを振り抜き、三塁上で大きくガッツポーズを作った。  「涼しいところで試合をやりたい」とこぼすものの、実は"夏男"だ。山梨・東海大甲府高2年時(2012年)に夏の甲子園大会で4強入り。この日で7月19日のロッテ戦から6試合連続打点とし、7月は・304と好調を維持している。  チームは後半戦8勝1敗とし、球宴前に7ゲーム差をつけられていたソフトバンクに肉薄。2016年以来、3年ぶりのリーグ制覇が夢ではなくなってきた。 (中田愛沙美)

DAZN

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
51394 0.567
(↓0.006)
-
(-)
49389
(+2)
362
(+6)
127
(+2)
83
(-)
0.249
(↓0.001)
3.510
(↓0.02)
2
(-)
日本ハム
49404 0.551
(↑0.006)
1.5
(↑1)
50401
(+12)
375
(+7)
65
(+2)
38
(-)
0.257
(↑0.001
3.760
(↓0.04)
3
(1↑)
楽天
46432 0.517
(↑0.006)
4.5
(↑1)
52399
(+6)
380
(+3)
92
(+1)
31
(-)
0.250
(↑0.001)
3.980
(↑0.02)
4
(1↓)
西武
46441 0.511
(↓0.006)
5
(-)
52468
(+7)
441
(+12)
102
(+2)
94
(-)
0.258
(-)
4.320
(↓0.09)
5
(-)
ロッテ
42472 0.472
(↓0.005)
8.5
(-)
52411
(+3)
404
(+6)
113
(+1)
56
(-)
0.246
(-)
4.100
(↓0.03)
6
(-)
ORIX
39485 0.448
(↑0.006)
10.5
(↑1)
51321
(+6)
400
(+2)
63
(+3)
85
(-)
0.233
(-)
3.890
(↑0.02)