ソフトバンク(☆5対4★)ロッテ =リーグ戦14回戦(2019.07.24)・福岡ヤフオクドーム=
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ロッテ
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ソフトバンク
03010001X51010
勝利投手:甲斐野 央(2勝2敗8S)
(セーブ:森 唯斗(2勝3敗20S))
敗戦投手:石川 歩(3勝4敗0S)

本塁打
【ロッテ】レアード(28号・1回表満塁)

  DAZN
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◆ソフトバンクが3連勝。ソフトバンクは1点ビハインドで迎えた4回裏、今宮の適時打で同点とする。そのまま迎えた8回には、代打・栗原の適時三塁打が飛び出し、勝ち越しに成功した。投げては、5番手・甲斐野が今季2勝目。敗れたロッテは、2番手・石川が誤算だった。

◆今季のロッテ涌井秀章投手(33)は15試合を投げて3勝6敗と黒星先行。最後の白星は5月8日西武戦で、同月28日オリックス戦から自身ワーストの5連敗中。今日は相手打線を抑えて、2カ月ぶりの白星をつかめるか。

◆シンガー・ソングライターの泉谷しげるが24日、「鷹の祭典」ゲストとしてソフトバンク-ロッテ戦の前にセレモニアルピッチを行った。 「フォーク(ソング)だけにフォークを練習してきたけど、指が短くて」と泣く泣くボールをわしづかみで投球したが、捕手までゴロで到達。マウンドに四つんばいになり、地面をたたいて悔しがった。 その後は自ら、吉本興業のお家騒動に言及。「一緒にやってきた連中だからね。内の問題をばらさないで、芸で勝負してほしい思いはある。涙の会見とかやると、次、笑えないでしょう。俺たちみたいな部外者がとやかく言わないでいいように、収めてほしいね」と苦言を呈した。 仕事で日本中を回っているが「九州の食い物が断トツ」と思い入れのある地。泉谷は9月29日に行われる「阿蘇ロックフェスティバル2019 in北九州」に出演する予定だ。「九州は災害の多いところだからね。なんとか楽しいことをしたいという思いは常にありました。北九州の風評被害も含めてね。東京のやつはまだ、一家に1台ロケットランチャーがあると思っている。安全宣言じゃないけど、有名人が集まるんなら大丈夫だと思ってもらえるようにね」と意気込んだ。

◆ロッテはブランドン・レアード内野手の2試合連続となる28号グランドスラムで先制した。 初回先頭の荻野が二塁打で出塁すると四球と失策で無死満塁。いきなりの好機でソフトバンク松本の真ん中高め、126キロのスライダーを強振した。高々と上がった打球は左翼テラス最前列へ。「ヨッシャー! 昨日は初回にホークスにやられていた。今日はみんなで作ったチャンスを全員かえすことができてよかった」と笑顔を見せた。

◆ロッテは初回、レアードの28号満塁弾で4点を先制。ソフトバンクも2回に今宮の2点適時打などで3点を返した。 ソフトバンクは4回2死三塁から今宮の右前適時打で同点とした。ロッテは4回から6回まで毎回走者を出すが、ホームが遠い。 ソフトバンクは8回1死二塁から代打栗原が右中間へ適時三塁打を放ち勝負を決めた。チームは3連勝。甲斐野が2勝目を挙げた。ロッテは石川4敗目。

◆ソフトバンク工藤公康監督(56)が、球団史上最速で400勝目を挙げた。球団では秋山幸二氏以来5人目で、鶴岡一人氏の699試合を上回る664試合目での達成だ。 この日は初回に4点をリードされながら、打線と投手陣の粘りで4回に同点。8回には代打栗原の起用が的中し、決勝打が飛び出した。「選手が1試合1試合しっかり戦って、勝ちに結びついている結果。選手のおかげだし、コーチ、スタッフも日々努力してくれている。ぼくの勝ち星というより、みんなが積み上げてくれた勝ち星」。チームのみんなに感謝した。 15年の就任から4年で2度のリーグ優勝と3度の日本一。だが、リーグV奪回と日本一3連覇を狙う今季は苦難のシーズンを戦っている。柳田ら主力に序盤から故障者が相次いだ。それでも実績のない新人や若手を積極起用するなど、首位を守りながら、戦力の底上げに成功している。「奪Sh!」のスローガンの下で掲げた走塁改革も実を結んでいる。この日の今宮、明石の2盗塁で早くも昨季の80個を上回り、シーズン82個になった。「みんなが隙を突いて次の塁を取ってくれる。得点力も上がるし、相手ピッチャーのリズムも崩れる」とうなずいた。 苦戦続きだったロッテには、今季5カード目で初めてカード勝ち越しを決めた。「結構やられていましたので、ここで勝ち越すことができたのは大きい。勝ち越したからには、明日が大事になる」。鷹の歴史を塗り替えた名将は、いつものように勝ってかぶとの緒を締めた。【山本大地】

◆ソフトバンク今宮健太内野手が2安打3打点の活躍で逆転勝利に貢献した。2回2死満塁から右前に2点適時打を放つと、4回にも2死三塁から右前に運ぶタイムリー。 「(4回は)きれいなヒットはいらないと思っていた。とにかく勝利に貢献できてよかった」。左太もも裏を痛め、約1カ月のリハビリ生活から前日(23日)復帰。2試合で4打点の活躍に「チームに迷惑をかけたし、打てたことが最高」と笑顔で話した。

◆ソフトバンク「鷹の祭典男」が試合を決めた。栗原陵矢捕手が同点の8回1死一塁に代打で登場。明石が二盗でチャンスを広げると、中越えのプロ初三塁打で決勝点をもぎ取った。 「鷹の祭典」では8日の西武戦でもサヨナラ犠飛。前日23日もプロ初本塁打を放つなどよく打つ。だが自身は「まだまだ。自分の中では北九州でやられているので。それは言えないですね」。今季初スタメンで無安打だった17日の日本ハム戦を指して引き締めた。

◆ロッテは、ソフトバンク戦では今季初のカード負け越しが決まった。 先発涌井秀章投手は7回8安打4失点。5回以降無安打と立ち直ったが、2回に4安打で失った3点が痛かった。これで10戦連続白星なしとなった。 打線は初回にブランドン・レアード内野手の2戦連発となる28号グランドスラムで先制したが追加点を奪えず。井口資仁監督は「チャンスは作ったけど、なかなか追加点が取れなかったので向こうのペースで行ってしまった」と悔やんだ。

◆ソフトバンクの守護神森唯斗投手が最後を締めた。9回に中村、レアードを空振り三振に仕留めると、最後は角中を中直に打ち取り、3人で片付けた。 「少し緊張したけど、しっかり抑えることができた」。右背部痛で戦線離脱したが体調を立て直し、この日が復帰後初セーブ。節目の20セーブについては「数字は気にしていない。チームが勝てるようにやっていきたい」と気合十分だった。

◆ロッテ・レアード内野手が4月16日ソフトバンク戦、5月8日西武戦に次いで今季3本目の満塁本塁打。 ロッテでシーズン3本の満塁弾は57年葛城、59年山内、71年江藤、08年大松に並ぶ5人目の球団タイ記録。また同一カードでシーズン2本の満塁弾は、ロッテでは00年ボーリックがオリックス戦で打って以来19年ぶり2人目。

◆ソフトバンク工藤公康監督が監督通算400勝を挙げた。 工藤監督の通算成績は664試合で400勝249敗15分け。400勝のスピード記録は(1)42年藤本監督(巨人)572試合(2)54年水原監督(巨人)606試合(3)19年工藤監督664試合。史上3位のスピードで400勝に到達した。工藤監督は就任5年目で、5年で400勝は水原監督に次いで2人目。

◆ロッテのレアードが一回に28号の満塁本塁打を放った。荻野の二塁打から始まり、無死で巡ってきた大チャンス。松本のスライダーを高々と打ち上げると、左翼席前に作られたホームランテラス席のフェンスをぎりぎりで越えた。「みんなでつくった好機で全員をかえせて良かった。ホームランテラス大好き」と笑った。  これで打点は2年ぶりに70に到達。チームトップを独走していて、新天地でも主軸の役目をきっちり果たしている。

◆ロッテは一回にレアードの満塁本塁打で先制しながら、その後は好機を逸した。同点の八回は2死無走者から満塁と攻め立てたものの鈴木が中飛に倒れ、直後に勝ち越された。井口監督は「チャンスはつくったが、もう1本が...」と口を真一文字に結んだ。  後半戦に入って3カード連続の負け越し。涌井が二回に3点、四回に1点を失って追いつかれたのも誤算。井口監督は「初回に4点ももらっているのだしエースとして抑えてほしい」と注文を付けた。 涌井(7回4失点で勝敗付かず) 「一回に4点の援護をもらったら1人で投げきらないといけなかった。大胆に投げきれなかった」

◆ソフトバンクの森が九回を完璧に締め、2年連続で20セーブに到達した。中村奨、レアードを連続三振に仕留めるなど中軸を寄せ付けなかった。「数字は全然気にしていない。チームが勝てるように必死にやるだけ」と事もなげに言った。  背中の筋損傷から約1カ月ぶりに復帰した21日はセットアッパーを務めたが、この日は抑えに戻って復帰後初セーブを挙げた。同じく故障を乗り越えた同学年の今宮とお立ち台に上がり「本当に最高」と実感を込めた。 工藤監督(通算400勝) 「今日勝てたことが何より」 今宮(二回に2点適時打、四回は同点適時打) 「少し(離脱が)長くなってチームに迷惑をかけた。帰ってきて勝利に貢献できたのはうれしい」 松本(五回途中4失点で勝敗付かず) 「初回から4失点というのは本当に反省しなければいけない」

◆「鷹の祭典」の連勝を試合後のセレモニーで盛大に祝った。4点差をはね返す逆転勝ちで、ソフトバンク・工藤監督が通算400勝を飾った。  「選手のおかげ。コーチやスタッフも選手のために日々努力してくれる。みんなが積み上げてくれたものです」  664試合での節目は歴代3位、球団では最速だ。同点の八回1死一塁で、代打として5年目の3番手捕手・栗原を選択。明石の二盗の後、右中間への決勝三塁打が飛び出した。  「そこまで彼の力がついてきた。ここというところで使いたい」  さらに「明石くんの盗塁も大きい」と振り返った。走塁改革を掲げた今季はスローガンも「奪Sh!(ダッシュ)」。この日の2盗塁でチーム盗塁数は早くも昨季を上回る82。「得点力も上がる。投手もクイックでリズムを崩すこともあるから」と、かみしめた。  「勝ち越すことができて大きい」  前半は3勝9敗と苦戦したロッテ戦で、今季初のカード勝ち越しだ。 (安藤理)

DAZN

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
51374 0.580
(↑0.005)
-
(-)
51383
(+5)
349
(+4)
124
(-)
82
(+2)
0.251
(↑0.001
3.460
(-)
2
(-)
日本ハム
48404 0.545
(↑0.005)
3
(-)
51389
(+5)
368
(+4)
63
(-)
38
(+1)
0.256
(-)
3.720
(-)
3
(1↑)
楽天
45422 0.517
(↑0.005)
5.5
(-)
54392
(+4)
372
(+3)
90
(+2)
31
(-)
0.250
(↓0.001)
3.980
(↑0.04)
4
(1↓)
西武
45431 0.511
(↓0.006)
6
(↓1)
54456
(+3)
428
(+4)
98
(+1)
94
(-)
0.258
(-)
4.270
(-)
5
(-)
ロッテ
41462 0.471
(↓0.006)
9.5
(↓1)
54401
(+4)
394
(+5)
108
(+1)
56
(+1)
0.245
(-)
4.080
(↓0.02)
6
(-)
ORIX
38485 0.442
(↓0.005)
12
(↓1)
52315
(+4)
398
(+5)
60
(-)
85
(+2)
0.233
(-)
3.910
(-)