巨人(★4対10☆)ヤクルト =リーグ戦16回戦(2019.07.24)・京セラドーム大阪=
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ヤクルト
422010100101211
巨人
2000200004700
勝利投手:石川 雅規(4勝5敗0S)
敗戦投手:古川 侑利(0勝1敗0S)

本塁打
【ヤクルト】バレンティン(19号・2回表2ラン)

  DAZN
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◆ヤクルトは初回、中村と太田の連続適時打で一挙4点を先制する。その後は2回表にバレンティンの2ラン、3回には廣岡が適時打を放つなど、終わってみれば12安打で10得点を挙げた。投げては、先発・石川が今季4勝目。敗れた巨人は、先発・古川が試合をつくれなかった。

◆巨人古川侑利投手(23)が移籍後初先発で白星を目指す。同投手は前所属の楽天で今季1勝をマーク。同一シーズンに2球団で勝利となれば、17年エスコバー(日本ハム、DeNA)以来。先発勝利に限ると、75年米田(阪急、阪神)以来、44年ぶりとなる。

◆ヤクルトのウラディミール・バレンティン外野手が、3試合連続となる本塁打を放った。 4-2で迎えた2回2死一塁、カウント0-2と追い込まれてから巨人2番手大江の3球目、139キロ直球を豪快にバックスクリーンへ運んだ。19号2ランで追加点を挙げ「失点された後、すぐに取り返せてよかった」と話した。 21日阪神戦、23日巨人戦に続き3試合連続の本塁打となった。

◆ヤクルトが、初回に4点を先制した。 巨人先発古川の立ち上がりを攻め立てた。先頭の山田哲が二塁打。2者連続の四球で、2死満塁。6番中村が、カウント1-1からの3球目、132キロスライダーを左翼線への二塁打とし2点を先制した。「前の2人(村上、中山)が三振したので、なんとかカバーしたかったので、満塁で打ててよかったです」と話した。 さらに2死二、三塁で太田も二塁打で続き、計4点で流れを引き寄せた。太田は上半身のコンディション不良から復帰し19日に1軍登録。スタメン出場4試合目にして復帰後初安打が適時打となった。「1軍登録後、やっと1本(安打)が出たのでホッとしています」と話した。

◆ヤクルトは1回に中村の2点適時二塁打などで4点を先制。巨人は1回に2点を返したが、ヤクルトは3回までに8点を奪った。 ヤクルトは5回に石川の一塁前への適時内野安打で1点を追加。巨人は5回1死二、三塁から岡本の中前適時打で2点を返した。 ヤクルトは打線が2ケタ12安打10得点の猛攻で連敗を3で止めた。石川が5回4失点の粘投で4勝目。巨人は投手陣が崩れて敗戦。古川は初黒星。

◆ヤクルトは初回に中村と太田の連続適時打で4点を先制。2回にはバレンティンが19号2ランを放つなど12安打10得点の猛攻で快勝した。 移籍後初先発だった巨人古川は1回4失点で降板。白星を飾ることができなかった。

◆ヤクルトの"小さな大投手"身長167センチの石川雅規が現役最多を更新する167勝目をマークした。 今季最多の4四球と制球に苦しみながら、5回4安打で4失点。「最初、うまいことコントロールできなかった。守りに入って、攻めきれなかった」と勝利にも反省していた。 入団時「少しでも大きい方がいいのかなと思って」と公称は169センチだったが、実際は当時から167センチ。「この体しか知らないし、身長は関係ないつもりでやっている」と話す。多彩な変化球、1球ごとにプレートの位置を変える投球術、どの球種も同じフォームと高い技術でプロ18年目を迎えた。 身長は変わらないが、年齢とともにフィジカルは変化する。体重は入団時の65キロから72キロに。以前は先発する直前に1食の炭水化物の量を増やしていたが、年々変化。最近では2、3日前の食事から徐々に増やし、間食におにぎりを食べるなどして調整する。家では夫人に頼み、赤身の肉や魚のメニューが並ぶ。「本当は揚げ物が食べたいんですけどね」と笑いながら人一倍、体に気を配る。目標は通算200勝。球宴休みには、既に今オフのトレーニングを考えているベテランは、間違いなく"大投手"だ。【保坂恭子】

◆巨人は楽天からトレードで加入した古川侑利投手が、移籍後初登板で1回3安打4失点と崩れ、連勝を逃した。 無死満塁のピンチから連続三振で2死までこぎ着けたが、中村、太田に連打を浴びて4失点。楽天では今季1勝で、同一シーズンに先発として2球団で勝利すれば44年ぶりの快挙だったが、2軍降格が決まった。原監督は「多少緊張もあったでしょうね。今日はストライクを取ることに一生懸命で、自分のピッチングができなかった」と言った。 2番手で登板した大江も3回4失点と、序盤で試合の大勢が決まった。ビハインドの場面で登板する20歳に指揮官は「少しぽちゃっとしてきた。コンディションを整えるのは(大江)竜聖の位置は難しい。そこは自分自身」と指摘。2軍で再調整する2人に「糧にしなきゃ、栄養にしなきゃ。毒を盛られようが、栄養にしなければいけない」とプロで生き抜く術を示した。

◆ヤクルトの中村が0-0の一回に2点二塁打を放った。無死満塁から村上と中山が連続三振し、流れを失いかけた中で回って来た打席で3球目のスライダーを左翼線に運んだ。「前の2人が三振したので、何とかカバーしたかった。満塁で打てて良かった」とうなずいた。  昨季は打率2割1分1厘と低迷したが、今季はここまで好調を維持。この適時二塁打が72安打目で早くも昨季に並んだ。

◆今月上旬に楽天からトレードで加入した古川侑利投手(23)が24日、ヤクルト16回戦(京セラ)で移籍後初登板先発。1回42球を投げ3安打4失点2四球と、ホロ苦い巨人デビューとなった。  「自分が持っている以上のものはでないと思うので。とにかく試合を作ってチームのためにしっかり投げることができたら」  試合前、こう口にしていた右腕。移籍後はファームで調整し、19日のイースタン・リーグ、西武戦(西武第二)で3回2安打無失点と結果を残し、1軍の切符をつかんだ。だが、流れを呼び込む投球はできなかった。  一回、先頭の山田哲にいきなり中堅フェンス直撃の二塁打を浴びると、青木とバレンティンに連続四球を与えて無死満塁。4番・村上は空振り三振、5番・中山は見逃し三振と若きクリーンアップを抑えたが...。  2死満塁から中村に左翼線への2点二塁打とされ、太田にも右前2点打を浴びた。緊張からか、直球は引っかかってワンバウンドすることが目立ち、甘く入った球を痛打された古川。二回のマウンドには上がることなく、交代を告げられた。

◆ヤクルトは24日、巨人16回戦(京セラドーム)に10-4で競り勝った。小川淳司監督(61)は一回に先制打を放った中村悠平捕手(29)を称えた。  「中村が大きかった。あれがなければ、どうなるか分からなかった。2つ三振して嫌な空気の中、よく打ってくれた」  一回無死満塁から村上と中山が連続三振。流れを失いかけた中で回って来た打席で、左翼線に運んだ。殊勲打の中村は「前の2人が三振したので、何とかカバーしたかった。開き直っていった」とうなずいた。今季はここまで好調を維持。この適時二塁打が72安打目で早くも昨季の安打数に並んだ。

◆ヤクルトの石川は5回4失点で4勝目を挙げた。大量援護を受けて白星を拾い「攻め切れなかったが、とにかくチームが勝って良かった」とほっとした表情で話した。  序盤は制球が不安定ながら、さまざまな球種を織り交ぜて三、四回を三者凡退に抑えるなど粘った。9-2の五回に味方の失策もあり2点を失ってこの回限りで降板。「もう少し長い回を投げていたら救援陣の負担を減らせた」と反省した。

◆巨人の亀井が2試合連続で5番打者として勝負強さを発揮した。0-4の一回2死一、三塁で内角球を右翼線へ2点二塁打。「打つことしか考えていなかった」と無心を強調した。  前半戦は1番での出場が多かった。5月以来の5番での先発だった前日23日にも適時打をマークするなど役割を全うしている。「与えられたところでやるしかない」と意気込んだ。

◆石川が5回4安打4失点(自責点3)で今季4勝目、通算167勝目を挙げた。巨人戦は通算29勝とし、球団3位の川崎憲次郎に並んだ。序盤は「コントロールできなかった」と制球に苦しんだ。五回には味方の失策が絡んで2失点し、「もう少し長いイニングを投げて、後ろの負担を軽くしたかった。チームが勝ってよかった」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。

◆大敗の中、4、5番コンビが気を吐いた。前日23日に続き5番に入った亀井は一回2死一、三塁から右翼線へ2点二塁打を放ち「打つことしか考えていなかった」。後半戦8試合で打率・429と好調を維持している。若き4番・岡本は五回1死二、三塁から2点中前打。「(走者を)かえせてよかった。(5番は)誰が打ってもカバーしてくれる人ばかり」と振り返った。

◆楽天からトレードで移籍後、初先発した古川は1回3安打4失点でKOされた。制球に苦しみ、一回2死満塁で中村に左翼線へ2点二塁打、太田に2点右前打を浴び「打者と勝負できず、チームに申し訳ない。力みすぎだった」と猛省した。原監督は「緊張はあったでしょうね。糧にしなきゃ。毒を盛られようが栄養にしなければいけない」と2軍での再調整を命じた。

◆『ソロンティン』を返上だ。ヤクルトのウラディミール・バレンティン外野手(35)が二回、バックスクリーンへ3試合連続の19号2ランをたたき込んだ。  「スイング自体、良くなっている。今日は良い仕事ができてよかった」  今季19本塁打中、15本がソロ。試合前に小川監督が「バレンティンは何本がソロ?」と確認するほどだったが、6月19日ソフトバンク戦(神宮)の14号2ラン以来、5本ぶりのソロ脱却で勝利に貢献した。  第2子となる長男の誕生がモチベーションになっている。夫人のカーラさんが6月27日、米国フロリダ州で長男を出産。離日して出産に立ち会ったバレンティンは「子供を抱いたときはエモーショナルな瞬間だった。感情的になったし、とても感動した」。カイルと名付け「とてもキュートな名前。奥さんと相談して米国っぽい名前にした。顔は娘に似ているかな」。再来日後は10試合で打率・300(30打数9安打)、4本塁打、9打点と好調を維持する。  チームは6月13日の楽天戦(楽天生命パーク)以来の2桁得点となる10点を挙げ、連敗を3で止めた。「バレンティンも調子が良いと言っている。気持ち的にもプラスに働いているのだろう」と小川監督。借金17の最下位。巻き返しにはバレ砲の一発が不可欠だ。 (長崎右)

◆いくらなんでも、誤算だよ。  巨人へ移籍後、初先発の古川が一回にいきなり4失点。球速は140キロ台前半ながら、微妙に球持ちがよいため、打者の手元で、ボールに勢いと伸びがある。村上も中山も、振り遅れていた。ストレート、ストレート、ストレートで押し込んで変化球。これくらいの配分で投げればいいのに、すぐ決め球にならない球種を投げて、痛打を浴びる。最近の投手に多い"変化球オタク"だね。  さらに2番手・大江も3回で4失点。原監督にすれば、この試合は5点勝負と踏んで、早めの継投をもくろんでいたはず。その計算も大きく狂った。  若手に期待するのはわかるけど、マウンドに送り出すのは、試合はつくれるという確信を持てる存在でないといかん。なにより、こういう失点の重ね方は、打線にも悪影響を及ぼす。打撃が雑になり、スランプのきっかけになりかねない。坂本勇がボール球ばかりに手を出して三振(結果は振り逃げ)したのが、その代表例だった。  前夜のサヨナラ勝ちでひと息ついたのも、つかの間、不安は尽きないね。(サンケイスポーツ専属評論家)

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
51361 0.586
(↓0.007)
-
(-)
55425
(+4)
350
(+10)
116
(-)
53
(-)
0.265
(↓0.001)
3.700
(↓0.08)
2
(-)
DeNA
45433 0.511
(↑0.005)
6.5
(↑1)
52374
(+3)
367
(+1)
107
(+1)
28
(-)
0.247
(-)
3.660
(↑0.03)
3
(-)
広島
44453 0.494
(↑0.005)
8
(↑1)
51352
(+2)
371
(-)
84
(+1)
51
(-)
0.244
(-)
3.480
(↑0.04)
4
(-)
阪神
41455 0.477
(↓0.005)
9.5
(-)
52337
(+1)
365
(+3)
60
(+1)
63
(-)
0.249
(-)
3.420
(↑0.01)
5
(-)
中日
41480 0.461
(↓0.005)
11
(-)
54340
(-)
341
(+2)
51
(-)
47
(-)
0.260
(↓0.002)
3.740
(↑0.01)
6
(-)
ヤクルト
36532 0.404
(↑0.006)
16
(↑1)
52400
(+10)
461
(+4)
98
(+1)
35
(-)
0.240
(↑0.001
4.620
(↑0.02)