広島(☆2対1★)巨人 =リーグ戦14回戦(2019.07.21)・MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島=
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巨人
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広島
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勝利投手:今村 猛(2勝0敗0S)
敗戦投手:マシソン(1勝2敗1S)

本塁打
【広島】西川 龍馬(6号・1回裏ソロ)

  DAZN
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◆広島がサヨナラ勝ちで同一カード3連勝。広島は初回、西川の先頭打者本塁打で先制する。同点とされて迎えた延長10回裏には、鈴木が値千金の適時打を放ち、試合を決めた。投げては、3番手・今村が今季2勝目。敗れた巨人は、打線が9回の好機を生かせなかった。

◆広島西川龍馬内野手(24)が先頭打者弾を放った。1番中堅で出場。 0-0の1回裏、巨人先発桜井のカウント1-2からの4球目のストレートを、右翼スタンドに運んだ。21試合ぶりの6号ソロ。「内の球をいい反応で打つことができました。先制点になってよかったです」と話した。球宴明けから1番に定着して6試合目だが、全試合で出塁を記録し、存在感を見せつけている。

◆広島は1回、西川の先頭打者弾となる6号ソロで先制した。巨人は3回1死三塁から丸の中犠飛で同点に追いついた。 中盤は両先発が粘った。広島九里は6回1死一塁で岡本を併殺に仕留め、6回まで1失点。巨人桜井も6回まで1失点に抑えた。 巨人桜井は7回5安打1失点、広島九里は8回6安打1失点で降板。両軍とも決め手を欠き、1-1のまま延長戦に突入した。 広島は延長10回1死満塁、鈴木が右前にサヨナラ打を放ち、同一カード3連勝とした。今村が2勝目。巨人は3試合とも終盤に粘れなかった。マシソンが2敗目。

◆巨人桜井俊貴投手(25)が7回5安打1失点と試合をつくったが、白星にはつながらなかった。 初回、いきなり広島西川に内角の直球を右翼席へ運ばれ、先頭打者本塁打で先制を許した。それでも140キロ台中盤の直球を軸に、カーブ、チェンジアップを有効に使う粘りの投球を見せた。7回まで93球とテンポよく打ち取った。 前回登板の15日ヤクルト戦は4回途中7四死球で4失点と乱れたが、真っ赤に染まるマツダスタジアムでのプロ初先発登板で立て直した。3戦連続の中5日での登板も疲れを見せず「中5でも6でも体力的、精神的に全く変わらなかった。マツダスタジアムも結構投げやすいなという感じがあった。こういうピッチングができたことは自信になります」と手応えを示した。 原監督は「良かったと思います。非常に攻めの投球というか、前回のいい教訓としてね」と修正力を評価。宮本投手総合コーチも「連敗中に先発というのは気持ち的にもプレッシャーのかかるところ。よく頑張りましたよ桜井は。彼は本当に褒めてあげたい」とねぎらった。

◆首位を独走する巨人が、鬼門マツダスタジアムで延長10回サヨナラ負けし、今季初の同一カード3連敗を喫した。 10回はマシソンのボールが高めに浮き、先頭をストレートの四球で歩かせると、1死満塁から4番鈴木に右前に運ばれた。原辰徳監督は「(打線が)もう1本出なかったというのはあるだろうし、向こうにもう1本が出たというところでしょうね」と言った。 先発桜井は7回1失点で粘ったが、打線は7安打で1点止まり。9回は1死満塁のチャンスをつくるも代打阿部、陽岱鋼が連続三振に倒れた。昨季2勝9敗1分けと苦しんだ敵地での延長戦は、16年4月3日以来5戦勝ちがない。今季3度目のサヨナラ負けを喫し、2度目の4連敗。2位に7ゲーム差と独走状態は続くが、対広島は4勝9敗1分けと唯一負け越し、敵地では2勝6敗1分けと苦しむ。指揮官は「明日休んで頑張ります」と締めた。

◆広島鈴木誠也外野手(24)が延長10回、劇的なサヨナラ打で、首位巨人3連戦3連勝をもぎ取った。 1死満塁から巨人マシソンの内角直球を、詰まりながら右前へ。1カ月半ぶりの3連勝で首位とのゲーム差を9に縮め、単独3位に浮上させた。依然として自力優勝消滅の危機にあるが、3夜連続で回避し、巻き返しへのきっかけをつかんだ。目の前で、バティスタが歩かされた。1-1の延長10回1死満塁。鈴木は打席に向かいながら、静かに頭を整理した。「何を打とうかな...」。外野手が後ろに下がっているのが見えた。カウント1-1からの3球目、149キロのインローに食らいついた。「ギャン詰まり」と振り返るサヨナラの打球が右前に弾む。ベンチから仲間が飛び出してきた。一塁ベースを回り、表情を緩めた。 「何とか落ちてくれと思っていた。こうやって最高の場面で、首位の巨人相手にこういうゲームができてよかった」。 今季2本目のサヨナラ打は、4番の自覚に背中を押された。1発を狙うのはオールスター限定。存分にフルスイングを楽しみ、本塁打競争で優勝した。第2戦では特大のアーチを甲子園の左中間スタンドにたたき込んだ。だがシーズンでは、ガラリと心構えを変える。勝利だけを目指し、泥臭く安打を狙った。「去年から変えているつもりはない」と、信念を貫いた。 3連勝は5月28日~6月1日の5連勝以来、1カ月半ぶり。何より、首位巨人に3連勝して再浮上のきっかけをつかんだことが大きい。ゲーム差は9と大きく水をあけられているが、戦える状態に整ってきた。「ゲーム差はあるけど、しっかりと自分たちの試合をして、諦めずに上を目指す。僕たちの上には何チームもある。巨人だけじゃなく全チームを意識する」。厳しい状況の中、鈴木はがむしゃらに目の前の一戦に向かう。【村野森】 ▽広島緒方監督(鈴木のサヨナラ打に)「さすがカープの4番。全員が勝利につながる一打を信じていた。期待に応えられる誠也はすごい。今年はああいう(食らいつく)打撃が多い」

◆広島九里亜蓮投手が真っ向勝負で試合をつくった。強力打線相手に8回6安打1失点。与えた四球はわずかに1つで、許した得点は3回、丸の犠飛による1点のみ。 キレのあるボールでコーナーを突き、丸、岡本、大城のクリーンアップは無安打に抑えた。「会沢さんとイニングごとに話しながら投げた。全体的にめちゃくちゃよかったわけではない」と冷静に振り返った。

◆広島がサヨナラ勝ちで3連勝。1-1の延長10回1死満塁から鈴木の右前打で試合を決めた。九里が8回1失点と好投し、3番手の今村が1回無失点で2勝目。巨人は9回1死満塁を逸するなど好機を生かせず、今季2度目の4連敗。

◆広島が劇的なサヨナラ勝ちで、巨人との3連戦に3連勝した。延長10回、鈴木誠也外野手(24)が、中前にサヨナラ打を放った。緒方孝市監督(50)の談話は以下の通り。   -鈴木が決めた 緒方監督 さすがカープの4番打者。全員が勝利につながる一打を信じていたと思うし、その期待に応えられる誠也はすごい。たいしたもの。 -食らいつく打撃 緒方監督 今年はああいうところで強引にならずに、そういうところが見えることが多い。得点圏打率がそこまで上がらなくても、そういうのをすごく感じる。 -投手陣が踏ん張った 緒方監督 九里がずっといいボール投げていた。守りも今日は、キク(菊池涼)がなにげに難しいプレーを2つさばいた。誠也もファインプレーがあった。守備がしっかり守って、ピッチャーを助けてくれて締まったゲームになった。3連投のフランスアも大ピンチを招いたけど、がんばって最後踏ん張って、粘って投げてくれた。中継ぎ陣もよくがんばった。 -巨人に3連勝 緒方監督 地元で勝ちが続いている。ましてやいいゲームを続けてやってくれているんで、非常に満足している。また1戦1戦、週明けから地元ゲームがあるんでがんばります。

◆巨人・桜井俊貴投手(25)が21日、広島14回戦(マツダ)に先発。粘りの投球で7回を5安打1失点に抑えたが、5勝目はならなかった。  一回、先頭の西川に右翼席への先頭打者本塁打を被弾。だが、後続は3人で抑え、追加点を与えなかった。二回以降は毎回のように走者を背負ったが、要所を締めてスコアボードに「0」を並べる。バティスタは内角直球と110キロ台のカーブで2奪三振。鈴木にも内角を攻めて1三振を奪うなど、3・4番は無安打に抑え、仕事をさせなかった。  7回を終え、93球を投げたところで打順が回ってきたこともあり、代打を送られた桜井。ピンチを抑え、追加点を与えなかった粘投はいい経験として次回以降の登板につなげる。

◆広島の西川が4年目で初の先頭打者本塁打を放った。0-0の一回に腕をうまくたたんで内角球をさばき、自己最多に並ぶ6号を右翼席へ運んだ。「良い反応で打つことができた。先制点になって良かった」と自画自賛した。  今季は田中広や野間の成績が安定せず、1番が固定できていない。5月から6月にかけて27試合連続安打をマークした西川が後半戦から1番を務め、打線を引っ張っている。

◆巨人は21日、広島14回戦(マツダ)に延長十回、1-2でサヨナラ負け。先発の桜井が7回1失点と好投したが、打線は1点止まりで、4番手・マシソンがサヨナラを許した。原監督の試合後の主なやりとりは以下の通り。  --最後まで1点を争う形  「そうですね。まあまあ、よく粘ったというかね、もう1本が出なかったという形。向こうにもう1本が出たというところでしょうね」  --マシソンは先頭の四球が痛かった  「まあまあ、そこは本人は反省はあるでしょうな」  --九里を崩せず  「いいピッチングをされましたね。非常に丁寧に投げられてね」  --桜井は緩急を使って  「よかったと思います。この前(と違って)攻めの投球というかね、前回をいい教訓としてね。まあ明日から休んで頑張ります」

◆西川が4年目で初の先頭打者本塁打を放った。腕をうまくたたんで内角球をさばき、自己最多に並ぶ6号を右翼席へ。アマ時代を含めても先頭打者での本塁打は経験がないと言い「新鮮ですね。いい先制点になって良かった」と喜んだ。  前半戦は主に3番や5番を任されていたが、後半戦から1番に入り、打線に勢いを生んでいる。「しっくりはきていない」と苦笑しつつ「勝てているからいい」と手応えも口にした。

◆蒸し暑い夜の不快感が一気に増すような幕切れだった。巨人は延長十回にサヨナラ負けし、今季2度目の4連敗。原辰徳監督(61)は「よく粘ったが、もう1本がね。向こうに、もう1本が出たというところ」と声を落とした。  十回1死満塁で4番手・マシソンが鈴木に右前打を許した。2日前にも3失点で負け投手となった右腕は「ああいう形で負けるのは悔しい」と感情をあらわにした。  マツダスタジアムでは昨年までの3年間で通算11勝25敗1分け。今季も2勝6敗1分けで負け越しが決まった。同一カード3連戦3連敗は今季初。指揮官は「明日休んで頑張ります」と懸命に切り替えた。 (伊藤昇)

◆昨季までリーグ3連覇の王者とその主砲が意地を見せた。  一つでも負ければ自力優勝の可能性が消滅する状況で、広島が巨人に3連勝。延長十回にサヨナラ打を放ち、3連戦を締めた24歳の4番・鈴木は「最高の場面で、首位ジャイアンツにこういうゲームができて良かった」と声を弾ませた。  1-1の延長十回1死満塁で打席へ。  「しっかりと自分の打撃ができるように、絶対に決めてやろうと思った」  ボール、見逃しストライクからの3球目。マシソンの内角低めの149キロ速球に食らい付き、右前に運んだ。仲間から水を掛けられて祝福された主砲は「何とか落ちてくれと思った。最高です」と無邪気に喜んだ。  バティスタが目の前で申告敬遠で歩かされていた。4番として闘志が沸き立つ場面にも、本人は「普通です」と平然と言う。それより、狙い球など頭の中を整理することに集中していた。  緒方監督はその姿勢に成長を感じ、得点機でも強引にいかない打撃を「さすがカープの4番。誠也はすごい。たいしたもの」と絶賛した。  3連勝してもまだ借金3。相手はこの3連敗で17日のヤクルト戦から4連敗となってもまだ貯金15。ゲーム差は9で、この先も広島が負けて巨人が勝てばその瞬間に自力優勝の可能性が消える状況は変わっていない。  まだまだ首位・巨人の背中は遠い。鈴木は、「一戦一戦が勝負。勝つしかない」と周囲を鼓舞するように言った。

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
50351 0.588
(↓0.007)
-
(-)
57415
(+1)
335
(+2)
116
(-)
53
(+1)
0.265
(-)
3.610
(↑0.02)
2
(-)
DeNA
44432 0.506
(↑0.006)
7
(↑1)
54365
(+5)
360
(+4)
106
(+1)
27
(-)
0.248
(↑0.001)
3.690
(↓0.01)
3
(-)
広島
42453 0.483
(↑0.006)
9
(↑1)
53344
(+2)
366
(+1)
80
(+1)
51
(-)
0.243
(-)
3.510
(↑0.03)
4
(1↑)
阪神
41444 0.482
(↑0.006)
9
(↑1)
54330
(+5)
356
(+2)
58
(+1)
62
(-)
0.248
(↓0.001)
3.420
(↑0.01)
5
(2↓)
中日
41460 0.471
(↓0.006)
10
(-)
56335
(+4)
333
(+5)
51
(-)
44
(-)
0.262
(↑0.001)
3.730
(↓0.02)
6
(-)
ヤクルト
35522 0.402
(↓0.005)
16
(-)
54385
(+2)
451
(+5)
95
(+1)
35
(-)
0.240
(↓0.001)
4.620
(↓0.01)