日本ハム(☆4対0★)ロッテ =リーグ戦16回戦(2019.07.20)・札幌ドーム=
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ロッテ
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日本ハム
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勝利投手:浦野 博司(3勝1敗0S)
敗戦投手:佐々木 千隼(1勝1敗0S)
  DAZN
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◆日本ハムが5連勝。日本ハムは0-0で迎えた4回裏、渡邉の適時二塁打で先制に成功する。さらに宇佐見、清宮にも適時打が飛び出すなど、この回計4点を挙げた。投げては、先発・浦野が6回無失点の好投で今季3勝目。敗れたロッテは、打線が5安打と振るわなかった。

◆日本ハム清宮幸太郎内野手(20)が、33打席ぶり安打を放った。 3点を奪った直後の4回2死一、二塁。ロッテの先発佐々木の6球目、外角ボール球のシンカー123キロをしぶとく転がした。中前適時打となり、一塁上で笑顔で右手を挙げてチームメートに応えた。 「2アウトからつないでいただいたチャンスでしたし、もう1点欲しかったので、何とか打ててよかったです。ベンチでもみなさんが喜んでくれていて、うれしかったです。みなさんに打たせていただいたヒットです」と感謝していた。

◆日本ハム浦野、ロッテ佐々木の両先発が上々の立ち上がり。浦野は3回1安打、佐々木は3回無安打投球で投手戦に。 日本ハムは4回、渡辺の右中間二塁打で先制。この回、5長短打で4点を先行した。先発浦野は6回無失点で、救援陣につないだ。 5連勝の日本ハムは札幌ドームでのロッテ戦10連勝。先発浦野が3勝目を挙げた。ロッテは4連敗。6回1死二塁の得点機も生かせなかった。佐々木は今季初黒星。

◆ロッテは今季4度目の完封負けで、札幌ドームでの連敗が10まで伸びた。4投手の前に散発の5安打と沈黙。 先発佐々木は3回まで無安打も4回につかまり、一挙4点を奪われた。井口監督は「(佐々木は)高めに変化球が浮いていたかなという感じ。打線でカバーしてあげないと」。離脱した藤岡に代わり先発した三木は2安打と結果を残し、同監督は「頑張ってくれたと思う」と話した。 ▽ロッテ佐々木(4回4失点で降板)「打たれた回はテンポが一定になってしまった。粘って何とかしたかった」 ▽ロッテ三木(2安打)「(先発起用が)いつ来てもいいように準備はしていた。チームが勝てるように貢献していきたい」

◆日本ハム渡辺諒内野手が2日連続のV打でお立ち台に上がった。4回1死一、二塁で右中間へ先制の適時二塁打。 19日のヒーローインタビューでは、口がまわらず舌をかむ場面も。「昨日かんじゃっているので緊張しています」と笑いながら「先輩たちがいい場面でつないでくれた」と喜んだ。

◆日本ハム浦野博司投手が前回先発した8日ロッテ戦(ZOZOマリン)に続き、2試合連続で先発勝利を手にした。 6回を安打無失点。前回、1発を許したレアードには「高さに気をつけて投げた」。伸びのある直球に、フォークボールを交え7三振を奪った。5回以降は疲れも見えたが「気持ちで投げられた」と納得の表情だった。

◆やっと打った! 日本ハム清宮幸太郎内野手(20)が33打席ぶり安打で、5連勝に貢献した。3点リードの4回2死一、二塁で中前適時打。出場14試合ぶりの一打で貴重な追加点を挙げた。チームは前半戦を首位ソフトバンクと7ゲーム差で折り返すも、後半戦に入り5連勝で猛追。眠っていた若き大砲が目覚め、打線をさらに上昇気流に乗せていく。清宮に笑顔が戻った。3点を先制し、なお2死一、二塁の4回。チームの勢いと、満員の観衆の後押しを受けて打席に立った。ロッテ佐々木の外角へのボール球、123キロのシンカーに体を泳がされながらも食らいついた。「打った瞬間、安打と分かった」としぶとく転がしての中前適時打。歓喜するベンチに「笑っちゃいました」と言いながらも控えめに右手を上げ、照れくさそうに喜んだ。 トンネルから抜け出した。出場14試合33打席ぶり安打。久々に上がったお立ち台では「本当は恥ずかしいですけど...。長かったなあ」。苦笑いを浮かべたが、必死に壁と向き合ってきた。ナイターでフル出場した前夜は、試合後にミラールームで矢野チーム統轄本部特命コーチとスイングを確認。球場を出たのは試合終了から約3時間たった、午後11時半過ぎだった。デーゲームのこの日も、午前9時前から金子打撃チーフ兼作戦担当、城石打撃コーチと早出特打。「いろいろ試行錯誤しながらやっていた」とうなずいた。 早実の弟、福太郎が高校野球西東京大会での公式戦デビュー戦で2安打2打点の活躍。周囲から「弟の方が打つじゃねぇか」とからかわれても、笑顔で受け流した。「しんどくないって言ったら、ウソですけど」と明かしながらも不振に立ち向かい、復調への兆しが見えてきた。 チームは後半戦に入って5連勝。首位ソフトバンクの背中も見えてきた。「ここから続けていかないといけない。1軍にいる身として、チームのためにも頑張りたい」。待望の一打をきっかけに、さらなる浮上を目指す。【田中彩友美】

◆ロッテは投打に元気がなく、札幌ドームでは今季8戦全敗となった。好投していた佐々木が四回につかまり、打線も5安打で零敗を喫した。井口監督は昨季から10連敗となっている札幌ドームについて「たまたま、そういうループに入っているのかな」と渋い表情だった。  佐々木は2年ぶりの勝利を挙げた9日の日本ハム戦の再現とはならなかった。「打たれた回はテンポが一定になってしまった。もう少し粘って、何とかしたかった」と悔しさをにじませた。

◆日本ハムの渡辺が2試合連続で先制打を放った。四回1死一、二塁で佐々木の直球をはじき返して中堅へ適時二塁打とし「昨日(19日)と同じような状況で先制のチャンスだったので、一本出て良かった」と喜んだ。  故障で離脱した王柏融の代役としてクリーンアップトリオに入り、勝負強さを発揮している。栗山監督は「やっとナベらしさが出てきた」と目を細めた。

◆パ・リーグ2位の日本ハムは20日、ロッテ16回戦(札幌ドーム)に4-0で勝って5連勝。不振で「9番・左翼」で出場していた清宮幸太郎内野手(20)が、四回に33打席ぶりの安打となる中前適時打を放った。首位のソフトバンクは6連敗を喫し、そのゲーム差は「2」に接近。さらなる上昇をはかるチームのキーマンが、復活への第一歩を記した。  思いの詰まった打球が中前に抜けた。四回、3点を奪ってなお2死一、二塁。清宮が、3年目右腕・佐々木に追い込まれてからの外角のシンカーに食らいついた。33打席ぶりの快音。札幌ドームを埋めた4万1138の大観衆がわいた。  「打った瞬間ヒットになると思った。恥ずかしいですけど、ベンチも自分のことのように喜んでくれて、うれしかった」  栗山監督も拍手を送り、三塁側ベンチは大盛り上がり。一塁ベース上で清宮も、照れくさそうに笑顔で応えた。6月22日の中日戦からこの日の第1打席まで32打席連続無安打、しかも20三振。「しんどくなかったと言ったら嘘になる。長かった」。約1カ月に及んだトンネルを、ようやく脱出した。  高校通算111本塁打などアマチュア時代から打ちまくってきた男が、これまでの人生で味わったことのないほどの不振。「もちろん悔しいけど、やれることをしっかりやろう」と下を向かず、試行錯誤を続けた。先輩・中田のバットを借りたり、登場曲を変えたり...。17日の北九州遠征では栗山監督の計らいで、西武などで通算437本塁打を放った秋山幸二氏から体の上下のバランスについて助言を受けた。当たりは止まっても、歩みは止めなかった。  前日19日のナイターの後も午後11時過ぎまで球場に残り、素振りとティー打撃を繰り返した。数時間後にはグラウンドに姿を現し、デーゲームのこの日も試合前の特打を敢行。自らの努力で苦難を乗り越えた20歳は、「まだ(不振を)抜けたかは分からない。明日からもしっかり1打席ずつ勝負していきたい」と余韻に浸ることなく、前を向いた。  チームも今季2度目の5連勝で、貯金は「7」に。「チームの流れもいいので、1軍にいる者として自分もこれを続けていかないといけない」と清宮。首位を追う日本ハムに欠かせない男が、復活ののろしを上げた。 (浜浦日向) 清宮について日本ハム・栗山監督 「苦しみの中にしか生まれないものがある。この期間を彼がどういう思いで過ごしたかが大事」

DAZN

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
48374 0.565
(↓0.006)
-
(-)
54363
(-)
336
(+1)
117
(-)
77
(+1)
0.248
(↓0.001)
3.440
(↑0.03)
2
(-)
日本ハム
46394 0.541
(↑0.005)
2
(↑1)
54375
(+4)
353
(-)
61
(-)
37
(-)
0.256
(-)
3.680
(↑0.04)
3
(1↑)
楽天
44412 0.518
(↑0.006)
4
(↑1)
56386
(+1)
365
(-)
88
(-)
31
(-)
0.251
(↓0.001)
4.040
(↑0.05)
4
(1↓)
西武
44421 0.512
(↓0.006)
4.5
(-)
56443
(+1)
421
(+3)
96
(-)
93
(-)
0.257
(↓0.001)
4.280
(↑0.02)
5
(-)
ロッテ
40442 0.476
(↓0.006)
7.5
(-)
57381
(-)
374
(+4)
102
(-)
54
(-)
0.244
(↓0.001)
3.970
(-)
6
(-)
ORIX
38455 0.458
(↑0.007)
9
(↑1)
55306
(+3)
378
(+1)
57
(+2)
82
(+2)
0.234
(-)
3.850
(↑0.03)