阪神(-雨天のため試合前中止-)ヤクルト =リーグ戦13回戦(2019.07.19)・阪神甲子園球場=
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◆甲子園球場で19日に予定されていた阪神-ヤクルト13回戦は、午後6時10分に中止が決まった。 試合前から降り続いていた雨がやまず、グラウンドからシートを外せない状況だった。試合開始を遅らせる発表をしたが、回復が見込めず、中止を決めた。

◆スライド登板が決まったヤクルトの小川は「やるしかない。調整の時間が1日増えたと思って頑張りたい」と仕切り直しした。この日は「(中止の可能性が)あるかなと考えていた」とブルペンには入らず、軽めのランニングやキャッチボールなどでウオームアップしていたという。  今季はここまで15試合に登板して3勝8敗と大きく負け越しており、巻き返しを期す後半戦の最初のマウンドとなる。「1球目から全力でいけるようにしたい」と力強く話した。

◆6連敗中の阪神は、先発予定だった高橋遥が20日にスライド登板する。連敗ストップを託される2年目のサウスポーは「やることは変わらない。しっかり準備して試合をつくり、勝てる投球をしたい」と意気込んだ。  チームを支えてきた救援投手陣は、後半戦に入ってから打ち込まれる場面が目立つ。疲れも見え始めているだけに、中止が恵みの雨となるか。矢野監督は「プラスに捉えたらそういう(休める)こともあると思う」と話した。

◆19日の阪神-ヤクルト(甲子園)は午後6時10分に天候不良のため、中止となった。阪神の雨天中止は今季2度目。  午後4時の開門を午後4時50分とし、午後5時40分には場内でスタメンも発表するなど開催を目指していたが、雨が止まなかった。サンテレビは午後6時に中継を開始するも、まもなく中止が発表された。

◆--ブルペンにとっては恵みの雨  矢野監督「もちろん勝ちパターンのピッチャーを出して連敗って、チームにとっては痛い。こういう(雨天中止)のはどうしようもない。プラスに捉えたら、そういうこともあると思う」  --高橋遥はカード頭を任されるだけの力を見せてきた  「そういうポジションで投げていくということで、ひとつの経験というか。今までは投げることだけというかね、(高橋)ハルトのポジションとしては、そういうところだったと思うんだけど。そういうところで投げていって、また成長できるんちゃうかなという俺らの期待もある」  --練習でマルテの動きを確認したと思うが、現状はどんな印象か  「本人はある程度いけるって言うんだけど...。打つことに関してはいけると思うけど、守ったり走ったりっていうね。トリッキーな動きになったり、スライディングとかってなった場合に不安は残ってるから。きょうはもう外すつもりだったんだけど、ベンチ自体も。あした(20日)はちょっと...あしたになってから決めようかなと」

◆谷本球団副社長は雨天中止に"劇弾再現"へ期待を寄せた。前回の雨天中止は5月28日で、翌29日の巨人戦(甲子園)では延長十二回に高山の代打サヨナラ満塁弾で劇的な勝利を収めた。「いいですね。それでいきましょう」と笑顔。昨季は19試合の中止で序盤は7連勝するなど、雨天中止の次の試合は好相性。「恵みの雨にしてほしいですね」とエールを送った。

◆ヤクルトは19日、阪神13回戦(甲子園)が降雨のため中止となり、小川監督は「中止になってしまったので、それに従うしかない」と淡々と帰りのバスに乗り込んだ。  キャッチボールやランニングなど、ブルペン入り以外の調整を進めていた小川は、20日にスライドする。「調整する時間が1日長くなったと思って、プラスに捉えたい。1球目から全力で投げられるようにやりたい」と前向きだった。  通算16勝中7勝を阪神から挙げる"虎キラー"で、20日に先発予定だった山中も21日にスライドする。4年目左腕の高橋は26日の広島戦(神宮)以降に回ることになった。 (横山尚杜)

◆阪神・原口文仁捕手(27)が19日、天候不良によりヤクルト戦(甲子園)の中止が決まった後、すぐさま室内練習場で打撃練習を行った。「5番・一塁」での先発は流れたが、この日は6月度の月間「スカパー! サヨナラ賞」の受賞が発表され、巻き返しへの決意を語った。持ち前の勝負強さで、5位に後退した虎を救う。  不屈の男が放つ言葉だからこそ、誰よりも説得力がある。雨雲すら逃げていくほど熱く、原口が誓った。試合中止が決まった直後、向かったのは室内練習場。一心不乱にバットを振り、言動で虎を力強く鼓舞した。  「そんな簡単に(状態)はよくはならないです。もっと頑張ります」  午後6時10分、天候不良で中止が決定。体のケアなど過ごし方が選手に任される中、さらなる練習を選択した。30分ほどでも、バットを振る姿が苦しむ虎を引っ張ってくれる。この日、広島が勝ってチームは5位に転落し、首位・巨人とは11ゲーム差。だが、諦めない姿勢を原口が体現した。  17日の中日戦(豊橋)でも先発すると、2安打2打点。この日も同じ「5番・一塁」で先発を託された。左膝痛でチームを一時離脱したマルテがこの日、再合流したが矢野監督は「きょうはもう外すつもりだったんだけど、ベンチ自体も」とまだ万全ではない。6連敗とチームが苦しいときだからこそ、原口のバットが頼りになる。その勝負強さが、賞となってたたえられた。  この日、6月度の「スカパー! サヨナラ賞」が発表され、原口が受賞。大腸がんから復帰し、6月9日の日本ハム戦(甲子園)で放った自身4度目のサヨナラ打が選出された。「1軍の舞台に戻ってきて活躍することが、多くの方々に励みになると自分は思ってやってきた」。球宴でも2試合連続本塁打を放つなど、原口にしか描けない物語を描き続ける。終着点はきっと、苦境を乗り越えた逆転Vだ。  「まだまだ諦める時期でもないし、試合数でもない。日々、勝利を目指して、どんな場面でも最後まで諦めないことが勝ちにつながると思う。僕は野球でしか表現できないので」  残り56試合。幸せも苦しみも分かち合って、前に進む。原口がずっと夢を追い続ければ、虎にまだ希望はある。 (竹村岳) ★悩ましい使い道  原口は賞金30万円の使い道について「そうですね...。最近、たくさんいただいているので」とうれしい悲鳴。「マイナビオールスターゲーム2019」で2試合で計300万円の賞金をつかんだことを引き合いに、報道陣を笑わせた。「今のところ、買い物とかにいってもそこまでほしいものは(ない)」。5月の同賞は、5月29日の巨人戦(甲子園)で代打サヨナラ満塁弾を放った高山で、阪神勢の2カ月連続受賞は初となった。 ★原口サヨナラVTR  6月9日の日本ハム戦(甲子園)。七回に2点差を追いつき、3-3のまま九回へ。2死から高山、北條が連打で二、三塁に。ここで代打で登場した原口は、秋吉のスライダーを中前に弾き返し、大腸がんの手術から復帰後、甲子園初安打がサヨナラ打となった。試合後、矢野監督は感動のあまり涙。「勝って泣いたことはないんだけど...」と言葉を詰まらせた。

◆ハルトよ、また一段と大きくなれ! 阪神は19日、ヤクルト戦(甲子園)が雨天中止となり、登板予定だった2年目の高橋遥人投手(23)が、20日にスライドすることになった。矢野燿大監督(50)は先発ローテの軸である西勇輝投手(28)を動かしてまで起用。5位に後退したチームを成長させるべく、期待を込めて試練を課した。  雨が甲子園をぬらしても、矢野監督のアツい思いはまったく冷めない。もう一度託す。2年目左腕の高橋遥に、1軍初のスライド登板を決めた。再びカード初戦となる20日のヤクルト戦に先発させる"試練"を与え、すべてぶち破ってもらう。  「そういうところ(カード頭)で投げていくところで、また成長できるんちゃうかなという期待もある。そういう部分でカードの頭、1回行ってみたらどうかなと」  6連敗ストップを背負ってもらう。中止がなければ20日の先発予定は西だった。今季は3勝7敗ながら防御率2・87。実績も安定感も十分のローテの軸を動かさず、2勝2敗、防御率1・80の高橋遥を21日以降に回してもよかった。だが、指揮官は一度信じれば、どこまでも信じる男だった。  カード1戦目を取るか失うかは天と地の差。2戦目以降の先発投手へのプレッシャーも変わってくる。打者への攻め方も、嫌なモノを植えつけることができるのが初戦だ。高橋遥は今季8戦はすべてカード最終戦。ワースト7連敗の危機で、初めてカード頭で投げる。高橋遥も、期待に応える決意を口にした。  「スライドになりますが、やることは変わらない。しっかり準備をして試合を作って、勝てるピッチングをしたいです」  試練を乗り越えれば、真に信頼されるローテ投手となれる。防御率1・80だけでなく、直近の登板4戦連続でQS(6回以上を自責3以内)を達成している点でも、今の虎で最も「勝つチャンス」をもたらせる投手。チームが最後に勝ったのも、高橋遥が8回無失点と快投した7日の広島戦(甲子園)だった。ノドから手が出るほど欲しい白星を、将は高橋遥がつかんでくれると信じる。  「そこまで(重荷に)思って投げなくてもいいという部分もある。逆にそういうポジションで投げていくということで、1つの経験というか」  広島が勝ち、チームは5位に後退して首位巨人とは11ゲーム差。苦境だからこそ左腕エースの誕生へ、背中を押す。乗り越えてくれれば、虎にまた強い芯が一本通ると信じ、この一戦を託す。 (長友孝輔)

◆調子がいい投手をスライド先発させるのは当然の策。雨天中止で、20日の先発が西ではなく高橋遥になったのも何の不思議でもない。高橋遥の"加速するようなストレート"はそれぐらい信頼していいし、相手も嫌がっている。  プロに入ってほとんど経験のないスライドになるが、任される時点でローテ投手と認められた証し。誇りに思えばいい。  登板間隔も中11日が、中12日になっただけで、影響はない。シートをかぶせたまま中止が決まり、マウンドの状態は良好。肩に不安を持つ高橋遥に、足元の安定は何よりのプラス材料となる。  この雨だから、ブルペンに入って試合に備えての本格投球もしていないだろう。余計な疲労を感じることもなかったはず。相手スタメンも発表されており、落ち着いて登板当日を迎えられる。普通に投げればいい。  むしろ気になるのは西か。長く勝ち星に恵まれていない。次の登板では1-0で完封する気持ちで先発してほしい。西だからこそ要求したい。まず、嫌な流れを止めること。クオリティースタートとか、イニングを稼ぐことで納得するのではなく、完封して勝て! もともと後半戦に強いタイプ。期待している。 (サンケイスポーツ専属評論家)

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
50331 0.602
(↓0.008)
-
(-)
59412
(+6)
329
(+7)
115
(+2)
51
(-)
0.265
(↑0.001)
3.620
(↓0.05)
2
(-)
DeNA
42432 0.494
(↑0.006)
9
(↑1)
56356
(+3)
353
(+2)
105
(+1)
27
(+1)
0.247
(-)
3.690
(↑0.02)
3
(1↓)
中日
41440 0.482
(↓0.006)
10
(-)
58328
(+2)
324
(+3)
49
(-)
44
(+1)
0.262
(↓0.001)
3.700
(-)
4
(1↑)
広島
40453 0.471
(↑0.007)
11
(↑1)
55338
(+7)
363
(+6)
77
(+2)
51
(-)
0.243
(-)
3.560
(↓0.03)
5
(1↓)
阪神
39444 0.470
(-)
11
(↑0.5)
56321
(-)
351
(-)
57
(-)
62
(-)
0.247
(-)
3.440
(-)
6
(-)
ヤクルト
35502 0.412
(-)
16
(↑0.5)
56380
(-)
442
(-)
94
(-)
35
(-)
0.241
(-)
4.610
(-)