楽天(☆5対1★)ソフトバンク =リーグ戦15回戦(2019.07.19)・楽天生命パーク宮城=
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ソフトバンク
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楽天
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勝利投手:美馬 学(6勝3敗0S)
敗戦投手:千賀 滉大(9勝3敗0S)

本塁打
【楽天】茂木 栄五郎(10号・5回裏ソロ)

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◆楽天は5回裏、茂木のソロと銀次の2点適時打などで一挙4点を先制する。そのまま迎えた8回には、2死三塁から堀内が適時打を放ち、リードを広げた。投げては、先発・美馬が9回2安打1失点の快投で今季6勝目。敗れたソフトバンクは、投打ともに振るわなかった。

◆楽天美馬は3回まで1人の走者も許さないパーフェクト投球。ソフトバンク千賀は2回1死満塁など毎回走者を背負いながら無失点。 楽天は5回に茂木の10号ソロと銀次の2点適時打などでソフトバンク千賀から4点を先制。美馬は6回までパーフェクト投球。 美馬は9回、先頭に四球から2安打され1失点。完全試合を逃したが、完投で6勝目を挙げた。ソフトバンクは5連敗。千賀が3敗目。

◆楽天茂木栄五郎内野手が2年ぶり2度目の2桁本塁打をマークした。5回にソフトバンク千賀の152キロを右翼席へ運ぶ先制の10号ソロ。 先発美馬を援護し「美馬さんが最高のピッチングをしていましたので、何とか先制点を、と思っていました。ちょっと上がりすぎかなと思いましたが入ってくれました。ファンの皆さんの声援のおかげです」と笑った。

◆ソフトバンク千賀滉大投手が5回に4失点し、3敗目を喫した。エースでも連敗は止められなかった。 「先制されて踏ん張れなかった。今日は全部、僕かな」と敗戦の責任を背負った。直球も変化球も高めに浮く苦しい投球が続いた。5回で112球投げていたが、6回も続投。「僕にとって大事な1イニング」と、エースの意地で3者凡退に抑えた。

◆あとアウト3つで完全試合を食らうところだった。ソフトバンクが楽天美馬に封じ込まれ今季初の5連敗を喫した。 試合後、工藤監督は怒りを隠さなかった。「こういう展開にしてはいけない。ファンの方に申し訳ない。(美馬は)普段と変わらないと思う。出ている選手は一生懸命やっている。狙い球などをしっかりとアドバイス、指示するのもベンチの仕事。明日からは徹底してやらせる」と、首脳陣が打線に的確な指示を出せなかったことが敗因とはっきりと口にした。 この日からグラシアルを欠く打線、デスパイネを左翼に守らせ、指名打者に長谷川勇を起用したが、8回まで走者1人も出せなかった。大記録を期待した楽天生命パークのスタンドから地鳴りのような声援が送られる中、最後に意地を見せた。9回無死、先頭明石が四球を選び、完全試合を阻止、続く代打栗原が初球を左前へしぶとく安打を放ちノーヒットノーランも阻止すると、上林が右越え三塁打で16日日本ハム戦の1回以来26イニングぶりに得点を記録した。5連敗は工藤政権でV逸した16年に6連敗して以来3年ぶり。2位日本ハムとは3ゲーム差に縮まった。工藤監督は「(この敗戦が)いいきっかけになってチームが変わっていかないと」と、連敗脱出への薬とする。【石橋隆雄】

◆左肘に死球を受け17日の日本ハム戦を欠場していたソフトバンク・デスパイネ外野手が2試合ぶりにスタメン復帰した。この日は長谷川勇が指名打者に入ったため左翼へ。 5回には辰己の左翼後方の大飛球を背走。1度グラブに入れた打球がこぼれたが、倒れた体の上でキャッチしアウト。「アリガトウ。疲れたよ」と日本語で美技を振り返った。

◆楽天美馬学投手(32)が令和初の快挙を逃した。プロ野球史上16人目の完全試合まであと3人と迫るも、9回の先頭打者に四球。続く打者にヒットを許し、球団史上初のノーヒットノーランも逃したが、2安打1失点でソフトバンク千賀に投げ勝って今季チーム初の完投勝利。チームトップに並ぶ6勝目を挙げた。 美馬の106球目、この日何度も左打者の懐をえぐってきたカットボールが、フルカウントから高めに浮いた。明石を歩かせた瞬間、満員御礼の本拠地がどよめいた。マスクをかぶる堀内がすかさず間を取り、続く栗原を初球で詰まらせたが左前にポトリ。ノーヒットノーランも消えた。 「いやー、やっちゃうんじゃないかと思ってました。最後がフォアボール、一番ダメですね」とおどけたが、予感はたっぷり漂っていた。カットボール、スライダー、シュートで横に揺さぶり、決め球はチェンジアップとフォーク。「自分のさじ加減で投げている」という縦の変化。フォークを引っかけ気味だった序盤はチェンジアップに頼り、徐々に感覚をつかんでフォークを増やす駆け引きで的を絞らせなかった。 86試合目でチーム初の完投勝利。これまでチーム唯一の完投も、6回降雨コールドとなった6月29日のロッテ戦で美馬が記録していた。20日に先発予定だった岸が体調不良で抹消。「岸さんがいない中で(カード頭の)僕でいきなり中継ぎをたくさん使うわけにはいかなかった」。則本昂や岸を長く欠いた中、開幕からローテを守る責任感で投げきった。【亀山泰宏】

◆楽天美馬学投手が8回までパーフェクト。9回に初めて走者を許して完全試合を逃したのは12年5月30日楽天戦の杉内(巨人)以来、7年ぶり。 杉内は9回2死から中島に四球を与えて完全試合はできなかったが、1四球でノーヒットノーランを達成。8回までパーフェクトでノーヒットノーランも逃したのは05年8月27日楽天戦の西口(西武)以来になる。西口は9回を完全に抑えたものの、0-0で延長に入り、延長10回無死から沖原に安打を打たれた。

◆楽天茂木栄五郎内野手(25)が値千金の一撃を放った。5回にソフトバンク千賀から自身2年ぶり2度目の2桁本塁打となる先制の10号ソロ。令和初の完全試合まであと3人と迫った美馬の快投をアシストし、チームは約1カ月ぶりとなる連勝を飾った。茂木が千賀の152キロを打ち砕いた。「前の打席で真っすぐで打ち取られていたし、(カウント)3-1だったのでストレート1本で狙っていた。美馬さんが頑張ってくれていたので、何とかしたかった」。好投しながら約1カ月白星から遠ざかっていた右腕を援護できたことがうれしかった。17年以来の2桁本塁打。ここまでチームトップの打率3割6厘をマークしており「ちゃんと振りにいった中での3割。守りに入っての数字じゃないのは、自分としていいこと」と強打との両立に胸を張る。 完璧主義ゆえに失敗を許せず、理想とのギャップに悩み、メンタル面で沈みがちだった自分と決別した。転機は春季キャンプでの三木2軍監督とのやりとりだった。「『まあ、いいか』じゃないけど、もっと肩の力を抜くように、と。練習でやっている以上のことはできないわけですから」。練習はこれまで以上にストイックに取り組む一方、試合に入れば割り切り、ある意味で開き直る。昨季故障で苦しんだ影響を考慮されてのキャンプ2軍スタートに当時は焦りを隠せずにいたが「今は2軍からでよかったと思っています。三木さんや(2軍内野守備走塁コーチの)塩川さんのおかげです」と感謝を口にする。 身近なアイテムには好んで「9」の数字をあしらう。「僕のバイブルです」と憧れてやまないフジテレビ系ドラマ「プライド」で、木村拓哉演じるアイスホッケー選手の里中ハルが背番号「9」だったからだ。相手エースをひと振りで沈めたリードオフマンは、ドラマの主人公のようにかっこよかった。【亀山泰宏】

◆パ・リーグ41年ぶりとなる大記録はならなかった。同時にソフトバンクにとって最大の屈辱も回避された。敵地・仙台での楽天戦。先発美馬の前に8回までパーフェクトに封じ込まれた。打者24人。もちろん、ヒットも四球も失策もない。残り1イニング。記者席もざわついたが、9回先頭の明石がカウント3-2から四球を選び「完全試合」はなくなった。続く代打栗原が左前に運び「ノーヒットノーラン」も消え、終わってみれば1失点完投。やはり「完全試合」とは、そうたやすくできるものではない。 41年前にパ・リーグで完全試合をやったのは阪急の今井雄太郎投手だった。78年8月31日のロッテ戦。この日と同じ仙台の宮城球場(現楽天生命パーク)だった。「完全試合? できるはずないと思っていたからね。イニングが進んでも気にしてなかったなあ。あー達成したんだ、と思ったのは最後の打者をピッチャーゴロに打ち取ったときさ。当時の阪急はバック(守備陣)もすばらしかったしね」。今井氏は遠い昔の快挙を振り返ってくれた。美馬が8回までパーフェクト投球を演じたことを伝えると「うーん、やっぱり意識したんだろうね。惜しかったね」と緊張のマウンドをおもんぱかっていた。 現役時代、雄ちゃんの愛称で親しまれた今井氏はメガネがトレードマークでもあった。顔に似合わず? 小心さからブルペンでビールをひっかけマウンドに上がったこともある。だが、完全試合を達成した日は残暑が残るマウンドということもあって、登板前日から水分を控えていたという。「汗をかきすぎるとメガネが曇って投げにくくなるから」。まあ、今井氏なりの「準備」は怠らなかったのだろう。 それにしても、ホークスはこれで5連敗。必勝の「準備」は怠るわけにはいかない。【ソフトバンク担当 佐竹英治】

◆楽天・美馬学投手(32)がソフトバンク戦に先発し、八回までソフトバンク打線を完璧に抑えたが、九回に四球と安打を許し、完全試合もノーヒットノーランも逃した。美馬は9回2安打1失点で6勝目(3敗)を挙げた。  プロ9年目の右腕が球団史上初の偉業をあと一歩で逃した。美馬は最速146キロの真っ直ぐに変化球を交えソフトバンク打線を封じ込めた。七回は10球粘った上林のフライを三塁手の村林がダイビングキャッチし三邪飛に抑えるなど、守備陣も奮闘し完全試合が見えてきた。しかし九回、先頭の明石に四球を与えると、栗原に初球を右前に運ばれノーヒットノーランを逃した。さらに2死三塁から上林に右中間フェンス直撃の適時三塁打を浴び完封も逃した。  ヒーローの美馬は「惜しかったです。やっちゃうんじゃないかと思ったんですけど、ちょっと九回はプレッシャーだった。九回投げきれたのはみなさんのおかげです」とファンの声援に応えた。

◆ソフトバンクの千賀は6回6安打4失点で3敗目を喫した。序盤から走者を出しながらも粘っていたが、五回に一挙4点を失った。1死から茂木に先制ソロを浴びると、2死三塁から暴投で追加点を献上し、なおもピンチを広げて銀次に2点二塁打を許した。「先制点を与えて、踏ん張れなかったのが敗因」と、連敗を止められなかった責任を背負った。  球宴での登板を除けば、4日以来の登板。「間隔が空いているのでちょっと不安なところはある」と話していた通り、速球にいつもの切れがなく「調子はあまり良くなかった」と悔しげだった。

◆楽天の浅村が右膝に違和感を訴えて七回の守備から交代した。六回に中前へ抜けそうな当たりを好捕した後、一塁へ送球してアウトにしていた。  石井ゼネラルマネジャー(GM)は「少し気になっていたところ。大事を取ってという感じ。本人は行けると言っていたが、やめておこうと」と20日以降の出場には問題がないと説明した。

◆エースの千賀で必勝を期した一戦も打線が奮起できず、3年ぶりの5連敗を喫した。美馬には4月13日の対戦で8回5安打無得点、前回6月2日も六回1死まで無安打と抑え込まれていた。工藤監督は「選手にアドバイスをしたり、狙い球を絞らせたり、打つべき球と打ってはいけない球を指示するのがベンチの仕事。明日から徹底してやらせるようにしたい」と立花打撃コーチらに苦言を呈した。

◆茂木が五回、右翼席へ先制の10号ソロ。千賀の直球を仕留め、「ちょっと上がりすぎたかなと思いましたが、入ってくれた」と笑顔。美馬と臨んだヒーローインタビューで「美馬さんはいつもいい投球をしてくれるのに、援護できなかった。だから、どうしても先制したかった」と声を張り上げた。

◆本拠地の楽天生命パークが、ため息に包まれた。楽天・美馬学投手(32)は八回まで一人の走者も許さない完全投球。しかし、九回先頭の明石に四球を与え、1994年の槙原寛己(巨人)以来、25年ぶりの完全試合達成を逃した。  「やっちゃいました。四球というのが一番、痛かった。ちょっと九回はプレッシャーだった」  四球後の代打・栗原に左前打を許し、球団初のノーヒットノーランも逃した。さらに...。2死三塁から上林に右越えの適時三塁打を浴びて完封勝利も消えたが、2安打1失点の快投で2年ぶりの完投勝利を挙げた。  「あさ(浅村)はずっと後ろから『やっちゃってくださいよ』と言ってきた。(自分でも)やっちゃうんじゃないかと思った。惜しかった」  新たに増える家族のためにも、活躍する必要がある。女優で夫人のサントス・アンナさん(32)が妊娠7カ月。出産の前祝いで関係者からベビーカーが届いた。「赤ちゃんのいろいろな物が増えてきて幸せです」と感謝。身重の夫人と食卓を囲んだこの日の朝食に納豆を食べ、「だから粘れた」と笑った。  「立ち上がりからボール、バランス、制球がよかった。球場の皆さんが普段と違う雰囲気をつくって、本人が一番緊張したのでは」と平石監督。美馬の好投をきっかけに犬鷲軍団の逆襲が始まる。 (広岡浩二)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
48364 0.571
(↓0.007)
-
(-)
55363
(+1)
335
(+5)
117
(-)
76
(-)
0.249
(↓0.002)
3.470
(↓0.02)
2
(-)
日本ハム
45394 0.536
(↑0.006)
3
(↑1)
55371
(+5)
353
(+3)
61
(+1)
37
(-)
0.256
(-)
3.720
(↑0.01)
3
(-)
西武
44411 0.518
(↑0.006)
4.5
(↑1)
57442
(+5)
418
(+4)
96
(+2)
93
(-)
0.258
(↓0.001)
4.300
(↑0.02)
4
(-)
楽天
43412 0.512
(↑0.006)
5
(↑1)
57385
(+5)
365
(+1)
88
(+1)
31
(+1)
0.252
(↓0.001)
4.090
(↑0.04)
5
(-)
ロッテ
40432 0.482
(↓0.006)
7.5
(-)
58381
(+3)
370
(+5)
102
(+1)
54
(-)
0.245
(↓0.001)
3.970
(↓0.02)
6
(-)
ORIX
37455 0.451
(↓0.006)
10
(-)
56303
(+4)
377
(+5)
55
(-)
80
(+2)
0.234
(↑0.001)
3.880
(-)