西武(★5対6☆)ロッテ =リーグ戦15回戦(2019.07.15)・メットライフドーム=
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ロッテ
13000020061101
西武
40000100051300
勝利投手:岩下 大輝(4勝2敗0S)
(セーブ:益田 直也(2勝4敗17S))
敗戦投手:マーティン(2勝4敗1S)

本塁打
【ロッテ】レアード(25号・7回表2ラン)

  DAZN
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◆ロッテが逆転勝利。ロッテは3点ビハインドで迎えた2回表、荻野の犠飛などで同点とする。その後リードを許すも、7回にレアードが2ランを放ち、試合をひっくり返した。投げては、先発・岩下が今季4勝目。敗れた西武は終盤に再三の好機をつくるも、あと1本が出なかった。

◆ロッテ鈴木大地内野手(29)が史上500人目の1000試合出場を達成した。5回終了時に記念のプレートが手渡され、高々と掲げて一礼した。 初出場は12年6月2日の中日戦(QVCマリン)。 この日は「2番一塁」で先発出場した。初回の第1打席、1死から右前打を放ちチャンスメーク。3番角中が右前打で続き、レアードの死球で1死満塁となり、清田の中前打で先制のホームを踏んだ。 第2打席、第3打席でも安打を放ち、猛打賞の活躍で自身の記録に花を添えた。

◆西武が球団創設70周年アニバーサリーシリーズとして開催する試合前、"東尾家3代"による始球式が行われた。 元監督でOBの東尾修氏と長女でプロゴルファーの東尾理子、さらに石田純一との息子・理汰郎君の3人が、17年以来2年ぶりにマウンドに登場。3人そろって振りかぶり、全員ノーバウンド投球に成功した。 理汰郎君は「楽しかった」と笑顔。息子の投球に、母は「ノーバンで投げられた息子の成長を楽しめました」とホッとした様子。おじいちゃんも「球場に足を運んで、野球がだんだん好きになってきている。大きくなってバットも振れるようになってきたし、長生きしないといけないな。せめて高校になるまでは」と目尻を下げた。

◆1点を追う西武は1回、中村の勝ち越し適時打など一挙4点。ロッテは2回、荻野の犠飛と暴投で3点をかえして同点に追いついた。 序盤の乱打戦から一転、同点が続くと6回に動いた。西武が2死一、二塁から金子侑の適時打で勝ち越した。 ロッテは7回1死一塁で、4番レアードが25号逆転2ランを放った。3連勝で借金を完済し、西武と勝率で並んだ。岩下が4勝目、益田が17セーブ目。西武マーティンが4敗目。

◆西武が後半戦黒星スタートを強いられ、貯金が消滅した。1回に先制されながら、その裏の攻撃で4点を奪う立ち上がり。 しかし先発今井が2回に崩れた。先頭から連打を浴び、犠飛で失点。なおも2死満塁から5番清田への初球、痛恨の暴投で2点を失い、同点に追いつかれた。辻発彦監督(60)は「4点取ってもらって、ああいう形。自滅だよね。コントロールがあまりにも悪すぎる」と、独り相撲に苦言を呈した。 今井は序盤から逆球を連発するなど、制球に苦しんだ。3回以降は立ち直ったものの、ロッテ鈴木に3安打を許すなど、上位打線に固め打ちされた。「高かったり、外のボールが甘くなって打たれた。ミットを構えたところに投げきれなかった。ボール1個分厳しいところに投げる練習をしていかないと」。カードの頭を託されながら、6回4失点で勝ちをつけられずに反省を口にした。

◆球宴の鬱憤(うっぷん)をボールに乗せてかっ飛ばした。 ロッテのブランドン・レアード内野手(31)が1点を勝ち越された直後の7回、25号逆転2ランを放った。球団では05年李承■以来14年ぶりの25号は、日本一に輝いた10年以来となるチーム通算100号。後半戦初戦の白星を導いた。5月28日以来の借金完済で西武と並ぶ4位に浮上。ここから一気に「マウエ↑」を目指す。高々と上がった打球はぐんぐん伸びた。7回1死一塁、追い込まれてからの7球目、西武マーティンの外角いっぱいのスライダーを芯で捉えた。「手応えはあったので入るかなと思った。(腕を)伸ばしたところで片手にぐっと力が入ったよ」と会心の一撃だった。球団でシーズン25号到達は日本一に輝いた05年、李承■までさかのぼる。 12日に3度目の球宴で初めて本塁打競争へ出場した。心待ちにしていた舞台だが、結果は2本にとどまり、初戦で巨人坂本勇に敗れた。「ホームランダービーは残念な結果になった。でも後半戦の最初の試合で打ててうれしいし、最初が大切だった」。後半戦への活力に変え、今季チーム100本目の記念弾を放った。 球宴のロッカーでは日本ハム時代の「すしTシャツ」を着た。球宴用のグラブにも大トロの刺しゅうを入れるほどすし好き。異国で5年間活躍し続ける背景には食への対応がある。「アメリカでも日本食は食べていたけど、日本に住むに当たって、もっと食べて慣れていかないとと感じたよ」。今では、そば、天ぷらに加え、納豆まで好んで食べるようになった。レアードに刺激を受け、来日2年目のボルシンガーも今年から納豆を食べるようになったほどだ。 現在は4位だが混戦のため、Aクラスは目前だ。「各チーム詰まってますし、明日どうなるかわからないという状況。しっかりと1つずつ戦っていってチームとしての戦いをしたい」。追い上げ開始の号砲を打ち鳴らした。【久永壮真】

◆ロッテの清田育宏外野手(33)が15日、西武15回戦(メットライフ)に「5番・右翼」で出場。一回に先制の中前適時打を放った。  「追い込まれていたし、何とか食らいついていこうと思っていた。前に飛ばせば何とかなると、そういう気持ちでした」  2安打と1死球で、一回1死満塁のチャンス。清田がカウント2-2と追い込まれてからの5球目、外角低めのカットボールに食らいつき、しぶとく中前へ運んだ。  14日には、新外国人・マーティン外野手の獲得も発表されたが、今季好調を維持するプロ10年目の33歳が、後半戦初戦でいきなり存在感を放った。

◆ロッテの鈴木大地内野手(29)が15日、西武15回戦(メットライフ)に「2番・一塁」で先発。プロ8年目で通算1000試合出場を達成した。試合成立となる五回終了時に、ベンチ前で記念のボードを掲げ、ファンから温かい拍手が送られた。  「ヒットも積み重ねですが、試合は一日、ひとつずつしか増やせないので、積み重ねてきたんだなという実感はある。両親と、今の家族のおかげ。出会ってきた監督、コーチ、支えてくださったスタッフの方々にも感謝したいです」  2012年に東洋大からドラフト3位で入団し、同年6月2日の中日戦で初出場。13、16年には遊撃手でベストナインを受賞し、17年には二塁でゴールデングラブ賞を受賞した。  8年目の今季は、本職の三塁にレアードが加入。開幕戦で出番がなく、15年からの連続試合出場が532で止まった。代打からのスタートとなったが、人生初の一塁や中学時代以来という外野も守るなど、貪欲に出場機会を求め、レギュラーの座を取り戻し、6月は初の月間MVPにも輝いた。

◆西武は投手陣が振るわず、後半戦初戦を落として勝率5割に転落した。先発した今井は一回に1点を先制されると、味方が4-1と逆転した直後の二回、3安打に暴投が絡んで3点を失った。立ち上がりの悪さを克服できず「なかなか修正し切れなかった。あとボール1個分厳しいところに投げる練習をしないと」と反省した。  5-4の七回に勝ちパターンの継投に入ったが、マーティンがレアードに逆転2ランを浴びた。辻監督は「本塁打だけは駄目。もうちょっと考えないと」と指摘した。

◆ロッテは西武に逆転勝利で3連勝。勝率を5月28日以来の5割に戻し、4位タイに浮上した。  "新・勝利の方程式"が決まった。レアードの逆転2ランでつけた1点差を、七回から松永-石川-益田のリレーで逃げ切った。2試合続けてリリーフ起用された石川は、八回2死から安打と四球で一、二塁のピンチを招くいたが、最後は秋山を宝刀のシンカーで空振り三振に仕留め無失点。グッと拳を握った。  プロ初ホールドから2戦連続ホールドをマークした右腕は「緊張した。(リリーフは)難しいとは思う。使ってもらえるところで頑張るしかない」と静かに語った。  6年目の今季は開幕投手を務めたが、腰痛と右肘の違和感で2度、登録を抹消された。当面はセットアッパーとしての起用が続く見込みで、吉井投手コーチは「先発では味わえない、違う刺激を与えたい。リリーフは先発がつくった流れの中で、いきなり100%でいかないといけない。今後先発に戻ったとしても、得るものは多い」と話した。

◆1点リードの七回から松永-石川-益田のリレーで逃げ切った。2試合続けてリリーフ起用された開幕投手の石川は2死一、二塁のピンチを招いたが、秋山を空振り三振。「難しいとは思う。使ってもらえるところで頑張るしかない」。当面はセットアッパーとしての起用が続く見込みで、吉井投手コーチは「今後先発に戻ったとしても、得るものは多い」と話した。

◆秋山が連続試合フルイニング出場を679試合に伸ばし、衣笠(広島)を抜いて歴代単独3位となった。1位は広島と阪神でマークした金本の1492試合、2位は三宅(阪神)の700試合。2014年9月6日から休みなく出場を続けている。それでも1点を追う八回2死一、二塁で空振り三振など5打数無安打で3三振に、「こんなのなら試合に出ない方がいい」と敗戦の責任を背負った。

◆粘って7球目の外角低めの難しい変化球を、右中間最深部へ運んだ。1点を追う七回、ロッテのブランドン・レアード内野手(31)が決勝の25号2ラン。チームに3連勝をもたらした。  「感触よく、いいところで本塁打が出てよかった。オールスターのホームランダービーで1回戦で敗退したので、そのうっぷんが晴れたよ」  値千金の一発は、チームの今季100号。ロッテのチーム本塁打数が3桁に達するのは、シーズン3位から下克上で日本一を達成した2010年以来、9年ぶりだ。  前半戦全試合に出場し、初めてファン投票で選出された球宴も2試合に出場。球宴前日の休養日も、妻と愛息を連れて東京ディズニーシーに出かけるなど、31歳は元気たっぷりだ。今季82試合目で早くも昨季の26本塁打にあと1本に迫り、リーグ1位の山川(西武)に4本差に縮めた。  勝率を5月28日以来の5割に戻し、4位タイに浮上。「何とか一つずつ勝っていかないといけない」とレアード。昨季は夏場に大きく失速したが、今季は温暖なカリフォルニア育ちの助っ人がロッテを引っ張る。 (浜浦日向)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
48334 0.593
(↓0.007)
-
(-)
58360
(+1)
323
(+5)
115
(-)
76
(-)
0.254
(↓0.001)
3.460
(↓0.02)
2
(-)
日本ハム
42394 0.519
(↑0.006)
6
(↑1)
58359
(+5)
348
(+1)
58
(-)
36
(-)
0.258
(↑0.001)
3.800
(↑0.03)
3
(1↑)
楽天
41402 0.506
(↑0.006)
7
(↑1)
60373
(+6)
360
(+2)
86
(-)
28
(+1)
0.253
(↑0.002)
4.170
(↑0.03)
4
(1↓)
西武
41411 0.500
(↓0.006)
7.5
(-)
60428
(+5)
410
(+6)
94
(-)
89
(+2)
0.259
(↑0.001
4.380
(↓0.02)
4
(1↑)
ロッテ
40402 0.500
(↑0.006)
7.5
(↑1)
61374
(+6)
356
(+5)
100
(+1)
53
(-)
0.247
(↑0.001
3.930
(↓0.02)
6
(-)
ORIX
36435 0.456
(↓0.006)
11
(-)
59295
(+2)
365
(+6)
55
(-)
77
(-)
0.234
(-)
3.890
(↓0.02)