楽天(★0対2☆)オリックス =リーグ戦13回戦(2019.07.08)・きらやかスタジアム=
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ORIX
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楽天
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勝利投手:山岡 泰輔(6勝2敗0S)
(セーブ:ディクソン(1勝0敗6S))
敗戦投手:石橋 良太(4勝4敗0S)
  DAZN
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◆オリックスが投手戦を制した。オリックスは3回表、大城の犠飛で1点を先制する。そのまま迎えた7回には、宗の適時打で貴重な追加点を挙げた。投げては、先発・山岡が7回無失点で今季6勝目。敗れた楽天は、先発・石橋が好投を見せるも、打線が援護できなかった。

◆山形・きらやかスタジアムでの一戦にオリックス山岡泰輔投手(23)が先発。 3年目の山岡は通算68試合に投げているが、地方球場での登板は今日が初めてになる。 今季3勝を含む通算7勝を挙げている得意の楽天に対し、地方球場デビューを白星で飾れるか。

◆楽天が11試合連続で先制を許した。3回、先発石橋が先頭の安達に中前打を浴び、続く福田の初球を暴投。二塁進塁を許した後、犠打を決められて1死三塁。2番大城の右犠飛で1点を失った。 試合前の時点で引き分けを挟んで9連敗。連敗が始まった6月23日のDeNA戦からの11試合全てで、先制点を献上してしまった。初回から3イニング連続で安打を打たれており、伊藤投手チーフコーチは「毎回先頭を出してもったいない」と苦言を呈した。

◆オリックスは3回に大城の犠飛で先制。先発山岡は3回まで無安打無失点に抑える。楽天は11試合連続で先制点を許した。 中盤は投手戦。オリックス山岡が6回まで1安打無失点に抑えれば、楽天石橋も4回から3イニング連続3者凡退と好投した。 オリックスは7回に宗の適時打で追加点を挙げ、逃げ切った。先発山岡は6勝目、ディクソンが6セーブ目を挙げた。楽天は今季ワースト10連敗で貯金がなくなった。石橋が4敗目。

◆オリックス先発山岡泰輔投手が地方球場初登板で7回1安打無失点と快投し、1カ月ぶりの白星となる今季6勝目を手にした。 最速149キロの直球を軸にコースに投げ分け、最後まで二塁を踏ませなかった。今季楽天戦は5戦4勝も「得意という感じはないですけど、勝つことはいいことじゃないですかね」と冷静だった。中日からトレードで加入した松井雅と初コンビ。「真っすぐを多く使ってくれて、いいリードをしてくれた。真っすぐで空振りがとれていたので、理想の投球ですね」と手応えを口にした。

◆ついに貯金がなくなった。楽天がオリックスに完封負けし、17年9月以来2年ぶりに10連敗を喫した。 打線の不振が深刻で、連敗が始まった6月23日のDeNA戦から11試合で無得点試合は4度目。打線を組み替えながら連敗脱出に挑んでいるが、上位打線の結果が出ない。9日に敗れれば球団最悪の11連敗に到達し、借金生活に突入。復帰登板のエース則本昂大投手(28)に勝利を託す。楽天が球団最悪への瀬戸際に立たされた。2点を追う9回、勝ち運はやってこなかった。先頭の1番茂木の痛烈な打球は遊撃手に阻まれ、遊ゴロ。2番田中は空振り三振、最後はブラッシュが二ゴロに倒れて、今季最悪の10連敗を喫した。わずか2安打で二塁すら踏めず。試合時間は2時間42分、地方球場で今季初めて1万人を割り込んだ9857人のため息が漏れた。平石監督は「こちら側の責任。選手だけじゃない」と自らを責めるしかなかった。 "水物"の打線に呼び水を加えられない。6月23日のDeNA戦から引き分けを挟んで10連敗。連敗期間中のチーム打率は1割8分7厘(342打数64安打)で、交流戦後いまだ白星がない。深刻なのは、つなぎ役と主砲の不振だ。2番は田中ら5選手が務めて打率1割1分4厘、4番は浅村ら3選手が座り、打率8分3厘と苦しむ。この日の黒星は直近11試合で4度目の完封負け。5日から4番に座る浅村は、4戦で計13打数無安打で「つながらない原因は僕の不調。ふがいない」と唇をかんだ。 数字だけでなく無形の力を欠いたことも大きい。ここまで逆転勝利数はリーグ最多の21勝。しかし、直近では11試合連続で先制点を許し、はね返せていない。踏ん張りきれなくなった時期と符合するのは、ベテランの離脱だ。ベンチで若手を引っ張ってきた渡辺直が右足首の手術のため6月22日に抹消。平石監督は「いなくなって(渡辺)直人の存在の大きさに気づくと思う」と声などの貢献を評価。前カードでは「やっぱり最近はベンチがおとなしい」と喪失感を口にする。 もちろん、明るい材料もある。野手では精神的支柱の嶋も6日に復帰。登板数リーグ上位5人に入る松井、高梨、青山らに疲れが見える中、復活したハーマンが8試合連続無失点。先発陣も安定し、今日9日は則本昂が戻ってくる。平石監督は「エースの復帰を心待ちにしている。(流れを変える影響は)あります」と大黒柱に思いを託した。負ければ球団最悪に並ぶ11連敗。分水嶺(れい)の一戦に一丸で挑む。【島根純】

◆「黒髪」のオリックス宗佑磨外野手(23)が今季初タイムリー&初打点で勝利に貢献した。1-0で迎えた7回2死二塁で石橋の外角フォークを左翼方向に痛烈にはじき返し、勝利を決定づけた。「しっかり準備して打席に入れた」と振り返った。 昨季までの足を上げてタイミングをとるスタイルから今季はノーステップ打法に変えた。開幕2軍スタートも結果を残し、5日に今季2度目の1軍昇格。そこから4試合連続安打と好調も「まだ今は試行錯誤している最中。4試合しか出てない中での結果。一喜一憂しないで、できることを続けていきたい」と引き締めた。 昨季は両サイドを大胆に刈り上げ中央を金色に染め上げた奇抜なカーリーヘアから、金髪部分を緑色に染めるなどして話題を呼んだが、「はげるから辞めました」と説明。今季は黒髪短髪の優等生スタイルで安打を積み上げる。

◆オリックス山岡泰輔投手(23)が東北・山形の地で7回1安打無失点と快投し、今季6勝目を挙げた。プロ初の地方球場でのマウンドは最速149キロの直球を軸に、スライダーやチェンジアップを織り交ぜて楽天打線に的を絞らせず、二塁を踏ませなかった。6月8日ヤクルト戦以来1カ月ぶりの白星に「しっかりリズムよく自分の投球ができた。いい前半戦の終わりになってよかった」と喜んだ。 この日は中日からトレードで加入したばかり松井雅と初コンビを組んだ。松井雅は山岡の直球を生かし、コースや高低に使い分けたと説明。「投手有利のカウントで攻めることができた。山岡はここというところでラインを間違えなかったのがよかった。もっとコミュニケーションを取っていけば、もっと良いものを引き出せると思う」。山岡も「これまで困ったらスライダーを使っていた。真っすぐを多く使ってくれて、いいリードをしてくれた。真っすぐで空振りがとれていたので、理想のピッチングですね」と振り返った。 山岡は今季の楽天戦5戦4勝とキラーぶりを発揮している。「得意という感じはないですけど、勝つことはいいことじゃないですかね」。本人は冷静だったが、これで今季の投球回は102回2/3となり、入団から3年連続で100回を越えた。西村監督もチームの大黒柱の力投に「1安打と素晴らしい投球をしてくれた」と称賛。勝ち頭がチームを上昇させていく。【古財稜明】

◆プロ野球の斉藤惇コミッショナーは、8日の楽天-オリックス13回戦(きらやかスタジアム)で審判への侮辱行為で退場処分を受けた楽天ゼラス・ウィーラー内野手(32)に厳重注意と制裁金10万円を科した。

◆楽天のウィーラー内野手が8日、オリックス13回戦で審判員への侮辱行為で退場処分を受けた。今季の退場はパ・リーグ7人目、両リーグを通じて12人目。八回に空振り三振に倒れた後に、2ストライク目のハーフスイングの判定を不服として一塁塁審に詰め寄った。

◆オリックスの宗が今季初打点をマークした。1-0の七回2死二塁で2ボール2ストライクからのフォークボールを左前へ運んだ。貴重な追加点を奪って勝利に貢献し「自分のやるべきことを打席の中でできて良かった」とうなずいた。  神奈川・横浜隼人高から2015年にドラフト2位で入団して5年目。これで4試合連続安打と調子を上げている。今季はステップを小さくして打撃力の向上に励み「いい見極めができるようになった」と手応えを口にした。

◆楽天は今季最少に並ぶ2安打で二塁すら踏めず、10連敗を喫した。連敗中4度目の零敗で5月18日以来の勝率5割転落。貯金がなくなり、平石監督は「こっち側の責任。選手だけではない」と選手をかばった。  交流戦明け9試合で勝利がない。9日は右肘の手術を受けた則本昂が先発で復帰登板する。平石監督は「勝ちをつけてくれれば」と期待した。

◆楽天は今季最少に並ぶ2安打で二塁すら踏めず、2017年8月23日-9月3日以来となる10連敗(1分けを挟む)。連敗中は4度目の零敗で最大10あった貯金がなくなり、5月18日以来の勝率5割となった。  「こちら側(首脳陣)の責任。選手だけではない。(8回2失点の)石橋はよく投げてくれた」  試合後、平石監督は選手をかばい、4試合連続で無安打の4番・浅村に対しても「一番信頼している選手」と責めることはなかった。  八回には空振り三振に倒れたウィーラーが、一塁塁審に暴言を吐いて退場処分に。山形の地で、後味の悪さが残った。  敗れると球団の最多連敗記録(05年4月と同年8月の11)に並ぶ、9日のオリックス戦(楽天生命パーク)は、右肘のクリーニング手術を受けて離脱していたエースの則本昂が今季初登板を果たす。この日、本拠地で投球練習を行うなどして調整した右腕は「ようやくかなという感じ。できることをやりたい」と表情を引き締めた。 (広岡浩二) ★ウィーラー審判への侮辱行為  楽天のゼローズ・ウィーラー内野手(32)が8日、オリックス13回戦(きらやかスタジアム)で審判員への侮辱行為で退場処分を受けた。今季の退場はパ・リーグ7人目、両リーグを通じて12人目。八回に空振り三振に倒れた後に、2ストライク目のハーフスイングの判定を不服として一塁塁審に詰め寄った。

◆山岡が快投で6勝目を挙げた。7回1安打無失点で楽天から今季4勝目。「直球も変化球も低めに集めることができて打者が絞りにくかったんじゃないかなと思う」と満足そうに振り返った。  切れのいいスライダーを軸に速球でコーナーを突き、四回まで毎回三振を奪って無安打に抑えた。1-0の五回、先頭打者の島内に初安打を許したが、続く銀次をスライダーで二ゴロ併殺に仕留め、後続を断った。

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
47314 0.603
(↑0.006)
-
(-)
61353
(+8)
309
(+7)
114
(+4)
72
(-)
0.257
(↑0.001)
3.420
(↓0.03)
2
(-)
日本ハム
41374 0.526
(↑0.007)
6
(-)
61353
(+5)
336
(+3)
57
(+3)
35
(-)
0.259
(-)
3.800
(↑0.01)
3
(-)
西武
40391 0.506
(↓0.007)
7.5
(↓1)
63414
(+7)
398
(+8)
90
(+2)
86
(+2)
0.259
(-)
4.410
(↓0.02)
4
(-)
楽天
39392 0.500
(↓0.006)
8
(↓1)
63355
(-)
350
(+2)
83
(-)
27
(-)
0.249
(↓0.002)
4.210
(↑0.03)
5
(-)
ロッテ
37402 0.481
(↓0.006)
9.5
(↓1)
64357
(+3)
350
(+5)
98
(+3)
51
(-)
0.246
(↓0.001)
4.000
(↓0.01)
6
(-)
ORIX
35415 0.461
(↑0.008)
11
(-)
62285
(+2)
347
(-)
54
(-)
71
(+1)
0.234
(-)
3.810
(↑0.05)