中日(☆7対1★)ヤクルト =リーグ戦14回戦(2019.07.07)・ナゴヤドーム=
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ヤクルト
1000000001801
中日
60100000X71401
勝利投手:柳 裕也(9勝2敗0S)
敗戦投手:高梨 裕稔(4勝5敗0S)

本塁打
【ヤクルト】山田 哲人(22号・1回表ソロ)
【中日】堂上 直倫(7号・1回裏3ラン)

  DAZN
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◆中日は1点を追う1回裏、堂上の3ランなど打者一巡の猛攻で6点を奪い、逆転に成功する。その後3回には、平田の適時打で追加点を挙げた。投げては、先発・柳が8回1失点の快投で今季9勝目。敗れたヤクルトは、先発・高梨が試合をつくれず、打線もつながりを欠いた。

◆中日のドラフト4位石橋康太捕手(18)が1軍昇格を果たした。代わりに開幕スタメンマスクを被り今季56試合に出場した加藤がファーム落ちした。昨秋のドラフトではドラフト1位根尾、5位垣越と3人が高卒入団したが、同期で1軍登録一番乗りを果たした。 交流戦明けの練習にも参加、合流間近と言われてきた石橋は、試合前練習にもはつらつと参加。「うれしい。中日の戦力としてもっとやっていかないといけない強い気持ちと、緊張感がある。出場する期間があれば、自分のできることをやりたい。積極的な打撃と、守備では盗塁を刺したい」と抱負を語った。 試合出場を果たせば、ドラフト制度施行後、初となる高卒ルーキー捕手の出場になる。「高卒だから大卒だからの先入観よりも、実際の彼の動きを見て(昇格を決めた)。1軍の雰囲気の中でどういうプレーをするのか楽しみ。ブルペンで(まだ受けていない1軍投手の球を)受けさせることもさせたい」と、与田監督も新人捕手に期待を寄せていた。

◆ヤクルトは、山田哲人内野手の2試合連続となる22号ソロで先制した。 初回、先頭でカウント1-1からの3球目、中日先発柳の114キロの高めのカーブを右翼席へ運び先頭打者弾。「1番打者として、一番いい仕事ができました」と話した。 山田哲は、今季3度目の先頭打者本塁打となった。

◆ヤクルトは初回、山田哲の22号ソロで先制。中日はその裏、堂上の7号3ランなどで6点。3回にも平田が適時打を放った。 ヤクルトは5回1死三塁の好機も得点につなげられず。中日先発の柳は、6回まで6安打1失点と好投を続けた。 中日がリードを守り、快勝で連敗を4で止めた。柳はハーラートップタイの9勝目。ヤクルトの連勝は4で止まり、高梨は5敗目。

◆ヤクルト先発高梨裕稔投手が大誤算で連勝が4で止まった。1点リードの1回に、5連打を含む被安打7でいきなり6失点。セットポジションでの投球が安定せず、3回7失点で5敗目を喫した。 今季中日戦では5試合に先発し4敗目と相性が悪い。「昨日までの(チームの)いい流れを壊してしまって、申し訳ない。(相性は)言い訳にすることはできない」と猛省した。

◆中日堂上直倫内野手が高梨キラーぶりを見せつけた。初回逆転直後の1死一、三塁。ヤクルト高梨裕稔投手の直球をバックスクリーン左へ運ぶ3ランを放った。 「チャンスだったので、初球から積極的にいこうと思っていた。真っすぐは常に一発で捉えられるようにしている」。今季高梨からは4本目で、キャリアハイとなるシーズン7本目のアーチを手放しで喜んだ。

◆中日柳裕也投手(25)がチームの4連敗だけでなく、「お前騒動」にも終止符を打った。ハーラートップタイの9勝目。お立ち台でヒーローが呼びかけた一言は、本拠地を埋めたファンから喝采と笑いで受け入れられた。 「最近、いろいろありましたが、今日の勝利をきっかけに、チームとファンが1つになってがんばりましょう」。 7月から球団を巻き込んだ「お前騒動」。与田監督の公式応援団応援歌「サウスポー」への歌詞変更依頼が発端だった。「お前」を選手名に変える依頼が、インターネットだけでなく、ワイドショーにまで飛び火した。そんな騒動後に連敗が続く重苦しいムードを、柳が堂々の投球で振り払った。 初回こそ、山田哲に先頭打者本塁打を被弾した。不安定な立ち上がりだったが、打線の大量援護を受けてリズムに乗った。8回8安打1失点。今季6度目となるチームの連敗ストッパー役も果たした。 「ブルペンから調子が悪かった。全部ダメだった。チームが連敗中で、迷惑はかけられない。こういう日に8回1失点で抑えられたのはいい経験になった」。柳は自らの成長を感じ取っていた。広島大瀬良、DeNA今永、竜の先輩左腕大野雄、ソフトバンク千賀の球界を代表する投手たちに続き、今季100投球回を3年目で初めて突き破った。 「(お前問題については)僕の口からは言えませんが...。いろいろ良かったです」。竜に7月の1勝目を運んだ右腕は、苦笑いで会見を締めた。【伊東大介】

◆ヤクルトの高梨は3回7失点と崩れ、5敗目を喫した。チームの連勝が4で止まり「ここまでいい流れできていたのに、それを壊して申し訳ない」とうなだれた。一回に打者一巡の猛攻で7安打を許し、6失点。堂上には今季4本目となる3点本塁打も浴びた。中日戦は5試合で計23回を投げ、27失点と非常に相性が悪い。  高梨はセットポジションからの投球を課題に挙げ「結果的に打たれているが、それ(相性)を言い訳にすることはできない」と悔しがった。

◆ヤクルトの山田哲が今季3本目、自身15本目となる初回先頭打者本塁打を放った。柳のカーブを逆方向に右翼席に運び「逆らわずに打てた」と手応えを振り返った。  2試合連続の本塁打はチームトップの22号だった。それでも流れを呼び込めず、チームは完敗。「一つでも借金を返して前半戦を終わりたい」と、球宴前最後のカードとなる本拠地でのDeNA3連戦へ気持ちを入れ直した。

◆中日の堂上は味方が逆転した後の一回1死一、三塁から中越えに7号3ランを放ち、完全に流れを呼び込んだ。高梨からは実に今季4度目の本塁打。「今年一番良いバッティングができたし、相性で打てた。チャンスだったので絶対に走者をかえすつもりでいた」と納得の一打だった。  7本塁打はシーズン自己最多。堂上は「ホームランバッターではないので次は安打で走者をかえしたい」と意気込んだ。

◆中日のドラフト4位新人、石橋が八回に代打で1軍に初出場し、結果は死球だった。集中して打席に立てたそうで「初球からいこうと思ったが、自分の中では良かったと思う」とほっとした様子だった。  東京・関東第一高から入団した強打の捕手。今季、中日の高卒ルーキーでは最も早くデビューした。記念のボールについては「保管はしたい」と話した。

◆山田哲が一回に22号の先頭弾を放ったが、空砲に終わった。右翼席に2試合連続の一発を運び、「状態はそこまで良くは感じていないけど、昨日から(打球に)角度が付いているのでスイングの軌道はいいのかな」と手応えを口にした。8日にバレンティンと西浦の1軍昇格が決定。リードオフマンは「一つでも借金を返して前半戦を終えられたら」と前を向いた。

◆先発の高梨が一回にいきなり6失点。3回10安打7失点と炎上し、小川監督は「一回がすべてじゃないか。調子が悪い中でも粘らないといけない。そこら辺が高梨の課題になる」と苦言を呈した。チームの連勝は4でストップ。5敗目(4勝)を喫した28歳右腕は「良い流れを壊して申し訳ない。帰って修正したい」と猛省した。

◆"お前騒動"が沸き起こっている中日が連敗を4で止めた。柳裕也投手(25)が8安打を許しながら、8回1失点でリーグ最多タイの9勝目を挙げた。  今季の投球回も100(102回1/3)を超え、安定感を維持。「けがなくマウンドに立てている証拠。ここまでしっかり投げられている」と胸を張った。  一回先頭の山田哲に右翼席へソロを浴びた。この一打をきっかけに「気が引き締まった」。その後は低めにボールを集めて点を与えない。一回に自ら適時二塁打を放つなど投打に貢献。今季6勝目はチームの連敗を5で、8勝目は3連敗、この日は4連敗で止めた。  中日のチャンス時に奏でられる公式応援団の応援歌「サウスポー」の歌詞には「"お前"が打たなきゃ誰が打つ」というフレーズがあり、"お前"から選手名への変更を希望する与田監督の要望を受け、球団関係者が応援団に要請。これが反響を呼んでいた。  "雑音"はあったものの、チームは7月に初勝利。柳の活躍に与田監督は「柳が投げると打線の援護もなぜかあるが、精神的に強くなっている。成長してくれている」と目を細めた。

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
45311 0.592
(↓0.008)
-
(-)
66380
(+4)
306
(+6)
105
(+2)
47
(-)
0.263
(↑0.001)
3.650
(↓0.03)
2
(-)
阪神
39384 0.506
(↑0.006)
6.5
(↑1)
62309
(+1)
329
(-)
54
(-)
57
(-)
0.248
(↓0.001)
3.420
(↑0.04)
3
(1↑)
DeNA
38392 0.494
(↑0.007)
7.5
(↑1)
64320
(+6)
314
(+4)
97
(+1)
25
(-)
0.246
(↑0.001)
3.640
(↓0.01)
4
(1↓)
広島
38403 0.487
(↓0.007)
8
(-)
62311
(-)
330
(+1)
72
(-)
51
(+1)
0.244
(↓0.001)
3.430
(↑0.03)
5
(-)
中日
34430 0.442
(↑0.008)
11.5
(↑1)
66295
(+7)
304
(+1)
46
(+1)
40
(-)
0.259
(↑0.001
3.850
(↑0.04)
6
(-)
ヤクルト
32472 0.405
(↓0.005)
14.5
(-)
62352
(+1)
411
(+7)
91
(+1)
29
(+1)
0.237
(-)
4.610
(↓0.04)