中日(★1対3☆)ヤクルト =リーグ戦13回戦(2019.07.06)・ナゴヤドーム=
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ヤクルト
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中日
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勝利投手:石川 雅規(3勝5敗0S)
(セーブ:マクガフ(4勝1敗2S))
敗戦投手:大野 雄大(5勝6敗0S)

本塁打
【ヤクルト】山田 哲人(21号・3回表ソロ)

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◆ヤクルトは1点を追う3回表、山田哲のソロで同点とする。そのまま迎えた5回には、石川のスクイズと代打・荒木の適時打で2点を挙げ、勝ち越しに成功した。投げては、先発・石川が7回1失点で今季3勝目。敗れた中日は9回に一打同点の好機をつくるも、あと1本が出なかった。

◆ヤクルト中山翔太外野手(22)は6月24日から6試合連続安打中で、この6試合は25打数10安打、打率4割の3本塁打。 ヤクルトの新人が7試合連続安打すれば95年稲葉(8月に13試合、8~9月に7試合)以来となる。

◆ヤクルトは山田哲人内野手の21号ソロで同点に追いついた。 1点を追う3回2死、カウント1-2からの4球目、中日先発大野雄の低めスライダーを左中間へ運んだ。 本塁打は、6月24日オリックス戦(神宮)以来6試合ぶり。「追い込まれていたので、なんとか食らいついていこうという気持ちでした。たまたまいい角度で上がってくれました」と話した。

◆先発は中日大野雄、ヤクルト石川。中日は初回ビシエドの適時打で1点先制。ヤクルトは3回、山田哲の21号ソロで追いついた。 ヤクルトは5回1死一、三塁から石川の犠打野選などで2点を勝ち越した。石川は6回まで中日打線を4安打1失点に抑えた。 ヤクルトは継投で逃げ切り今季初の4連勝。石川は3勝目、マクガフが2セーブ目を手にした。中日は4連敗で大野雄は6敗目。

◆中日が今季3度目の4連敗を喫した。 先発大野雄が8回3失点と粘ったが、2点を追う7回1死一塁から藤井の二塁打で得点ならず。 9回1死二、三塁も後続が凡退した。与田監督は「粘り強さも出たけど、チャンスにあと1本が。次につなげないといけない」。7月初白星は七夕以降に持ち越された。 ▽中日高橋(今季2度目の4安打)「与えられた場面でしっかりやるだけです」

◆「山田哲人が本塁打を打つと、ヤクルト負ける説」立証ならず!山田哲人内野手(26)が、1点を追う3回にチームトップの21号ソロを放った。今季、山田哲が本塁打を打つと5月10日巨人戦から11連敗の球団記録となっていたが、5回に打線がしぶとく2点を奪い、逆転勝利。「検証結果」は、昨季10月以来、今季初の4連勝につながった。山田哲にとっても、チームにとっても、うれしい検証結果となった。「ナイスホームラン!」とベンチで声をかけられ、笑顔でハイタッチ。逆転勝利を呼び込む本塁打となった。1点を追う3回2死、カウント1-2からの4球目、中日先発大野雄の低めスライダーを左中間へ運んだ。21号同点弾で、試合を振り出しに戻した。「打った瞬間は手応えがあったけど、狙っていなかったから自分でもびっくり。必死にくらいついて、前に飛ばそうと思ったらいいところに飛んだ」と喜んだ。 と同時に、頭をよぎったのは「山田哲人が本塁打を打つと、ヤクルト負ける説」だった。5月10日巨人戦から6月24日オリックス戦まで、本塁打を打った試合が11連敗の球団ワーストとなっていた。その不名誉な記録が報じられ、耳に入ると「それは気になる。聞いたら、打てなくなるよ」とポロリ。3度のトリプルスリーを達成している男でも、不安を抱えていた。 でもこの日は違った。5回に下位打線からつながり、しぶとく2点を奪って逆転に成功した。今季初の4連勝で、5位中日とは2ゲーム差に縮まった。借金はまだ14と先は長いが「1試合1試合、積み重ねていくしかない。今日みたいなゲームができていけば」と確かな手応えをつかんだ。 チーム状況で、今季は3番だけでなく4番にも入り、6月14日西武戦以降、1番に定着。コンディションは毎試合、打席ごとで感覚が変わる。「状態は、普通かな。むしろ悪いかもしれない」と言いつつ、この日も2四球を選び計75四球と、意識する出塁率は4割3分。打率も2割7分7厘まで徐々に上げている。逆転勝利を呼び込んだのは、間違いなく自身の本塁打。「よかったです。ここから、頑張ります」。「山田哲人が本塁打を打つと、ヤクルト勝つ説」の立証に入る。【保坂恭子】 ◆山田哲本塁打メモ 今季の山田哲が本塁打を打った試合は4勝14敗1分け。本塁打試合で勝ったのは4月28日広島戦以来となり、5月8日阪神戦で引き分けた後は同10日巨人戦から11連敗中だった。本塁打を打った試合に11連敗は93年小早川(広島)以来で、ヤクルトで2桁連敗は、国鉄時代を含めて山田哲しかいなかった。

◆ヤクルト石川雅規投手が通算166勝目を挙げた。初回に先制点を献上。 捕手中村と話し合い、2回以降はカーブ、シンカーを中心に立て直した。今季最多103球で7回を1失点。打っては5回1死一、三塁でセーフティースクイズ。犠打野選となって決勝点を挙げた。「チームの勢いに乗せてもらった。この勝利は、自分の中でも大きい」と喜んだ。

◆ヤクルト・山田哲人内野手(26)が6日、中日13回戦(ナゴヤドーム)で21号ソロを放った。  0-1で迎えた三回2死。カウント1-2から、大野雄のスライダーをすくい上げ、中越えに運んだ。6月24日のオリックス戦(神宮)以来の一発に「追い込まれていたので、何とか食らいついていこうという気持ちでした。たまたま良い角度で上がってくれた」とコメントした。

◆ヤクルト・石川雅規投手(39)が中日戦に先発し、7回6安打1失点の好投で3勝目(5敗)を挙げた。チームは4連勝を飾った。  ベテラン左腕が中日打線を翻弄した。一回は二死二塁からビシエドに左へ適時打を許し先制点を与えた。しかしその後は、多彩な変化球で六回まで二塁を踏ませない好投を見せた。七回は1死一塁から藤井に中堅フェンス直撃の二塁打を浴びたが、本塁を狙った高橋が走塁死、続く木下を三ゴロに抑えピンチを脱した。石川はこの回でマウンドを救援陣に託した。最後はマクガフが試合を締めた。  打線は三回、山田の21号ソロで同点に追いつくと、五回は1死一、三塁の場面で石川がセーフティスクイズを決め勝ち越しに成功。さらに一死満塁のチャンスで代打・荒木が中前適時打を放ち3-1とリードを広げた。  ヒーローの石川は「立ち上がり少しコントロール出来ない部分があったので、二回以降中村といろいろ考えながら修正できました。目の前のバッター1人1人って思いはありますけども、なんとか7回行かせてもらったので、0で行けてよかったです」と安堵の表情。 五回の自身のスクイズが決勝点となり「しっかりと自分の与えられた仕事ができたので、点数が入ってよかった」とファンの声援に応えた。

◆九回は"代役守護神"のマクガフを投入して、逃げ切った。1死二、三塁と走者を背負ったが、藤井を空振り三振、代打・福田を遊直に封じて、ゲームセット。抑えの石山がインフルエンザB型と診断され、前日5日に出場選手登録を抹消されていた。チーム1位タイ(リーグ2位タイ)の41試合に登板する"助っ投"に、田畑投手コーチは「こちらがお願いしているわけだから。信頼している」と感謝した。

◆大野雄は直球がさえて9三振を奪ったが、「(点の)取られ方が良くなかった」と振り返った。悔やんだのは五回1死一、三塁で石川のスクイズバントを犠打野選にしたこと。一塁送球の意思があったが、本塁への送球を促す声も聞こえたため判断が遅れたという。その後さらに1点を失って6敗目を喫した左腕は「冷静さを欠いた。もったいなかった」と反省した。 4打数4安打と気を吐いた中日・高橋 「たまたまです。打てる時も打てない時もある」 正捕手に抜擢(ばってき)した加藤を7日にも2軍落ちさせることに中日・伊東ヘッドコーチ 「頑張っていたけど、まだまだ物足りないところがある。勉強してほしい」

◆山田哲が三回2死から同点の21号ソロ。大野雄のスライダーを左中間席に運び、「追い込まれていたので、何とか食らいついていこうという気持ち。自分でもびっくり」と振り返った。これで5戦連続安打とし、チームの4連勝に貢献。打線を引っ張る1番打者は「一試合ずつ(勝利を)積み重ねていくしかない。きょうみたいな試合ができたらいい」とうなずいた。 二回の右越え二塁打で、球団の新人では1995年の稲葉篤紀以来となる7戦連続安打としたヤクルトD2位・中山(法大) 「高めに浮いた球にうまく対応できた」 五回に代打で中前適時打を放ったヤクルト・荒木 「好機だったので積極的に打ちにいった。打ててよかった」

◆ヤクルトは6日、中日13回戦(ナゴヤドーム)に3-1で勝利し、今季初の4連勝を飾った。先発の石川雅規投手(39)が7回6安打1失点と好投。五回には決勝のスクイズを決め、今季3勝目(5敗)を挙げ、現役最多の通算勝利数を166に伸ばした。不安定だった先発投手がリーグ戦再開後は6試合中5試合でクオリティースタート(6回以上、自責点3以内)を記録するなど、ベテラン左腕を中心に投手陣の奮闘が光る。  技術と経験が詰まった103球だった。7回を投げ抜き、6安打無四球で1失点。敵地でヒーローインタビューに呼ばれた石川は「状態は良くなかった」と振り返った。  「それでも二回以降、中村と考えながら修正できた。チームの勢いに乗せてもらった。こういう中で勝てたのは、自分の中で大きいと思う」  一回は2死二塁からビシエドに121キロのシンカーを左前適時打されるなど3安打1失点。中日打線に決め球のシンカーをマークされていることに感付くと、配球を変えた。  100キロ台のスローカーブに110キロ台の遅いシンカーの割合を増やした。打者によって投球プレートの一塁側、三塁側と軸足の位置を変えながら、二回以降は3安打無失点に抑えた。  「『いろいろな球を使っていきましょう』と話し合った。球種がたくさんあって試合の中で対応できる。それが石川さんのすごさ」と中村。五回には自ら、2年ぶりのスクイズ(犠打野選)を決めた39歳に女房役も最敬礼した。  石川には故郷・秋田で忘れられない思い出がある。1991年5月19日、八橋球場で行われた近鉄-ロッテ。小学6年生だった石川少年はプロ野球を初観戦した。近鉄のトレーバーが死球に激高して乱闘騒ぎを起こし、ロッテ・金田正一監督に顔面をスパイクで蹴られた場面を目撃した。  「外野のレフトの前の柵で見ていて『乱闘だ。すげえ』って。キックまでは遠かったので分からなかったけど、プロ野球の雰囲気というのは鮮明に記憶に残っている」  練習環境が整わない雪国のハンディーの中で育んだ精神は、現在にもつながる。「できないなら、何かやろうと。試行錯誤ができる思考になったかな」。通算勝利数は現役最多の166勝。少年時代に憧れたマウンドは「今も不思議な感覚がある」と漏らすが、野球がうまくなりたいという気持ちは、少年時代から変わっていない。  ベテラン左腕に導かれるように、最下位に沈むチームは今季初の4連勝を飾った。不安定だった先発陣はリーグ戦再開後に6戦中5戦でクオリティースタートをマークし、4戦連続で先発投手に勝ち星がついている。  小川監督は「石川は本当によく頑張ってくれた。交流戦後、先発が良い投球をしてくれている。よく粘ってくれている」とたたえた。3位・広島まで6・5ゲーム差あるが、まだ80試合が終わったばかり。Aクラス入りを諦めるには早すぎる。 (長崎右)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
45301 0.600
(↑0.005)
-
(-)
67376
(+4)
300
(+3)
103
(-)
47
(-)
0.262
(-)
3.620
(↑0.01)
2
(1↑)
阪神
38384 0.500
(↑0.007)
7.5
(-)
63308
(+8)
329
(+5)
54
(+1)
57
(+3)
0.249
(↑0.002)
3.460
(↓0.01)
3
(1↓)
広島
38393 0.494
(↓0.006)
8
(↓1)
63311
(+5)
329
(+8)
72
(+1)
50
(-)
0.245
(-)
3.460
(↓0.05)
4
(1↓)
DeNA
37392 0.487
(↓0.006)
8.5
(↓1)
65314
(+3)
310
(+4)
96
(+3)
25
(+1)
0.245
(-)
3.630
(↑0.01)
5
(-)
中日
33430 0.434
(↓0.006)
12.5
(↓1)
67288
(+1)
303
(+3)
45
(-)
40
(+1)
0.258
(-)
3.890
(↑0.01)
6
(-)
ヤクルト
32462 0.410
(↑0.007)
14.5
(-)
63351
(+3)
404
(+1)
90
(+1)
28
(-)
0.237
(-)
4.570
(↑0.05)