巨人(☆6対0★)中日 =リーグ戦12回戦(2019.07.02)・東京ドーム=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
中日
0000000000610
巨人
21100020X6814
勝利投手:菅野 智之(8勝4敗0S)
敗戦投手:清水 達也(2勝2敗0S)

本塁打
【巨人】亀井 善行(7号・1回裏ソロ),ビヤヌエバ(8号・3回裏ソロ),坂本 勇人(23号・7回裏ソロ),丸 佳浩(14号・7回裏ソロ)

  DAZN
チケットぴあ 巨人戦チケット予約 中日戦チケット予約
◆巨人が一発攻勢で快勝。巨人は初回、亀井の先頭打者本塁打などで2点を先制する。その後は3回裏にビヤヌエバのソロ、7回には坂本勇と丸の連続本塁打が飛び出し、試合を優位に進めた。投げては、先発・菅野が9回無失点の快投で今季8勝目。敗れた中日は、投打ともに振るわなかった。

◆巨人打線が1発攻勢でエース菅野智之投手を援護した。 1回、亀井善行外野手が中日清水の147キロ直球を完璧に捉える7号先頭打者アーチで先制。3点リードの3回2死からはビヤヌエバも6月4日楽天戦以来となる8号ソロで援護した。 亀井は「打ったのはストレート。練習どおり!」とコメント。前カードのヤクルト戦前の練習日に原辰徳監督から「ボール球はベーブルースでも打てない」と選球眼を指摘されていたビヤヌエバは、外角いっぱいの変化球を捉え「追い込まれていたので、しっかりコンパクトに振りにいきました。ホームランという、最高の結果につながってうれしい」と振り返った。

◆巨人は1回に亀井の先頭打者本塁打などで2点先制。2回は内野ゴロの間に1点を追加し、3回はビヤヌエバが8号ソロを放った。 中盤は両チーム無得点。巨人菅野は6回まで4安打無失点と好投。中日は先発清水が4回4失点で降板し、継投に入った。 巨人が7回に坂本勇、丸の連続本塁打で突き放し3連勝。菅野は今季初完封で8勝目を飾った。中日の連勝は5で止まった。中日清水は4敗目。

◆巨人は初回に亀井の先頭打者本塁打などで2点を先制。その後もビヤヌエバ、坂本勇、丸の本塁打でリードを広げた。先発菅野は無四死球など安定感ある投球で自身17度目の完封勝利で締めくくった。中日は連勝が5で止まった。

◆5連勝があっさり止まった。今季7試合の登板となった中日清水達也投手が出はなをくじかれた。初回亀井に先頭打者アーチを許すと、2死満塁からビヤヌエバに押し出し死球。4回4失点でマウンドを降りた。 前回登板が6月16日の交流戦。「(登板間隔は空いたが)調整はうまくいったと思った。(亀井の本塁打は)取りにいった球じゃないが、コースが甘かった。1点で抑えれば良かったが、その後に無駄な進塁を与えた」。5月19日の巨人戦以降、白星から遠ざかっており、プロ3勝目は、またもお預け。高卒2年目でローテの一角に食い込んでいた右腕は唇をかんだ。 打線も巨人先発菅野に6安打に封じられた。チームとして今季4試合目の完封負けを喫した。与田監督も連勝ストップを淡々と振り返った。「(清水は)立ち上がりは難しいが、これまでも何度も先発している。次の準備を見つめ直して欲しい。(打線も菅野は)あれだけ多彩な変化球を投げるのでタイミングをずらされる。当てにいってしまうとこうなってしまう。しっかり強いスイングするのが今年のテーマだが、それができなくて残念だった」 勝てば16年9月4日以来、3年ぶりの6連勝だったが、霧散した。「いつまでも連勝できるわけじゃない。明日の試合でどう戦うかが大事。選手たちも今日の悔しさを明日ぶつけないといけない」。指揮官は出直しを誓った。

◆無敵の「サカマル連弾」でエースを強力援護した。4点リードの7回、巨人坂本勇が23号ソロを放つと、丸も14号ソロで続く、2者連続弾でダメ押しした。 ともに中日岡田の直球を捉え、坂本勇は「うまくボールの内側にバットを入れることができた」。丸も「勇人さんが打ってくれたので僕も便乗させてもらいました。強いストレートに強いスイングで打ち返すことができた」と力を誇示した。 2度目の「サカマル連弾」で、前回は4月5日DeNA戦で菅野を完投へと導いた。この日は完封へと押し上げ「あと10回いけるように頑張ります」と坂本勇。1回に亀井が自身3度目の先頭打者アーチで先制点をもたらし、3回にはビヤヌエバにもソロが飛び出した。6月は2割1分6厘と低調だった亀井は「7月は何とか巻き返したいと思っている。月が変わって状態を上げていけるように」。今季最多タイの1試合チーム4発で得点を重ねた。 ▽巨人ビヤヌエバ(6月4日楽天戦以来となる8号ソロ)「スタメンのチャンスをもらったので結果を出したかった。自分のバッティングカウントをつくれた」

◆試合の注目点といえば、前回の先発でプロ入り最短KOされた巨人エース菅野智之投手が、中8日を空けてどういう投球をするかに尽きた。 大げさではなく、ペナントの行方を占う1戦だったと言っても過言ではないだろう。その菅野は今季初完封。文句なしの結果だが、その内容を細かく見ると「まだ本来のデキではないのでは?」という疑問は消しきれなかった。 菅野の投球で一番の武器は、キレのいいスライダーと力のある直球のコンビネーション。特に右打者の外角低めに出し入れするスライダーの制球力は抜群。本来の調子に戻っているかを見る上でバロメーターになると思っていたが、完全に戻りきっているとは言えなかった。 右打者への外角低めのスライダーで空振りを取ったのは、6回2死からビシエドへの2球だけ(結果は空振り三振)。5回まででは、右打者へスライダーを11球投げ、空振りは高めのボールゾーンにすっぽ抜けた2球だけ。ファウルになったのも3球で、見逃されてボールになったのは4球だった。狙い通りに外角低めで見逃しストライクや、ストライクゾーンからボールゾーンへ逃げるスライダーで奪った空振りは1球もなし。全体的に逆球が多く、炭谷の好リードに助けられた感はぬぐえなかった。 ただ、本来の投球ができなくても抑えるのは「さすが」のひと言。序盤で4点のリードをもらい、6回以降は制球力も落ち着いていた。あとは点差のない接戦が続いた試合で、どれだけしのいでいけるか。今後、エース対決で菅野が勝てなければ苦しくなる。巨人のV奪回の最大のカギは、エースの完全復活にかかっている。【小島信行】

◆巨人菅野智之投手(29)が中日打線を6安打に抑え、今季初の完封勝利を挙げた。   ▼菅野が今季初完封。完封は昨年10月4日広島戦以来で通算17度目、無四死球でマークしたのは同じ広島戦以来通算7度目。今季の菅野は4度の敗戦後、次の登板では1完封を含む3完投で4勝と連敗せずに立ち直る。これでリーグトップタイの8勝目。前半戦(球宴前)の自己最多タイとなる9勝も見えてきた。

◆巨人炭谷銀仁朗捕手が好リードで菅野智之投手の好投を支えた。「ブルペンから強い球がきていた」と速球を軸に配球を組み立てた。 初回を3者凡退に抑え「いけると思ったから『真っすぐで押していこう』と話をした」と再確認。6奪三振のうち5個は速球での空振り三振だった。3試合目のバッテリーで初完封へと導くも「制球は持っている力からすれば、まだ本来の力じゃない。もっとすごい投手と思っている」とも付け加えた。

◆巨人は菅野智之投手の完封で3連勝。貯金は今季最多の11とした。 原辰徳監督(60)は「今日はつま先から指先まで、ロスのないパワーというかね、ピッチャープレート目がけていってるような感じがしましたね」と評価した。 9回の続投については「宮本ピッチングコーチに任せました。本人と話をして、いくということだったので。代える材料は何もなかったと思います」 交流戦優勝を懸けた最終戦はソフトバンク相手に1回0/3で降板した。 「非常にいいきっかけ、1歩を踏み出したというところでしょうね。次がね、彼の中でエネルギーとしてね、結果としてしっかり残すということが重要なことだと思いますね」 打線は1回に亀井善行の先頭打者本塁打で先制し、今季最多タイの4本塁打でエースを援護した。 「今日は点の取り方が非常に理想的な点の取り方だったと思います。もちろん先制のホームランも大きいですし、本人も先頭バッターで出てね、それが1点になるというね。そういうのもありましたし、理想的でしたね。ダメ押しというのもありました」 9連戦初戦を白星で飾った。 「9連戦ですから、1戦1戦ということはもちろんですけど、いいコンディションでゲームに臨んでいくことが大事だと思います」

◆空白の時間を1つ取り戻した。巨人菅野智之投手(29)が中日打線を6安打に抑え、今季初の完封勝利を挙げた。ハーラートップタイの8勝目。中8日で質を高めた直球で序盤から押し込み、115球を無四球で投げきった。交流戦優勝をかけた前回6月23日のソフトバンク戦ではプロ最短の1回0/3、4失点で降板。屈辱の経験をきっちりと糧にした。試合開始からの4分半に細心の注意を払った。菅野は初回の初球、中日平田の外角低めに148キロの直球をきっちり決めた。3球目にはこの日最速の150キロを計測。最後はやや高めに抜けたが、直球で空振り三振に押し切った。続く京田は二直、大島は一直に打ち取った。回数別失点数が最多の初回の3者凡退は今季3度目。「3人で終われたので良いリズムで試合をつくることができた」。約2カ月ぶりのスタートダッシュに、いつになく安堵(あんど)感を漂わせた。 プロ最短KOの屈辱から192時間。野球と真っ正面から向き合った。導き出した課題は直球の強さと制球力。中6日での調整時にはブルペンに1度も入らないこともあるが、今回は4日前と2日前の2度ブルペン入り。4日前のブルペンでは34球中23球を直球に割き、微調整を繰り返した。「苦しい期間ですけどプラスに変えられるように8日間を過ごせた」と1つの答えをマウンドで表した。 約1カ月半前、幼い頃の記憶をふと思い出した。腰の違和感で再調整中の5月中旬。ジャイアンツ球場の室内練習場でボールを握り、つぶやいた。「やっぱり壁当てがピッチャーの基本だな」。5歳の頃から実家近くの公園で祖父とともに夢中になった日々が制球力、安定したフォームの土台となった。戻るべき場所と積み上げた確固たる自信が、苦しい時を何度も乗り越えさせた。 試合開始から2時間31分後、フェンス際の飛球をつかんだ右翼手の陽岱鋼へ右腕を高々と挙げた。「ひとりの力だけじゃ完封できない。達成感という忘れかけたものを味わえた」。それでも返した借りは1つだけだと理解する。「まだ1試合だけ。もっともっと取り返せるように」。次回は中5日で阪神戦(甲子園)へ回り、前半戦最終登板を迎える。エースの役割を果たせなかった空白の時間を1歩ずつ埋めていく。【桑原幹久】 ▽巨人原監督(菅野の完封に)「今日はつま先から指先まで、ロスのないパワーがいっていた。非常にいいきっかけ、1歩を踏み出した。次に結果を残すことが重要。4番バッターへの攻め方は1打席1打席、味のある攻め方でしたね」

◆巨人・亀井善行外野手(36)が2日、中日12回戦(東京ドーム)に「1番・右翼」で先発出場。一回先頭で、右翼席中段への7号ソロを放ち、「練習どおり!」とうなずいた。  相手の先発右腕・清水が投じたカウント1-0から投じた2球目、147キロの直球を捉えた。6月12日の西武戦(メットライフ)で自身8年ぶりとなる先頭打者弾を放って以来、13試合ぶりとなる一発。ベテランの一振りがチームに勢いをもたらした。

◆巨人のクリスチャン・ビヤヌエバ内野手(28)が2日、中日12回戦(東京ドーム)に「7番・三塁」で先発出場。3-0とリードした三回2死から、左翼席への8号ソロを放った。  「追い込まれていたので、しっかりコンパクトに振りにいきました。ホームランという最高の結果につながってうれしい」  相手の先発右腕・清水がフルカウントから投じた、138キロのフォークをすくい上げた。交流戦初戦、6月4日の楽天戦(楽天生命パーク)で決勝弾を放って以来、約1カ月ぶりの一発。思わず笑みがこぼれた。

◆巨人の亀井が一回に6月12日以来となる今季2本目の先頭打者本塁打を放った。2球目の147キロのストレートを完璧に捉え、右翼席に運ぶ7号ソロに「練習通り」と納得顔だ。  二回の無死一塁で迎えた第2打席では、変化球を引きつけて左前にはじき返し、4試合ぶりの複数安打をマーク。貴重な追加点につなげた。菅野を援護し「投手に気持ちよく投げてもらうのが野手の仕事」と誇った。 坂本勇(リーグトップに並ぶ23号ソロ) 「うまくボールの内側にバットを入れることができた」 丸(14号ソロ) 「強いストレートに強いスイングで打ち返すことができた」

◆中日は打線が菅野を攻略できず、今季初の完封を許した。4度目の零敗を喫し、与田監督は「強いスイングをするというのが今季のテーマ。それができなくて残念」と渋い表情を浮かべた。  三回1死から清水が右前打、平田が左中間二塁打で二、三塁としたのが最大の見せ場だった。しかし京田が投ゴロ、大島が中飛で無得点。大島は「(菅野は)状態が悪いと聞いていたが、球自体はそんなに悪くなかった」と悔しそうだった。 ビシエド(菅野に) 「やっぱりいい投手だった」

◆巨人は2日、中日12回戦(東京ドーム)に6-0で快勝。エース・菅野が今季初完封を飾り、打っては亀井の先頭打者弾を皮切りに、ビヤヌエバのソロ、坂本勇と丸の2者連発など一発攻勢で終始試合の主導権を握り続けた。折り返しとなる72試合目で貯金は今季最多の「11」。2位・広島とのゲーム差は「4」に広げた。原監督の試合後の主なやりとりは以下の通り。  --菅野が見事な完封勝利  「今日はつま先から指先まで、ロスのないパワーというかね、投げているような感じには見えましたね」  --八回は打撃用具を持ってベンチ裏に下がったが、交代は頭には  「宮本コーチに任せました。(宮本コーチが)本人と話をして、いくということだったので。代わる材料は何もなかったと思います」  --屈辱のマウンドから復活したとみていい  「非常にいいきっかけ、一歩を踏み出したというところでしょうね。次がね、さらに彼の中で結果としてしっかり残すということが重要なことだと思いますね」  --援護では亀井の先頭弾が大きかった  「今日は点の取り方が非常に理想的だったと思います。もちろん先制のホームランも大きいですし、ダメ押しというのもありました」  --9連戦初戦を白星でいいスタート  「そうですね、9連戦ですから、一戦一戦ということはもちろんですけど、いいコンディションでゲームに臨んでいくことが大事だと思いますね」  --菅野はここ2回ぐらい立ち上がりがつまずいていたが、今日はいい入り方だった  「2回ぐらいだったか? 2回どころじゃないんじゃない? 三者凡退で終わったというのが、なんとなく印象の中で、非常にこう、記憶をたどってもあまりないような感じはありましたね」  --前回登板後に監督から声をかけた  「まあ多少はね。多少ありましたけど、本人はすごく責任感も含めね、自分のポジションというものも分かってる人ですから、今日は特別な期待感というよりも、『さあどうなんだ』という気持ちもありましたね。でも見事にチーム全体が、今日の智之の投球というのが、どっかに回転しだしたかなあというようなね、そういうのを感じさせたんじゃないでしょうかね」  --菅野は苦しんできたが  「なんだかんだいいながら8勝目?まあそこの部分は『そうですね』とも言えないんだけど。しかし、さっきも言ったようなことがね、よかったと思いますね」  --真っすぐを中心に攻めた  「攻めるところは攻めて、というところは非常によかったんじゃないでしょうかね。4番バッターに対しての攻め方は非常に一打席一打席、味のある攻め方だったと思いますね」  --ビヤヌエバの一発も大きかった  「だいぶ打つべきボールを打てているようなね。最初のデッドボールもね、自分のストライクゾーンというものを考えながらね、しっかり踏み込めてるというところに(価値がある)ね。今日もボール球は振ってなかったですね。こういう形だと相手チームに脅威を与えると思いますね」  --亀井、坂本勇も交流戦で苦しんだが  「苦しんでたの? そんなに苦しんでないと思うけどな。いいスタートをね、交流戦明け、切ってくれていると思います」  --七回の坂本勇、丸の連発も大きかった  「と、思いますね。あとはベイビー(岡本)。明日は送りバントの練習をさせとかないとダメだ。まあ、それは冗談だけどさ」  --ちょうど72試合で折り返し。貯金11で、手応えは  「一戦一戦、試行錯誤の中でね、まあ、あの数字なのかなと。しかし折り返しの中で、半分あるというところの部分が勝負の怖さであり、逆に攻めるというものをさらに強くもっていかないといけない」

◆巨人・菅野が今季初の完封勝利。菅野の完封は昨年10月4日の広島戦(マツダ)以来17度目。中日からの完封は昨年8月18日(東京ドーム)以来4度目で、チーム別では阪神、ヤクルトと並んで最多(広島、DeNA各2度、ロッテ1度)。

◆巨人・菅野智之投手(29)が2日、中日12回戦(東京ドーム)にリーグ戦再開後初先発。9回を6安打に抑え、リーグトップに並ぶ8勝目(4敗)を今季チーム初となる完封勝利で飾った。  菅野の完封劇の裏には、復帰後4試合でバッテリーを組む炭谷とのしっかりとしたコミュニケーションがあった。腰の状態を考慮しながら、試合ごとに話し合いながら配球を組み立てる。この日はブルペンから直球がよく、一回終了後に炭谷が「真っすぐで押すからな」と確認。「4試合目で一番球は強かったですね」という力強い直球を軸としたリードが、快投を後押しした。

◆4-0の七回に、坂本勇と丸が今季2度目の2者連続本塁打をマークした。坂本勇はリーグトップに並ぶ23号ソロを右翼席へ、丸は14号ソロを左中間席へ、それぞれ逆方向に運んだ。「あと10回できるように頑張ります」と坂本勇。丸は「(坂本)勇人さんが打ってくれたので、便乗させてもらいました」と笑いを誘った。

◆連勝は5でストップ。与田監督は4度目の零敗に「強いスイングをするというのが今季のテーマ。それができなくて残念」と渋い表情を浮かべた。三回1死から清水の右前打と平田の左中間二塁打で二、三塁としたのが最大の見せ場だったが、続く京田、大島が凡退。中飛に倒れた大島は「(菅野は)状態が悪いと聞いていたが、球自体はそんなに悪くなかった」と悔しそうだった。 4回4失点で2敗目の中日・清水 「元気で調整もうまくいっていた。死球も防げたし、無駄な点を与えてしまった」

◆巨人・菅野智之投手(29)が2日、中日12回戦(東京ドーム)にリーグ戦再開後初先発。9回を6安打に抑え、リーグトップに並ぶ8勝目(4敗)を今季チーム初となる完封勝利で飾った。チームは、エースの快投で前半戦を締めくくる9連戦の初戦に6-0で快勝。3連勝でシーズンの折り返しとなる72試合目にして貯金を今季最多の「11」、2位・広島とのゲーム差を「4」とし、首位の座をより盤石にした。  右翼フェンス際で陽岱鋼が好捕すると、右拳を突き上げた。九回2死一塁で代打・堂上を仕留め、菅野は緊張を解いた。苦しみながら前に進むエースが、チームの今季初完封勝利を笑顔で飾った。  「まだまだ取り返していかないといけない。達成感という忘れかけていたものを味わえたので、これをいい弾みにできるように頑張ります」  前半戦最後のヤマ場となる9連戦初戦。ここ2試合連続で失点していた一回を3人で片付け、最高の形で滑り出した。三回には2安打で1死二、三塁とされたが、京田を投ゴロ、大島を中飛に打ち取り無失点。序盤で波に乗った。  八回を終えて104球。次回は8日の阪神戦(甲子園)に中5日で登板予定のため、ベンチ裏で宮本投手総合コーチとの相談が行われた。菅野の返事は「行く」。115球、6安打無四球で9回を投げ切った。  悔しさを乗り越えた。前回登板、6月23日のソフトバンク戦では自己最短の1回0/3で4失点KO。そこからの日々を「苦しい期間ですけど、それも自分のプラスに変えられるようにしっかり野球と向き合って、この8日間過ごしてきました」と振り返る。  中8日を空け、課題だった直球の精度を見つめ直し「一番いい状態と比べたら、まだまだな部分はありますけど、少しずつステップは踏めているかな」。完全復活への手応えをつかみつつある。  腰の違和感でリハビリしていた際には青魚などに含まれ、けがの回復を促進するとされる「EPA」を含むサプリメントを服用。後輩にも勧めた。「万全じゃない状態でもマウンドに上げてもらっている。その中で期待に応えないと」。感謝と責任が常に胸にある。  原監督は「非常にいいきっかけ、一歩を踏み出したということでしょう。次、結果をしっかり残すことが重要」と、さらなる前進に期待した。チームは3連勝で、ちょうど折り返しの72試合目で貯金は今季最多の「11」。2位・広島とのゲーム差を4に広げた。エースが本来の姿を取り戻せば、5年ぶりのV奪還はより近づく。 (赤尾裕希) 今季2度目の先頭打者本塁打となる7号ソロを放った巨人・亀井 「先制点を取って、投手に気持ちよく投げてもらうのが仕事」 20試合ぶりの本塁打となる8号ソロに巨人・ビヤヌエバ 「スタメンで出させてもらっていたので、なんとか結果がほしかった」

◆巨人・菅野智之投手(29)が2日、中日12回戦(東京ドーム)にリーグ戦再開後初先発。9回を6安打に抑え、リーグトップに並ぶ8勝目(4敗)を今季チーム初となる完封勝利で飾った。チームは、エースの快投で前半戦を締めくくる9連戦の初戦に6-0で快勝。3連勝でシーズンの折り返しとなる72試合目にして貯金を今季最多の「11」、2位・広島とのゲーム差を「4」とし、首位の座をより盤石にした。  元巨人監督の堀内恒夫氏(71)は3日、ブログで「菅野はちゃんと考えてきたねぇ。そんでもって完封しちゃったよ」と評価。「ワインドアップの時にね腰をかばうようにしながら グラブを肩の辺まで高く上げて左肩が開かないようにって抑えて投げてんのよ。考えてるな~と思ってね」と指摘した。  「でもその投げ方だと球のスピードは出てもコントロールがつきにくい。案の定ボールが高めに行くんだけど これがまた中日のバッターが振ってくれるもんだから それで助かったようなものだよ」と解説し、「終わってみたら球数も少なくて6回以降は全く危なげなかった。腰が悪いのに完封しちゃって」と修正能力の高さに驚いていた。

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
41301 0.577
(↑0.006)
-
(-)
71352
(+6)
284
(-)
99
(+4)
42
(-)
0.262
(-)
3.600
(↑0.05)
2
(-)
広島
38353 0.521
(↓0.007)
4
(↓1)
67301
(+1)
305
(+3)
71
(-)
49
(-)
0.247
(↓0.001)
3.340
(↑0.02)
3
(-)
DeNA
36362 0.500
(↑0.007)
5.5
(-)
69297
(+4)
292
(-)
87
(+1)
23
(-)
0.247
(↑0.001)
3.630
(↑0.05)
4
(1↓)
阪神
35374 0.486
(↓0.007)
6.5
(↓1)
67291
(-)
313
(+4)
51
(-)
54
(+1)
0.248
(↓0.001)
3.450
(↓0.01)
5
(-)
中日
33400 0.452
(↓0.006)
9
(↓1)
70278
(-)
288
(+6)
44
(-)
39
(-)
0.256
(↓0.001)
3.840
(↓0.02)
6
(-)
ヤクルト
29462 0.387
(↑0.009)
14
(-)
66335
(+3)
399
(+1)
87
(+2)
27
(-)
0.237
(↓0.001)
4.690
(↑0.04)