日本ハム(★3対4☆)ソフトバンク =リーグ戦11回戦(2019.06.30)・札幌ドーム=
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ソフトバンク
0200000204610
日本ハム
1002000003700
勝利投手:髙橋 純平(2勝0敗0S)
(セーブ:甲斐野 央(1勝1敗3S))
敗戦投手:ロドリゲス(2勝2敗1S)
  DAZN
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◆ソフトバンクは1点を追う2回表、高田の適時打などで2点を挙げ、逆転に成功する。その後リードを許すも、8回にグラシアルの適時二塁打などで2点を奪い、試合をひっくり返した。投げては、6番手・甲斐野が今季3

◆日本ハムは1回に近藤の左犠飛で1点を先制。ソフトバンクは2回、内川の二塁打で好機を広げ、暴投と高田の右前適時打で逆転。 日本ハムは4回、清水の中前打で追いつき、相手のバッテリーミスで勝ち越し。先発浦野は2回で降板し、3回から継投に入った。 1点を追うソフトバンクは8回にグラシアルの同点打と松田宣の遊ゴロの間に勝ち越し、チームは4連勝。高橋純が2日連続勝利で2勝目。日本ハムは6連敗でロドリゲスが2敗目。

◆日本ハムは接戦をものに出来ず、今季ワースト6連敗。1点リードの8回、遊撃手・石井一成が捕球にもたつく間に痛恨の勝ち越しを許した。 約2カ月ぶりの借金1。直近10試合で1勝9敗と負け込んでおり、栗山監督は「申し訳ないです。連敗や(2日からの)9連戦とか全て忘れて、しっかりやるしかない」と語気を強めた。

◆今季初先発した日本ハム浦野博司投手が2回で降板した。初回3者凡退に抑えたが、味方から先制の援護を受けた直後の2回に暴投で同点を許すと、高田に勝ち越しの右前適時打を打たれ2安打2失点。 「先発を任せてもらっている以上、失点したらいけない。しっかり準備して点を与えない投球をしたい」と次の登板へ気持ちを切り替えた。

◆日本ハムがソフトバンクに2日連続の逆転負けで、2年ぶりの6連敗を喫した。1点リードの8回、5番手ブライアン・ロドリゲス投手(27)が同点打を浴び、内野ゴロの間に勝ち越しを許した。その裏、2死一、二塁から重盗を試み、一塁走者が挟まれる間に三盗を決めた中島が本塁突入もタッチアウト。本拠地では今季初の同一カード3連敗で、対ソフトバンクも6連敗。直近10試合で1勝9敗と奮わず、5月28日以来の借金1に逆戻りした。勝負の一手は無情に散った。1点を追う8回。栗山英樹監督は望みをつなごうとタクトを振った。2死一、二塁から二塁走者に代走中島、代打に田中賢を送り出した。6球目。重盗を試み、一塁走者の清水が大きく飛び出したまま帰塁できず。三盗した中島が、清水が挟まれている間に本塁突入。遊撃手高田から捕手甲斐へ送球され、本塁クロスプレーで判定アウト。すかさずリクエストによるリプレー検証も、覆らなかった。勝利が遠のくワンプレーになった。 直前8回の守備で、不穏な空気が流れ込んだ。1点リードも、ロドリゲスが先頭からの連打で追いつかれた。なお1死三塁。前進守備の遊撃手石井が捕球にもたつき、本塁に送球できず勝ち越しを許した(記録は遊ゴロ)。前夜の悪夢がよみがえる、終盤の逆転劇。あっという間に試合をひっくり返された。4時間5分の熱戦を落とし、栗山監督は「申し訳ないです」と悔しさを一言に込めた。 今季初先発の浦野を「ショートスターター」で起用。2番手金子が好投で流れを引き寄せたが、勝ちきれなかった。直近10試合で1勝9敗。5月28日以来、約1カ月ぶりの借金1に逆戻りした。前半戦ラストスパートがかかる中、暗雲が垂れこめている。指揮官は「言い訳しても仕方がないし、誰がいないとか関係ない。しっかりやります」と必死に前を向いた。 2日西武戦(札幌ドーム)を皮切りに、9連戦が始まる。西武、楽天などとの対戦で、必死に上位に食らいついていくしかない。栗山監督は「6連敗や、9連勝とか全てを忘れて準備して、しっかりやるしかない」と嫌なイメージを振り払い、前半戦最後の勝負どころを見据えた。試練を糧に、また1つずつ勝利を積み重ねていく。

◆日本ハム・ロドリゲス投手が2敗目を喫した。1点リードの8回に5番手で登板。無死一塁からグラシアルに甘く入った変化球を痛打され、左翼線へ同点適時二塁打を許すなど1回2安打2失点。 「自分の投げミス。チームの負けにつながってしまい申し訳ない。次は勝ちにつながる投球をしたい」と前を向いた。

◆2番手で登板した日本ハム金子弌大投手が好リリーフをみせた。 1-2の3回から2イニング連続で3者凡退に抑えるなど3回2/3を2安打無失点3奪三振。「3人で抑えると(チームも)リズムに乗ってくると思っていた。序盤はそれができた」と振り返った。

◆ソフトバンクのドラフト1位甲斐野央投手が3セーブ目を挙げた。 9回1死から、足の速い西川を四球で出したが、「(捕手の)高谷さんから打者に集中しろと言われて、打者に集中できた」とけん制を挟みながらも杉谷&近藤を抑えた。「9回ではなく9回目に投げていると考えている。4番打者ではなく4番目に打つというような感じで」。過度のプレッシャーを自分に背負わせず、役目を果たした。

◆ソフトバンクは8回に鮮やかに逆転した。1点を追う無死一塁でグラシアルが左翼線へ同点適時二塁打。 さらに代走周東がデスパイネの右飛で三塁へ進むと、続く松田宣の遊ゴロでギャンブルスタート。遊撃手の石井が打球をはじく間に勝ち越しの生還を決めた。工藤公康監督(56)は「いいスタートを切ったからこそ、相手も焦ったと思う。彼の走塁あってこそ」と笑顔。チーム最多の14盗塁を誇る足のスペシャリストを絶賛した。

◆福の神降臨だ。ソフトバンク高橋純平投手(22)が2日連続で勝ち投手になった。プロ初勝利からとなると、南海時代を含めても球団史上初の快挙だ。「ツイてる。名前を残せたことは大きいですね」と笑った。 この日の出番も前日と同じ1点ビハインドだった。7回2死一塁。4番中田を外角直球で見逃し三振に斬った。「三振を狙いにいった。狙って投げられる投手ではないが、狙った以上の球がいって自分でもビックリ」。直後の8回に味方打線が2点を奪って逆転。打者1人、5球で2勝目だ。 前日は1回2/3を無失点に抑え、チームの逆転を呼び込んだ。試合後に両親に連絡し、喜びを分かち合ったばかり。2個目のボールも岐阜の実家に届ける。工藤監督も「今の調子、球の力ならいけると思った」と信頼は高まるばかりだ。 15年ドラフトで中日、日本ハムの3球団競合の末、県岐阜商から1位入団。昨季まで1軍登板1試合だったが雌伏の時を経て、4年目で1軍に定着した。まだ勝ちパターンではないが、13試合、19回2/3を投げて防御率0・92の好成績。それでも緊張感は高いという。「気が弱いだけですけど、マウンドに立っても打者1人を抑えるまでは、足が震えている状態。情けないですけど」。倉野投手コーチから「いい緊張感として勝負を楽しめるか。緊張は誰でもするし大事」と言われ割り切りを心がけている。高橋純は「経験を積めてうれしい」と必死の毎日だ。 チームは4連勝で今季最多の貯金11。試合がなかった2位楽天と2ゲーム差に広げた。弾みをつけ、2日からはホームで首位攻防3連戦に挑む。【石橋隆雄】

◆ソフトバンク高橋純平投手が前日のプロ初勝利に続いて2勝目。日本人投手でプロ初勝利から2日連続勝利は昨年8月28、29日の伊藤(西武)が記録して以来ドラフト制後5人目で、ソフトバンクではドラフト制以前を含めても初めて。 高橋純はプロ4年目だが、新人以外の投手が記録したのはプロ野球史上初めてだ。

◆ソフトバンクは8回に鮮やかに逆転した。1点を追う無死一塁でグラシアルが左翼線へ同点適時二塁打。さらに代走周東がデスパイネの右飛で三塁へ進むと、続く松田宣の遊ゴロでギャンブルスタート。遊撃手の石井が打球をはじく間に勝ち越しの生還を決めた。工藤公康監督のコメント。 「いいスタートを切ったからこそ、相手も焦ったと思う。彼の走塁あってこそ」

◆日本ハムがソフトバンクに2日連続の逆転負けで、2年ぶりの6連敗を喫した。栗山英樹監督のコメント。 「申し訳ないです」 今季初先発の浦野を「ショートスターター」で起用。2番手金子が好投で流れを引き寄せたが、勝ちきれなかった。直近10試合で1勝9敗。5月28日以来、約1カ月ぶりの借金1に逆戻りした。 「言い訳しても仕方がないし、誰がいないとか関係ない。しっかりやります」 2日西武戦(札幌ドーム)を皮切りに、9連戦が始まる。西武、楽天などとの対戦で、必死に上位に食らいついていくしかない。 「6連敗や、9連勝とか全てを忘れて準備して、しっかりやるしかない」

◆ソフトバンクにとってこんなに楽しい北紀行はなかっただろう。宿敵日本ハムに敵地・札幌で3連勝。それも2戦、3戦は終盤の逆転勝利。期待の右腕、高橋純がプロ初勝利から連勝とツキまくった。チームが波に乗らないわけがない。6月は楽天に連敗(5月31日を含め3連敗)でスタートしたものの、終わってみれば14勝7敗2分け。交流戦で8度目の優勝も決めた。 「(日本ハムの)苦手意識? うーん、それはなかったよ。今年は熊本、鹿児島でも連勝していたしね」。試合後、移動のバスに乗り込む工藤監督は足を止めて笑顔で話してくれた。「高橋純も、甲斐野も途中で調子を落としたけど、何とか踏ん張ってやってきたからね。若い選手たちもしっかりみんな頑張ってやってくれていると思うよ」。そう付け加えて大きな瞳を輝かせた。 昨年は、札幌ドームで2勝5敗。それが今季は5勝1敗。対日本ハムも8勝2敗1分けと、大きく勝ち越している。確かに主力選手の故障禍には頭を悩ませているが、同時に若手台頭の「副産物」も手にしつつある。 ホークスの移動バスが出発した後、日本ハム栗山監督が報道陣に囲まれていた。栗山監督にとっては痛すぎる3連敗。肉薄どころか、力任せに戦線から蹴落とされた感じだろう。会見を終えると厳しい表情でロッカー室に消えて行った。今日から7月。球宴までは残り3カード。この調子でいけば前半でホークス「ひとり旅」の姿が見えてくるかもしれない。【ソフトバンク担当 佐竹英治】

◆日本ハムは29日に続いて終盤に救援陣がリードを守り切れず逆転負け。6連敗で5月28日以来、約1カ月ぶりの借金となった。栗山監督は「申し訳ない。六つ負けたというのは事実」と力なく話した。  大田が休養で今季初めて試合に出場せず、2番打者に杉谷を起用するなど打線の組み替えも実らなかった。今後への好材料が少なく、監督は「全て受け止めながらしっかりやっていきたい」と言うしかなかった。

◆日本ハムは3万126人の観衆を集め、今季の主催試合の観客動員数が100万人を突破した。主催38試合での到達で、昨季は36試合目だった。

◆29日にプロ初勝利を挙げたソフトバンクの高橋純が2試合連続の白星を挙げた。七回2死一塁の場面で登板。中田を外角低めへの直球で見逃し三振に仕留め、逆転を呼び込んだ。お立ち台にも上がり「三振しかないかなと。狙った以上の球が行って自分でもびっくり」と声を弾ませた。  登板ごとに存在感を増す22歳の右投手について、倉野投手コーチは「あの三振はすごく大きかった。最後は(高橋)純平の魅力を感じさせる球だった」と高く評価した。

◆連日の逆転劇だ。2-3の八回、グラシアルの適時二塁打などで2得点。九回に逆転した前日(6月29日)に続いて劣勢をひっくり返し4連勝。貯金を今季最多の11まで増やし、2位・楽天との差を2ゲームに広げた。6カードぶりの同一カード3連勝に工藤監督は「ピッチャーが頑張っている間に逆転できて大きい勝ち星」と満足げ。2日からは9連戦が控える。指揮官は「オールスターまで頑張りたい」と気を引き締めた。 七回2死一塁で中田を三振に仕留め、打者1人で2戦連続白星のソフトバンク・高橋純  「三振しかないかなと。狙った以上の球が行って自分でもびっくり」 2試合連続の3セーブ目を挙げたソフトバンクD1位・甲斐野(東洋大) 「終わってみるとすごいところで投げているなという感覚。投げる前は深く考えないようにしている」

◆梅雨のない北海道で、日本ハムが湿りがちだ。本拠地・札幌ドームで1点リードを守れずに6連敗。5月28日以来の借金生活に逆戻りし、栗山監督は「申し訳ないです。負けたことは事実」と肩を落とした。  前日(6月29日)のソフトバンク戦は、あとアウト一つから逆転負けを喫した。この日は先制したが、2日連続で終盤に逆転された。  打線で元気がないのが2試合ぶりに先発出場した清宮だ。四回無死一、二塁で空振り三振に倒れるなど、3打数無安打の2三振。同22日の中日戦(ナゴヤドーム)から13打席連続無安打で、しかも10三振。不振に陥っている大砲はしかし、「振れているし悪くない。あとは気持ちの持ちよう」と前を向いた。  2日の西武戦(札幌ドーム)からは9連戦が始まる。「連敗しているとか、9連戦とか全てを忘れて一試合一試合、しっかりやっていくしかない」と栗山監督。清宮のバットから快音が出れば、連敗脱出につながるはずだ。(中田愛沙美)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
41304 0.577
(↑0.006)
-
(-)
68313
(+4)
280
(+3)
102
(-)
66
(-)
0.250
(↓0.001)
3.370
(↑0.02)
2
(-)
楽天
39322 0.549
(-)
2
(↓0.5)
70340
(-)
319
(-)
78
(-)
24
(-)
0.255
(-)
4.210
(-)
3
(-)
西武
38341 0.528
(↑0.007)
3.5
(-)
70386
(+11)
362
(+3)
85
(+2)
83
(+4)
0.263
(↑0.001)
4.400
(↑0.02)
4
(-)
日本ハム
35364 0.493
(↓0.007)
6
(↓1)
68321
(+3)
316
(+4)
52
(-)
32
(+1)
0.256
(↓0.001)
3.910
(↓0.01)
5
(-)
ロッテ
34362 0.486
(-)
6.5
(↓0.5)
71323
(-)
320
(-)
90
(-)
50
(-)
0.248
(-)
4.040
(-)
6
(-)
ORIX
31385 0.449
(↓0.007)
9
(↓1)
69255
(+3)
314
(+11)
49
(-)
68
(+1)
0.232
(↑0.003)
3.820
(↓0.11)