楽天(2対2)ロッテ =リーグ戦11回戦(2019.06.29)・楽天生命パーク宮城=
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ロッテ
100010 2600
楽天
00110 2502
勝利投手:-
敗戦投手:-

本塁打
【楽天】茂木 栄五郎(8号・3回裏ソロ),銀次(1号・4回裏ソロ)

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◆楽天は1-1で迎えた4回裏、銀次の今季初本塁打となるソロが飛び出し、勝ち越しに成功する。一方のロッテは直後の5回、2死二塁から鈴木が適時打を放ち、試合を振り出しに戻した。その後雨脚が強くなり、試合は6回表終了後、降雨コールドにより引き分けに終わった。

◆楽天ジャバリ・ブラッシュ外野手(29)がスタメンを外れた。 28日9回の第5打席でロッテ益田から右腕に死球を受けて交代。試合前、平石監督は「様子を見ます」と話していた。 ここまでチームトップの19本塁打、57打点をマーク。4番に入った9日の中日戦以降、スタメンを外れるのは初めてとなる。

◆楽天今江年晶内野手(35)のもとに福島・いわき市の夏井くすの木スポーツ少年団の子どもたちが応援に訪れた。 東日本大震災の復興支援活動として、ロッテ時代から8年連続でいわき市の小中学校を訪問してきた。「元気を与えに行くつもりが、僕が元気をもらっている。毎年足を運びたくなるような人たちばかりなんですよね。僕も毎年行くのが楽しみになっている。応援に来てくれたことがうれしいです」と笑顔で話す。 チームは折り返しとなる72試合を終えて首位ソフトバンクと1ゲーム差の2位。「2013年、僕は違うチームだったけど日本中が盛り上がった。もう1度優勝して、元気を与えたい」と日本一への誓いを新たにした。

◆ロッテは1回、先頭荻野が二塁打で出塁し、中村奨の適時二塁打で先制。楽天は3回に茂木の8号ソロで同点に追いついた。 楽天は4回、銀次の本塁打で勝ち越し。ロッテは5回、鈴木の中前適時打で同点。試合は6回表で降雨コールド。引き分けた。

◆楽天ジャバリ・ブラッシュ外野手(29)が欠場した。 ここまでチームトップの19本塁打、57打点をマークしている主砲。前日9回の第5打席でロッテ益田から右腕に死球を受けて交代となっていた。 4番に島内を起用した平石監督は「今日はJB(ブラッシュ)を使えなかったので、こういう打順を組んだ。(ブラッシュとは)『明日、よりいい状態で臨めるように、しっかり回復に充ててくれ』と話しました」と説明した。

◆楽天銀次内野手が4回に技ありの今季1号を放った。右肘を抜いて内角高めの直球をさばき、右翼席へ。「反応で打ちました。あそこの(厳しい)ボールにしっかり反応できたのは良かった」とうなずいた。 勝ち越しとなる1発もすぐに追いつかれ、5回の第3打席では2死一、二塁から初球を左邪飛。6回の攻撃を前に降雨コールドで引き分けとなり「甘い球をミスショットしてしまった。ああいうところで打てるようにならないとダメ」と引き締めた。

◆ロッテ荻野貴司外野手が流れを呼び込む2本の二塁打で、自己最多の出場連続試合安打を17に伸ばした。 初回の先頭では三塁線を破る二塁打から先制のホームイン。1点を追う5回、今度は左中間二塁打を放ち、鈴木の中前打で生還した。 「1点ほしい場面で何とか塁に出られてよかった。気持ちのぶれなく、常に同じ気持ちで打席に入れている」と好調の要因を分析した。

◆ロッテ鈴木大地内野手の適時打で引き分けに持ち込んだ。 雨脚が強まった5回2死二塁、1ストライクから楽天先発美馬の138キロを中前へはじき返す同点打。前日から7打席安打がなかったが大事な場面で勝負強さを見せた。「雨が強くなってきましたし、最低でも同点に持って行けたらという気持ちがあった。負けなかったことはよかった」と笑顔を見せた。

◆楽天の新人トリオが雨中のパフォーマンスで盛り上げた。降雨コールドが決まると渡辺佳明内野手、小郷裕哉外野手、辰己涼介外野手が登場し、豪快に水しぶきを上げてヘッドスライディングを披露。 太田の分までダイヤモンドを2周した辰己は「テレビで見ていたことを体験できて、いい思い出になりました。プールの授業が終わった後みたいで今、メッチャ眠いですね」と独特の感性で笑わせた。

◆115球の中でも特別な13球だった。ロッテ涌井秀章投手(33)が横浜高校時代の恩師・渡辺元智氏(74)の孫、佳明と初対戦。18歳当時、渡辺家の自宅兼寮で遊び相手を務めた"少年"から2打席で2三振を奪った。 「まさか高校時代の時に遊んでた子と対戦するとは思わなかった。打たれたくないのはあったし、打たれるんならまっすぐでというのはあった」。第1打席は7球全て直球。第2打席も6球中5球が直球と真っ向勝負を展開した。 針の穴を通すような制球力の持ち主も、21日に33歳の誕生日を迎え、今季はボール1個分のコントロールに苦しむ。コースいっぱいに決めに行った球に球審の手が上がらない。150キロ近い速球も少なくなった。しかし2回の先頭で訪れた初対戦。フルカウントからの7球目は膝元へコースいっぱいの直球。第2打席で投じた145キロはこの日最速タイ。対決で昔の涌井がよみがえった。 「変化球でかわしに行ってという結果にならなくてよかった。これから対戦も続くと思うし、もっともっといいバッターになってほしいし自分も打たれないようにしていきたい」。最後に1球だけチェンジアップを投じた。変化球の切れ味も見て学べという、先輩からの無言のメッセージだ。【久永壮真】

◆楽天渡辺佳明内野手にとってロッテ涌井秀章投手との"初対戦"は、野球を始めて間もない頃にまでさかのぼる。自宅でもある横浜高の野球部寮で当時プロ注目の大エースと対峙(たいじ)。優しく投げてくれる山なり軌道のゴムボールを、プラスチックのバットで打ち返したのが原点だ。10歳離れた横浜高の大先輩であり、祖父・渡辺元智の教え子、一番しっくり来るのは「遊んでくれる近所のお兄ちゃんみたいな感じ」。屈託なく笑う。 1軍初昇格した5月19日のロッテ戦で「対戦できたらいいですね」とかわした言葉が現実になった。2回の第1打席はタイミングを合わせたと思った直球に押し込まれてファウルでカウントを稼がれ、見逃し三振。4回の第2打席も最後はチェンジアップで空振り三振。「1打席目はボールと思って見逃したけど、映像を見返すとコースいっぱい。2打席目の変化球は、直球に見えたボールが低めいっぱいから落ちた。少しは成長した姿を見せたかったんですけど、手も足も出ませんでした。偉大でした」と声を上げて悔しがった。 試合後、2打席13球のうち12球が直球という偏った勝負に涌井が込めた意図を伝え聞いた。「昔は打たせてくれましたけど、今日は打てませんでした。いい経験にして、次はしっかり打ちたい」。同じプロの土俵に上がったことを実感。本気の涌井を打つ目標ができた。【亀山泰宏】

◆楽天の銀次が今季初本塁打を放った。1-1の四回に先頭打者として打席に立ち、涌井の甘く入った速球を右翼スタンドへ運んだ。「体がうまく反応した。コンパクトに振り抜くことができた」と淡々と振り返った。  五回に追い付かれたために勝利にはつながらなかったが、13試合ぶりに打点を挙げた28日に続く、連日の活躍だった。「いろんなタイミングの取り方をしている。投手に合わせてやっている。いい感じ」とうなずいた。 茂木(8号ソロ) 「追い込まれていたが強くたたけたのは良かった。甘いところに来たボールを強くたたけるように準備している」

◆ロッテの涌井は神奈川・横浜高時代の恩師、渡辺元智前監督の孫の渡辺佳と初めて対戦し、2三振を奪った。  二回に初めて打席で顔を合わせると7球全て直球で押して見逃し三振に仕留めた。プロ15年目の33歳。11歳下のルーキーとの対決に「高校の時に遊んでいた子とやるとは思わなかった。打たれるなら直球でと思っていた」と感慨を口にした。

◆打撃好調なロッテの1番荻野が2二塁打を放ち、ともに得点につなげた。1-2の五回2死無走者で左中間に運び、続く鈴木の適時打で生還した。「1点が欲しいところで、何とか塁に出られて良かった」と笑顔を見せた。  7日の巨人戦から17試合連続安打とし、打率3割3分6厘は堂々のリーグトップ。今季は好不調の波が少なく「気持ちのぶれもなく、常に一緒の気持ちで打席に入れている」と言う。これまではけがに泣かされ、一度も規定打席に到達した経験がないが、10年目で初のタイトルも視野にチームをけん引している。 井口監督 「いいところで1、2番が点を取ってくれた。(涌井は)追い込んだ後に決める球がない」 鈴木(五回に同点打) 「雨が降っていたので、最低でも同点に持っていきたかった。負けなかったことが良かった」

◆楽天の美馬は2-1の五回に2死から荻野、鈴木に連続長短打を浴びて追い付かれた投球を悔やんだ。六回表終了で降雨コールドゲームとなっただけに痛恨の失点となり「もったいなかった」と残念がった。  ただ、雨が降り続く中で6安打を許しながら、コースを丁寧に突き2失点と粘った。前回登板の19日の阪神戦で3回4失点と崩れた反省は生かせた。「(打者と)いい駆け引きができた」と手応えを口にした。

◆楽天のブラッシュが欠場した。28日の九回に投球を右腕に受けて途中交代していた。平石監督はベンチ入りメンバーからは外さなかったが「試合で使うつもりはなかった。しっかりまずは回復に充ててくれということ。いい状態で臨めるように」と説明した。

◆銀次が今季初本塁打を放った。四回先頭で涌井の141キロの内角球を捉え、右翼席に一時勝ち越しのソロを放った。「あそこのボールに対して、しっかり反応できたのがよかった」と納得顔。平石監督は「ホームランバッターではないけど、素晴らしい打ち方だった」とたたえた。五回に追い付かれ、六回表終了時点で雨天コールドとなったため勝利にはつながらなかったが、13試合ぶりに打点を挙げた前日に続く活躍となった。 先発で6回6安打2失点の楽天・美馬 「最近、立ち上がりがよくないから反省しないといけない」 8号ソロを放った楽天・茂木 「追い込まれていたが強くたたけたのは良かった」

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
40304 0.571
(↑0.006)
-
(-)
69309
(+5)
277
(+4)
102
(+2)
66
(+1)
0.251
(-)
3.390
(↓0.01)
2
(-)
楽天
39322 0.549
(-)
1.5
(↓0.5)
70340
(+2)
319
(+2)
78
(+2)
24
(-)
0.255
(-)
4.210
(↑0.01)
3
(-)
西武
37341 0.521
(↑0.007)
3.5
(-)
71375
(+7)
359
(-)
83
(+1)
79
(+1)
0.262
(↑0.003)
4.420
(↑0.07)
4
(-)
日本ハム
35354 0.500
(↓0.007)
5
(↓1)
69318
(+4)
312
(+5)
52
(+1)
31
(-)
0.257
(-)
3.900
(↓0.01)
5
(-)
ロッテ
34362 0.486
(-)
6
(↓0.5)
71323
(+2)
320
(+2)
90
(-)
50
(-)
0.248
(-)
4.040
(-)
6
(-)
ORIX
31375 0.456
(↓0.007)
8
(↓1)
70252
(-)
303
(+7)
49
(-)
67
(-)
0.229
(↓0.001)
3.710
(↓0.05)