巨人(★3対8☆)ソフトバンク =交流戦1回戦(2019.06.21)・東京ドーム=
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ソフトバンク
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巨人
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勝利投手:千賀 滉大(7勝2敗0S)
敗戦投手:メルセデス(5勝4敗0S)

本塁打
【ソフトバンク】上林 誠知(5号・6回表ソロ),福田 秀平(5号・6回表満塁),松田 宣浩(17号・8回表2ラン)
【巨人】丸 佳浩(13号・5回裏ソロ)

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◆ソフトバンクは2点を追う6回表、上林のソロと甲斐の適時打で同点とする。なおも2死満塁の好機から代打・福田のグランドスラムが飛び出し、勝ち越しに成功した。投げては、先発・千賀が6回2失点11奪三振の好投で今季7勝目。敗れた巨人は、3番手・森福が痛恨の一発を浴びた。

◆ソフトバンクのジュリスベル・グラシアル内野手(33)が巨人戦で本塁打を目指す。同選手は前カードのヤクルト戦まで対戦した10球団すべてから本塁打をマーク。 交流戦開始後、同一シーズンで11球団から本塁打は16年山田哲(ヤクルト)まで過去15人(17度)が記録しているが、ソフトバンクでは05年ズレータ1人だけ。巨人から1発を放ち、球団2人目の快挙なるか。

◆巨人は3回2死一、二塁から、阿部の中前適時打で先制した。先発メルセデスは、3回まで3安打無失点と好投。 巨人は5回、丸が13号ソロ。ソフトバンクは6回に上林のソロ、甲斐の適時バント安打、福田の5号満塁本塁打で逆転。 ソフトバンクは8回に松田宣の2ランで2点を追加した。先発千賀は6回2失点で7勝目。交流戦優勝に王手をかけた。巨人メルセデスが4敗目。

◆巨人大竹寛投手(36)が、今季初登板で1回を無失点に抑えた。4点を追う7回に登板。1番上林からの上位打線を3人で抑えた。 「初登板で緊張しましたが、3人で何とか抑えることができて良かったです。次の登板も1球1球大事に、気持ちを込めて投げたいです」とコメントした。

◆ソフトバンクの「満塁の呪い」がついに解けた。 満塁のチャンスで実に1カ月ぶり、29打席ぶりにチームに安打が出て逆転勝利。12球団単独最多を更新する8度目の交流戦最高勝率へ王手をかけた。 1点を追う6回。2死一、二塁で松田宣が四球を選んだ。絶好の逆転機。だが今のチームにとっては重い重い「満塁」が訪れてしまった。5月16日西武戦でグラシアルが打った右前打を最後に、快音がなかった。 打席に立った甲斐はひそかに狙っていた。ベンチで森ヘッドコーチから「三塁が下がっている。頭に入れておけ」と耳打ちされた。1球見送り2球目。三塁線へ絶妙なセーフティーバントだ。「ミスできない状況。ポップフライやピッチャー前なら流れが悪くなる」。一塁へ気迫のヘッドスライディングで滑り込み、これが同点適時打。「H」ランプがともり、呪いが解けた瞬間だった。 ひとたび呪縛から解放されると、トドメはあっという間だった。続く代打福田がソフトバンク同期入団の元同僚、森福から右翼席へ勝ち越しの5号満塁弾。3月30日西武戦で柳田が打って以来、今季チーム2本目のグランドスラムで試合を決めた。「かわいがってもらった森福さんとの対戦を楽しみにしていた。満塁がどう、とかいうのは考えなかった」。右足と左肩の手術を受けリハビリ生活だった14年に「1軍に帰ってきたら時計を買ってあげる」と励まし、実際にプレゼントもしてくれた先輩への恩返しの一打でチームも救った。 上位を争っていた巨人を破り、楽天も負けたため交流戦王者へ「マジック1」となった。満塁地獄を打ち破った工藤監督は「チームにとって大きい。本塁打あり、内野安打あり。また明日切り替えて頑張ります」と明るく笑った。【山本大地】

◆巨人丸佳浩外野手(30)が、2試合連続の13号ソロ本塁打を放ち、リードを広げた。 1点リードの5回無死、ソフトバンク千賀のカーブをバックスクリーン左に運んだ。「自分でもびっくりするくらい、うまく打てました。いい追加点になったと思います」とコメントした。 20日のオリックス戦では同点の12号2ランを放ち、今季初めて、ベンチで待ち受ける原監督から「丸ポーズ」で迎えられたが、突然で対応できず。「しっかり準備しておきたいです」と反省したこの日は「丸ポーズ」で出迎えた指揮官に笑顔の「丸ポーズ」で反応した。

◆巨人阿部慎之助捕手(40)が先制の中前適時打を放った。 3回2死一、二塁、ソフトバンク千賀の外角の150キロを中前にはじき返した。「打ったのはストレート。打てて良かった」とコメントした。今季初めて一塁でスタメン出場。首脳陣の起用に結果で応えた。

◆巨人クリストファー・クリソストモ・メルセデス投手(25)が、6回途中3失点でKOされた。5回までは無失点と好投したが、6回に上林にソロ本塁打を浴び、2死後にデスパイネ、グラシアルの連打で2死一、二塁とされ、交代を告げられた。 代わった宮国が四球後、2死満塁から甲斐に同点のセーフティーバント安打を決められ、森福が代打福田に満塁本塁打を浴びた。メルセデスは「調子は前回より良かったし、リズム良く投げられた。6回で途中交代になったのは残念。ホームランを打たれたし、何とか0点で次の投手につなぎたかった」とコメントした。

◆ソフトバンクは0-2の6回に上林のソロ、甲斐のセーフティーバントで追い付き、代打福田の満塁本塁打で勝ち越した。8回に松田宣の17号2ランで差を広げた。千賀は6回2失点で7勝目を挙げた。巨人は中盤から投手陣が崩れた。

◆ソフトバンク上林誠知外野手が4月29日の日本ハム戦以来53日ぶりの5号ソロを放つた。 2点を追う6回、先頭で打席に入り左腕メルセデスのスライダーを右翼席へ運んだ。「僕の1打から(6点で逆転と)つながってくれたのでよかった。久しぶりにいい感触でとらえられた。でも(全体的には)まだまだ。打撃練習では少しずつよくなってきているので、試合での感覚をつかみたい」ときっかけの1発にする。

◆巨人坂本勇人内野手(30)が、プロ野球ワーストタイ記録の1試合5三振を喫した。 1回に千賀の158キロの直球を空振り三振、3回は千賀のカットボールを見逃し三振、4回には千賀の154キロ直球に見逃し三振に倒れ、6回にも千賀のスライダーを空振り三振、9回の第5打席は高橋純のフォークに空を切った。 この日は5打席連続三振に倒れ、18日のオリックス戦の第2打席から、18打席連続で無安打。打率も3割を切った。原辰徳監督(60)は「まぁ、5三振? 明日に生かすでしょう。明日に生かすでしょう」と繰り返した。

◆侍ジャパンの稲葉篤紀監督(46)が21日、東京ドームで巨人-ソフトバンク戦を視察し、東京五輪の先発陣の中心として期待するソフトバンク千賀の粘りを評価した。「非常に粘り強く投げていた姿を見られた。まだまだ成長段階だと思っている。悪い中でも抑えていく。ゲームをつくることに関しては真のエースに向かって進んでいる感じがします」と言った。 正捕手候補の甲斐のバント安打には「アイデア、発想は僕にはないところ。必死さ、チームのためにという思いを感じました」と評価した。

◆5年ぶりの交流戦Vを目指す巨人が、もう1敗もできない状況に追い込まれた。 千賀攻略へ、阿部を一塁で今季初先発させて打線をテコ入れ。阿部は2回に先制適時打を放つなど3安打で期待に応え、5回には丸の13号ソロで2点を先行したが投手陣が粘り切れず。リーグワーストタイの16度目の逆転負けを喫した。 原辰徳監督は「1アウトを3人のピッチャーで抑えられなかったというところが今日のゲームでしょうね。ストライクを取ることに一生懸命になっちゃうというのは、ピッチャーとして戦う以前の問題だよね」と指摘。1点リードの6回2死から先発メルセデスが連打を浴びて降板。宮国が四球とバント安打で追い付かれ、森福が満塁本塁打を浴びた。あと「1アウト」から、重い5点を失った。 打線は千賀に対して、5回までに116球を投げさせて攻略の糸口を探ったが「2点ではなかなか勝てないというところでしょうな」と指揮官。開幕から好調をキープした坂本勇は、プロ野球ワーストタイの1試合5三振。打率は3割を切り、2割9分9厘まで落ち込んだ。原監督は「明日に生かすでしょう。明日に生かすでしょう」と、2度口にして会見を締めた。【前田祐輔】

◆1試合5三振のプロ野球タイ記録=坂本勇人内野手(巨人) 21日のソフトバンク1回戦(東京ドーム)の1、3、4、6、9回に三振を喫して記録。 今年の4月21日神里(DeNA)以来17人目(セ・リーグ10人目)。巨人では00年5月6日上原、05年4月16日仁志、14年8月30日橋本に次いで4人目。

◆「日本生命セ・パ交流戦」首位のソフトバンクが、ゲーム差なしで追っていた2位巨人との直接対決第1ラウンドを制した。今季は「満塁の呪縛」に苦しんできたが、2点を追う6回に反撃。1点を返し、なおも続いた2死満塁のチャンスで甲斐拓也捕手(26)が同点バント安打を決め、代打・福田秀平外野手(30)の5号満塁弾で一気に勝ち越した。ソフトバンクが22日も勝てば2年ぶり8回目の交流戦Vが決まる。ソフトバンクの「満塁の呪い」がついに解けた。満塁のチャンスで実に1カ月ぶり、29打席ぶりにチームに安打が出て逆転勝利。12球団単独最多を更新する8度目の交流戦最高勝率へ王手をかけた。 1点を追う6回。2死一、二塁で松田宣が四球を選んだ。絶好の逆転機。だが今のチームにとっては重い重い「満塁」が訪れてしまった。5月16日西武戦でグラシアルが打った右前打を最後に、快音がなかった。 打席に立った甲斐はひそかに狙っていた。ベンチで森ヘッドコーチから「三塁が下がっている。頭に入れておけ」と耳打ちされた。1球見送り2球目。三塁線へ絶妙なセフティーバントだ。「ミスできない状況。ポップフライやピッチャー前なら流れが悪くなる」。一塁へ気迫のヘッドスライディングで滑り込み、これが同点適時打。「H」ランプがともり、呪いが解けた瞬間だった。 ひとたび呪縛から解放されると、トドメはあっという間だった。続く代打福田がソフトバンク同期入団の元同僚、森福から右翼席へ勝ち越しの5号満塁弾。3月30日西武戦で柳田が打って以来、今季チーム2本目のグランドスラムで試合を決めた。「かわいがってもらった森福さんとの対戦を楽しみにしていた。満塁がどう、とかいうのは考えなかった」。右足と左肩の手術を受けリハビリ生活だった14年に「1軍に帰ってきたら時計を買ってあげる」と励まし、実際にプレゼントもしてくれた先輩への恩返しの一打でチームも救った。 上位を争っていた巨人を破り、楽天も負けたため交流戦王者へ「マジック1」となった。満塁地獄を打ち破った工藤監督は「チームにとって大きい。本塁打あり、内野安打あり。また明日切り替えて頑張ります」と明るく笑った。【山本大地】

◆「日本生命セ・パ交流戦」首位のソフトバンクが、ゲーム差なしで追っていた2位巨人との直接対決第1ラウンドを制した。今季は「満塁の呪縛」に苦しんできたが、2点を追う6回に反撃。1点を返し、なおも続いた2死満塁のチャンスで甲斐拓也捕手(26)が同点バント安打を決め、代打・福田秀平外野手(30)の5号満塁弾で一気に勝ち越した。ソフトバンクが22日も勝てば2年ぶり8回目の交流戦Vが決まる。 ▼福田が6回に代打満塁ホームラン。福田の代打本塁打は通算4本目で、満塁弾は自身初となった。ソフトバンクで代打満塁弾を打ったのは、ダイエー時代の97年5月25日近鉄戦の河野以来、22年ぶり8人目(9度目)。 ▼巨人は今年の5月29日阪神戦で、高山に代打満塁サヨナラ弾を献上。巨人がシーズン2本の代打満塁弾を許したのは、85年に5月20日阪神戦の佐野(投手槙原)と9月8日大洋戦の平田(投手中島)に打たれて以来34年ぶり2度目。

◆ソフトバンク千賀が序盤から苦しみながらも6回2失点でまとめチームトップタイの7勝目を挙げた。「反省だらけ。(状態が)悪いのは仕方ないが、試合を壊すのはだめ。バランスが悪くて球数も多くなってしまった。(甲斐)拓也の(2死満塁のバント安打)も福田さんもすごかった。感謝」と反省ばかりだった。 ネット裏から侍ジャパンの稲葉監督、建山投手コーチらが見つめる中「しっかり勝負できたし、思い切りいった」と坂本勇と真っ向勝負。1回の打席でこの日最速158キロ直球で空振り三振を奪うと、4打席連続三振に仕留めた。奪三振は11で今季通算は両リーグトップの123個。「三振というアウトの取り方はリスクが一番少ないアウトの取り方」と話す。バックの守りを信じるというのは当然だが、ほしい時に三振が狙えるのは、国際大会では何よりも頼もしい。132球の熱投は、稲葉監督にもしっかり届いたはずだ。

◆巨人・阿部慎之助捕手(40)が21日、セ・パ交流戦のソフトバンク1回戦(東京ドーム)に、今季初めて一塁手として6番で先発出場。両軍無得点の三回2死一、二塁から先制の中前適時打を放った。  「打ったのはストレート。打ててよかった」  相手の先発で、球界を代表する右腕・千賀が投じた150キロの直球を捉えた。一塁側に寄っていた二塁手の右側を抜けていく一打。大ベテランが、体勢を崩されながらもチームに先制点をもたらした。

◆巨人の阿部が4試合ぶりに先発出場し、0-0の三回2死一、二塁で中前へ適時打をマークした。千賀の外角へのストレートをはじき返し「打てて良かった」とうなずいた。  二回にも中前打を放って6月13日以来となる複数安打を記録。一塁の守備にも就き、今季初めて指名打者以外での先発起用に応えた。

◆巨人・大竹寛投手(36)が21日、日本生命セ・パ交流戦のソフトバンク1回戦(東京ドーム)の七回から4番手で今季初登板。1回を3者凡退に抑える好投を披露した。  「初登板で緊張しましたが、3人でなんとか抑えることができてよかった。次の登板も1球1球大事に、気持ちを込めて投げ込みたい」  先頭・上林を遊飛に打ち取ると、続く明石は右飛。最後は内川を134キロのスライダーで空振り三振に抑えた。

◆ソフトバンクの千賀が6回7安打2失点でチームトップに並ぶ7勝目を挙げた。三回に阿部に先制適時打、五回は丸にソロを許したが、毎回走者を出しながら粘り、味方の逆転につなげた。11三振を奪い、警戒していた坂本勇は4三振と完璧に抑え「大きかった。思い切っていった」とほっとした表情だった。  視察に訪れていた日本代表の稲葉監督は二回無死満塁のピンチを切り抜けた踏ん張りを評価し「勝負どころをしっかり抑えていた。真のエースに向かって進んでいる」とたたえた。

◆巨人の坂本勇がプロ野球ワースト記録に並ぶ1試合5三振と精彩を欠いた。一回、千賀の158キロの速球にバットが空を切ると三、四、六回もねじ伏せられ、九回は高橋純のフォークボールに空振り三振を喫した。  調子を落として打率が3割を切った。「一打席でも早く良くなるように努めるだけ」と必死に気持ちを切り替えていた。 巨人・宮本投手総合コーチ(メルセデスに) 「スタミナというのは課題なのかな」 岡本(六回の甲斐のセーフティースクイズに) 「意表を突かれた」 丸(五回に2試合連続の13号ソロ) 「自分でもびっくりするくらいうまく打てました」

◆ソフトバンクの甲斐が1-2の六回2死満塁で同点に追い付くセーフティーバントを決めた。森ヘッドコーチから打席に入る前に「チャンスだと思ったら」と助言され、意表を突いて1ストライクから三塁線に転がした。「ミスができない」と気迫のヘッドスライディングでセーフとなり、続く福田の代打満塁本塁打を呼び込んだ。  チームはこの打席の前まで満塁での打率が1割3分1厘と逸機が続いていた。「(その意識は)なかった。一球に集中していった」と必死の姿勢で嫌な流れを断ち切った。 工藤監督(勝てば交流戦優勝が決まる22日の試合に) 「切り替えてやっていくのが大事。もう一度しっかり一球一球集中してやりたい」 松田宣(交流戦トップタイの7本目となる17号2ラン) 「よく飛んでくれたし、いい追加点になった」

◆セ・リーグ首位の巨人は21日、日本生命セ・パ交流戦のソフトバンク1回戦(東京ドーム)に3-8で敗れた。大竹寛投手(36)が七回から4番手で今季初登板。1回を3者凡退に抑える好投を披露した。  「初登板だったので、どうしても抑えたかったのでよかった。一人一人というか、むしろ一球一球という気持ちで、ファームでやってきた感じ、感覚を大事にして投げました」  まずは、先頭・上林を遊飛に打ち取ると、続く明石は右飛。最後は内川を134キロのスライダーで空振り三振に抑えた。  この日は、6投手で計8失点と不本意な結果となったが、その中で宮本投手総合コーチは「本当に球も速くなっているし、スライダーの切れ、シュートというような部分は、彼はいいところで使える。もう少し長いイニングを投げてもらおうかなと思ったんですけど、これはちょっといいぞと。明日も使いたいってことで1イニングで止めさせた。唯一の光ですね」とたたえた。

◆巨人は21日、ソフトバンク1回戦(東京ドーム)に3-8で逆転負け。2-0の六回に先発のメルセデスが崩れ、続く宮国、森福も抑えられずこの回一挙6失点。交流戦の優勝を争うソフトバンクとの直接対決の初戦に敗れて王手をかけられ、巨人は優勝へ残り2戦全勝しかなくなった。原監督の試合後の主なやりとりは以下の通り。  --序盤は主導権を握ったが  「まあ、六回というね。あと1アウトというところを3人で抑えられなかったというところが、今日のゲームというところでしょうね」  --メルセデスは六回途中で3試合続けて降板  「そうですねえ。スタミナという風に僕らは思いたいけどね」  --森福はワンポイントで結果を残せなかった  「だから、1アウトを3人のピッチャーで抑えられなかったというところがね、こういう展開になったというところでしょうね。ストライクを取ることに一生懸命になっちゃうというのは、ピッチャーとして、戦う以前の問題だよね」  --阿部を一塁でスタメン起用  「すごくいい役割を果たしたというかね。見事なスターティングメンバーでしたね」  --阿部の起用は好投手を相手にプレッシャーをかけたいがゆえの決断  「練習を見ていても体調面でよさそうでしたし、おとといの練習の段階で彼と話をして、行こうという風に決めてましたね」  --序盤は球数を稼いで、攻撃は狙い通り  「まあね。苦しめて。欲を言えば(二回の)ノーアウト満塁で重信のところでね、何とか足があるだけに当ててもらうというかね。好投手ではあるけどもね、その後も粘り強く1点、丸の一発といったけれども。まあ2点ではなかなか勝てないというところでしょうな」  --丸はカーブをうまく捉えた  「ですね。見事だと思いますね」  --甲斐がセーフティースクイズ  「いや、セーフティーですよ。完全に自分も生きようというね」  --坂本が心配  「まあ、5三振?明日に生かすでしょう」

◆日本代表「侍ジャパン」の稲葉監督、建山投手コーチ、井端内野守備走塁コーチが巨人-ソフトバンクを視察した。稲葉監督は六回2死満塁で同点のセーフティーバントを決めたソフトバンク・甲斐を「あのアイデアは僕にはない。強い思いを持っている。素晴らしい」と称賛。千賀についても「悪い中でも抑えた。真のエースに向かっている」と高評価した。

◆坂本勇が全5打席で三振に倒れ、1試合最多三振のプロ野球記録に並んだ。18日のオリックス戦の第2打席から18打席連続無安打で打率・299まで落ち込んだ。3割を切るのは開幕3試合目の3月31日の広島戦以来だ。腰痛を抱える主将は、「1打席でも早くよくなるように努めるだけ」と必死に前を向いた。

◆G党の悲鳴が東京ドームに響いた。2点リードの六回、巨人先発のクリストファー・クリソストモ・メルセデス投手(25)が上林にソロを浴びるなど崩れ、2番手・宮国が1死も取れずに降板。後を継いだ森福が2死満塁から福田に決勝の満塁弾を浴びた。  「あと1アウトを3人で抑えられなかったのが、今日のゲーム。ストライクを取ることに一生懸命になっちゃうのは投手として戦う以前の問題」  原監督は投手陣をばっさりと斬った。メルセデスは5試合連続で6回もたずに降板。八回にはクックが松田宣に2ランを浴びるなど、G投の不安は解消されないままだ。  試合後、宮国、森福、クックの2軍落ちが決定。代わりに22日に野上と大江が昇格する。この日、米ダイヤモンドバックス傘下3Aのデラロサを獲得することが判明した。  交流戦優勝を争うソフトバンクに王手をかけられた。原巨人が逆転優勝するには2連勝するしかない。短期決戦さながらの総力戦で、直接対決に全力を注ぐ。 (伊藤昇) 松田宣に2ランを浴び、1回2失点で登録抹消が決まった巨人・クック 「(本塁打は)真っすぐを投げきれなかった」 甲斐のセーフティーバントについて三塁手の巨人・岡本 「意表を突かれた。今後の教訓にしたい」 五回に2試合連続の13号ソロを放った巨人・丸 「自分でもびっくりするくらいうまく打てました」

◆勝利を引き寄せたのはソフトバンク・福田秀平外野手(30)のグランドスラムだ。六回に追い付き、なお2死満塁で代打で登場。元同僚の森福から右翼席へ決勝の5号満塁弾を放った。  「(満塁弾は)初めてです。気持ちよかったですね。すごくいい場面で使ってもらって監督、コーチに感謝です」  チームの代打満塁弾はダイエー時代の1997年の河野亮以来で、ソフトバンクでは初。3歳上の森福とは2007年の同期入団で、14年の右膝のリハビリ中に支えられた。  「頑張って復帰したら時計を買ってくれるといってくれて。(時計は)今も大事に使っています」。今は敵となり、真剣勝負で一発を放った。  福田に満塁弾が飛び出す直前の2死満塁で甲斐が三塁前へセーフティーバントを決め、同点にした。「絶対に失敗できないけど、森さんの言葉で覚悟が決まりました」と甲斐。打席に入る前、森ヘッドコーチから「三塁手が下がっているから狙っていい」と耳打ちされ、絶妙なバントを転がす。一塁へ気迫のヘッドスライディングを見せ、福田のアーチを呼んだ。  「満塁で打てない」というジンクスを破った。甲斐の打席を迎えるまで、チームは満塁の場面で28打席無安打。その呪縛を解くと、六回に6得点。交流戦の優勝を争う巨人を突き放し、8度目の頂点に王手をかけた。  「みんなが本当に貴重な点を取ってくれて、大きな勝利。勝っても負けても切り替えて、あしたも1球に集中して」と工藤監督。22日、一気に優勝を決める。 (安藤理) 六回先頭で追撃の5号ソロを放ったソフトバンク・上林 「打った瞬簡に入ると思った。久しぶりにいい感じで捉えられました」 八回の17号2ランで交流戦1位タイの7本塁打となったソフトバンク・松田宣 「よく飛んでくれたし、いい追加点になった」

◆見応えのある攻防だった。巨人打線vs千賀だ。  立ち上がりからアクセル全開、160キロ近い速球を投げ込む千賀に、巨人も振り負けなかった。一回に丸が二塁打、二回に大城と阿部の連打と、ストレートをコンパクトにはじき返した。  それでは...と千賀が変化球の割合を増やすと、巨人はこれもしっかり見極め、ボールを選び、カットしてファウル。  五回の丸の本塁打などは、そこまで1球しか投げていないカーブ。待つことなどできない球種に対応し、素直にセンターへ運ぶとは、脱帽もの。  落差が大きく、消えたように見える、あの「お化けフォーク」で、空振りを取れない-。そんな千賀の姿も、珍しい。調子は悪くなかった千賀を、じわじわ追い詰め、不調に見せたのは、まぎれもなく巨人だった。  それでも、五回までに116球を費やして、2失点で抑えたからこそ、逆転を呼び込めた。これはもう、「粘り」とか「しのぎ」ではなく、千賀の「意地」ではないだろうか。なぜなら両チームは、交流戦の優勝争いにとどまらず、日本シリーズで対戦する可能性もあるからだ。  私も、この対決をまた見たい。素直にそう思う。 (サンケイスポーツ専属評論家)

◆巨人・坂本勇人内野手(30)が全5打席で三振に倒れ、1試合最多三振のプロ野球記録に並んだ。18日のオリックス戦の第2打席から18打席連続無安打で打率・299まで落ち込んだ。3割を切るのは開幕3試合目の3月31日の広島戦以来となる。  元巨人監督の堀内恒夫氏(71)は22日、ブログで坂本勇の状態について、「スイングどうこうより体のどこかが悪いんじゃないかと思うんだよね」と指摘。「昨日も三遊間のいい守備を見せてくれてはいるけど いつもの坂本に比べると動きが悪いんだよね。守っていてもスイングを見ても なんとなく体が重そうだし アウトコースに手を出したりらしくないよね」と心配した。  今後については、「ある程度のところまでいけば休ませてあげることも出来るかもしれないけど 厳しい試合が続けばそうもいかないしね。それがわかるからこそ『待つしかない』 そう思ってるんだ」と奮起を促していた。

<交流戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
1042 0.714
(↑0.022)
-
(-)
268
(+8)
53
(+3)
30
(+3)
15
(+1)
0.236
(↑0.003
3.040
(-)
2
(-)
巨人
1060 0.625
(↓0.042)
1
(↓1)
277
(+3)
59
(+8)
22
(+1)
13
(-)
0.258
(↓0.001)
3.450
(↓0.31)
3
(2↑)
DeNA
961 0.600
(↑0.029)
1.5
(-)
260
(+3)
59
(+2)
21
(+2)
4
(-)
0.242
(↓0.006)
3.650
(↑0.11)
4
(1↓)
楽天
960 0.600
(↓0.043)
1.5
(↓1)
362
(+2)
57
(+3)
12
(+1)
5
(-)
0.256
(↓0.006)
3.680
(↑0.03)
5
(2↑)
ORIX
861 0.571
(↑0.033)
2
(-)
355
(+5)
57
(+4)
6
(+1)
16
(+1)
0.256
(↑0.003)
3.670
(↑0.04)
6
(2↓)
西武
970 0.563
(↓0.037)
2
(↓1)
290
(+3)
70
(+5)
16
(-)
13
(+2)
0.276
(↓0.001)
4.060
(↑0.04)
7
(1↓)
日本ハム
871 0.533
(↓0.038)
2.5
(↓1)
264
(+2)
67
(+4)
13
(+1)
9
(-)
0.258
(↓0.002)
3.850
(↓0.04)
8
(-)
ロッテ
790 0.438
(↑0.038)
4
(-)
277
(+12)
83
(+3)
19
(+4)
11
(-)
0.261
(↑0.011)
4.790
(↑0.12)
9
(1↑)
中日
6100 0.375
(↑0.042)
5
(-)
264
(+4)
74
(+2)
7
(+2)
6
(-)
0.248
(↑0.001)
4.620
(↑0.18)
10
(1↑)
阪神
592 0.357
(↑0.049)
5
(-)
265
(+5)
68
(+3)
9
(-)
12
(-)
0.236
(↑0.006)
3.270
(↑0.02)
11
(2↓)
ヤクルト
5100 0.333
(↓0.024)
5.5
(↓1)
369
(+3)
84
(+12)
18
(+2)
5
(-)
0.238
(↓0.007)
5.170
(↓0.51)
12
(-)
広島
4101 0.286
(↓0.022)
6
(↓1)
352
(+4)
72
(+5)
12
(+1)
11
(+1)
0.216
(↑0.003)
4.040
(↑0.01)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
37291 0.561
(↓0.008)
-
(-)
76328
(+3)
272
(+8)
93
(+1)
39
(-)
0.262
(↓0.001)
3.720
(↓0.07)
2
(-)
広島
37302 0.552
(↓0.009)
0.5
(-)
74287
(+4)
273
(+5)
67
(+1)
48
(+1)
0.250
(-)
3.290
(↓0.01)
3
(-)
阪神
34334 0.507
(↑0.007)
3.5
(↑1)
72281
(+5)
293
(+3)
51
(-)
47
(-)
0.247
(↑0.001)
3.440
(↑0.01)
4
(-)
DeNA
32351 0.478
(↑0.008)
5.5
(↑1)
75264
(+3)
275
(+2)
79
(+2)
20
(-)
0.244
(↓0.002)
3.720
(↑0.03)
5
(-)
中日
29390 0.426
(↑0.008)
9
(↑1)
75257
(+4)
276
(+2)
44
(+2)
37
(-)
0.256
(↑0.001)
3.970
(↑0.03)
6
(-)
ヤクルト
27422 0.391
(↓0.006)
11.5
(-)
72315
(+3)
372
(+12)
81
(+2)
26
(-)
0.237
(↓0.001)
4.790
(↓0.11)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
38291 0.567
(↓0.009)
-
(-)
75322
(+2)
297
(+3)
75
(+1)
24
(-)
0.257
(↓0.001)
4.180
(↑0.02)
2
(-)
ソフトバンク
37294 0.561
(↑0.007)
0.5
(↓1)
73290
(+8)
260
(+3)
97
(+3)
64
(+1)
0.251
(-)
3.340
(-)
3
(-)
日本ハム
35314 0.530
(↓0.008)
2.5
(-)
73304
(+2)
286
(+4)
50
(+1)
31
(-)
0.259
(-)
3.760
(↓0.01)
4
(-)
西武
35321 0.522
(↓0.008)
3
(-)
75359
(+3)
346
(+5)
80
(-)
77
(+2)
0.261
(-)
4.490
(↑0.01)
5
(-)
ロッテ
32351 0.478
(↑0.008)
6
(↑1)
75305
(+12)
303
(+3)
85
(+4)
49
(-)
0.247
(↑0.003)
4.040
(↑0.01)
6
(-)
ORIX
27365 0.429
(↑0.01)
9
(↑1)
75230
(+5)
289
(+4)
46
(+1)
61
(+1)
0.228
(↑0.001)
3.780
(↑0.01)