広島(☆7対6★)ロッテ =交流戦3回戦(2019.06.20)・MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島=
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ロッテ
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広島
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勝利投手:フランスア(5勝2敗2S)
敗戦投手:ブランドン(0勝2敗0S)

本塁打
【広島】會澤 翼(8号・2回裏ソロ),西川 龍馬(4号・3回裏2ラン),鈴木 誠也(18号・6回裏ソロ)

  DAZN
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◆広島がサヨナラ勝利。広島は初回、西川の適時三塁打と鈴木の犠飛で2点を先制する。その後は6-6で迎えた9回裏に、2死満塁の好機から會澤が適時打を放ち、試合を決めた。敗れたロッテは、最大6点のビハインドから追いつく粘りを見せるも、5番手・ブランドンが誤算だった。

◆広島床田寛樹投手(24)が交流戦初勝利を目指す。今季の床田は5勝4敗だが、対セ・リーグは5勝2敗で防御率2・43に対し、交流戦は0勝2敗で防御率14・14。14日楽天戦では5本塁打を浴びて2回持たずに降板した。 セ・リーグの右打者は被打率2割9厘と抑えていたが、パ・リーグの右打者には被打率4割4分4厘。ロッテの右打者を抑えられるか。

◆打線の起爆剤となるか。広島ドラフト1位小園海斗内野手(19)が12時48分、マツダスタジアムに姿を見せた。1軍に再合流し、そのまま1軍選手登録される見込みだ。 高卒新人では00年苫米地鉄人以来となる開幕1軍メンバー入りを果たすも、3月31日に出場選手登録を抹消された。その後は2軍で47試合に出場。打率1割8分9厘、4本塁打、14打点も、最近5試合では19打数6安打、打率3割1分6厘の好成績を残している。 小園は昨夏甲子園で活躍し、日本ハム吉田(金足農)、中日根尾、ロッテ藤原(ともに大阪桐蔭)らとともに昨年、U18日本代表に選ばれた。12日広島戦(マツダスタジアム)でプロ初勝利を挙げた日本ハム吉田に続けるか。

◆広島ドラフト1位小園海斗内野手(19)が12時48分、マツダスタジアムに姿を見せた。1軍に再合流し、そのまま1軍選手登録される見込みだ。 【小園のここまで】 ◆春季キャンプ 当初は宮崎・日南キャンプで1次キャンプを経験させた後、2次キャンプから2軍調整するプランもあったが、攻守で頭角を現し、沖縄での2次キャンプも同行し、1軍で完走。 ◆オープン戦 チームのオープン戦初戦だった2月24日のDeNA戦で4回裏の守備から途中出場。9回無死一塁で、山崎から左前打。3月3日の西武戦ではプロ1号本塁打。4回の遊撃守備から途中出場し、8回先頭で左腕武隈の直球を右翼席に運び、86年西武清原、93年巨人松井も達成できなかったオープン戦での高卒新人アーチを記録した。3月21日ヤクルト戦では2号を放つなど、オープン戦通算成績は、打率2割3分1厘、2本塁打、3打点。 ◆開幕1軍 オープン戦の活躍から球団の高卒新人では00年苫米地鉄人以来となる開幕1軍メンバー入り。ただ、開幕戦は出番がなく、第2戦はベンチを外れ、3月31日に出場選手登録を抹消された。 ◆ウエスタン・リーグ ここま46試合に出場。打率1割8分8厘(181打数34安打)ながら4本塁打。4月17日のソフトバンク戦で和田から右翼席へ2軍でのプロ1号をマーク。5月上旬に下半身の張りで2試合欠場したこともあったが、5月17日阪神戦では望月の直球を右翼席に4号ソロを放った。

◆小園プロ初スタメンか!? 1軍に合流した広島ドラフト1位小園海斗内野手(18)が試合前フリー打撃で4組目で打撃練習を行う。広島は通常2人1組で打撃練習を行い、4組目までがスタメン出場の選手となることが多い。 開幕カード以来の1軍練習参加となったルーキーはウオーミングアップ前の円陣で「チームの勝利に貢献できるように頑張ります」と声出し。時折笑顔も見せた。 また、19日まで635試合連続フルイニング出場中の田中広は6組目で打撃練習を予定。15年4月1日DeNA戦から続く記録が途絶える可能性もある。

◆小園スタメン、広輔記録ストップ-。1軍に合流した広島ドラフト1位小園海斗内野手(18)が、プロ初出場初スタメンとなることが分かった。 試合前フリー打撃ではスタメン出場組の4組目で打撃練習を行い、試合に備えた。迎打撃コーチは「広輔の状態が上がってくる感じ、雰囲気が感じられなかった。1番はそこ。チームの苦しい状況もありますが、監督が『新しい風』という言葉を使ったように、小園には期待しています」とスタメン出場を示唆した。 また、前日19日まで635試合連続フルイニング出場中の田中はベンチスタートが決定的。スタメンから外れれば、15年4月1日DeNA戦から続く記録が止まる。

◆広島田中広輔内野手(29)の連続フルイニング出場記録が途絶えた。20日、ロッテ戦のスタメンから外れた。15年4月1日DeNA戦から続く記録は635試合で止まった。 試合前、迎打撃コーチは「広輔の状態が上がってくる感じ、雰囲気が感じられなかった」と話していた。 田中が出場していた遊撃にはドラフト1位小園海斗内野手(18)が入り、プロ初出場初スタメンを飾った。

◆1軍に合流した広島ドラフト1位小園海斗内野手(18)が、1番遊撃でスタメン出場する。ロッテ3回戦の先発メンバーが発表され、プロ初出場は切り込み役を託された。 試合前フリー打撃では4組目で打撃練習を行った。広島は通常2人1組で打撃練習を行い、4組目までがスタメン出場の選手となることが多く、開幕カード以来の1軍練習参加となったルーキーはウオーミングアップ前の円陣で「チームの勝利に貢献できるように頑張ります」と声出ししていた。 19日まで635試合連続フルイニング出場中だった田中広はベンチスタート。15年4月1日DeNA戦から続くフルイニング出場の記録が途絶えた。

◆広島ドラフト1位の小園海斗内野手(19)がプロ初打席で初安打を放った。初回先頭の打席でロッテ先発種市の2ストライクからの変化球にバットを合わせ、左前にはじき返した。捕逸と犠打で三塁まで進み、西川の三塁打で先制のホームを踏んだ。その後は空振り三振、空振り三振、左飛、二ゴロの5打数1安打で、9回からベンチに退いた。 <広島小園のここまで> ◆春季キャンプ 当初は宮崎・日南キャンプで1次キャンプを経験させた後、2次キャンプから2軍調整するプランもあったが、攻守で頭角を現し、沖縄での2次キャンプも同行し、1軍で完走。 ◆オープン戦 チームのオープン戦初戦だった2月24日のDeNA戦で4回裏の守備から途中出場。9回無死一塁で、山崎から左前打。3月3日の西武戦ではプロ1号本塁打。4回の遊撃守備から途中出場し、8回先頭で左腕武隈の直球を右翼席に運び、86年西武清原、93年巨人松井も達成できなかったオープン戦での高卒新人アーチを記録した。3月21日ヤクルト戦では2号を放つなど、オープン戦通算成績は、打率2割3分1厘、2本塁打、3打点。 ◆開幕1軍 オープン戦の活躍から球団の高卒新人では00年苫米地鉄人以来となる開幕1軍メンバー入り。ただ、開幕戦は出番がなく、第2戦はベンチを外れ、3月31日に出場選手登録を抹消された。 ◆ウエスタン・リーグ ここまで47試合に出場。打率1割8分9厘(185打数35安打)ながら4本塁打。4月17日のソフトバンク戦で和田から右翼席へ2軍でのプロ1号をマーク。5月上旬に下半身の張りで2試合欠場したこともあったが、5月17日阪神戦では望月の直球を右翼席に4号ソロを放った。

◆広島会沢翼捕手(31)が8号ソロを放った。2回1死走者なしで、ロッテ先発種市から左越えにアーチをかけた。 「打ったのはフォーク。追い込まれていたので、何とか粘って前で拾うことができました。最高の結果になりました」と話した。

◆広島西川龍馬内野手(24)が4号2ランで突き放した。「3番中堅」で先発。3-0の3回無死一塁で、ロッテ先発種市のカウント1-1からのストレートをジャストミート。 バックスクリーン右の観客席にたたき込んだ。リードを5点に広げ「しっかりと自分のいいポイントで捉えることができました」と話した。

◆635試合連続フルイニング出場で途絶えた広島田中広輔内野手が8回に代打で登場した。 1死一塁でロッテ田中靖の初球を振り抜いたが遊ゴロに倒れた。9回表は小園に代わり遊撃の守備に就いた。15年4月1日DeNA戦からフルイニング出場中だったが、この日昇格した小園が1番遊撃で出場するなどスタメンから外れていた。連続フルイニング出場は途絶えたが、連続試合出場は継続となった。

◆広島ドラフト1位の小園海斗内野手(19)がデビュー戦でいきなりの初安打をマークした。 初回先頭の打席でロッテ先発種市の変化球を左前にはじき返しプロ初打席で初安打を放った。捕逸と犠打で三塁まで進み、西川の三塁打で先制のホームを踏んだ。 第2打席は空振り三振。第3打席も空振り三振。6点リードの6回第4打席は2死満塁の好機に左翼への飛球に倒れた。8回2死一塁で回ってきた第5打席は4球連続ファウルなど粘りを見せたが、二ゴロに倒れた。9回表は代打で出場した田中広が遊撃に入り、小園はベンチへ退いた。 <広島小園のここまで> ◆春季キャンプ 当初は宮崎・日南キャンプで1次キャンプを経験させた後、2次キャンプから2軍調整するプランもあったが、攻守で頭角を現し、沖縄での2次キャンプも同行し、1軍で完走。 ◆オープン戦 チームのオープン戦初戦だった2月24日のDeNA戦で4回裏の守備から途中出場。9回無死一塁で、山崎から左前打。3月3日の西武戦ではプロ1号本塁打。4回の遊撃守備から途中出場し、8回先頭で左腕武隈の直球を右翼席に運び、86年西武清原、93年巨人松井も達成できなかったオープン戦での高卒新人アーチを記録した。3月21日ヤクルト戦では2号を放つなど、オープン戦通算成績は、打率2割3分1厘、2本塁打、3打点。 ◆開幕1軍 オープン戦の活躍から球団の高卒新人では00年苫米地鉄人以来となる開幕1軍メンバー入り。ただ、開幕戦は出番がなく、第2戦はベンチを外れ、3月31日に出場選手登録を抹消された。 ◆ウエスタン・リーグ ここま46試合に出場。打率1割8分9厘(181打数34安打)ながら4本塁打。4月17日のソフトバンク戦で和田から右翼席へ2軍でのプロ1号をマーク。5月上旬に下半身の張りで2試合欠場したこともあったが、5月17日阪神戦では望月の直球を右翼席に4号ソロを放った。

◆広島は1回、西川の適時三塁打と鈴木の中犠飛で2点を先制。2回に会沢の8号ソロ、3回に西川の4号2ランで加点した。 広島は6回、鈴木の18号ソロで6点目を加えた。床田は6回4安打無失点。7回から一岡が登板し、継投に入った。 ロッテは7回からの3イニングで6点を奪い9回に追い付くも、広島がその裏、会沢の適時打でサヨナラ勝ち。連敗を2で止めた。 広島5番手のフランスア5勝目、ロッテ・ブランドン2敗目。

◆広島がサヨナラ勝ちした。6-6の9回に3つの四球で2死満塁から会沢の左前適時打で勝負を決めた。9回に同点を許したフランスアに5勝目が付いた。ロッテは終盤に6点差を追い付く粘りを見せたが、9回にブランドンが崩れた。 1番遊撃でプロ初出場を果たした広島注目の新人・小園海斗内野手(18)はプロ初打席で初安打を放った。

◆ロッテの種市篤暉投手が4回で降板し5勝目とはならなかった。1回、プロ初打席の小園に左前打されると西川の適時三塁打で先取点を献上。 2回、3回にも1発を浴びるなど、69球を投げ5安打5失点。5回の打席で代打を送られた。四球は1個も変化球が逆球になるなど制球に苦しんだ。「自分は序盤のピッチングが課題なんですが、そこをクリアできず失点を重ねてしまった。フォークが全体的に甘くなってしまいました」と肩を落とした。

◆広島田中広輔内野手(29)の連続フルイニング出場は635試合で途切れた。 打率1割台に低迷し、20日ロッテ戦はベンチスタート。プロ野球歴代6位で、遊撃手としては阪神鳥谷の667試合に次ぐ記録だった。8回1死一塁で代打として登場し、遊ゴロに倒れた。 「ここまで自分ができると思っていなかった。使ってもらった監督さんに感謝です。(記録ストップは)もちろん悔しいけど自分のやることは変わらない。少しでも貢献できるようにがんばりたい」と話した。

◆広島は最多6点差を終盤に追いつかれるも、9回裏に会沢がサヨナラ打を放ち、連敗を止めた。この日新人小園が「1番遊撃」でプロ初出場初スタメン。1回のプロ初打席で左前打を放ち、序盤の猛攻を呼んだ。試合後の広島緒方孝市監督(50)の談話は以下の通り。   -最後は選手会長が決めた 緒方監督 追い付かれて厳しい展開になったけど、最後まで諦めることなく、最後に選手会長がああやって決めてくれた。勝ちという結果に終われて良かったと思います。 -プロ初スタメンの新人小園が勢いつけた 緒方監督 初打席で安打が出るんだから何か持っているよね。まあこれから使うかどうかは別として失敗を恐れることなく、1つ1つ経験して成長していって欲しいなというところです。 -田中選手の状態 緒方監督 もちろん頑張ってもらうよ。

◆広島ドラフト1位の小園海斗内野手(19)がチーム連敗ストップへの道を切り開いた。1軍昇格し、「日本生命セ・パ交流戦」ロッテ3回戦(マツダスタジアム)で1番遊撃としてプロ初出場。いきなり第1打席に左前へプロ初安打を放ち、先制劇に貢献した。ルーキーの一打で乗ったチームは9回サヨナラ勝ちで連敗脱出。鯉に新たな切り込み役が誕生した。広島の攻撃は、小園から始まった。プロ初の打席。1回、直球2球で追い込まれてからの3球目。外角低めに落ちるフォークを粘り腰で拾った。見事なバットコントロールで左翼前にはじき返すプロ初安打に、ベンチもスタンドも総立ち。二進後、西川の右中間を割る当たりで先制。一振りで一気に熱量を上げ、湿っていた打線を目覚めさせた。 636試合ぶりに広島の遊撃を田中広から奪ったプロ初出場初スタメンに責任感を感じていた。「ずっと守っていたところに入れてもらったので、しっかり結果を残そう、1軍のショートとしてやろうと思っていた」。プロ初安打も2打席目以降は凡退。8回の守備ではプロ初失策も記録した。試合後は「悔しい結果になったので、これからの糧にしたい。(自己採点を聞かれ)40点」と反省が口を突いた。 報徳学園の練習メニュー内に組み込まれた「白米を食べる」ことでどっしりとした土台ができた。野球漬けで慣れないプロの生活でも「ちょっと太くなりました」と太ももをたたいた。肉体だけでなく、技術の変化もある。2軍で打席数が100を超えた5月中旬、右足の上げる高さを抑え、無駄のないスイングを求めてやってきた。 2軍にいても「1軍で絶対にプレーするという気持ちをいつも持ち続けてきた」。強靱(きょうじん)な精神力の上に、強化された肉体と向上した技術がかみ合い、広島の高卒新人野手では90年前田以来となるプロ初打席安打の快挙が生まれた。スイングのときにバットのロゴが見えることを嫌い、見えないように普通の打者とは逆向きに握る繊細さは「孤高の天才」と呼ばれた先人と重なる。 はつらつとした動きで、重苦しい停滞感を打破。チームのサヨナラ勝ちにもつながった。緒方監督は「初打席で安打が出るんだから何か持っているよね。これから使うかどうかは別として失敗を恐れることなく、1つ1つ経験して成長していって欲しい」と目を細めた。小園のプロ野球人生は、ここから始まる。【前原淳】

◆選手会長の広島会沢翼捕手が、執念の左前打で今季6度目のサヨナラ勝ちをもたらした。一時6点リードから追い上げられ、9回に同点とされたが、その裏2死満塁でブランドンの初球を左前に運んだ。 「積極的にいこうと思っていた。3連敗だけは絶対やっちゃいけないと思っていた」。小園の初安打については「乗っていけた部分がある。ああいうフレッシュさを忘れちゃいけない。見習いたいと思います」と話した。

◆ロッテは最大6点差から同点まで追い上げるたが、サヨナラ負けした。 6点を追う7回に4点を返し、8回には代打清田の適時打で1点差。9回2死二、三塁、藤岡の打球は遊撃後方に落ち同点としたが、外野は前進守備で、逆転の二塁走者は三塁ストップ。結果的にだが、左翼手の本塁送球は一塁側にそれていた。 井口資仁監督は「同点まで行きましたし、あそこで引き離したかったけどできなかった。二塁走者にかえって来てほしかった」と話した。

◆広島ドラフト1位の小園海斗内野手(19)がチーム連敗ストップへの道を切り開いた。1軍昇格し、「日本生命セ・パ交流戦」ロッテ3回戦(マツダスタジアム)で1番遊撃としてプロ初出場。いきなり第1打席に左前へプロ初安打を放ち、先制劇に貢献した。 ▼広島小園が初打席で安打を放った。高卒ルーキーの初打席安打は村上宗隆(ヤクルト)が昨年9月16日広島戦で本塁打を打って以来。ドラフト制後、広島では投手の戸田隆矢が12年9月12日巨人戦で記録しているが、野手では66年川内雄富が10月8日中日戦(中安)、90年前田智徳が6月6日ヤクルト戦(左2)でマークしたのに次ぎ3人目。

◆広島ドラフト1位の小園海斗内野手(19)がチーム連敗ストップへの道を切り開いた。1軍昇格し、1番遊撃としてプロ初出場。いきなり第1打席に左前へプロ初安打を放ち、先制劇に貢献した。スカウトの目は確かだった。多くの逸材がそろった昨秋ドラフトで報徳学園の小園を強く推したのは、関西地区担当の鞘師スカウトだ。理由は「一番カープっぽい」から。「足と守備は抜けていた。明るく厳しい。うちで練習すればモノになる。これまで広島にいた選手、今いる選手のタイプからも、ピッタリだと思った」。広島だからこそ、磨かれる原石だと確信した。 同スカウトは報徳学園出身。同校野球部の大角監督は同学年の元チームメート。"後輩"だからこそ、小園をより厳しい目で見てきた。それでも「やっぱりモノが違う」。1軍春季キャンプを完走し、高卒新人で00年苫米地以来の開幕1軍メンバー入り。早くからその一端をのぞかせていた。 同じ高校出身だから願掛けも同じ。プロ初スタメンの報告を受けた母こず江さんは地元のパワースポット清荒神清澄寺に向かったという。昨秋ドラフトで緒方監督が交渉権を引き当てる前、鞘師スカウトが参った場所でもある。多くの人の思いを背負ったメモリアル安打は、プロ初打席で生まれた。【広島担当=前原淳】

◆ロッテは20日、広島3回戦(マツダ)に6-7で今季3度目のサヨナラ負け。最大6点差を追いつく粘りを見せたが、連勝は2でストップした。交流戦は残り3試合で6勝9敗となり、勝ち越しの可能性がなくなった。  13日の前回登板で7回1失点と好投し、チームトップタイの4勝目を挙げた種市が、広島打線につかまった。一回先頭のルーキー・小園にプロ初安打を許すと、西川に右中間三塁打、鈴木に中犠飛を許し3点を先制された。その後も二回に会沢、三回は西川に本塁打を浴びるなど、4回5失点で降板した。「ブルペンから変化球が高めに浮いていた。自分の実力不足」と肩を落とした。  5点を追う打線は先発の床田を打ちあぐねたが、2番手・一岡に代わった七回に4安打を集め4得点。さらに八回、3番手・レグナルドを攻め立て、代打・清田の中前適時打で1点差。土壇場九回に藤岡のこの日4安打目となる適時打で追いついたが、その裏、ブランドンが敬遠を含む3四球で満塁のピンチを招き、会沢にサヨナラ打を浴びて力尽きた。  広島の10安打を上回る13安打を放つも惜敗。井口監督は「同点にして、最後追い越したかった。(九回の同点適時打で)二塁ランナーにかえってきてほしかった」と悔しがった。  3連勝で交流戦勝率5割を目指し、あす21日からヤクルト3連戦(神宮)を戦う。

◆広島のドラフト1位ルーキー小園が先発でデビューし、プロ初打席を安打で飾った。1番打者として一回、種市に対し、直球を空振りし、ファウルと2球で追い込まれたが、3球目の浮いたフォークボールを逃さず左前へ運んだ。「うれしかった。思い切りやれて良かった」とはにかんだ。  2軍では打率1割8分9厘だったが1軍に昇格し「率としては残っていないけど、ちょっとずつ上がってきている。チームの流れを変えていけるように」と意気込んで臨んだ。積極的に打ちにいって快音を響かせ、西川の適時三塁打で先制のホームを踏んだ。  兵庫・報徳学園高から入団した19歳。八回の守備では失点にこそつながらなかったが、初失策を犯した。「エラーだったり、三振は悔しい。40点」と反省も忘れなかった。

◆広島の田中広が先発から外れ、プロ2年目だった2015年4月1日に始まった連続フルイニング出場が635試合で止まった。プロ野球歴代6位で、遊撃手としては鳥谷(阪神)の667試合に次ぐ記録がストップし「ここまでできると思っていなかった。自分どうこうよりチームが勝つことが一番」と悔しさを押し殺し、感謝の言葉を並べた。  今季は1番打者として開幕を迎えたが、打率1割8分7厘と低迷。打順は5月から主に下位を打っていた。迎打撃コーチは「状態を含めて上がってくる感じの雰囲気を感じられなかった」と話した。

◆ロッテは0-6から追い付く粘りを見せたが、サヨナラ負けを喫した。5-6で迎えた九回2死二、三塁から藤岡の左前適時打で同点としたが、二塁走者の中村奨は三塁でストップ。続く岡が空振り三振に倒れ、井口監督は「あそこで何とか追い越したかった。二塁走者にかえってきてほしかった」と悔しがった。  終盤に最大6点差をひっくり返してサヨナラ勝ちした16日の中日戦の再現はならず、今季の交流戦で初の同一カード3連戦3連勝も逃した。

◆最大6点差を追い付いたが、今季3度目のサヨナラ負け。連勝は2で止まり、交流戦での勝ち越しが消えた。1点を追う九回2死二、三塁で、藤岡が同点の左前適時打。だが、二走が三塁止まりで逆転できなかった。このプレーについて井口監督は「二塁走者にかえってきてほしかった」と悔しがった。

◆会沢の打球が左前に弾む。サヨナラの瞬間、広島のドラフト1位・小園海斗内野手(報徳学園高)は顔をくしゃくしゃにして、グラウンドに飛び出した。不振の田中広に代わり「1番・遊撃」でプロ初出場初先発。鮮烈デビューに加え、勝てたことがすべてだった。  「真っ赤に染まったたくさんのファンがいる前でプレーすることができて良かったです。初打席でヒットを打つことができて、うれしい」  一回先頭。ロッテ・種市と対峙した。空振り、ファウルであっさり追い込まれたが、3球目のフォークを左前へ。一塁へ到達すると地鳴りのような歓声が沸き起こった。  球団の高卒新人野手の初打席初安打は1990年の前田智徳以来29年ぶり。その後、捕逸と菊池涼の犠打で三塁まで進むと、西川の右中間三塁打で先制のホームを踏み、プロ初得点もマーク。前日のコーチ会議で「新しい風を吹かせて欲しい」と1軍昇格をプッシュした緒方監督は「初打席でヒットが出るのは持ってるな」と目を細めた。  開幕1軍をつかんだが、出場を果たせぬまま、3月31日に抹消された。ウエスタンでは47試合に出場し、打率・189、4本塁打、14打点。初のプロ生活を支えてくれたのが愛犬だった。  黒のトイプードルのカープくん。小園が広島入団決定後、家族がペットショップに行き、ドラフトと同じ18年10月25日生まれの雄の犬にひと目ぼれ。広島と兵庫・宝塚市の実家とは離れているが、家族を介し、近況を聞くのが日課だった。  実家暮らしだった報徳学園高時代には母・こずえさんから朝と夜の食事に加え、毎朝おにぎりを作ってもらって体を70キロ台から80キロ台まで大きくした。感謝の思いをバットに込めて、見事に「H」マークを灯した。  「(記念球は)返ってきました。実家に贈ります」。連敗を2でストップして、首位巨人とのゲーム差は0・5のまま。18歳が右肩下がりの鯉に闘魂注入した。 (柏村翔) 九回2死満塁で左翼へサヨナラ打を放ってお立ち台に上がった広島・会沢 「積極的にいこうと思った。3連敗は絶対にやってはいけない。勝って良かった」 ★父・孝志さん「打って良かったですね」  父・孝志さん(47)は兵庫・宝塚市の実家で母・こずえさんや知り合いの5人でテレビ観戦した。「突然のことだったので私たちもとても驚きました。打って良かったですね」。2軍の関西遠征に帯同中だった小園は前日19日に実家に寄って一家団らん。そのときに突然1軍昇格の電話を受け、父から「せっかく呼んでいただいたので、チームに迷惑をかけないように頑張りなさい」とエールをもらって、励みにした。

◆広島の田中広輔内野手(29)が先発から外れ、プロ2年目だった2015年4月1日に始まった連続フルイニング出場が635試合で止まった。プロ野球歴代6位で、遊撃手としては鳥谷(阪神)の667試合に次ぐ記録に終止符が打たれた。  今季は1番打者として開幕を迎えたが、打率1割台に低迷。打順は5月から主に下位を打っていた。元広島投手の北別府学氏(61)は同日、ブログで「フルイニング出場は途切れましたが まだまだこれからその先を見て進んで欲しいと切に思います」と今後の巻き返しを期待していた。

◆広島のドラフト1位ルーキー小園が先発でデビューし、プロ初打席安打をマークした。1番打者として一回、種市に対し、直球を空振りし、ファウルと2球で追い込まれたが、3球目の浮いたフォークボールを逃さず左前へ運んだ。  元広島投手の北別府学氏(61)は同日、ブログで「1軍に上がり即スタメンそして即ヒット」と小園を絶賛。「大した度胸を持っています!」と精神面の強さを評価していた。

<交流戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
942 0.692
(↑0.025)
-
(-)
360
(+6)
50
(+5)
27
(+2)
14
(-)
0.233
(↑0.005)
3.040
(↓0.13)
2
(-)
巨人
1050 0.667
(↑0.024)
0
(-)
374
(+4)
51
(+2)
21
(+1)
13
(-)
0.259
(↓0.006)
3.140
(↑0.08)
3
(-)
楽天
950 0.643
(↑0.028)
0.5
(-)
460
(+3)
54
(+2)
11
(-)
5
(+1)
0.262
(↑0.001)
3.710
(↑0.14)
4
(2↑)
西武
960 0.600
(↑0.029)
1
(-)
387
(+2)
65
(+1)
16
(+1)
11
(-)
0.277
(↓0.001)
4.100
(↑0.22)
5
(1↓)
DeNA
861 0.571
(↓0.044)
1.5
(↓1)
357
(+4)
57
(+8)
19
(+1)
4
(+1)
0.248
(↑0.001)
3.760
(↓0.3)
6
(1↑)
日本ハム
861 0.571
(↑0.033)
1.5
(-)
362
(+8)
63
(+4)
12
(+4)
9
(+1)
0.260
(↑0.003)
3.810
(↓0.01)
7
(2↓)
ORIX
761 0.538
(↓0.045)
2
(↓1)
450
(+2)
53
(+4)
5
(-)
15
(+1)
0.253
(-)
3.710
(↓0.05)
8
(-)
ロッテ
690 0.400
(↓0.029)
4
(↓1)
365
(+6)
80
(+7)
15
(-)
11
(-)
0.250
(↑0.007
4.910
(↓0.16)
9
(-)
ヤクルト
590 0.357
(↓0.028)
4.5
(↓1)
466
(+5)
72
(+6)
16
(+3)
5
(-)
0.245
(↑0.001)
4.660
(↓0.11)
10
(-)
中日
5100 0.333
(↓0.024)
5
(↓1)
360
(+1)
72
(+2)
5
(-)
6
(-)
0.247
(↓0.003)
4.800
(↑0.2)
11
(-)
阪神
492 0.308
(↓0.025)
5
(↓1)
360
(+2)
65
(+3)
9
(+1)
12
(-)
0.230
(-)
3.290
(↑0.15)
12
(-)
広島
491 0.308
(↑0.058)
5
(-)
448
(+7)
67
(+6)
11
(+3)
10
(-)
0.213
(↑0.007
4.050
(-)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
37281 0.569
(↑0.006)
-
(-)
77325
(+4)
264
(+2)
92
(+1)
39
(-)
0.263
(↓0.001)
3.650
(↑0.03)
2
(-)
広島
37292 0.561
(↑0.007)
0.5
(-)
75283
(+7)
268
(+6)
66
(+3)
47
(-)
0.250
(↑0.001
3.280
(↓0.01)
3
(-)
阪神
33334 0.500
(↓0.008)
4.5
(↓1)
73276
(+2)
290
(+3)
51
(+1)
47
(-)
0.246
(-)
3.450
(↑0.03)
4
(-)
DeNA
31351 0.470
(↓0.007)
6.5
(↓1)
76261
(+4)
273
(+8)
77
(+1)
20
(+1)
0.246
(↑0.001)
3.750
(↓0.07)
5
(-)
中日
28390 0.418
(↓0.006)
10
(↓1)
76253
(+1)
274
(+2)
42
(-)
37
(-)
0.255
(↓0.001)
4.000
(↑0.03)
6
(-)
ヤクルト
27412 0.397
(↓0.006)
11.5
(↓1)
73312
(+5)
360
(+6)
79
(+3)
26
(-)
0.238
(-)
4.680
(↓0.02)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
38281 0.576
(↑0.007)
-
(-)
76320
(+3)
294
(+2)
74
(-)
24
(+1)
0.258
(-)
4.200
(↑0.03)
2
(-)
ソフトバンク
36294 0.554
(↑0.007)
1.5
(-)
74282
(+6)
257
(+5)
94
(+2)
63
(-)
0.251
(↑0.001)
3.340
(↓0.02)
3
(-)
日本ハム
35304 0.538
(↑0.007)
2.5
(-)
74302
(+8)
282
(+4)
49
(+4)
31
(+1)
0.259
(-)
3.750
(↓0.01)
4
(-)
西武
35311 0.530
(↑0.007)
3
(-)
76356
(+2)
341
(+1)
80
(+1)
75
(-)
0.261
(-)
4.500
(↑0.05)
5
(-)
ロッテ
31351 0.470
(↓0.007)
7
(↓1)
76293
(+6)
300
(+7)
81
(-)
49
(-)
0.244
(↑0.002
4.050
(↓0.05)
6
(-)
ORIX
26365 0.419
(↓0.007)
10
(↓1)
76225
(+2)
285
(+4)
45
(-)
60
(+1)
0.227
(-)
3.790
(↓0.01)