巨人(☆4対3★)オリックス =交流戦1回戦(2019.06.18)・東京ドーム=
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ORIX
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巨人
20100001X4912
勝利投手:田原 誠次(2勝2敗0S)
(セーブ:中川 皓太(2勝1敗8S))
敗戦投手:海田 智行(0勝1敗0S)

本塁打
【巨人】丸 佳浩(11号・1回裏2ラン),岡本 和真(13号・3回裏ソロ)

  DAZN
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◆巨人が3連勝。巨人は初回、丸の2ランで幸先良く先制する。同点とされた直後の8回裏には、代打・陽が適時二塁打を放ち、勝ち越しに成功した。投げては、6番手・中川が今季8

◆巨人丸佳浩外野手(30)が、先制の11号2ランを放った。1回1死一塁、オリックス山本の145キロのフォークを中堅右にたたき込んだ。 「甘い球をひと振りで仕留めることができて良かった。12球団ナンバーワンの防御率1点台の投手から、初回に2点を取れて、チームにとってもいい先制点になりました」とコメントした。

◆巨人岡本和真内野手(22)が、13号ソロ本塁打を放ち、今季4度目の「マルオカ」アベック弾を決めた。 2点リードの3回1死、オリックス山本の149キロ直球を中堅右に運んだ。「何とか塁に出ようと打席に入りました。なかなか点を取れる投手ではないので、早めに追加点が取れて良かったです」とコメントした。

◆巨人スコット・マシソン投手(35)が18日、巨人-オリックス1回戦(東京ドーム)で負傷降板した。 8回1死から代打小島への2球目に150キロの直球を投げた直後に右足の股関節付近を痛め、マウンドを降りた。試合後、都内の病院で検査を行った。昨年8月には左膝を手術。同年12月にはエーリキア症に感染し、来日が3月に遅れたが、交流戦開幕から1軍に合流。5試合に登板し、防御率0・00だった。今後については今日19日の状態を見て判断するが、離脱となればチームにとって痛手となる。

◆オリックス先発山本由伸投手が6回8安打3失点で今季最多122球と粘投したが、4勝目はお預けとなった。 初回1死一塁で丸にフォークをすくわれ先制2ランを浴びた。3回も1死から岡本にソロを浴び追加点を献上。今季初めて1試合複数被弾するなど、序盤でペースをつかむことができなかった。 「立ち上がりから力んでしまって、うまくボールを操ることができなかった。悔いの残る悔しい試合になりました」と肩を落とした。

◆巨人は1回に丸の11号2ランで先制。3回は岡本の13号ソロで追加点を挙げた。先発今村は3回まで2安打無失点に抑えた。 オリックスは4回2死二、三塁から巨人岡本の失策で1点を返した。先発山本は6回3失点。巨人今村は6回1失点で交代した。 オリックスは8回に2点差を追い付くも、巨人はその裏、陽岱鋼の適時二塁打で勝ち越し。3連勝とした。5番手田原が2勝目。

◆巨人は1回に丸の11号2ランで先制。3回は岡本の13号ソロで追加点を挙げた。先発今村は3回まで2安打無失点に抑えた。 オリックスは4回2死二、三塁から巨人岡本の失策で1点を返した。先発山本は6回3失点。巨人今村は6回1失点で交代した。 オリックスは8回に2点差を追い付くも、巨人はその裏、陽岱鋼の適時二塁打で勝ち越し。3連勝とした。5番手田原が2勝目、中川が8セーブ目。オリックスは海田が今季初黒星。

◆真っすぐ一本勝負に勝った。2点リードの3回1死。岡本は獲物が来るまでピクリともしなかった。 フォークボール、カットボール2球を見逃しカウント2-1。ど真ん中にきた149キロ直球にドンピシャで合わせた。バックスクリーン右へ13号ソロをぶち込み、山本に天を仰がせた。「なかなか点をとれる投手ではないので早めに追加点がとれて良かったです」と貴重な1点をもぎ取った。 難攻不落の右腕を打ち崩す狙いがあった。昨季も2度対戦があり、2打数2安打1打点。2打席とも初球のカットボールを安打にしていた。それでも「中継ぎの頃は球種が少なかった」と先入観にとらわれなかった。先発に転向し高速カット、フォーク、カーブと自在に球を操る相手に惑わされなかった。「真っすぐは速いイメージがある。振り負けないように」と基本に忠実に直球と向き合った。 第1打席に伏線があった。初球の内角153キロは見逃しボール。2球目のカットボールにも見向きもしなかった。3球目。ストライクゾーンに来た150キロ直球に、おもむろにバットを出した。やや差し込まれたがしっかりとスイングした分、中前に落ちた。第2打席でタイミングを修正。原監督も「見事だと思いますね。あれだけのボールをあそこまで飛ばしているわけだから」と称賛した。 第3打席は変化球3球で3ボール。直球1本待ちで4球目を振ったが、山本も学び、カットボールを投じた。岡本は引っかけ遊ゴロ。手をたたいて悔しがった。それでも狙い球をキッチリ結果につなげ、4番の意地を見せた。【桑原幹久】

◆「日本生命セ・パ交流戦」で巨人が今季4度目の「マルオカ」弾を決め、最強右腕のオリックス山本を打ち砕いた。 1回1死一塁から、丸佳浩外野手(30)が先制の11号2ラン。2点リードの3回には、岡本和真内野手(22)が13号ソロを放った。山本の1試合2被弾は今季初で、開始前の時点で両リーグトップの防御率1・63と安定感抜群の右腕を攻略し、5月20日以来の首位に浮上した。最高ランクの攻防にフォーカスする。

◆巨人陽岱鋼が殊勲打を放った。同点とされた直後の8回1死二塁のチャンスに代打で登場。 「何とか結果を残したいと強い気持ちで入った」と初球の直球を仕留め、決勝の右越え適時二塁打を放った。ともに代打で準備する阿部の姿を参考に「いろいろとまねしながら。たくさん教えてくれるので、感謝しています」と頭を下げた。

◆オリックスが接戦の末に敗れ、今季初の4連勝を逃した。2点を追う8回2死一、二塁で中川が追い込まれてから田原の低めの変化球をとらえ、左中間を破る同点の2点適時二塁打を放った。 しかしその裏、今季ここまで17試合連続無失点登板を続けていた3番手の海田が1死二塁から代打陽岱鋼に右翼越えの二塁打を浴び、決勝点を献上した。西村監督は「先頭の四球と(陽への)初球の入りですね。慎重にいかないといけない」と指摘した。 先発した山本が初回に丸に2ランを浴び、3回には岡本に今季初の複数本塁打を浴びるなど序盤で苦戦を強いられた。4回以降は無失点に切り抜けたものの6回3失点で降板。3試合連続で勝ち星を挙げることができなかった。山本は「立ち上がりから力んでしまって、うまくボールを操ることができなかった。悔いの残る悔しい試合になりました」と目線を落とした。

◆侍ジャパンの稲葉篤紀監督(46)がマルチ侍を評価した。18日、巨人-オリックス戦を視察。 セットアッパーから今季先発転向のオリックス山本の幅広い適性を確認した。「ジャパンの中で先発もできるし、先発が先に崩れて2、3イニングとロング(リリーフ)もいけると思う。一番の持ち味、初球から自分のピッチングができるのは先発でも中継ぎでも対応していける」と感じた。また、巨人坂本勇の起用法も思案。球界を代表する遊撃手ながら西武源田も代表候補。指揮官は坂本勇の三塁起用について聞かれ「基本的には遊撃手というラインになるとは思うが、三塁も含めて考えたい」と話した。代表で4番も務めた巨人岡本には「しっかり壁をぶち破ってほしい」と求めた。

◆真っすぐ一本勝負に勝った。2点リードの3回1死。巨人岡本和真内野手は獲物が来るまでピクリともしなかった。 フォークボール、カットボール2球を見逃しカウント2-1。ど真ん中にきた149キロ直球にドンピシャで合わせた。「速い系に絞っていた。いろんな球種がある中で、うまくいい方向に打てました」。バックスクリーン右へ13号ソロをぶち込み、山本に天を仰がせた。 狙いがあった。昨季も2度対戦し2打数2安打1打点。2打席とも初球のカットボールを打ったが「中継ぎの頃は球種が少なかった」と先入観にとらわれなかった。今季から先発に転向し高速カット、フォーク、カーブと自在の相手に「真っすぐは速いイメージ。振り負けないように」と基本通りに直球と向き合った。 伏線もあった。第1打席、初球。体近くの内角153キロを見逃してボール。2球目。大きく外に外れたカットボールに見向きもしなかった。3球目。ストライクゾーンに来た150キロ直球に、おもむろにバットを出した。やや差し込まれたがしっかりとスイングした分、中前へ落ちた。「けっこうタイミングは悪くなかった」と第2打席で修正。原監督も「見事だと思いますね。あれだけのボールをあそこまで飛ばしているわけだから」と称賛した。 第3打席は互いの意地が見えた。変化球3球で3ボール。直球1本待ちで4球目を振ったが、山本も学び、カットボールを放った。岡本はフルスイング。遊ゴロに倒れ、今度は天を仰がされた。「いい投手でしたし、しっかり今後に生きてくると思う」。球界を席巻する若武者同士の戦いが、令和の名勝負への予感を漂わせた。【桑原幹久】

◆オリックス伏見寅威捕手(29)が18日巨人戦(東京ドーム)で負傷した。7回からの途中出場。1点を追う9回2死二塁で迎えた第2打席で空振り三振を喫し、そのままグラウンドに倒れ込んだ。 スイングの際に左足首付近を痛め、試合後都内の病院に直行した。今後は状態をみながら判断されるが、山崎勝己捕手(36)が19日から1軍に合流する見込み。

◆売り出し中の巨人若林晃弘内野手が交流戦首位打者に躍り出た。 3回にオリックス山本から左前打を放ち、6試合連続安打をマーク。2打数1安打で打率4割4分1厘とし、ヤクルト中村を抜いた。追いつかれた直後の8回には先頭で四球を選び、陽岱鋼の勝ち越し適時打で決勝のホームを踏んだ。原監督も「(同点にされた)嫌な雰囲気のなかでね」とたたえた。

◆巨人原辰徳監督(60)が、今村に2勝目が付かなかったことについて「私のミスでしょうね。申し訳ないと彼にも伝えました」と言った。 選手名や場面には言及せずに「自分の中で定義というものがあるんだけれども、その定義に反した選手に期待をかけて出してしまったというところですね。自分の中で鬼になりきれなかった。反省しているところですね。それ以上はちょっと言えません」と続けた。7回は沢村が無失点に抑えたが、8回から登板したマシソンが負傷交代。急きょ登板した高木が1死一塁とし、5番手田原が四球後に2点適時二塁打を許した。   巨人今村(6回1失点も2勝目を逃し)「監督からは『申し訳なかった』と言われました。試合が終わってベンチを出た時です。もう1イニング投げれば展開も変わったのかなと思う。しっかり反省して次に生かしたい」

◆巨人宮本和知投手総合コーチが、マシソン負傷で緊急事態の救援陣に一丸となることを呼びかけた。 8回から登板した助っ人右腕は1死を取り、2人目の打者オリックス小島に150キロ直球を投げた直後に異変を訴えた。 右足の股関節付近を押さえマウンドを降りた。高木が緊急登板。2死一塁から田原が登板し、同点に追いつかれた。 宮本コーチはマシソンの負傷降板に「心配ですね。今日は病院に行っているので、発表は明日になると思います」とし「みんなが動揺した部分もある。普通にいけばマシソン、(中川)皓太というところで、すんなりいけばそういうことになったんですけど。ああいう事態になったということは想定外のこと。マシソンが良かっただけにちょっと大きな穴ですけど、埋めるしかない」と総動員で難局を乗り切りたいと話した。 右肘の違和感から復帰し2軍で2試合に登板したクックの早期昇格については「それも考えています。もうクックは週末日曜投げてますので、スタンバイOKという報告も来ている」と可能性を示した。

◆オリックス伏見寅威捕手(29)が18日巨人戦(東京ドーム)で左足首を痛め、試合後都内の病院で受診した結果、「左足アキレス腱(けん)断裂」と診断されたと19日、発表した。 伏見は7回から途中出場。1点を追う9回2死二塁で空振り三振を喫し、そのままグラウンドに倒れ込み、試合後病院へ直行した。代わって山崎勝己捕手(36)が19日から1軍に合流する見込み。

◆巨人丸佳浩は、試合前に思い描いたオリックス山本由伸投手の攻略法を実践した。 1回1死一塁、156キロの高めの直球を見極め、154キロの直球を見逃した後の3球目。1-1から、145キロの高速フォークをコンパクトなスイングで中堅バックスクリーン右にたたき込んだ。一見すれば、変化球狙いのようにも映ったが「狙いは絞ってないです」と否定。打席の中での狙いを明かした。 丸 真っすぐは150キロ中盤出ますし、変化球と言っても...フォークもカットボールも140キロ中盤出ますからね。大振りしたら、前には飛ばないな、と。浮いてきた球を打ち返そうと。大振りせず、コンパクトに。欲を捨てて。 現在の日本球界で最も攻略の難しい豪腕を砕くカギとして「浮いた球」と「コンパクト」を挙げた。 先制の11号2ランは、外角低めを狙ったフォークが真ん中低めに入った。「甘い球をひと振りで仕留めることができて良かった」と振り返ったが、決してやさしいボールではない。事前に2つのポイントを意識して、完璧に捉えた。5回にも再びフォークを左前に運び、マルチ安打をマーク。8回に同点とされ、殊勲打は陽岱鋼に譲ったが、最大のポイントだった山本攻略に貢献した。 今季4度目の「マルオカ」アベック弾で主導権を奪って、チームは首位に浮上した。「いい位置にいるのは、みんなの力があるからこそ」と話した。力と力の勝負を制した岡本に対し、冷静な思考のもとにワンショットでフォークを捉えた丸の分析力もキラリと光った。【久保賢吾】

◆巨人スコット・マシソン投手(35)が18日、巨人-オリックス1回戦(東京ドーム)で負傷降板した。8回1死から代打小島への2球目、150キロの直球を投げた直後に右足の股関節付近を痛め、マウンドを降りた。 試合後、都内の病院で検査を行い、今後については19日の状態を見て判断する。離脱となった場合、宮本投手総合コーチは「いける準備はできている」と右ひじ痛から復帰して2軍調整中のクックを予定より早く昇格させる可能性を示した。また、打線強化のため中島宏之内野手(36)を1軍合流させる見通し。

◆巨人原監督が、6回1失点でリードを保ったまま降板した今村に2勝目が付かなかったことについて「私のミスでしょうね。申し訳ないと彼にも伝えました」と言った。 選手名や場面には言及せずに「自分の中で定義というものがあるんだけれども、その定義に反した選手に期待をかけて出してしまったというところですね。自分の中で鬼になりきれなかった。反省しているところですね。それ以上はちょっと言えません」と続けた。7回は沢村が無失点に抑えたが、8回から登板したマシソンが負傷交代。急きょ登板した高木が1死一塁とし、5番手田原が四球後に2点適時二塁打を許した。

◆巨人今村のコメント (6回1失点も2勝目を逃し)「監督からは『申し訳なかった』と言われました。試合が終わってベンチを出た時です。もう1イニング投げれば展開も変わったのかなと思う。反省して次に生かしたい」

◆巨人・丸佳浩外野手(30)が18日のオリックス戦(東京ドーム)の一回、先制の11号2ランを放った。  一回1死。右前打で出塁した坂本勇を一塁に置き、試合前の時点で12球団トップの防御率1・63を誇っていたオリックスの先発・山本由伸投手(20)と対戦。初球は156キロの直球に球場内がどよめく場面もあったが、カウント1-1から、145キロのフォークボールをバックスクリーン右へほうり込んだ。

◆巨人・岡本和真内野手(22)が18日、オリックス戦(東京ドーム)の2点リードで迎えた三回、バックスクリーン右へ2試合ぶりとなる13号ソロをほうり込んだ。  試合前の時点で12球団トップの防御率1・63を誇っていたオリックスの先発・山本由伸投手(20)の真ん中付近への149キロを豪快に振り抜いた。一回には丸も2試合ぶりの11号2ランを放っており、15日の日本ハム戦(札幌ドーム)に続いて4度目の"OM砲"によるアベック弾となった。

◆巨人・今村信貴投手(25)が18日、オリックス戦(東京ドーム)で6回6安打1失点と好投した。  毎回のように安打を許したが、連打を浴びたのは四回2死からの吉田正、ロメロのみ。この回に岡本の適時失策で1失点したものの、一回、二回、四回は先頭打者に出塁を許しながら、すべて内野ゴロ併殺に仕留めるなど冷静さが光った。  今季2勝目の権利を手にし、六回1死二塁での打席で代打・ゲレーロを送られた。

◆巨人・スコット・マシソン投手(35)が18日、オリックス戦(東京ドーム)の2点リードで迎えた八回に3番手で登板するも、緊急降板した。  先頭打者の福田を投ゴロに仕留めたが、次打者、代打で登場した小島への2球目で150キロの直球を投げた直後、右足を気にするしぐさを見せ、トレーナーらとともに一塁ベンチへ引き上げた。わずか4球で交代を告げられ、代わって高木が登板した。  マシソンは昨年8月に左膝のクリーニング手術を受け、米国滞在中には感染症のエーリキア症に罹患(りかん)。春季キャンプに参加せず3月1日に再来日していた。  リハビリを経て、今月6日の楽天戦(楽天生命)で昨年7月26日以来の復帰登板を果たしたばかりだった。

◆オリックスの山本は序盤に浴びた2本塁打が響き、6回3失点で降板した。制球が甘く「立ち上がりで力が入ってしまった。うまくボールを操ることができなかった」と反省した。  ただ、中盤以降はバランスを重視して立て直し、150キロ台の速球をテンポ良く投げ込んだ。視察に訪れた日本代表の稲葉監督は、先発も中継ぎにも適性がある若手に「素晴らしい球を投げる。いろいろなバリエーションで使っていける」と高く評価した。 西村監督(八回に勝ち越しを許した海田に) 「先頭への四球もそうだけど(適時打を浴びた)陽岱鋼への初球の入り方を慎重にいかないと」 中川(八回に2点二塁打) 「前(四回)の好機で、失策で点は入ったけど打てなかった。何としても打ってやろうと思った」

◆オリックスの伏見が九回の打席で空振り三振に倒れた際に左足首付近を痛め、東京都内の病院で「左足アキレス腱断裂」と診断された。今季は代打や途中出場が多く、39試合に出場して打率1割6分4厘、1本塁打、9打点。

◆オリックス・伏見寅威捕手(29)が18日、巨人戦(東京ドーム)の九回に空振り三振を喫した際、左アキレス腱を断裂した。試合後、東京都内の病院に直行し、診断された。  プロ7年目の伏見は今季39試合に出場し、打率・164、1本塁打、9打点。19日からは山崎勝己捕手(36)が1軍に合流することになった。

◆18日のオリックス2回戦(東京ドーム)で八回から登板した巨人のスコット・マシソン投手(35)が1死後、代打・小島へ2球目を投げた後に右脚の異常を訴え、4球で降板した。  球団によると、試合後に東京都内の病院で検査を受けた。今後については19日の状態を見て判断する。宮本投手総合コーチは、右肘の違和感から実戦復帰し、2軍の仙台遠征に帯同中のライアン・クック投手(31)の早期昇格について「それも考えている。スタンバイはOKと聞いている」と話した。

◆先発の今村は6回89球で1失点(自責0)。先頭の出塁を3度許しながら併殺などで切り抜け、「試合を作れた」とうなずいた。3-1の八回にマシソンが緊急降板して高木、田原の継投で同点とされ、2勝目はならず。原監督は「勝ちをつけてあげたかった。私のミス。申し訳ないと伝えた。(救援の)選手に期待をかけて出してしまった。鬼になりきれず反省している」と気遣った。

◆稲葉監督ら日本代表の首脳陣が、巨人-オリックスを視察。稲葉監督は、21本塁打を放っている巨人・坂本勇について「基本は遊撃」としつつ、「サードも含めてこれから考えたい」と三塁での起用にも含みを持たせた。また、先発にも中継ぎにも適性があるオリックス・山本を「素晴らしい球を投げる。いろいろなバリエーションで使っていける」と高く評価した。

◆今年初めて2試合連続で観戦したオリックス・宮内義彦オーナー(83)だが、勝利を見届けることはできなかった。3-3と追いついた直後の八回、3番手の海田が先頭打者への四球から決勝点を献上。今季初黒星を喫し、総帥も苦言を呈した。  「いい試合をしても負けたらね。結局、四球なのよ、試合を決めるのは。リリーフ投手がいきなり四球を出したらダメだわな」  ここ数試合、チームが見せてきた粘りは発揮した。1-3の八回2死一、二塁からD7位・中川圭太内野手(東洋大)が左中間へ同点二塁打。希望を感じさせた直後に、海田が1死二塁から陽岱鋼に右越えの勝ち越し打を浴びた。  試合前まで19試合に登板し、防御率0・00だった左腕が失点。奮闘を続けてきたが、西村監督は「先頭打者への四球もですけど、初球の入り。慎重にいかないと」と指摘した。  連勝は「3」でストップ。それでも宮内オーナーは「中休み」と前を向いた。一度のブレークを経て、19日から再び、アクセル全開で浮上を目指す。(西垣戸理大)

◆日本生命セ・パ交流戦は18日、巨人がオリックス1回戦(東京ドーム)に4-3で競り勝ち、3連勝。首位・広島がロッテに敗れ、5月20日以来、1カ月ぶりのセ・リーグ単独首位に立った。同点の八回に代打の陽岱鋼(ヨウ・ダイカン)外野手(32)が決勝の適時二塁打を放ち、原辰徳監督(60)の起用に応えた。交流戦は9勝4敗で2位をキープ。ペナント&交流戦のダブル制覇も視野に入ってきた。  打球が右翼フェンス手前で弾み、陽岱鋼は勢いよく一塁ベースを回った。二塁へ到達すると胸を張ってガッツポーズ。自らの一打で歓喜に沸くスタンドに、胸が熱くなった。  「心の中では『抜けてくれ!』と叫びました。何とかバットで結果を残したいと思って、強い気持ちでいきました。本当によかったです」  八回にマシソンが右脚の負傷で緊急降板し、同点に追いつかれた。嫌なムードが漂っていたその裏、1死二塁。原監督が小林の代打で起用したのは、今季の代打率・467(15打数7安打)の切り札、陽岱鋼だった。  背番号2は、オリックス3番手、海田の外角直球を狙い打ち。右越えの適時二塁打が決勝点となった。代打策を見事に的中させた指揮官は「右に強い打球、彼のいいところがひと振りで出たね。練習のときから非常に集中力を持ちながら、大事に時間を使ってくれている」と称賛した。  悔しい思いを胸にしまっていた。2017年に日本ハムから5年推定15億円でFA移籍して3年目。通算104本塁打、140盗塁で2013年に盗塁王、12-14、16年にゴールデングラブ賞に輝いた台湾のスター選手は出場機会に飢えていた。  原巨人の外野は最激戦区だ。今季加入の丸、好調の亀井、26歳の重信、時には内野から主砲の岡本やゲレーロも加わる。  14日の日本ハム戦(札幌ドーム)から4試合連続でスタメン落ち。「北海道(の前カード)では、代打とか途中出場で結果も出していなかった。悔しい思いを持っていた。チャンスをもらえたら、次こそ期待に応えたい」と活躍の機会を待っていた。  じくじたる思いに駆られる日々を、愛する家族が癒やしてくれた。昨年12月には第3子となる長男が誕生。休養日はもっぱら家族サービスだ。「父の日」の16日は札幌から帰宅すると、長女・リンリンちゃん(7)にトイレットペーパーの芯で作った"花"を手渡された。プレゼントには「お父さん いつもありがとう がんばってね」と書かれていた。まな娘のメッセージは、最高の発奮材料になった。  「チームも状態がいいし、自分が出たら一つでも多く貢献したい」と陽岱鋼。今月1日に最大5・5ゲーム差あった広島を抜き、5月20日以来のセ・リーグ単独首位に躍り出た。交流戦は9勝4敗。ベテランも、若手も、実績も関係ない。チーム内競争が快進撃の原動力だ。 (谷川直之) ★阿部の助言  代打稼業の陽岱鋼を後押ししたのはベテランの阿部だった。四回から、ベンチ裏で代打に備えて準備。陽岱鋼は横にいた阿部と行動をともにし、「見て、まねして、分からないことがあったら阿部さんに聞くと、たくさん教えてくれた。本当に感謝しています」と頭を下げた。阿部は背番号2の決勝打の直後に代打で登場し、敬遠四球。経験豊富な2人が、原巨人の土台を支えている。

◆巨人が逃げ切れた要因は、九回のバッテリー。中川は先頭打者に右前打を許し、1死二塁のピンチを招いたが、あわてるそぶりはなかった。この回にマスクをかぶった炭谷の存在が大きい。  投手は走者を背負うとクイックモーション、けん制など、やらなければならないことが増える。「ここに投げれば大丈夫」という雰囲気をつくり、安心感を与えて打者に集中させるのが捕手の役目。昨季までの13シーズン、西武でプレーし、パの打者をよく知る炭谷は、それができる。  9日のロッテ戦は腰の違和感から復帰した菅野と初めてバッテリーを組んで勝利へ導き、12、13日の西武戦は先発マスクをかぶって2連勝。16日の日本ハム戦でも菅野を好リードした。一回に3点を失うと、配球を変えて二回以降は無失点。若い捕手は「打たれた、どうしよう」と迷うが、炭谷にはベテランらしい切り替えの早さがある。  小林にも強肩などいい部分はあるが、投手に与える安心感は、炭谷にかなわない。炭谷こそが、巨人の交流戦での大きな武器だ。 (サンケイスポーツ専属評論家)

<交流戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
832 0.727
(↑0.027)
-
(-)
552
(+6)
42
(+4)
25
(+4)
13
(-)
0.231
(↑0.006)
2.880
(↓0.01)
2
(-)
巨人
940 0.692
(↑0.025)
0
(-)
567
(+4)
45
(+3)
18
(+2)
12
(-)
0.273
(-)
3.160
(↑0.1)
3
(3↑)
DeNA
751 0.583
(↑0.038)
1.5
(-)
546
(+3)
43
(-)
15
(+1)
3
(-)
0.245
(↓0.005)
3.260
(↑0.27)
4
(1↑)
楽天
750 0.583
(↑0.038)
1.5
(-)
648
(+5)
48
(+3)
10
(+1)
4
(+1)
0.255
(↓0.003)
3.870
(↑0.08)
5
(2↓)
日本ハム
751 0.583
(↓0.053)
1.5
(↓1)
548
(-)
52
(+3)
8
(-)
8
(+2)
0.251
(↓0.007)
3.530
(↑0.02)
6
(2↓)
ORIX
651 0.545
(↓0.055)
2
(↓1)
644
(+3)
46
(+4)
5
(-)
12
(-)
0.249
(↑0.005
3.720
(↓0.07)
7
(-)
西武
760 0.538
(↑0.038)
2
(-)
580
(+16)
62
(+2)
14
(+3)
11
(-)
0.285
(↑0.014)
4.500
(↑0.21)
8
(-)
中日
580 0.385
(↓0.032)
4
(↓1)
557
(+2)
65
(+16)
5
(-)
5
(+1)
0.253
(↓0.001)
5.000
(↓0.95)
9
(2↑)
ロッテ
580 0.385
(↑0.052)
4
(-)
553
(+6)
70
(+2)
11
(-)
11
(+2)
0.242
(↑0.005)
4.880
(↑0.42)
10
(1↓)
阪神
472 0.364
(↓0.036)
4
(↓1)
554
(+3)
53
(+5)
7
(+1)
12
(+1)
0.229
(↑0.003)
3.060
(↓0.08)
11
(1↓)
ヤクルト
480 0.333
(↓0.031)
4.5
(↓1)
658
(+4)
64
(+6)
12
(-)
5
(-)
0.245
(↓0.002)
4.860
(↓0.11)
12
(-)
広島
381 0.273
(↓0.027)
5
(↓1)
638
(+2)
55
(+6)
8
(+1)
10
(+1)
0.210
(↑0.005)
4.050
(↓0.09)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(1↑)
巨人
36271 0.571
(↑0.006)
-
(↓0.5)
79318
(+4)
258
(+3)
89
(+2)
38
(-)
0.266
(-)
3.670
(↑0.03)
2
(1↓)
広島
36282 0.563
(↓0.008)
0.5
(↑0.5)
77273
(+2)
256
(+6)
63
(+1)
47
(+1)
0.251
(↑0.001)
3.260
(↓0.03)
3
(-)
阪神
33314 0.516
(↓0.008)
3.5
(↓0.5)
75270
(+3)
278
(+5)
49
(+1)
47
(+1)
0.246
(-)
3.410
(↓0.01)
4
(-)
DeNA
30341 0.469
(↑0.009)
6.5
(↑0.5)
78250
(+3)
259
(-)
73
(+1)
19
(-)
0.245
(↓0.001)
3.650
(↑0.05)
5
(-)
中日
28370 0.431
(↓0.007)
9
(↓0.5)
78250
(+2)
267
(+16)
42
(-)
36
(+1)
0.257
(-)
4.020
(↓0.19)
6
(-)
ヤクルト
26402 0.394
(↓0.006)
11.5
(↓0.5)
75304
(+4)
352
(+6)
75
(-)
26
(-)
0.238
(-)
4.720
(↓0.02)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
36281 0.563
(↑0.007)
-
(-)
78308
(+5)
288
(+3)
73
(+1)
23
(+1)
0.257
(-)
4.240
(↑0.02)
2
(-)
ソフトバンク
35284 0.556
(↑0.008)
0.5
(-)
76274
(+6)
249
(+4)
92
(+4)
62
(-)
0.251
(↑0.001)
3.320
(-)
3
(1↓)
日本ハム
34294 0.540
(↓0.008)
1.5
(↓1)
76288
(-)
271
(+3)
45
(-)
30
(+2)
0.257
(↓0.002)
3.690
(-)
4
(-)
西武
33311 0.516
(↑0.008)
3
(-)
78349
(+16)
338
(+2)
78
(+3)
75
(-)
0.262
(↑0.003)
4.590
(↑0.04)
5
(-)
ロッテ
30341 0.469
(↑0.009)
6
(-)
78281
(+6)
290
(+2)
77
(-)
49
(+2)
0.242
(↑0.001)
4.020
(↑0.06)
6
(-)
ORIX
25355 0.417
(↓0.007)
9
(↓1)
78219
(+3)
278
(+4)
45
(-)
57
(-)
0.226
(↑0.001
3.790
(↓0.01)