中日(★2対16☆)西武 =交流戦1回戦(2019.06.18)・ナゴヤドーム=
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西武
004040800161813
中日
0020000002810
勝利投手:今井 達也(5勝5敗0S)
敗戦投手:阿知羅 拓馬(1勝3敗0S)

本塁打
【西武】山川 穂高(26号・3回表ソロ),中村 剛也(10号・3回表ソロ),外崎 修汰(13号・5回表ソロ)

  DAZN
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◆西武は3回表、山川と中村のソロなどで4点を先制する。その後は7回に打者一巡の猛攻を見せるなど、終わってみれば18安打で16得点を挙げた。投げては、先発・今井が6回2失点の好投で今季5勝目。敗れた中日は、先発・阿知羅が8失点と乱調で、打線も2得点と精彩を欠いた。

◆中日阿知羅拓馬投手が5回途中8失点で降板した。序盤からボールが高めに浮いた。3回は4番山川、6番中村に1発を浴びるなど4失点。5回にも3番外崎にソロを献上するなど4失点した。 降板後は広報を通じて「失点した後にすぐ点を取ってもらい、なんとか2点差のまま踏ん張りたかったのですが...」と猛省のコメント。今季2勝目はならなかった。

◆中日がナゴヤドームワーストタイの16失点で屈辱的な大敗を喫した。 強力西武打線を相手に投手陣が崩壊。先発阿知羅拓馬投手が4回1/3を被安打10、8失点で降板すると、今季初登板した3番手伊藤準も1回1/3を7安打8失点を大炎上した。 与田監督は2回の4失点後も阿知羅を続投させたことについて「なんとか4回に少し状態が上がってきて、5回も引き続き行ってほしいというところがあったんですけれど」と説明。 1試合16失点、被安打18は今季チームワースト。16失点は18年4月25日巨人戦(20失点)以来、被安打18は18年4月3日巨人戦以来の数字となった。

◆西武は3回表、2番源田の適時三塁打で先制すると、4番山川、6番中村のソロも飛び出し4得点。中日は3回裏に2得点で反撃。 西武は5回、3番外崎のソロなどで4点を追加し、リードを6点に広げる。中日先発の阿知羅は5回途中8失点で降板した。 西武は8回にも打者11人7安打の猛攻で8点を追加して大勝。中日は1試合16失点、被安打18でともに今季ワーストを更新した。 西武今井は5勝目、中日阿知羅が3敗目。

◆西武の横綱2人によるアベック弾が、山賊打線爆発の号砲だった。 3回に2点を先制後、打席は4番山川。カウント2-2から外角高めの直球を左中間席へ運んだ。26号ソロで、今季最長ブランクとなった10試合ぶりのどすこいポーズを披露。すると6番中村も続く。同じく左中間席へ運ぶ6年連続2桁本塁打となる10号ソロ。辻監督は「チームとしてうれしい。この広い球場でよく打った」とうなった。 2人が打てば今季負け知らず。4度目のアベック弾で3勝1分け。山川が「打てたのはよかったけど、手応えはない」と言えば、中村は「広さは気にならない。広いとも思わないし」と1発の感想こそ違うが、横綱2人が打線に火を付けたのは間違いない。5回に4安打4得点、7回には7安打8得点で中日の息の根を止めた。決して手を緩めない山賊たちが、今季最多タイの16得点も量産した。 西武の色が出た大勝で、辻監督に球団最速351試合での監督通算200勝目をプレゼント。指揮官は「通過点です! 200も勝たせてもらってありがたい」と感謝すると同時に「明日だね。大量得点のあとは貧打になりがち。気を引き締めていきます」。201勝目を見据え、6カード連続で落としている鬼門の2戦目に目を向けた。【栗田成芳】

◆西武・山川穂高内野手(27)が18日、中日1回戦(ナゴヤドーム)で26号ソロを放った。  「打ててよかったです」  三回に源田の適時三塁打と外崎の中犠飛で2点を先制後、1死から阿知羅の高め144キロの直球を左中間席最前列に運んだ。今季最長の10試合、42打席ぶりの一発となる主砲の一発に乗せられ、2死からは中村も10号ソロを放った。

◆西武の山川が10試合ぶりにアーチをかけた。2-0の三回1死で阿知羅の高めの直球を捉え、左中間へソロ本塁打とした。両リーグトップを独走する本塁打数を26に伸ばし「打てて良かった」と喜んだ。  今季最も長く本塁打から遠ざかっていた。開幕から驚異的なペースで本塁打を重ねてきただけに、周囲は失速を気にするが、本人は「ペースは上がったり、落ちたりする。それよりも練習や感覚の方が大事」と冷静だ。久々の一発が再び量産態勢に入るきっかけとなるか。

◆西武の今井が6回2失点で、昨季に並ぶ5勝目を挙げた。4点の援護をもらった直後の三回に2点を奪われたものの、六回2死二、三塁のピンチでは京田を空振り三振に仕留めるなど、粘って先発の役割を果たした。「最低限の仕事しかできなかったけど、いつも打線が打ってくださって感謝している」と謙虚に話した。  先発予定だった11日の巨人戦を発熱で回避したが、その影響は「そんなに気になるところはなかった」と言う。6回で降板したことを反省し「先発で一番若いし、もっと長い回を投げたい」と意欲を口にした。 外崎(五回に13号ソロ) 「初球から思い切りいこうと打席に入った」 栗山(五回に代打で2点二塁打) 「何とか食らい付いていこうと打席に入った。いいところに落ちてくれた」

◆中日の大島は0-4の三回1死一、二塁で右前打を放ち、3試合連続の適時打となった。今井の直球を捉え「甘く来た球を逃さずに打つことができた」と話した。  ただし、チームはこの回にビシエドの犠飛と合わせて2点を奪って以降、得点機はあったが生かせなかった。大島は八回にも1死から右前打を放ったものの、得点には至らなかった。 中日・阿波野投手コーチ(阿知羅は出場選手登録を外れることが決まり) 「必要以上に力んで真っすぐを投げようとして、コントロールを失っていた」 伊藤準(1回1/3で8失点) 「しっかり反省をして、次はチームを勝利に導く投球をしたい」

◆今井が6回2失点で、昨季の自己最多に並ぶ5勝目(5敗)を挙げた。「真っすぐはよくなかったけど、カーブでなんとかなった。野手の皆さんに点をたくさん取っていただいた」と感謝した。11日の先発登板を発熱で回避し、寮のテレビで祈るように試合を観戦。右腕は「迷惑をかけてしまったので、頑張らないといけないと思っていた」と、奮起して白星を飾った。

◆歴史的大敗だ。中日は今季ワーストの18被安打16失点で完敗。与田監督は必死に声を絞り出した。  「(投手の)誰かが止めないといけなかった」  先発の阿知羅が三回、山川と中村に被弾。五回には外崎に一発を浴びるなど、五回途中10安打8失点で降板すると「踏ん張りたかったです」とうなだれた。  今季初登板だった3番手の伊藤準も西武打線の勢いを止められず、七回に8失点の大炎上。スタンドからは「しっかりしろ」とヤジが乱れ飛び、試合終了時、観戦に訪れた竜党の半分近くは席を立っていた。  1997年に開場したナゴヤドームでは、2000年6月21日の巨人戦に並ぶワーストタイの16失点。借金9に逆戻りした指揮官は「しっかり反省して、明日につなげなければいけない」と、目がうつろだった。 (三木建次)

◆高々と舞い上がった打球が猛攻ののろしになった。2点リードの三回1死。西武・山川穂高内野手(27)が、2発を放った6日の広島戦以来、10試合、42打席ぶりに26号ソロを放った。  「打てたことはよかった。でも6打席立って手応えはあんまりですね」  中日先発、阿知羅の直球を捉えた打球は、ナゴヤドームの左中間スタンド最前列に飛び込んだ。  交流戦でセの投手から執拗(しつよう)な内角攻めに遭っている。16日までの4試合で3死球。この日の1打席目も左腕に死球を受け、死球数9は両リーグの最多タイだ。相手投手に「わざとじゃない」と怒りの矛先を向けることはなく、自らのバットでやり返す機会をジッと待っていた。  理想に掲げるのは史上最多の三冠王3度を誇る落合博満氏(65)。柔らかい打撃フォームを動画で何度も見た。「インコースを打てる打者は死球が少ない。落合さんが(1985、86年に)三冠王を取ったときなんて死球3つですから」と尊敬の念を抱いている。この日は死球を受けた直後の打席で、貴重な一発。両リーグ1位の26本塁打、66打点をマークする主砲は「インコースをさばけるようにしないといけない。もう少し修正しないと、量産する感じではない」と高い理想を口にした。  強力打線は七回に一挙8点を奪うなど、18安打で今季最多タイの16得点。就任3年目の辻監督は通算200勝に到達し、「200も勝ちをつけてもらえてありがたい」とナインに感謝した。大勝にも浮かれることのない主砲が獅子を支えている。 (花里雄太)

<交流戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
832 0.727
(↑0.027)
-
(-)
552
(+6)
42
(+4)
25
(+4)
13
(-)
0.231
(↑0.006)
2.880
(↓0.01)
2
(-)
巨人
940 0.692
(↑0.025)
0
(-)
567
(+4)
45
(+3)
18
(+2)
12
(-)
0.273
(-)
3.160
(↑0.1)
3
(3↑)
DeNA
751 0.583
(↑0.038)
1.5
(-)
546
(+3)
43
(-)
15
(+1)
3
(-)
0.245
(↓0.005)
3.260
(↑0.27)
4
(1↑)
楽天
750 0.583
(↑0.038)
1.5
(-)
648
(+5)
48
(+3)
10
(+1)
4
(+1)
0.255
(↓0.003)
3.870
(↑0.08)
5
(2↓)
日本ハム
751 0.583
(↓0.053)
1.5
(↓1)
548
(-)
52
(+3)
8
(-)
8
(+2)
0.251
(↓0.007)
3.530
(↑0.02)
6
(2↓)
ORIX
651 0.545
(↓0.055)
2
(↓1)
644
(+3)
46
(+4)
5
(-)
12
(-)
0.249
(↑0.005)
3.720
(↓0.07)
7
(-)
西武
760 0.538
(↑0.038)
2
(-)
580
(+16)
62
(+2)
14
(+3)
11
(-)
0.285
(↑0.014
4.500
(↑0.21)
8
(-)
中日
580 0.385
(↓0.032)
4
(↓1)
557
(+2)
65
(+16)
5
(-)
5
(+1)
0.253
(↓0.001)
5.000
(↓0.95)
9
(2↑)
ロッテ
580 0.385
(↑0.052)
4
(-)
553
(+6)
70
(+2)
11
(-)
11
(+2)
0.242
(↑0.005)
4.880
(↑0.42)
10
(1↓)
阪神
472 0.364
(↓0.036)
4
(↓1)
554
(+3)
53
(+5)
7
(+1)
12
(+1)
0.229
(↑0.003)
3.060
(↓0.08)
11
(1↓)
ヤクルト
480 0.333
(↓0.031)
4.5
(↓1)
658
(+4)
64
(+6)
12
(-)
5
(-)
0.245
(↓0.002)
4.860
(↓0.11)
12
(-)
広島
381 0.273
(↓0.027)
5
(↓1)
638
(+2)
55
(+6)
8
(+1)
10
(+1)
0.210
(↑0.005)
4.050
(↓0.09)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(1↑)
巨人
36271 0.571
(↑0.006)
-
(↓0.5)
79318
(+4)
258
(+3)
89
(+2)
38
(-)
0.266
(-)
3.670
(↑0.03)
2
(1↓)
広島
36282 0.563
(↓0.008)
0.5
(↑0.5)
77273
(+2)
256
(+6)
63
(+1)
47
(+1)
0.251
(↑0.001)
3.260
(↓0.03)
3
(-)
阪神
33314 0.516
(↓0.008)
3.5
(↓0.5)
75270
(+3)
278
(+5)
49
(+1)
47
(+1)
0.246
(-)
3.410
(↓0.01)
4
(-)
DeNA
30341 0.469
(↑0.009)
6.5
(↑0.5)
78250
(+3)
259
(-)
73
(+1)
19
(-)
0.245
(↓0.001)
3.650
(↑0.05)
5
(-)
中日
28370 0.431
(↓0.007)
9
(↓0.5)
78250
(+2)
267
(+16)
42
(-)
36
(+1)
0.257
(-)
4.020
(↓0.19)
6
(-)
ヤクルト
26402 0.394
(↓0.006)
11.5
(↓0.5)
75304
(+4)
352
(+6)
75
(-)
26
(-)
0.238
(-)
4.720
(↓0.02)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
36281 0.563
(↑0.007)
-
(-)
78308
(+5)
288
(+3)
73
(+1)
23
(+1)
0.257
(-)
4.240
(↑0.02)
2
(-)
ソフトバンク
35284 0.556
(↑0.008)
0.5
(-)
76274
(+6)
249
(+4)
92
(+4)
62
(-)
0.251
(↑0.001)
3.320
(-)
3
(1↓)
日本ハム
34294 0.540
(↓0.008)
1.5
(↓1)
76288
(-)
271
(+3)
45
(-)
30
(+2)
0.257
(↓0.002)
3.690
(-)
4
(-)
西武
33311 0.516
(↑0.008)
3
(-)
78349
(+16)
338
(+2)
78
(+3)
75
(-)
0.262
(↑0.003
4.590
(↑0.04)
5
(-)
ロッテ
30341 0.469
(↑0.009)
6
(-)
78281
(+6)
290
(+2)
77
(-)
49
(+2)
0.242
(↑0.001)
4.020
(↑0.06)
6
(-)
ORIX
25355 0.417
(↓0.007)
9
(↓1)
78219
(+3)
278
(+4)
45
(-)
57
(-)
0.226
(↑0.001)
3.790
(↓0.01)