ソフトバンク(2対2)DeNA =交流戦3回戦(2019.06.16)・福岡ヤフオクドーム=
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DeNA
0001010000002602
ソフトバンク
1000000100002701
勝利投手:-
敗戦投手:-

本塁打
【DeNA】宮﨑 敏郎(9号・4回表ソロ),乙坂 智(1号・6回表ソロ)
【ソフトバンク】甲斐 拓也(7号・8回裏ソロ)

  DAZN
◆DeNAは1-1で迎えた6回表、乙坂に自身2年ぶりの一発となるソロが飛び出し、勝ち越しに成功する。対するソフトバンクは、1点を追う8回に甲斐がソロを放ち、試合を振り出しに戻した。試合はそのまま延長戦に突入するも、両軍の救援陣が踏ん張り、規定により引き分けに終わった。

◆ソフトバンクは初回2死三塁から4番デスパイネの中前適時打で1点先制。DeNAはソフトバンク先発二保の前に3回まで無得点。 DeNAは4回に宮崎の9号ソロで同点とし、6回に乙坂の1号ソロで勝ち越した。先発上茶谷は2回から6回まで無安打投球。 ソフトバンクは8回1死から甲斐の7号ソロで同点とした。9回は両軍ともに無得点に終わり、延長戦に突入した。 ソフトバンクは延長12回無死満塁のサヨナラ機で無得点など、両軍とも決め手を欠き、引き分けに終わった。

◆天国で見守る父へ、1発を届けた。1-1の6回2死走者なし。DeNA乙坂智外野手が、左中間へ今季1号ソロを運んだ。昨年12月31日、父ロバート・スコット・ルーセローさんが心不全のため、54歳の若さでこの世を去った。「昨年父が亡くなって。僕としても、父の日に、何としてでも打ちたかった。力をくれたんだと思います」と言葉を絞り出した。 父からの教えは「男なんだから、逃げるな」。乙坂は「今でも、それが心の中にある」と自身の信条としている。今季6度目のスタメンでの1発は、惜しくも決勝打とはならなかった。それでも、延長11回にも左中間への三塁打でチャンスを演出。「もっともっとできるんじゃないかと思う」と自信もつかんできた。ライバル多き外野のレギュラー争い。逃げずに、結果を残し続けて、父へ勇姿を届ける。

◆守護神離脱の危機でブルペン陣が踏ん張った。ソフトバンクが7投手の継投でDeNAと引き分け。2番手椎野以降のリリーフ陣は1点も許さなかった。並んでいた日本ハムが敗れたため、交流戦の単独首位にも再浮上した。 試合前、衝撃が走った。守護神の森が右上腕部張りのため出場選手登録を抹消された。プロ1年目から5年連続で50試合以上に投げてきた鉄腕にとって、故障での2軍落ちは初めてだ。くしくもこの日は、本来中継ぎの二保が先発。ベンチには、救援陣を総動員して戦う腹づもりもあった。二保が6回途中2失点で降板したあとは、椎野、武田、甲斐野、モイネロ、嘉弥真、そして高橋純が0を並べ続けた。 最終回の攻撃は無死満塁で松田宣、上林、高谷が倒れサヨナラの絶好機を決めきれなかった。だが工藤監督は「大きいと思います。みんなよく頑張りました。プラス材料はある。負けて気持ちが落ちないで行ける」と、総力戦でつかんだ引き分けに前を向いた。 ブルペンでの精神的支柱でもある森の離脱は痛い。当面は守護神を決めずに、調子や相手打順などを考慮し流動的に戦うことになる。9回に投げた甲斐野は「ぼくたち1人1人が役割を果たさないといけない」。10回を抑えたモイネロも「森さんは選手としても人としても大きな存在。プレーできる人間がしっかり戦っていくしかない」と気合を入れた。リーダー不在を全員でカバーする。【山本大地】

◆今季2度目の先発だったソフトバンク二保旭投手が6回途中2失点と力投した。2軍戦で調整登板はしていたものの、前回投げた5月28日オリックス戦から中18日の登板。 それでもテンポよく打たせて取る投球で、ソロ本塁打2本のみに抑えた。「回を投げられたし、ゲームを作れたのは良かった。本塁打は2本とも失投。負けなかったことが救いですね」と振り返った。

◆ソフトバンク甲斐拓也捕手が貴重な同点弾を放った。1点を追う8回。1死走者なしから上茶谷の143キロの直球をとらえた。打球は右中間テラス席に飛び込む7号ソロとなった。 「(カウント3-1と)バッティングカウントだったので思い切り振りにいった。(打球が)少し上がりすぎたけど入ってくれてよかった」。昨年マークした自己最多の7本塁打に早くも並んだ。打撃が課題といわれてきたが、今季はパンチ力も備わってきた。

◆「父の日」にソフトバンクは貴重な「抑え」を失った。サファテの離脱からストッパーとして奮投してきた森がチームを離れた。「抑え不在」は今後の戦いをさらに厳しくする。残り6試合の交流戦、そしてリーグ戦再開。勝負の夏を控え、ブルペン再編に頭を悩ますこととなってしまった。 確かに森不在は痛すぎる。だが、嘆いてばかりもいられない。試合前、工藤監督は今後の抑え候補については明言せず「誰と言うことではなく、みんなでカバーしていこうという話はしています。相性の良さ、悪さ、打順であったり、そういうところを見ながらになると思う」と話した。確かに即答できる問題ではなかろう。順当に考えればモイネロあたりが一番の候補になるのだろう。 ピンチはチャンスでもある。新人の甲斐野を抜てきするのも一考ではないだろうか。将来的なストッパー候補としてドラフト指名したわけだから、そのチャンスが巡ってきたととらえたい。もちろん、今シーズンの戦いを考えれば森の早期復帰も期待を寄せるが、若きルーキー右腕の奮起に期待したい。開幕から13試合連続無失点。華々しいデビューを飾った。5月に入って調子を落としたものの、ここ7試合は無失点と好投している。甲斐野本人も貪欲にその座を狙ってもらいたい。プロ野球は「弱肉強食」の世界。先輩に遠慮する必要はない。 その貪欲さが、窮地のチームを再活性させることにつながると思う。【ソフトバンク担当 佐竹英治】

◆5月28日以来の先発となったソフトバンクの二保は、六回途中2失点で試合をつくった。「回数を投げられたのは良かった」とうなずいたが、失点はいずれもソロ本塁打で「失投を一球で捉えられた。申し訳ない」と悔やんだ。  前回の先発後は、リリーフ要員として待機しながら登板がなかった。難しい調整を強いられながらも、緩急を使った先発仕様の投球を披露。「与えられたところで一イニング一イニング抑えるのが僕の仕事」と生き残りを誓った。 デスパイネ(一回に9試合ぶりの安打となる先制適時打) 「最近打てていなかったので甘い球をどんどんスイングしようと思って打席に入った」 上林(延長十二回、1死満塁から一ゴロに倒れ) 「何かが起きると思ったけど(打球が)正面過ぎましたね」 甲斐野(守護神の森が離脱した中、九回に登板し無失点) 「僕たち一人一人が役割を果たさないといけない」

◆ソフトバンク戦の7年ぶり勝ち越しこそ逃したが、DeNAのラミレス監督は「交流戦のターニングポイントになるかもしれない」と今季初の引き分けに収穫を強調した。  抑えの山崎が延長十二回無死満塁のピンチを招きながら、なんとかしのいだ。打撃不調だった筒香に今季初めて休養日を与え、九回には宮崎が左手への死球で途中交代。苦しい戦いだっただけに監督は「素晴らしい引き分け。最初から最後まで良い試合だった」と話した。 ラミレス監督(好投の上茶谷に) 「戸柱とバッテリー2人で素晴らしい仕事をしてくれた」 上茶谷(八回途中まで2失点) 「調子はとても良かった。直球が走り、スプリットも効果的に使うことができた」

◆DeNA・宮崎敏郎内野手が、ソフトバンク最終戦(ヤフオクドーム)の九回の打席で左手甲に死球を受けて途中交代。17日に横浜市内の病院で診察を受ける予定。

◆"同門対決"が緊迫の場面で訪れた。2-2の延長十二回から登板したDeNA・山崎は無死満塁のピンチを招き、迎えるは亜大の大先輩・松田宣。亜大出身の嶺井とバッテリーを組み、見逃し三振を奪った。  14日は全く同じ状況で松田宣へ四球を与えていたが、今回は山崎に軍配が上がった。十二回を無失点で切り抜けた守護神は「ヤフオクドームで勝てないイメージもあり、少し力んでしまった。素晴らしい打者を抑えられたことを糧に成長していきたい」と神妙に誓っていた。

◆ここ5試合で15打数2安打、11三振と不調だった筒香が欠場。ベンチ入りし、イニング間に外野手のキャッチボールの相手を務めた。ラミレス監督は「休養を与えた。(17日を含め)2日間、休んでリフレッシュしてほしい」と説明。筒香は「また火曜日(18日)から頑張ります」と言葉に力を込めた。

◆延長十二回、無死満塁とサヨナラ勝ちの絶好機であと一本が出なかった。松田宣が見逃し三振に倒れると、上林が一ゴロ、高谷は三邪飛で試合終了。工藤監督は「プラス材料はあると思う」と言葉を絞り出したが、うつむき加減で悔しさを隠せなかった。ベンチ入りした野手全16人が出場した総力戦で引き分け。それでも守護神の森が右腕の張りで離脱した中で、6人の救援陣が無失点。指揮官は「みんなよく頑張った」とたたえた。 5月28日以来の先発で六回途中2失点のソフトバンク・二保 「(失点はいずれもソロで)失投を一球で捉えられた。申し訳ない」 延長十二回、1死満塁から一ゴロに倒れたソフトバンク・上林 「何かが起きると思ったけど(打球が)正面過ぎましたね」 守護神の森が離脱した中、九回に登板し無失点のソフトバンクD1位・甲斐野(東洋大) 「僕たち一人一人が役割を果たさないといけない」

◆8年目外野手の乙坂が1-1の六回、逆方向となる左翼のホームランテラスへ1号ソロ。延長十一回には中越え三塁打を放つなど気を吐いた。「きょうは父の日。絶対に打ちたかったので本塁打になってうれしいです!」。父のロバート・スコット・ルーセロー氏は昨年12月31日に心不全のため54歳で死去。亡き父へ、感謝の思いを届けるアーチとなった。

◆引き分けでしのいだ。DeNAは、先発のドラフト1位右腕・上茶谷大河投手(22)=東洋大=が八回途中まで4安打2失点と力投。延長十二回無死満塁のピンチを山崎が無失点で切り抜け、強力打線から6投手が計15三振を奪う快投を見せた。  「素晴らしいドローだ。交流戦のターニングポイントになるかもしれない」とラミレス監督が収穫を強調した。14日の勝利に続き、この日は不調だった筒香に今季初めて休養を与えながらドローに持ち込み、5年ぶりにソフトバンク戦のカード負け越しを阻止した。  上茶谷は、二-六回を無安打7奪三振と完璧な投球を見せ「直球が走って、スプリットも効果的に使うことができた」と手応えを示した。前夜は東洋大の同期、ソフトバンクD1位・甲斐野と食事。タンパク質が豊富な赤身肉で登板に備えた。九回からは甲斐野も登板し"競演"で新たな刺激も受けた。  DeNAは、これで交流戦6勝5敗1分け。"鬼門突破"を契機に上昇気流に乗る。 (佐藤春佳) 登板した6投手全員が奪三振(計15)を記録し、DeNA・三浦投手コーチ 「みんな怖がらず、インコースも勇気を持って攻めていた。バッテリーで協力して攻められた」

<交流戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
732 0.700
(-)
-
(-)
646
(+2)
38
(+2)
21
(+1)
13
(+2)
0.225
(↓0.007)
2.870
(↑0.16)
2
(1↑)
巨人
840 0.667
(↑0.031)
0
(↓0.5)
663
(+7)
42
(+3)
16
(-)
12
(+2)
0.273
(↑0.001)
3.260
(↑0.02)
3
(1↓)
日本ハム
741 0.636
(↓0.064)
0.5
(↑0.5)
648
(+3)
49
(+7)
8
(-)
6
(-)
0.258
(↓0.005)
3.550
(↓0.31)
4
(1↑)
ORIX
641 0.600
(-)
1
(-)
741
(+5)
42
(+5)
5
(-)
12
(+1)
0.244
(↑0.006)
3.650
(↓0.01)
5
(1↓)
楽天
650 0.545
(↓0.055)
1.5
(↓0.5)
743
(+2)
45
(+4)
9
(-)
3
(+1)
0.258
(↓0.008)
3.950
(↓0.01)
6
(-)
DeNA
651 0.545
(-)
1.5
(-)
643
(+2)
43
(+2)
14
(+2)
3
(-)
0.250
(↓0.01)
3.530
(↑0.26)
7
(-)
西武
660 0.500
(↑0.045)
2
(↑0.5)
664
(+10)
60
(+6)
11
(+2)
11
(+1)
0.271
(↑0.003)
4.710
(↓0.12)
8
(1↑)
阪神
462 0.400
(-)
3
(-)
651
(+5)
48
(+5)
6
(-)
11
(+1)
0.226
(↓0.014)
2.980
(↑0.18)
9
(1↓)
中日
470 0.364
(↓0.036)
3.5
(↓0.5)
750
(+7)
45
(+8)
5
(-)
3
(-)
0.257
(↑0.007)
4.060
(↓0.43)
10
(-)
ヤクルト
470 0.364
(↓0.036)
3.5
(↓0.5)
754
(+6)
58
(+10)
12
(+3)
5
(-)
0.247
(↑0.009)
4.750
(↓0.28)
11
(-)
ロッテ
470 0.364
(↑0.064)
3.5
(↑0.5)
743
(+8)
63
(+7)
10
(+3)
6
(+1)
0.243
(↑0.015)
5.330
(↑0.03)
12
(-)
広島
371 0.300
(↑0.078)
4
(↑0.5)
736
(+4)
49
(+2)
7
(-)
9
(+3)
0.205
(↑0.007)
3.960
(↑0.19)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
36272 0.571
(↑0.006)
-
(-)
78271
(+4)
250
(+2)
62
(-)
46
(+3)
0.250
(-)
3.230
(↑0.02)
2
(-)
巨人
35271 0.565
(↑0.008)
0.5
(-)
80314
(+7)
255
(+3)
87
(-)
38
(+2)
0.266
(↑0.001)
3.700
(↑0.01)
3
(-)
阪神
33304 0.524
(-)
3
(↓0.5)
76267
(+5)
273
(+5)
48
(-)
46
(+1)
0.246
(↓0.002)
3.400
(↑0.04)
4
(-)
DeNA
29341 0.460
(-)
7
(↓0.5)
79247
(+2)
259
(+2)
72
(+2)
19
(-)
0.246
(↓0.002)
3.700
(↑0.05)
5
(-)
中日
27360 0.429
(↓0.006)
9
(↓1)
80243
(+7)
247
(+8)
42
(-)
34
(-)
0.258
(↑0.001)
3.820
(↓0.07)
6
(-)
ヤクルト
26392 0.400
(↓0.006)
11
(↓1)
76300
(+6)
346
(+10)
75
(+3)
26
(-)
0.238
(↑0.001)
4.700
(↓0.04)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
35281 0.556
(↓0.009)
-
(-)
79303
(+2)
285
(+4)
72
(-)
22
(+1)
0.257
(↓0.001)
4.260
(↑0.01)
2
(1↑)
ソフトバンク
34284 0.548
(-)
0.5
(↓0.5)
77268
(+2)
245
(+2)
88
(+1)
62
(+2)
0.250
(↓0.002)
3.320
(↑0.04)
2
(-)
日本ハム
34284 0.548
(↓0.009)
0.5
(-)
77288
(+3)
268
(+7)
45
(-)
28
(-)
0.259
(↓0.001)
3.690
(↓0.05)
4
(-)
西武
32311 0.508
(↑0.008)
3
(↑1)
79333
(+10)
336
(+6)
75
(+2)
75
(+1)
0.259
(-)
4.630
(↓0.02)
5
(-)
ロッテ
29331 0.468
(↑0.009)
5.5
(↑1)
80271
(+8)
283
(+7)
76
(+3)
44
(+1)
0.242
(↑0.002)
4.070
(↓0.02)
6
(-)
ORIX
25345 0.424
(-)
8
(↑0.5)
79216
(+5)
274
(+5)
45
(-)
57
(+1)
0.225
(↑0.002)
3.780
(-)