123456789
ヤクルト
0120000126801
西武
0000000505510
勝利投手:マクガフ(4勝1敗0S)
(セーブ:石山 泰稚(1勝1敗8S))
敗戦投手:増田 達至(3勝1敗10S)

本塁打
【ヤクルト】青木 宣親(10号・8回表ソロ)

◆ヤクルトは1点を追う9回表、代打・荒木の適時打で同点とする。なおも1死二三塁の好機から山田哲が犠飛を放ち、勝ち越しに成功した。投げては、4番手・石山が4月30日以来の8

◆ヤクルトは2回に山崎の適時二塁打で先制。3回にもバレンティンが2点適時打を放つ。先発石川は3回まで無失点の好投。 中盤は投手戦。4回から6回までをヤクルト石川は無安打無失点。西武本田も同じく1安打無失点と好投を続け、終盤に入った。 西武は8回、2つの押し出し四球と中村の適時二塁打で逆転。ヤクルトは9回、相手守備の乱れをついて再逆転。接戦を制した。3番手マクガフが4勝目、石山が8セーブ目を挙げた。西武は守護神増田が踏ん張れず今季初黒星。

◆ズレの極意で山賊打線を封じ込んだ。ヤクルト石川雅規投手(39)が西武相手に7回1/3を投げ、4安打2失点。1球ごとに投球プレートを一塁側、三塁側に移動しながら角度を変え、バットの芯を外して打ち取った。 後続が打ち込まれて勝ち負けはつかなかったが、交流戦歴代2位タイの通算24勝の力を示した。また、左腕と同じ秋田出身の石山泰稚投手(30)も守護神に復帰。1点差を守りきって4月30日以来のセーブを挙げた。 不測の事態にも制球はズレなかった。3回2死一、三塁。石川がマウンドで口を開けた。「え?」。サインが見えない。コンタクトレンズがズレた。のぞき込んだ捕手中村の指先がぼやけた。打者は山川。投げ間違えれば、スタンドへと放り込まれる。一度マウンドを外し、人さし指と中指で両目を押さえた。「全然見えなかった。最後にようやく見えた」と何とかサインを確認。要求されたのは外角低めへのシンカー。かすむ視界の中、寸分の狂いもなく投げ込んだ。「いいところに投げられた」という123キロで、パ本塁打王の芯をズラした。三ゴロに打ち取ると、ベンチ裏で両目のレンズを入れ替えた。 クリアな視界に戻ると、相手の目線をズラし続けた。投球ごとにプレートの立ち位置を変えた。4回1死一塁で迎えた栗山。投じた5球全てが外角低め。だが、初球は一塁側に立ってのスライダー。2球目からは三塁側に立ってカットボール、スライダー、シンカーと続け、最後はカットボールを打たせて二塁併殺打。「いろいろ考えながら試している」と多くは語らないが、捕手中村は「同じ球種でも角度が変わる。芯を外すことにつながる」とプレートの左右幅61センチを使い、球の軌道を変え続けた。 抜群の制球力があるからこそ、思考もズレない。8回1死から連打を浴びるまで、投げミスはほぼなし。山賊打線相手にも「両サイドの低めに投げるだけ」と基本を忠実に遂行した。加えて「年に1回しか対戦しないから、自分に有利だとプラスに考えてますよ」と絶対の自信がマウンド上で輝きを放つ。 白星は3番手のマクガフにズレたが「チームが勝ったので何より」と胸をなで下ろした左腕。人並み外れたズレの極意が詰まった91球だった。【島根純】

◆西武は完敗ムードから一転、大逆転勝利目前も結局、守乱で敗れた。 1点リードの9回は守護神増田に託されたが、内野安打に悪送球が重なり、無死二塁。投前のバントは捕手の森が三塁送球を指示したが犠打野選に。同点適時打を浴びた後の無死一、二塁は再び投前のバントで三塁封殺を狙えるタイミングだったが、今度は慎重になり犠打を許した。 辻監督は「逆転したからこそ悔しい。それまでは完敗だったから」と話した。

◆ヤクルトは打線が最終回に意地を見せた。1点を追う9回無死一、三塁から代打荒木が同点適時打。 1死二、三塁から山田哲が勝ち越し犠飛を放った。直前の8回に5失点した中継ぎ陣を救う執念で、白星をもぎ取った。 小川監督は「結果的に継投ミス。それを最後に取り返してくれた。執念ですね。石川に申し訳ないことをした」と好投の先発石川の勝ちを消した采配をわびた。

◆山賊の異名にだまされてはいけない。西武打線はここぞの場面で豪快な一騎打ちではなく、真綿で締めるようにジリジリと相手を囲い込む。 4点を追う8回1死一、二塁。栗山が「球速以上のスピード。これぞピッチング」と評したヤクルト石川交代の潮目に束になる。2番源田が粘りまくった。梅野の4球目のフォークが本塁ベースはるか手前の人工芝で跳ねて暴投。球種の選択肢から消え、苦し紛れの直球をカットし続けた。16球目で初のカットボールに見逃し三振に倒れたが、直球とカット系に限定させられた梅野を追い込む。外崎は死球、山川、森と連続押し出し四球。中村が代わったマクガフの155キロ直球を、小太刀を振るような軽打。走者一掃の一時逆転の適時二塁打を放った。前夜に歴代最多を更新する18本目の満塁弾をマークした"強奪ぶり"はなし。前打者たちのお膳立ても含め、じわじわと追い詰め、5点を重ねた。 満塁男の中村はフルベースを「面倒くさい」と表現する。言葉はぶっきらぼうだが「プレッシャーがかかる」のが真意だ。「ホームランを狙った結果がヒット」という打撃スタイルが、勝利に直結する状況なら変貌する。辻監督は「相手の球速を体感しての軽打。見事です」と舌を巻いた。 中村だけではない。西武打線に根付いている。秋山は試合前に押し出しを選んだ前日の満塁での打撃を振り返った。 秋山 打ちにいったが、タイミングが合わない。その中で追い込まれて初めてノーステップに変えた。それで押し出しまで持ち込めた。そんなことを今までしたことがない。友哉(森)も前の打席で右足を上げて、着いてからの動作を変えていた。見ていて勉強になる。自分の打撃を貫いて凡退しても納得はいくかもしれないが、チームには何も残らない。 常識など通用しない打棒に「山賊打線」の称号はよく似合う。だが実際は知略を張り巡らし、チームの栄光のために己を捨てている。【広重竜太郎】

◆ヤクルトの守護神が帰ってきた。1点リードの9回、石山がマウンドに上がった。リードの場面で最終回を任されたのは5月4日の中日戦以来。「打者に向かう気持ちは何回でも同じ」と気持ちの高ぶりを抑えた。先頭の岡田を空振り三振に斬ると、金子侑を左飛、最後の秋山は外角低めに150キロ直球をズバッと突き刺し、見逃し三振。完璧に抑え、約1カ月半ぶりの8セーブ目を挙げた。 秋田の波が力になった。12日に初勝利を挙げた日本ハム吉田輝と同じ金足農出身。「吉田君に全部持ってかれるんで」と笑いながらも、「一緒に自分も盛り上げていきたい」と地元愛を力にする。この日の先発石川も同郷秋田。大先輩が作った試合をしっかり締めた。 上半身のコンディション不良から復帰5試合目での抑え復帰だが「連敗中は一緒に苦しい時期を連帯できず、申し訳ない」と、16連敗中に貢献できなかった悔しさを胸に秘める。低迷するチームに、欠かせないピースが戻ってきた。

◆ヤクルト・山崎晃大朗外野手(25)が15日、西武2回戦(メットライフ)に「7番・中堅」で先発し、二回2死一塁から先制の適時二塁打を放った。  西武先発・本田のカットボールを捉えた打球は、右中間を破り一走の中村が生還した。山崎は「後ろにつなぐ気持ちでコンパクトに打ちました。中村さんがしっかり走ってくれました」と先輩を称えた。

◆ヤクルトは1点を追う九回、代打・荒木貴裕内野手(31)が同点打を放つと、山田哲人内野手(26)が勝ち越しの右犠飛を放ち土壇場で逆転勝利を飾った。先発の石川は7回1/3を投げ4安打2失点で勝敗はつかなかった。  ヤクルトは4点リードの八回、救援陣が踏ん張れず、一挙5点を奪われ逆転を許した。それでも九回、無死一、三塁のチャンスで荒木が右前適時打で同点に追いつくと、1死二、三塁から山田哲が右犠飛を放ち勝ち越しに成功。最後は守護神・石山が試合を締めた。  ヒーローの荒木は「前のバッターがつないでくれて、相手の守備も後ろの下がっていたので前に転がせば点は入るかなと思った。三振だけしないように気をつけてました」と笑みを浮かべた。

◆西武の増田が踏ん張れなかった。5-4の九回に登板すると内野安打に失策が絡み無死二塁のピンチを背負う。ここで山崎のバントを処理して三塁に送球したがセーフ。続く代打荒木の適時打と山田哲の犠飛で逆転を許し「自分の技術のなさ。こういう投球をしているとチームに勢いがつかない」と自らを責めた。  抑えとして安定した投球を続けてきたが、今季初黒星を喫した。辻監督は「あそこで逃げ切っていれば、勢いに乗っていけるんだけど」と悔しさをにじませた。 本田(八回途中まで4失点) 「序盤はなかなか思うように投げられなかったけど、途中から感覚が良くなった。八回途中まで投げることができたのは、唯一先発としての役割を果たせたと思う」

◆西武の中村が八回に一時逆転となる3点二塁打を放ち、前日14日の満塁本塁打に続いて満塁機で勝負強さを発揮したが、勝利には結び付かなかった。  八回、2-4と追い上げてなお2死満塁で、追い込まれながらも155キロの速球を右中間へ運び、走者一掃の二塁打をマークした。交流戦に入って11試合で15打点と好調を維持しているが、チームが敗れただけに「特になし」とだけ話して足早に引き揚げた。

◆ヤクルトの石川は7回1/3を投げて2失点と好投した。救援陣が崩れて一度は逆転を許したため、現役単独最多となる交流戦の通算25勝目は逃したが「チームが勝ったので、良しとしないと」と気にする様子はなかった。  多彩な球種を丁寧に投げ分け、七回までは2安打無失点と西武打線を手玉に取った。5日の日本ハム戦での8回無失点に続く好投に「こういう投球を続けていきたい」と力強く言った。 青木(10号ソロ) 「とにかく石川さんを楽にしてあげたいと思った」

◆八回の5得点で逆転したが、九回に登板した増田が大誤算だった。荒木に同点打、山田哲に決勝犠飛を浴びて、今季初黒星。「自分の技術のなさ。先頭はしっかりと打ち取らないといけない。チームに申し訳ない」と猛省した。交流戦は4カード連続で初戦が白星、2戦目は黒星となっており、辻監督は「逃げ切って勝てれば、勢いに乗っていけたんだろうけど...」と悔しがった。

◆先発の石川は、八回途中まで4安打2失点。7回まで無失点で八回1死から連打を浴び、交代した。梅野、マクガフが逆転を許し、3勝目は逃したが「チームが勝てたのでよかった」とにっこり。小川監督は「(勝ちがつかず)申し訳ないことをしたが、ナイスピッチングだった」と39歳左腕をたたえた。

◆5-5の九回1死二、三塁で山田哲が決勝の右犠飛。「自分のスイングで強い打球を打とうと思っていた。最低限の仕事ができた」と胸をなで下ろした。12日の楽天戦から15打席無安打だったが、三回に中前打を放つなど復調気配。「まだ半分以上試合も残っている。九回も皆が声を出して盛り上げていた。ここから上がっていけるように」と前を向いた。

◆ヤクルトは15日、西武2回戦(メットライフ)に6-5で逆転勝ち。5月上旬に上半身のコンディション不良を訴えて離脱していた石山泰稚投手(30)が、復帰後初めて九回のマウンドに上がり、1回を3人でピシャリ。4月30日のDeNA戦(横浜)以来となる8セーブ目を挙げた。守護神が戻ってきたチームは、16日の同戦で11カードぶりの勝ち越しを狙う。  乱戦を締めたのは、帰ってきた守護神、石山だ。1点リードの九回に登板して2三振、3人で完璧に抑え、4月30日以来となるセーブ。直前まで大歓声に沸いていたレオ党を黙らせ、久しぶりにマウンドで勝利のハイタッチを交わした。  「チームが勝って本当によかったです。直球で押せたことがよかった。向かっていく気持ちだけでした」  圧巻だった。先頭の代打・岡田は、真ん中高めへの151キロの直球で空振り三振。続く金子侑をスライダーで左飛に打ち取ると、秋山の初球に自己最速となる152キロを出した。最後は外角低めに150キロの直球を決め、見逃し三振に斬った。  昨季35セーブを挙げた燕の守護神に異変が襲ったのは5月上旬。上半身のコンディション不良を訴え、2軍調整を余儀なくされた。チームはその間に大型連敗を喫し、順位も最下位まで落ちた。「もどかしい気持ちはあった。一日でも早く戻ることが自分のためにも、チームのためにもなると思った」と石山。再昇格を果たした2日のDeNA戦(横浜)では八回の1イニングを投げ、連敗をセ・リーグワーストタイの16で止めた。  秋田・金足農高出身の30歳は、12学年下の後輩に刺激を受けていた。12日に日本ハムD1位・吉田輝が、初登板で勝利。調整中だった2軍戦で初めて顔を合わせていた石山は「テレビで見た人だと思った。ちょっとうまくしゃべれなかったです」とおどけつつ、その活躍を「すごくうれしい」と喜んだ。  家族も石山を支えている。夫人・絵里さんは油分少なめで、魚中心の料理を振る舞ってくれる。休日は4歳の長男を幼稚園に送り迎えするなど子煩悩で、2歳の長女と家族4人で食卓を囲むことが、一番の癒やしだ。  4-0から八回に一時逆転されたが、九回に荒木の適時打、山田哲の犠飛で再逆転。小川監督は「本当はその前(八回)で止めないといけないが、取り返したことは、執念ということになるのかな」と話した。強力な西武打線を最後に止めたのは、石山の存在あってこそ。「ここから巻き返していきたい」と誓った抑えの切り札の力が、逆襲には欠かせない。 (横山尚杜)

<交流戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(1↑)
ソフトバンク
731 0.700
(↑0.033)
-
(↓1)
744
(+4)
36
(+3)
20
(+2)
11
(-)
0.232
(↓0.003)
3.030
(↑0.1)
2
(1↓)
日本ハム
731 0.700
(↓0.078)
0
(-)
745
(+5)
42
(+8)
8
(+1)
6
(-)
0.263
(↓0.007)
3.240
(↓0.45)
3
(-)
巨人
740 0.636
(↑0.036)
0.5
(↓1)
756
(+8)
39
(+5)
16
(+2)
10
(+1)
0.272
(↑0.002)
3.280
(↑0.03)
4
(-)
楽天
640 0.600
(-)
1
(↑0.5)
841
(-)
41
(-)
9
(-)
2
(-)
0.266
(-)
3.940
(-)
5
(1↑)
ORIX
640 0.600
(↑0.044)
1
(↑1)
836
(+3)
37
(+2)
5
(-)
11
(+3)
0.238
(↑0.003)
3.640
(↑0.19)
6
(1↓)
DeNA
650 0.545
(↓0.055)
1.5
(-)
741
(+3)
41
(+4)
12
(+1)
3
(-)
0.260
(↓0.002)
3.790
(↓0.07)
7
(-)
西武
560 0.455
(↓0.045)
2.5
(-)
754
(+5)
54
(+6)
9
(-)
10
(-)
0.268
(↓0.009)
4.590
(↓0.04)
8
(1↑)
中日
460 0.400
(-)
3
(↑0.5)
843
(-)
37
(-)
5
(-)
3
(-)
0.250
(-)
3.630
(-)
9
(1↓)
阪神
461 0.400
(↓0.044)
3
(-)
746
(+2)
43
(+3)
6
(-)
10
(+1)
0.240
(↓0.004)
3.160
(↑0.2)
10
(-)
ヤクルト
460 0.400
(↑0.067)
3
(↑1)
848
(+6)
48
(+5)
9
(+1)
5
(-)
0.238
(↑0.001
4.470
(↓0.07)
11
(-)
ロッテ
370 0.300
(-)
4
(↑0.5)
835
(-)
56
(-)
7
(-)
5
(-)
0.228
(-)
5.360
(-)
12
(-)
広島
271 0.222
(-)
4.5
(↑0.5)
832
(-)
47
(-)
7
(-)
6
(-)
0.198
(-)
4.150
(-)