日本ハム(☆5対4★)巨人 =交流戦1回戦(2019.06.14)・札幌ドーム=
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巨人
0021000014900
日本ハム
00000230X5901
勝利投手:有原 航平(8勝2敗0S)
(セーブ:ロドリゲス(2勝1敗1S))
敗戦投手:高木 京介(2勝1敗0S)

本塁打
【日本ハム】王 柏融(3号・7回裏2ラン)

  DAZN
◆日本ハムが逆転勝ち。日本ハムは3点ビハインドの6回裏、渡邉の犠飛と杉谷の適時打で1点差とする。続く7回には、中田の適時打と王の2ランで3点を奪い、逆転に成功した。投げては、先発・有原が8回3失点の力投で今季8勝目。敗れた巨人は、4番手・高木が誤算だった。

◆今季8勝目をかけて日本ハム有原航平投手が14日巨人戦(札幌ドーム)に先発する。 前回7日の阪神戦(甲子園)では6回4安打2失点で白星も「チームに勝ちをつけてもらった。なんとか今回は最少失点で長いイニングを投げられるように」。巨人戦は4年ぶり登板となり、長打力の坂本勇人に対して「本塁打も打てますし、バットコントロールもいい。低めに投げて長打だけはないようにしたい」と警戒した。

◆巨人坂本勇人内野手(30)が、かつてのチームメート日本ハム大田の好プレーを"脱帽"してたたえた。 5回2死から、坂本勇の右翼フェンス際への大飛球を、大田がフェンスに体をぶつけながらジャンプして好捕。 抜ければ確実に長打の打球だったが、二塁付近まで到達した坂本勇は、大田に向かって「ナイスキャッチ」と言わんばかりに、ヘルメットを取って掲げた。さらに一塁ベンチに戻る際、大田と接近すると再びヘルメットを取ってあいさつ。札幌ドームは大歓声につつまれた。 元巨人の大田は、試合前に原監督や選手たちにあいさつしていた。

◆巨人は3回、ビヤヌエバ、重信の2連続長短打で好機を広げ、2死二、三塁から日本ハム有原の暴投で2点を先制した。 巨人は4回、大城の右翼線二塁打で1点追加。日本ハムは6回無死満塁から渡辺の犠飛、代打の代打杉谷の適時打で2点を返した。 日本ハムは7回、先頭の西川が執念の内野安打で出塁。2死から二盗を決め、中田の左前適時打と王柏融の3号2ランで逆転した。 日本ハム有原が8勝、ロドリゲスが1セーブ、巨人高木が1敗目。

◆巨人重信慎之介外野手(26)が早大の1学年先輩である日本ハム有原からの2安打を含む、4打数3安打1打点と猛打賞の活躍をみせた。 「9番左翼」で4日楽天戦以来9戦ぶりのスタメン出場。3回1死二塁での第1打席では、有原の142キロのカットボールを中前へはじき返し、チャンスを広げた。7回の第3打席でも148キロの直球を中前打とした。 9回2死二塁の第4打席では日本ハム・ロドリゲスから右翼越えの適時二塁打を放ち、存在感を示した。「結果が出て良かったです。継続していきたい」と次を見据えた。原監督は「非常に内容のあるヒットだし。あの場面でしっかりと返してつないだのは価値ありますね」と評価した。

◆デビューからの連続試合無敗記録が歴代最多だった巨人高木京介投手が、プロ165試合目で初黒星を喫した。 1点リードの7回から登板し、中田に同点適時打、王柏融に勝ち越し2ランを浴びた。「実力がなかったです。チームがいい流れの中、負けてしまって申し訳ない」と悔やんだ。チーム2位の23試合目の登板で、12日には3イニングを投げている。前日はベンチを外れたが、原監督は「今日はボール、ボールという感じが多かった」と話した。序盤に3点をリードしながらも3連勝を逃し、首位返り咲きは今日15日以降に持ち越された。

◆日本ハムは再三の好守が、道を切り開いた。1回無死一塁では、西川が中堅への飛球をキャッチ。5回には、大田が右翼フェンスに激突しながらもジャンプ一番、坂本の打球を好捕球した。 勝ち越して迎えた9回は、二遊間を抜けそうな当たりを、二塁手の渡辺が横っ跳びで阻止。走攻守で気迫あふれるプレーの連続に、栗山監督は「魂の積み重ねだけは、負けないようにしないと」。強さの秘密を口にした。

◆日本ハム中田翔内野手が4番の仕事を果たした。1点を追う7回2死2塁で左腕高木から左前へ同点適時打を放ち、勝ち越しへの流れを引き寄せた。 「無心というか、来た球を強く打とうとしか思っていなかった。アウトになったら仕方ないという気持ちでいった。安打になってよかった」と貴重な一打を振り返った。

◆日本ハム有原航平投手がハーラートップの8勝目。バッテリーミスで2点を失うなど4回までに3点を先行されたが、8回まで辛抱強く投げて味方の逆転劇を呼んだ。 「僕のミスで先に点を取られて悪い流れになってしまったので、絶対に抑えてやろうと思って投げた」。終わってみれば、8回9奪三振。「点を取って、勝ちを付けてもらい感謝している」と、味方打線の援護を喜んだ。

◆台湾の「大王」が勝利の立役者になった。日本ハム王柏融外野手(25)が、「日本生命セ・パ交流戦」の巨人1回戦(札幌ドーム)で、本拠地初アーチとなる決勝2ランを放った。3-3の同点に追いついた7回2死一塁、左腕高木から右越えの3号本塁打。1日オリックス戦以来の1発を含む3安打猛打賞で、1分け挟む3連勝、パ・リーグ&交流戦の首位死守に貢献した。 日本ハム王が、来日初の決勝アーチを放った。3-3の7回2死一塁、巨人高木から右翼席ギリギリに3号2ランを放った。1日オリックス戦以来、10試合ぶりの1発。待望の本拠地初本塁打は、首位を死守する価値ある一撃になった。 お立ち台では、日本語で「札幌のみなさん、応援ありがとうございます」と、照れながらあいさつ。「今日の本塁打は、私にとって記念になりました。チームのために勝利をもたらしたから」と、喜びはひとしおだった。 故郷の声援が、力になった。この日、台湾時代のチーム・ラミゴが企画した観戦ツアーで約20人が訪れた。王柏融は「分からなかった」と苦笑いも、巨人の陽岱鋼との"台湾対決"が目玉とされたツアー。陽岱鋼の出場はなく、王柏融は台湾ファンの声援を一身に浴びた。

◆守護神不在の中、2年目の日本ハム・ロドリゲスが来日初セーブ。 9回からマウンドに上がり1点を許したが、最後は空振り三振で2死二塁のピンチを脱した。「クローザーは初めてで、人生初セーブ。最後の1球は、自分のすべてを出し切る気持ちで投げた」。抑えを任されていた秋吉が故障で離脱し、石川直も前日まで3連投中だった。接戦でリードを守り、2人の代わりをしっかり務めた。

◆日本ハムのリードオフマン西川遥輝外野手が逆転劇への口火を切った。1点を追う7回の先頭でセーフティーバントの内野安打で出塁。 2死から二盗でチャンスを広げると、中田の適時打で同点のホームを踏んだ。「(有原を)なんとか援護してあげたい気持ちだった」と話した。

◆台湾の「大王」が勝利の立役者になった。日本ハム王柏融外野手(25)が、「日本生命セ・パ交流戦」の巨人1回戦(札幌ドーム)で、本拠地初アーチとなる決勝2ランを放った。3-3の同点に追いついた7回2死一塁、左腕高木から右越えの3号本塁打。1日オリックス戦以来の1発を含む3安打猛打賞で、1分け挟む3連勝、パ・リーグ&交流戦の首位死守に貢献した。 勝利へのいちずな思いが、実った。同点に追いついた終盤7回。王柏融が1発で勝利を引き寄せた。2死一塁。「狙い通り、甘いところを打った」と、ど真ん中への直球系138キロを打った。前のめりに体勢を崩されながらも、打球は右翼席ギリギリに吸い込まれた。決勝の3号2ラン。札幌ドーム初アーチで「今日の本塁打は、私にとって記念」と、照れながら喜んだ。 チームメートの姿に発奮した。直前の打者・中田が同点打。「どうしても塁にいる走者を、かえそうと思った」。先発有原の粘投には「野手として、ファイターズのために点を入れたい」と気持ちは高まった。本塁へかえってくると、中田からほおを軽くたたかれた。手荒い祝福も心地よかった。「チームの勝利をもたらすために、頑張りたかった」。チーム唯一の3安打猛打賞。栗山監督は「遠くに飛ばせる、ボーロンの良さが出た」と感心した。 クールな表情の陰で、努力を惜しまない。プロ野球の中継アプリを、スマートフォンにダウンロード。5月中旬、左太もも裏痛でリハビリ中には、リーグ問わず他球団の試合も熱心に研究していた。2軍で調子の良い選手がいれば「何の球種を狙っていたの?」と聞いて回っていたという。打率4割超えを2度など台湾球界をけん引した「大王」は、日本では謙虚に頭を下げ、新天地で慣れようと励んできた。 この日は台湾時代のチーム・ラミゴが企画した観戦ツアーで約20人が訪れた。王柏融は「分からなかった」と苦笑いも、巨人の陽岱鋼との"台湾対決"が目玉とされたツアー。陽岱鋼の出場はなく、王柏融は台湾ファンの声援を一身に浴びた。お立ち台では「札幌のみなさん、応援ありがとうございます」と日本語を披露。台湾と日本の期待を、力に変えていく。【田中彩友美】

◆8年目の巨人の高木が通算165試合目の登板でプロ初黒星を喫した。3-2の七回に4番手でマウンドに上がり、2死二塁のピンチを招くと、中田に適時打、王柏融には2ランを浴びて逆転を許した。  2016年に野球賭博への関与が発覚して1年間の失格処分となり、処分が明けた17年3月に育成選手として再契約。18年3月に支配下選手となり、今年4月16日に1軍に昇格して5月2日に4年ぶりの白星を挙げた。

◆巨人・重信慎之介外野手(26)が14日、日本ハム戦(札幌ドーム)で「9番・左翼」で先発し、今季初の3安打をマークした。  相手の先発は早大の1学年先輩の有原。試合前に「大学時代からすごい方でした」と形容した右腕から、三回に中前打を放った。2死二、三塁では二走として、有原の暴投で一気に本塁へ生還する好走塁も見せた。  七回にも中前打を放ち、2点を追う九回2死二塁ではロドリゲスの高めに浮いたカーブを右中間適時二塁打。打率を・340まで上昇させ、「結果が出てよかった。継続できるようにしたい」と話した。  チームは4-5で敗れたが、俊足が持ち味の若武者がバットで存在感を示した。原監督も九回の二塁打を「非常に内容のあるヒット。あの場面でしっかりと返してつないだというのは価値あります」と評価した。

◆日本ハムの王柏融が勝ち越しの3号2ランを放ち、勝利を呼んだ。七回、中田の適時打で同点に追い付き、なお2死一塁。カットボールを、タイミングを外されながらも軸足に体重を残して拾うように捉え、右翼席ぎりぎりに運んだ。「フォーム自体は崩れたが、狙っているポイントで打てた」とうなずいた。  前日13日の広島戦では1-2の延長十回に同点二塁打を放ち、引き分けに持ち込んだ。本拠地初アーチで連日の活躍を見せ、お立ち台で「応援ありがとうございました」と日本語でファンに感謝した。

◆「9番・左翼」で今季6度目の先発出場となった重信が、4打数3安打1打点で今季初の猛打賞。三回には早大の1年先輩・有原の暴投の間に二塁から俊足を飛ばして生還し、七回には二盗も決めた。バットと武器の足でアピールし、「結果が出たのはよかった。継続してやりたい」と意気込んだ。

◆七回に同点とし、なお2死一塁から王柏融が右越えに本拠地初アーチとなる決勝の3号2ラン。138キロのカットボールを捉え、「チームのために打てて心の底からうれしい」とはにかんだ。スタンドには台湾から応援ツアーのファンが駆けつけ、お立ち台では流暢(りゅうちょう)な日本語で「札幌ドームの皆さん、応援ありがとう」と感謝した。

◆3-2の七回に4番手で登板した巨人・高木京介投手(29)が3失点で逆転を許し、プロ初黒星。2012年にデビューしてからの連続試合無敗のプロ野球記録が「164」で止まった。  「うまく打たれた。自分の実力がなかった。いい流れできていたのに、チームに負けがついて申し訳ない」  2死二塁で中田に左前適時打で同点を許し、続く王柏融にカットボールを右翼ポール際へ運ばれて降板した。  セ・リーグ首位の広島が敗れ、チームは勝てば首位浮上だったが、九回の反撃は1点及ばず敗れ、1ゲーム差の2位のまま。12日の西武戦で3回無安打無失点と好投していた左腕に、原監督は「そこ(中1日)に影響があると言うならば、戦う選手ではないね」と手厳しかった。 (谷川直之)

◆日本ハム・有原航平投手(26)が8回7安打3失点で自身3連勝。パ・リーグトップの8勝目を挙げた。チームはエースの粘投でパ・リーグの首位を守り、交流戦も単独トップに立った。  「僕のミスで先に点を取られて悪い流れだった。チーム全員で追いついてくれたので、絶対に抑えてやろうという気持ちだった」  思わぬ形で先制を許した。0-0の三回2死二、三塁。坂本勇に投じた2球目、154キロの直球を石川亮が捕球できず、暴投となる間に2点を失った。四回に3点目を許したが、「粘っていけばチャンスある」と気持ちを切り替え、2-3の七回2死二塁のピンチは坂本勇を151キロで空振り三振。珍しくガッツポーズが飛び出した。  エースの使命感があった。チームは前日13日の広島戦に8投手をつぎ込んで引き分け、今季初めて単独首位に立った。合宿所のテレビで観戦した右腕は「何とか1イニングでも多く」と気合を入れて臨んだ。  七回に打線が3点を奪って逆転すると、八回を三者凡退に仕留めて112球で降板。完投を逃したことで満足せず、「最後までいければよかった。次回はいけるようにします」と宣言した。2016年以来3年ぶりのリーグ優勝へ、背番号16の存在が頼もしい。 (中田愛沙美)

◆巨人はリリーフ陣がつかまり逆転負け。元凶は先発のメルセデスよ。有原を見習え、と強く言いたいね。打たれても、点を失っても、1点でも少なく抑えて、1人でも多く投げてやろうという投手としての気骨が、有原にはある。六回無死満塁のピンチを残して、スタコラ降板しているようでは、メルセデスは勝てないわな。  明らかにメルセデスは腕の振りが鈍く、手投げになっている。なぜか。体の切れが悪いからだ。もう一つ、下半身がグラグラして、ピタッと決まらないからだ。これでは、力のあるボールはいかない。リリースポイントがブレて、細かいコントロールはできない。  実はエモトは5月18日の中日戦で、メルセデスを「下半身がグラつかない」と評価した。あれから1カ月で、状態が180度、変わるとは...。  これはもう練習不足、走り込み不足以外の何物でもない!  昨年、わずか1シーズンよかったからといって、甘やかしたらこうなる。疲労を取り除くだけの調整をさせていたら、こうなる。本人任せではなく、首脳陣がビシッと言って、汗を絞らせないといかん。ここも強く言わせてもらうよ。鍛え直せ!! (サンケイスポーツ専属評論家)

<交流戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(1↑)
日本ハム
721 0.778
(↑0.028)
-
(-)
840
(+5)
34
(+4)
7
(+1)
6
(+2)
0.270
(↑0.001
2.790
(↓0.13)
2
(1↓)
ソフトバンク
631 0.667
(↓0.083)
1
(↓1)
840
(+4)
33
(+5)
18
(+3)
11
(+2)
0.235
(↓0.007)
3.130
(↓0.2)
3
(-)
巨人
640 0.600
(↓0.067)
1.5
(↓1)
848
(+4)
34
(+5)
14
(-)
9
(+1)
0.270
(↓0.002)
3.310
(↓0.23)
4
(1↑)
楽天
640 0.600
(↑0.044)
1.5
(-)
841
(+11)
41
(+2)
9
(+7)
2
(-)
0.266
(↑0.016)
3.940
(↑0.22)
5
(1↓)
DeNA
640 0.600
(↑0.044)
1.5
(-)
838
(+5)
37
(+4)
11
(+2)
3
(-)
0.262
(↓0.006)
3.720
(↓0.03)
6
(1↑)
ORIX
540 0.556
(↑0.056)
2
(-)
933
(+6)
35
(+4)
5
(+1)
8
(-)
0.235
(↓0.002)
3.830
(↑0.1)
7
(1↑)
西武
550 0.500
(↑0.056)
2.5
(-)
849
(+11)
48
(+1)
9
(+1)
10
(-)
0.277
(↑0.012)
4.550
(↑0.39)
8
(2↓)
阪神
451 0.444
(↓0.056)
3
(↓1)
844
(+4)
40
(+6)
6
(-)
9
(-)
0.244
(↓0.002)
3.360
(↓0.32)
9
(1↑)
中日
460 0.400
(↑0.067)
3.5
(-)
843
(+4)
37
(+1)
5
(+1)
3
(+1)
0.250
(↓0.007)
3.630
(↑0.31)
10
(1↓)
ヤクルト
360 0.333
(↓0.042)
4
(↓1)
942
(+1)
43
(+11)
8
(-)
5
(-)
0.237
(↑0.008)
4.400
(↓0.91)
11
(-)
ロッテ
370 0.300
(↓0.033)
4.5
(↓1)
835
(+1)
56
(+4)
7
(+1)
5
(-)
0.228
(↓0.004)
5.360
(↑0.27)
12
(-)
広島
271 0.222
(↓0.028)
5
(↓1)
832
(+2)
47
(+11)
7
(+1)
6
(+1)
0.198
(-)
4.150
(↓0.79)