ヤクルト(★4対5☆)オリックス =交流戦1回戦(2019.06.08)・明治神宮=
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ORIX
2030000005802
ヤクルト
2110000004401
勝利投手:山岡 泰輔(5勝2敗0S)
(セーブ:増井 浩俊(0勝1敗17S))
敗戦投手:ブキャナン(1勝3敗0S)

本塁打
【オリックス】ロメロ(5号・1回表2ラン),ロメロ(6号・3回表3ラン)
【ヤクルト】山田 哲人(14号・1回裏2ラン)

  DAZN
◆オリックスは初回、ロメロの2ランで先制に成功する。逆転を許した直後の3回表には、ロメロに2打席連続となる3ランが飛び出し、再びリードを奪った。投げては、先発・山岡が今季5勝目。敗れたヤクルトは、打線が4回以降はわずか1安打と振るわなかった。

◆ヤクルトは2日DeNA戦で連敗を16で止めたが、本拠地の神宮球場では5月7日阪神戦から1分けを挟んで10連敗中。過去に神宮球場で11連敗以上は65年6~8月17連敗と70年7~8月14連敗の2度あり、今日も負ければ49年ぶりの不名誉記録。 連敗が始まる前日の6日阪神戦で今季初勝利を挙げたデービッド・ブキャナン投手(30)が、神宮連敗を止められるか。

◆オリックスのステフェン・ロメロ外野手(30)が先制の1発を放った。1回2死から3番吉田正が四球で出塁すると、続くロメロがヤクルトの先発ブキャナンからバックスクリーン左へたたき込む5号2ラン。 ロメロは「完璧だったね。高めに浮いてきたカットボールをしっかりととらえることができたよ」と自画自賛。主砲のアーチで先手を奪った。

◆ヤクルト山田哲人内野手が14号2ランを放った。 2点を先行されて迎えた1回1死一塁。オリックス山岡の外角カットボールを左翼席へ運んだ。同点打に「少し先でしたが、先制された後だったので、すぐに追いつけてよかったです」と振り返った。

◆オリックスのステフェン・ロメロ外野手(30)が先制の1発を放った。1回2死から3番吉田正が四球で出塁すると、続くロメロがヤクルトに先発ブキャナンからバックスクリーン左へたたき込む5号2ラン。ロメロは「完璧だったね。高めに浮いてきたカットボールをしっかりととらえることができたよ」と自画自賛。主砲のアーチで先手を取った。 いったん2-3と逆転されたが、3回に1死一、三塁のチャンスをつかむと、再びブキャナンから、今度はチェンジアップを左翼席中段へ運ぶ2打席連続弾。3ランで一気にひっくり返した。「完璧にとらえることができた。バッティングカウントだったし、甘いゾーンは積極的に打とうと思っていた。なんとか逆転することができてよかったよ」とロメロ。2発5打点と4番の仕事をした。

◆オリックス山岡泰輔投手(23)が、ヤクルト山田哲に2ランを浴びるなど5回を3安打ながら4失点。ボール先行で、いずれも四球から失点するなどで球数も92球と増えた。 打線がロメロの2打席連続本塁打で5点を援護してくれただけに、山岡は「立ち上がりからリズムの悪いピッチングになってしまいました。序盤でなんとか修正したかったんですが、できませんでした」と反省しきりだった。

◆オリックスはロメロが1回に5号2ラン、3回に6号3ランと5点。ヤクルトも3回までに4点。序盤は点の取り合いとなった。 4回から6回はともに追加点なし。オリックス山岡が5回4失点で勝利投手の権利を得て降板。ヤクルトも5回から継投に入った。 オリックスが1点差のまま逃げ切った。山岡が5勝目、増井17セーブ目。ヤクルトは4回は得点を奪えず、本拠地神宮で49年ぶり3度目の11連敗。負け投手のブキャナンは3敗目。

◆ヤクルトが本拠地神宮で、49年ぶり3度目の11連敗(1分け挟む)を喫した。 オリックス・ロメロ1人にやられた。ブキャナンが初回に2ラン、味方が勝ち越してくれた直後の3回にも逆転3ランを被弾。 小川淳司監督は「同じ打者に2本。外国人ということも考えればもっと対策しようがあった。(点を)取った後に取られるというのが続いちゃうとね...」とため息。打線も4回以降1安打に沈んだ。

◆オリックスの主砲ステフェン・ロメロ外野手(30)が2打席連続本塁打を放ち、全5打点の活躍でチームを今季2度目の3連勝に導いた。 どちらも完璧な一撃だった。まず1回2死一塁で、ヤクルト先発ブキャナンからバックスクリーン左へ先制5号2ラン。2回にいったん逆転されたが、3回1死一、三塁のチャンスに再びこの男がブキャナンをとらえた。今度は左翼席中段へ逆転の6号3ランを運び、ヤクルトファンを沈黙させた。ロメロは「2打席目は三塁に走者がいたのでより気持ちが盛り上がったよ」と胸を張った。個人で1試合5打点は今季チーム最多。まさに主砲の働きだった。 先発山岡との"約束"も果たした。助っ人は笑顔でいう。「山岡は登板前にいつも"ホームランを1、2本打って"と言ってくるんだ。今日はそれが達成できてよかったよ」。来日4度目の2打席連発で、若き右腕の願いを実現した。 今季は4月半ばに右内腹斜筋損傷で出場選手登録を外れ、約1カ月戦列を離れた。復帰してから打席数を増やし、徐々に調子を上げてきた。西村監督も「クリーンアップが打てば盛り上がるからね」とニッコリ。3連勝で借金も1桁9に。助っ人とともにチームも上昇気流に乗る。【高垣誠】

◆オリックス山岡泰輔投手が苦しみながらも5勝目を挙げた。1回に山田哲に2ランを浴びるなど3回まで毎回失点。3回はバレンティンの打球を左膝裏に受けたが、5回4失点とリードを保って後続につないだ。 試合前には柵越えを連発するロメロの打撃練習を見て「これを試合でもやってくれれば」とつぶやいていたが、2発5打点の援護に「言ってた通りになりましたね」と目を丸くした。「野手の方に感謝です。(足は)痛いですが(次回登板までに)なんとかします」と話した。

◆オリックスのステフェン・ロメロ外野手(30)がで2打席連続アーチを放った。  一回1死一塁でバックスクリーン左に先制の5号2ラン。「打った瞬間、完璧だったね。高めに浮いてきたカットボールをしっかりととらえることができたよ」と振り返った。  2-3と逆転された直後の三回1死一、三塁では、左翼席へライナー性で飛び込む6号3ランを放った。2打席連発は昨季9月1日の西武戦(京セラ)以来、来日4度目。今季はここまで本調子ではなかったが、ようやく状態を上げてきた。

◆ヤクルトのドラフト1位ルーキー清水が本拠地デビューを飾った。4-5の六回から3番手で登板し、2回無失点と好投した。国学院大時代にも慣れ親しんだ神宮球場のマウンドに「大学とは違う雰囲気があった」と初々しく話した。  プロ初登板だった1日のDeNA戦では先発して4回5失点で黒星を喫した。前回の汚名を返上するように140キロ台後半の直球を軸に力投。「フレッシュさを出そうと思った。後ろ(の救援陣に)につなぐという意識だった」と納得の表情で振り返った。(神宮)

◆オリックスの山岡は5回4失点で5勝目を挙げたが不満げだった。2-0の一回、青木に四球を与えた後、山田哲に同点2ランを浴びた。二、三回も四球が失点につながった。92球を費やし「いい投球とは言えない」と反省を口にした。  神宮球場のマウンドに「慣れるまで時間がかかった」と話したように序盤は戸惑った。それでも四、五回は三者凡退に抑えるなど立ち直り、5月10日以来の白星を手にした。

◆ヤクルトは投打がかみ合わなかった。本拠地の神宮球場で5月6日を最後に勝ち星がなく、1分けを挟んで11連敗。負け越しは昨季の最多を上回る12に膨らんだ。小川監督はロメロに許した2本塁打を敗因に挙げ「同じ打者に2本。もう少し考えようがあるのでは」とブキャナンと中村のバッテリーに苦言を呈した。  打線も四回以降は1安打と抑え込まれた。0-2の一回に2ランを放った山田哲は「来てくれたファンの方のためにも勝たないといけない」と悔しそうに話した。

◆山岡は5回を3安打4失点。プロ初の神宮球場のマウンドに苦しみながらも自身の連敗を「2」で止め、今季5勝目をマークした。5月10日の楽天戦(ほっと神戸)以来、約1カ月ぶりの白星に「(マウンドの感触を)つかむのが時間がかかった。いい投球ではなかった。野手に感謝です」と反省。三回には打球が左膝裏を直撃するアクシデントもあったが「痛いけど、(次回登板までに)なんとかします」と気合を入れていた。

◆オリックスに逆転負けし、本拠地・神宮球場での連敗が1分けを挟んで「11」となった。14連敗した1970年7-8月以来、49年ぶりの屈辱に、ヤクルト・小川淳司監督(61)は「同じ打者に本塁打を打たれた。外国人ということを考えれば、もう少し考えようはあったのではないか」と厳しかった。  先発・ブキャナンが一回2死でカウント0-2から吉田正に四球を与え、続くロメロに2-2から浮いたカットボールを中越えに運ばれた。打線が勝ち越した直後の三回1死一、三塁ではチェンジアップが浮いて2打席連続被弾となる逆転3ランを許した。  要所で痛打を浴びて流れをつかめない状況が続く中、小川監督は「(得点を)取った後に取られることが、どうしても続いてしまっている」と険しい表情だった。 (長崎右) 一回に14号2ランを放ったが、本拠地11連敗にヤクルト・山田哲 「神宮にせっかく来てくれているファンがいる。そのために勝たないと」 二回に適時二塁打のヤクルト・奥村 「とにかく必死で食らい付いた」 六回から本拠地初登板し、2回無失点のヤクルト・清水 「新人らしくフレッシュに投げようと思った。つなぐ意識だった」

◆来日3年目で初出場の神宮球場に描いた2つのアーチ。オリックス・ロメロが2打席連発で来日最多タイの5打点をマーク。チームの全得点をたたき出し、仲間の"一発要求"に見事に応えた。  「打撃練習からいい調子だったから、いい状態で試合に臨むことができた。1打席目でホームランを打って気持ち的にも上がってきたし、2打席目も走者が三塁にいたから、かえそうと気持ちが上がっていたよ」  いきなり先制パンチを食らわせた。一回1死一塁でバックスクリーン左に飛び込む5号2ラン。次は2-3と逆転された直後の三回1死一、三塁で、左翼上段席に届く決勝の6号3ランだ。2打席連発は昨季9月1日の西武戦(京セラ)以来4度目。五回にも左前打を放ち今季初の猛打賞で6試合連続安打。一時は・219だった打率も、・291まで上昇した。  西村監督も「全打点ですから。ロメロの状態が上がってきたのは大きい」と評価。投手陣も四回以降無失点と好投し、「打撃陣もヒット数が増えている。投打がかみ合ってくれれば」と浮上の兆しを感じ取った。  試合前の練習中だった。打撃練習でスタンドにポンポンと放り込むロメロを見て、先発の山岡が「こんな感じで打ってくれたら」とつぶやいた。右腕の願いを伝え聞くと、ロメロは「彼は投げるときいつも『本塁打、1本か2本打ってくれ』と言いに来る。きょうは達成できて良かった」と笑顔で明かした。  今季2度目の3連勝で交流戦は3位に。昨季も、勝率1位こそヤクルトに譲ったが、パ・リーグでは交流戦トップの成績(11勝6敗1分け)を残したオリックスが、得意のセを相手に波に乗ってきた。(西垣戸理大)

<交流戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
500 1.000
(-)
-
(-)
1327
(+4)
15
(+2)
12
(-)
7
(+3)
0.285
(↓0.002)
2.800
(↑0.2)
2
(2↑)
日本ハム
410 0.800
(↑0.05)
1
(-)
1323
(+10)
19
(+5)
4
(+2)
4
(-)
0.286
(↑0.017)
3.330
(↓0.41)
3
(2↑)
ORIX
310 0.750
(↑0.083)
1.5
(-)
1414
(+5)
9
(+4)
3
(+2)
1
(-)
0.292
(↓0.016)
2.250
(↓0.58)
4
(2↓)
西武
320 0.600
(↓0.15)
2
(↓1)
1324
(+3)
24
(+7)
7
(-)
7
(+3)
0.272
(↓0.016)
4.600
(↓0.68)
5
(2↓)
巨人
320 0.600
(↓0.15)
2
(↓1)
1316
(+5)
16
(+6)
8
(+3)
3
(+3)
0.260
(↑0.016)
3.270
(↓0.7)
6
(-)
阪神
230 0.400
(↓0.1)
3
(↓1)
1326
(+5)
24
(+10)
4
(+1)
6
(+1)
0.275
(↓0.004)
4.000
(↓1.5)
7
(3↑)
DeNA
230 0.400
(↑0.15)
3
(-)
1314
(+7)
18
(+3)
3
(+1)
1
(-)
0.267
(↑0.033)
3.560
(↑0.15)
8
(3↑)
ロッテ
230 0.400
(↑0.15)
3
(-)
1320
(+6)
28
(+5)
2
(+1)
4
(-)
0.249
(↑0.016)
5.200
(↑0.05)
9
(3↑)
楽天
230 0.400
(↑0.15)
3
(-)
1312
(+2)
21
(+1)
2
(-)
0
(-)
0.236
(↓0.014)
3.890
(↑0.74)
10
(3↓)
ヤクルト
130 0.250
(↓0.083)
3.5
(↓1)
1416
(+4)
15
(+5)
4
(+1)
3
(+1)
0.205
(↓0.02)
3.530
(↓0.49)
11
(3↓)
中日
140 0.200
(↓0.05)
4
(↓1)
1324
(+1)
22
(+2)
4
(-)
2
(+1)
0.241
(↓0.013)
4.710
(↑0.74)
12
(3↓)
広島
140 0.200
(↓0.05)
4
(↓1)
1320
(+2)
25
(+4)
4
(-)
2
(-)
0.198
(↓0.001)
3.910
(↑0.47)