阪神(★5対10☆)日本ハム =交流戦2回戦(2019.06.08)・阪神甲子園球場=
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日本ハム
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阪神
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勝利投手:金子 弌大(3勝3敗0S)
敗戦投手:岩田 稔(1勝2敗0S)

本塁打
【日本ハム】渡邉 諒(5号・7回表満塁),横尾 俊建(1号・8回表ソロ)
【阪神】北條 史也(1号・8回裏2ラン)

  DAZN
◆日本ハムが3連勝。日本ハムは4回表、清宮と清水の適時打で2点を先制する。そのまま迎えた7回には、渡邉のグランドスラムなどで一挙7点を奪い、試合を決めた。投げては、先発・金子が6回無失点の好投で今季3勝目。敗れた阪神は、投手陣が振るわなかった。

◆人気お笑いコンビ「ダイアン」が始球式に登場し、津田篤宏(43)の代名詞ギャグ「ゴイゴイスー」がさく裂した。 2019年阪神甲子園球場乾杯プレゼンターとして、始球式を務めたダイアン。相方ユースケ(42)が見守る中、背番号「51514」をつけてマウンドに立った津田はセットポジションから外角高めへノーバウンド投球を見せた。投げ終わった後には、右手を突き出し「ゴイゴイスー」を満員のスタンドに披露した。 初となる大役を終えた津田は「めっちゃ緊張したけど、何とか(捕手まで)届いて良かったです」と満足げ。得意の持ちネタも「スベるかもと思ったけど、めっちゃウケた」と手応えを感じていた。一方、どういう経緯で津田が投げることになったかを知らされていないというユースケは「これからマネジャーと話します」と少し不満げだった。 阪神を話題にしたトークライブなどにも参加するほど、熱血虎党の津田は「近本選手に新人王を取ってほしい。いや、取るでしょう!」と、ドラ1ルーキーにゴイゴイスーな活躍を期待した。

◆7回表に、異例の悲しきジェット風船が舞った。 先発岩田が6回途中で降板。7回、2死満塁からマウンドに上がった2番手馬場が6番渡辺に満塁本塁打を浴び0-9に。7回裏のラッキー7を待ちわびて膨らませていたジェット風船を手放すファンが続出し、多くの黄色い風船が宙を舞った。イニング途中にもかかわらず、球場スタッフが風船の回収に飛び出し、早くも帰路に就くファンも見受けられた。

◆阪神先発の岩田稔投手(35)が7回途中10安打8失点で降板した。 4月18日ヤクルト戦(神宮)以来、2勝目を狙う左腕は3回まで無安打無失点の好投。しかし、4回に日本ハム打線に捕まった。 大田に初安打を許すと、近藤につながれて1死一、三塁のピンチ。5番清宮には内角の変化球を一、二塁間へ運ばれた。一塁手マルテが懸命に飛びつくも、打球はグラブの下を抜けて先制適時打となった。さらに四球で1死満塁とされ、7番清水の打球は前進守備を敷いた三遊間へ。遊撃手北條が難しいバウンドに合わせられず、打球をはじいて内野安打となる間に2点目を失った。 7回には大田、王柏融の連続適時打を含む4連打を浴び、2死満塁から清宮に押し出し死球を与えてマウンドを降りた。2番手馬場が続く6番渡辺に満塁本塁打を浴び、岩田の失点は8にまで膨らんだ。 打線は日本ハム先発金子の前に6回まで散発3安打と「0」が並んだ。

◆大腸がんから戦列復帰した阪神原口文仁捕手(27)が1軍復帰後、初めてマスクをかぶった。0-9の8回。梅野に代わって捕手の守備に就いた。

◆阪神北條史也内野手(24)が意地の今季1号2ランを放った。 10点を追う8回、無死一塁から左腕堀の直球を振り抜き、左翼席へ運んだ。18年7月20日DeNA戦(横浜)以来の1発で、静まりかえっていたスタンドを沸かせた。

◆阪神は3回2死三塁の好機をつくるも、糸原が二ゴロに倒れて得点ならず。日本ハムは阪神先発岩田の前に3回まで無安打無得点。 日本ハムは4回に清宮、清水の適時打など4安打を集めて2点を先制。阪神は日本ハム先発金子から得点できず。 日本ハムは7回、6番渡辺の満塁本塁打などで7点を追加。試合を決めた。阪神は2番手の馬場が誤算。岩田は2敗目を喫した。 日本ハム金子が3勝目。

◆阪神先発の岩田稔投手が勝負どころで粘りきれなかった。3回まで無安打投球だったが、4回1死一、三塁で清宮に先制適時打を許すと、この回2失点。 「結果的に打たれている。甘かったりした」。7回1死一塁では代打中田に左中間二塁打を許したが、中継に入った北條の好返球で生還を阻止。バックに助けられたのは束の間で、ここから4連打、連続四死球と流れを止められず、7回途中10安打8失点で2敗目。「あそこでちゃんと流れが来ていたのに、つかみきれなかった」と猛省。矢野監督も「岩田らしい前半の投球から『もう1人』というところで頑張ってほしかった」と顔を曇らせた。 ▽阪神福原投手コーチ(先発岩田について)「もうひと踏ん張り。あそこを踏ん張ってもらってね...。2アウトで、あと1個のアウトをなんとか取ってほしかった」

◆日本ハム清宮幸太郎内野手が、プロ2年目で初の決勝打を放った。4回1死一、三塁で、阪神の左腕岩田のシュート135キロをはじき返した。 打ち取られた当たりも、一塁手のグラブをすり抜け、先制の右前適時打。自らも予想外の一打となり、一塁ベース上で口を「ホ」の字にして驚いた。「打った瞬間は、しまったな...と。(打点は)走者がいてこそなので、前の方々に感謝です」。3試合連続打点が決勝打となっても、控えめに喜んだ。 聖地甲子園で、2試合連続で躍動した。7日同戦でプロ初の凱旋(がいせん)を果たすと、安打と打点(犠飛)をマーク。この日は今季初の死球で3打数1安打2打点を残した。死球を受けた右腕の二の腕付近は、アイシングを施したのみで軽傷を強調。「自分の打撃をするっていうこと。(状態は)悪くはないですけど、まだまだです」と満足せず、貪欲に突き進む。

◆阪神梅野隆太郎捕手が「あと1アウト」を悔やんだ。「区切りのところで止められなかった。なんとか1個でもアウトを取っていたら」。 7回1死一塁では代打中田の当たりでホームに突入した一塁走者の清水に対して、北條の好返球に息を合わせて好タッチ。1度はセーフの判定も、矢野監督のリクエストでアウトになった。2死二塁としたが、そこから芋づる式に一挙7失点。「ナイスプレーをジョー(北條)がしてくれて、その後だったので余計に悔しい。けどやるしかないので、なんとか明日勝てるように気分を入れ替えてやります」。3連敗を阻止するべく、必死に前を向いた。

◆阪神高山俊外野手がポジション奪回に必死だ。 10点を追う8回、先頭で中前打を放って北條の反撃アーチを呼んだ。9回は1死一、二塁で、鍵谷の速球をとらえ、左中間に適時二塁打。6試合連続スタメン出場中でこの間3度目のマルチ安打をマークと、気合十分だ。 矢野監督は「ずっと試合に出るメンバーじゃないメンバーがああいうふうにやるのはチーム全体としても意味がある。俊(高山)もそうだし、北條もそうだしね」と評価。同じ外野手の福留が復帰間近だけに猛アピールした格好だ。

◆前日7日に昇格した阪神馬場皐輔投手は火消しできなかった。 5-0とされてなおも7回2死満塁で岩田からマウンドを引き継いだが、最初の打者、渡辺に2ボールから141キロ直球をバックスクリーンへ運ばれた。 8回にも先頭の代打横尾にソロ本塁打を献上。「流れを止められなかったというのが反省点。ああいう場面でも自分のピッチングを出していけるかというのが、次に向けての反省」とうつむいた。

◆涼しげに、役目を全うした。日本ハム金子弌大投手(35)が阪神戦で、今季最多91球の力投で3勝目を挙げた。直球を軸に冷静に要所を締め、今季最長6回を投げ切り3安打無失点。百戦錬磨の右腕が自身2連勝を飾り、夏本番へ調子を上げてきた。 阪神ファンの熱気を、シャットアウトした。「今日は、しっかり直球でカウントを取れていたのは良かった」。最速146キロの直球が、勝因になった。持ち味のスライダーやカットボール、チェンジアップなど多彩な変化球が生き、打者を翻弄(ほんろう)した。「直球でしっかりコントロール出来た。ここ最近の中では、しっかり投げられた」と手応え十分だった。 甲子園での勝利は、13年に完封勝利を挙げて以来。今回も「自分では、最後まで投げるつもりでした」。前回登板後の5月29日に出場選手登録を抹消され、登板間隔は中10日だった。「言われたところで投げるのが、仕事だと思っている。もうちょっと球数を減らして、抑えることが第一ですけど」。満足することなく、次回以降への課題の1つに挙げた。 栗山監督は「さすが、間を空けてコンディショニングしたら真っすぐも良かった。大事な試合だったので良かった」と最敬礼した。チームは3連勝で、交流戦2カード連続勝ち越し。金子は長野商2年春に甲子園出場を果たし、社会人トヨタ自動車を経てプロ入りした。「こういうことを、続けていきたい」。35歳の投手最年長は、聖地で一層、頼もしくなった姿を刻んだ。【田中彩友美】

◆大腸がんから復帰4戦目の阪神原口文仁捕手が、18年9月14日ヤクルト戦(甲子園)以来、267日ぶりに1軍マスクを被った。 8回、梅野に代わって「捕手原口」がコールされると、スタンドは大歓声で迎えた。リリーフの馬場、守屋をリードして2回を1失点にまとめた。守備復帰を「(歓声を聞く)余裕はなかった。打席とは違う。久しぶり過ぎて」と振り返り「出られる時に、良いものを出していきたい」と次の出場機会をにらんだ。藤井バッテリーコーチは原口の動きについて「無難にできていたと思う」と次第点を与えた。

◆かつて、甲子園で活躍した高校球児たちが、大人になって聖地で躍動した。日本ハムは8日、渡辺諒内野手(24)の5号満塁弾や、愛称「おにぎり君」こと横尾俊建内野手(26)の今季初アーチなど13安打10得点で阪神に大勝。近年のドラフト戦略の影響で、高校時代に甲子園を沸かせた選手が多数ベンチ入り。申し子たちの快打で、チームは今季3度目の3連勝、貯金を今季最多の6に伸ばした。5-0の7回2死満塁。甲子園のスタンドが、敵地ファンの悲鳴で揺れた。日本ハム渡辺が、バックスクリーンへ試合を決定づけるアーチを運んだからだ。「あそこまで飛んでくれて良かった。本当に気持ち良かったです」。ダイヤモンドを1周しホームを踏むと同時に、勝利を諦めた阪神ファンの手から黄色の風船が乱れ飛んだ。 7年前の夏の日を、思い出していた。東海大甲府(山梨)2年で出場した甲子園大会。2回戦の龍谷大平安(京都)戦で左翼席中段に特大の1発を放っていた。「あの時も、打った瞬間だった。よく覚えています」と感慨に浸り「高2の時に甲子園に出てなかったら、僕はここにいなかった。また、戻って来られて良かった」。13年ドラフトでは外れ外れ外れ1位で入団。今季から正二塁手として定着した。最近は不振に苦しんでいたが「調子の良い人のものを借りて験担ぎした」と、大田のソックスを借りて突破口を探していた。 8回には、日大三(東京)で計3度甲子園に出場し、春は準優勝、夏は全国制覇も経験している横尾が、代打で左翼席へ待ちに待った今季1号を放り込んだ。甲子園での本塁打は初めてで「感触は完璧」と、「おにぎり君」の愛称で親しまれる丸顔いっぱいに、笑みを浮かべた。 ドラフト会議で甲子園のスターを続々と指名する傾向もあり、"甲子園アベンジャーズ"のようなオーダーが可能になっている。この日、7回に今季初めて代打で左中間二塁打を放った中田も、その1人。大阪桐蔭(大阪)時代に甲子園で4本塁打している"リーダー"は「あいつらが活躍することで打線に厚みが増す。2人の活躍で大勝できました」。青春時代の記憶を刻む聖地で、かつての高校球児たちが生き生きと輝いた。【中島宙恵】

◆日本ハム清水優心捕手が、聖地で今季2度目の猛打賞をマークした。 1点先制した後の4回1死満塁で遊撃への適時内野安打など4打数3安打1打点の奮闘。九州国際大付で甲子園出場経験がある、成長著しい正捕手候補は「必死に食らいついていきました。(3安打も)まだ全然。明日も試合があるので」と満足していなかった。

◆必死にハムに食らいついた。阪神北條史也内野手(24)が1号2ランを含む3安打4打点と気を吐いた。 大敗ムードに包まれ、寂しげだった甲子園が沸いたのは8回だった。無死一塁。北條は3番手堀の3球目、141キロ直球を力いっぱい振り切った。「しっかりと真っすぐにしぼって自分のスイングができるようにと思っていました」。白球は左翼ポール付近のスタンドに着弾。9回も1死二、三塁で右中間への適時二塁打で2点を返し、自身今季初の猛打賞で5点差まで迫る反撃を引っ張った。 右前打で出塁した3回はバントシフトの間隙(かんげき)を縫って岩田への初球で今季初盗塁。悔しさを晴らしたいという気持ちがプレーに乗り移った。「ピッチャーに迷惑を掛けている分、助けられるところは、そういうプレーをしないと」。守備では7回に中継プレーの好返球もあった。前日7日の守備でのミスを取り返そうと必死だった。 連敗の中でも矢野監督はその姿を評価した。「野球に対する姿勢とか、ベンチでも常に『行くぞ』という気持ちを作りながら、声を出してやってくれている選手。1打席も無駄にできないという中でこういうふうに結果を出してくれるのは、競争とかチームのレベルを上げるところには欠かせない」。北條も「これから上げていかないと。競争なので。しっかり結果を出していきたい」。と前を向いた。同学年の新人木浪と激しい遊撃争いを繰り広げ、虎を活性化していく。【真柴健】

◆阪神矢野監督の試合後の談話は以下の通り。-岩田が7回に崩れた 岩田らしいところも、もちろんあった。状態が悪いわけではない。本当に今日の試合は(7回)その1個のアウトをこっちが取っていればとか(攻撃で)もう1人、何とかつながったらが結果的にできなかった。 -北條は成長を見せる 野球に対する姿勢や、ベンチでも常に「行くぞ」という気持ちを作りながら声出してやってくれている。1打席も無駄にできないなかで結果を出してくれるのは競争とかチームのレベルを上げるために欠かせない。今日はすべてのプレーに関してそういうのを見せてくれた。素晴らしかった。 -福留が2軍で実戦復帰で、しっかり走れた。最短復帰させたい考えなのか うん、まあ。孝介自身の状態とトレーナーとも相談しながらだけど、孝介自身がいけるかどうかは俺らの判断の一番になる。選手の立場だけどチームに対しても、孝介を見習うとか、実際に教えてもらうとか。そういうのが孝介にはある。 -原口がマスクをかぶった。今後も守備機会が だんだん体もみんな疲れてくるなかで、今日はリュウ(梅野)を引っ込めたのもあるし、原口をあそこで使える。守れたのは原口自身も落ち着く。試合に出たり、経験しないとなかなか落ち着くのが難しい。意味を持った出場にできた。

◆阪神・北條史也内野手(24)が「8番・遊撃」で先発。汚名返上の今季初盗塁を決めた。  三回先頭、126キロの変化球を打ち上げるも、白球はふらふらと舞いながら二塁後方にポトリ。先頭打者として出塁すると、続く岩田はバントの構え。投球より前に一塁・清宮がチャージをかけようと、塁を離れたと同時に北條がスタート。モーションを完璧に盗み、今季初盗塁を記録した。  前日7日の同戦では、2-2の七回に自らの失策がきっかけとなり決勝点を献上していた。汚名返上のためにも、縦横無尽にグラウンドを駆ける。

◆阪神が先制を許した。先発・岩田稔投手(35)が日本ハム・清宮幸太郎内野手(20)に先制適時打を浴びた。  0-0の四回、先頭の大田に右前打。1死後、4番・近藤が中前に弾きかえした打球は大きく右中間側へフック。1死一、三塁と好機を広げられると、清宮が打席に立った。2球目を弾き返されると、速い打球は一、二塁間へ。一塁・マルテが伸ばしたミットの下を通り、右前に抜ける適時打となった。岩田はその後、清水にも適時内野安打を浴び0-2とされた。  清宮には前日7日にも先制の犠飛を浴び、聖地初打点を献上していた。

◆0-2の七回に阪神が7失点。ワンサイドゲームとなってしまった。  1死一塁から代打・中田の打球は左中間へ。これを7-6-2でホームに転送。1度はセーフの判定もリクエストの末、アウトに覆った。  見事な連係プレーが飛び出すも、なお2死二塁で西川が右前打。さらに大田が中前適時打を放ち、貴重な3点目を献上。王にも左前適時打で4点目を許した。  近藤に四球、清宮に押し出し死球を与えたところで、先発・岩田がノックアウト。2死満塁で2年目右腕・馬場にバトンを託したが、渡辺にバックスクリーンに満塁弾を運ばれ0-9。ジェット風船を膨らませていた虎党からその瞬間、風船が乱れ飛び、試合が一時中断になる事態になった。  1イニングで7失点したのは5月17日の広島戦(甲子園)の九回以来。投手陣が踏ん張ることができなかった。

◆大腸がんから1軍の舞台に復活を果たしている阪神・原口文仁捕手(27)が8日の日本ハム戦(甲子園)で、268日ぶりに1軍戦で捕手の守備に就いた。  七回に7点を失い、0-9で迎えた八回。矢野監督が審判に「3番・右翼」だった糸井に代え原口を告げ、捕手に入った。原口が捕手の守備に就いたのは昨年9月14日のヤクルト戦(甲子園)以来、268日ぶり。虎党も、マスクを被った原口に大歓声を送った。

◆阪神は日本ハムに5-10で敗れ、2連敗となった。先発した岩田が0-2の七回2死から一気に崩れ、6回2/3を8失点。試合が決まってしまった。  「(岩田は)もう1人というとこね、頑張ってほしかったなっていうところは、もちろんある。岩田らしいところはもちろんあったんで、状態が悪いというわけではないと思う」と矢野監督。「きょうの試合は1個のアウトをこっちが取っていればとか、(攻撃で)もう1人なんとかつながったら...というところが結果、できなかった。攻守にわたって。勝負の分かれ目になった」。  それでも0-10から、北條の2ランなどで終盤に5点を返したことを「ずっと試合に出るメンバーじゃないメンバーが、ああいうふうにやるっていうのは、チーム全体としても意味がある」と評価。また、八回に268日ぶりに1軍の試合で捕手の守備についた原口については「守れたのは原口自身も落ち着く。俺らは試合に出ていったり、経験しないとなかなか落ち着くのが難しい。意味を持った出場にできた」と話した。

◆日本ハムの清宮が先制打を放った。四回に内角球に詰まりながらも、しぶとく右前に運んだ。「打った瞬間は(一ゴロになりそうで)しまったと思ったが、悪い当たりが安打になって良かった」と胸をなで下ろした。  東京・早実高時代に甲子園球場を沸かせたスラッガー。プロではまだこの球場で本塁打を打っていない。9日の試合に向けて「悔いのないようにプレーしたい」と意気込んだ。

◆「先生、これはもう、教育委員会に訴えましょう!?」。「しかし、大事にするのは...」。「何を言っているんですか? 小学生たちへの正しい教育はどーするんですか? 何でハムが虎を食べちゃうんですかァ!? しかも2日も続けて!? ホラーですかァ!? センセーイ!!」。  センセイといえば、2日続けて先制したのは、甲子園に帰ってきた清宮くんのバットじゃないのさ...。「甲子園は清宮のためにあるのかー!!」って、虎の本拠地でヒーローのお膳立てサポートして、どないすんねん!?  しかし、今日も八、九回で得点したとはいえ、七回までわずか3安打と、虎打線の歯車がどこか狂い始めているのだ。  もちろん、大ベテランの福留様が欠場していることも影響しているのだろうが、マルテを7番に置いていた頃の方が、打線にコシがあったというか...。困ったときの原点回帰というのを、提言しておくのだ!!  ハムよ、第3戦は子供たちの教育のために、虎にきちんと食われなさーい!!

◆--終盤に追い上げた  矢野監督「ずっと試合に出るメンバーじゃないメンバーが、ああいうふうにやるっていうのは、チーム全体としても意味がある」  --岩田は七回に...  「状態が悪いというわけではないと思う。岩田には(あとアウト1つ)頑張ってほしいなっていうのは、もちろんあったし。打者も、もう1人なんとかつないで、出られれば流れが来そうやのにな...っていうところが(つなげず)。勝負の分かれ目になった」  --馬場は  「あそこを抑えていかないと、次はチャンスは増えてこない。あいつも、もがいているというか、いろいろやってはいるんだろうけど、そこは乗り越えていかないと、だめじゃない?」  --原口がマスクを  「リュウ(梅野)も出っぱなしやし、原口をあそこで使えるのと両方(意図が)ある。意味を持った出場にできた」

◆それはそれは美しい中継プレーだった。広い甲子園の左中間最深部。打球を拾った高山から北條へ。背番号2は無駄な動作なくバックホーム。梅野が一走・清水にタッチ。球審のセーフの判定に、矢野監督がリクエストし、リプレー検証で覆ってアウト。狭~い球場では絶対に味わえない醍醐味に、スタンドは「この日一番」沸き返った。  そう、最後に反撃したとはいえ、「この日一番」がこのプレーだったことが悲しい現実だ。  「こういうプレーでハッピーエンドにならないのが、阪神なんや」  ポロッとつぶやく。長年の勘というヤツ。記者席の隣の隣に座っていた長友孝輔が不安そうにこちらを見てきた。隣にいたデスク阿部祐亮も、やっぱりそうですか、という顔だ。  案の定、連打が飛び出し、スーパー中継プレーは、過去の話になっていく。満塁で打席に清宮。  「死球押し出し、岩田は交代、そして満塁本塁打やな」  読者のみなさま、申し訳ないが頭の中に"それ"が見えるんだから仕方ない。直後、岩田が清宮の右腕にぶつけて押し出し。岩田に代わった馬場から渡辺の満塁ダ~ン!  どうや、後輩たち。30年近く虎の戦いを見ていると、悪い予感はほぼ当たるんや!(何の自慢にもならないが)。あまりの惨劇に長友は絶句。そして、こんな感想を漏らした。  「はぁ...これが阪神の歴史なんですね。すべて見通せるなんて...」  褒めてくれて、ありがとう。かくして、今季最多4万6724人の大観衆で埋まった決戦は悲しき凡戦へとまっしぐら。  試合前は楽しかった。「2019年甲子園球場乾杯プレゼンター」でもあるお笑いコンビ「ダイアン」津田が始球式に登場。ノーバウンド投球を披露した上に、マウンドで代名詞ギャグ「ゴイゴイスー」を炸裂させた。  「メッチャ緊張しました。スベると思ったら、メッチャ受けましたね」  ギャグにちなんだ背番号「51514」のユニホームを着た津田は、報道陣に囲まれてドヤ顔。さらに「ことし一番、ゴイゴイスーな活躍を期待したいのは近本選手」と最後まで舌好調だった。  そんな光景に爆笑していたわがサンスポトラ番軍団。記者席でも相手先発・金子の話題になり...。  「僕が今まで見た中で最高の投手。何でも気さくに答えてくれる、ナイスガイでした」(2008年オリックス担当の阿部デスク)  「僕の担当時は沢村賞受賞。すごかった。でも、取材は難しい投手でした」(2014年担当。現阪神キャップ・大石豊佳)  ふ~ん、実は俺の担当時は、勝たない、しゃべらない、原稿にならない...だったなぁという感想は、置いといて...。阪神相手に6回ゼロ封。悔しいけど、復活したんやなぁ金子クン。でも阪神よ、情けないぞ。お客さんに申し訳ないぞ。  トラ番・竹村岳が「きょうは両親が来てたんですよ」と残念そう。滋賀県の実家から父・正義さん(58)母・京子さん(55)がアルプス席に。  「父は、なぜか日本ハム時代の大谷の、母は藤川球児さんのユニホームで観戦してまして。母からは『楽しくなかった。頑張れ、矢野阪神』のメールが届きました」  ファンを悲しませるのはほどほどに。きょうぐらい、スカッと勝ちましょう。

◆マルテが悔しさをにじませた。0-0で迎えた四回1死一、三塁での一塁守備。清宮の鋭い打球に倒れ込みながら捕球を試みたが、無情にもファーストミットの下を抜けた(記録は右前適時打)。先制点を許し「何とか捕りたかった。迷惑をかけたので、明日(9日)は勝ちに貢献できるようにがんばります」と取り返すことを誓った。

◆6年目の渡辺が、七回にプロ初の満塁弾を放った。2死から、2番手として登板直後の馬場と対戦。豪快にバックスクリーンへたたきこむ5号に「手応えがあって、風にも乗りました。本当によかったです」と自画自賛した。2ボールからストライクを取りにくる直球を狙い打ち。9-0とリードを広げ、3連勝を決定づけた。

◆6試合連続スタメン出場の高山も意地打。2-10の九回1死一、二塁から鍵谷の直球を捉え、左中間へ適時二塁打を放った。八回にも左腕・堀から中前打を放っており、6日のロッテ戦(ZOZOマリン)以来のマルチ安打。「左から打てたというのは次につながるかな。最後の打席はチャンスでまわってきて打てたのはよかったけど、その前(八回)の打席の方がよかった」と"対左腕"に手応えを口にした。

◆感慨にふけっていては導けない。前夜の甲子園カムバックから一夜明け、今度は懸命に投手を導く原口が帰ってきた。大腸がんからの復帰後初めて、1軍で捕手として守備についた。  「(大歓声は)聞こえていないです。忙しくて。(実感する)そんな余裕もなかったです、打席とは違うので」  鮮烈な1軍復帰即の適時打から4日。目指し続けてきたポジションに、どっしり座った。0-9とされた直後の八回の守備からマスクをかぶった。1軍での捕手としての出場は昨年9月14日のヤクルト戦(甲子園)以来、267日ぶり。先頭の代打・横尾に一発は食らったが、原口らしい大きなジェスチャーで馬場と守屋を導いた。戻ったベンチで投手と話し込む姿もにこやか。八回の打席では遊ゴロも、野球をまた、楽しんでいた。  矢野監督は「原口も捕手をやりたいというのを俺も十分分かっている。守れたのは原口自身も落ち着く」と熱意を買っている。原口も「出られるときに、しっかりいいものを出していきたい」と力強く進化を誓った。 (長友孝輔)

◆虎党の願いも、将の願いも、あと一歩、あと1死、届かなかった。先発の岩田が、七回に急変。2死からのまさかの7失点に、矢野監督は顔をしかめるしかなかった。  「本当、岩田らしい前半の投球から...。もう1人というところ。頑張ってほしかったなっていうところはもちろんある」  四回に不運な打球が続いて2失点も、それ以外は六回までほぼ完璧だった。七回も1死一塁から代打・中田に左中間二塁打を許したが、一走の生還がリクエストによるリプレー検証でアウトに。2死二塁から再開し、誰もがピンチを切り抜けたと思ったが...。  ここからアウト1つが果てしなく遠かった。1番・西川から3連打されて2点を失い、4番・近藤に四球。清宮には押し出し死球を与え、0-5となったところで、ようやくタオルが投げ込まれた。  セットアッパーのジョンソンを欠く中、中継ぎ陣の登板は少しでも抑えたいところ。ビハインドでもあり、とにかくあと1アウトを岩田に奪いきって欲しかったが...。結局、2死満塁で投入した馬場が渡辺に最悪の満塁被弾。ジェット風船が、こらえきれずにいくつも宙を舞う。悲しきラッキーセブンだった。  七回途中10安打、自己ワースト8失点で3敗目の岩田は「結果的に打たれたボールは甘かった。(判定が覆った)流れをつかみきれなかった」とぼう然だ。これで7戦勝ちなし。さらに、この日も打線が意地を見せたのは岩田の降板後。3試合連続で援護は1点以下と苦しい投球が続く。  「1個のアウトをこっちが取っていればとか、(打者が)もう1人なんとかつながったら...というところが結果、できなかった。攻守にわたって」と矢野監督。交流戦は2勝3敗の借金1。投打に、あと1つ、もぎとる執念を-。ここが踏ん張りどころだ。 (大石豊佳) 七回に満塁弾、八回にはソロを浴びた阪神・馬場 「流れを止められなかったことが反省点。ああいう場面でも自分のピッチングが出せるように...」

◆日本ハム・清宮幸太郎内野手(20)が、阪神2回戦で四回に甲子園球場でのプロ初適時打を放った。"甲子園凱旋(がいせん)"となった前日7日の試合に続いて先制点をもたらし、七回にはプロ2年目で自身初の押し出し死球も受けて計2打点。10-5での勝利、3連勝に貢献し、チームはパ・リーグ首位のソフトバンクとの0.5ゲーム差を維持し、2位を守った。  聖地で、連日にわたって存在感を見せた。清宮が、プロ入り後初めて甲子園球場で適時打を放ち、チームに先制点をもたらした。  「僕の前でチャンスをつくってくれる。何とか(走者を)かえそうと思った。悪い当たりがヒットになることもある」  四回1死一、三塁。岩田の内角球に詰まりながらも、しぶとく右前に運んだ。4-0で迎えた七回2死満塁では139キロのシュートを右腕に受け、自身プロ初の押し出し死球で2打点目。当たった場所をさすりながら、貴重な追加点に笑みを浮かべた。  前日には早実高3年春の選抜大会以来、2年ぶりとなる甲子園での試合に臨み、プロ初安打と犠飛で初打点をマークした。この日は3打数1安打2打点。高校1年の夏に2本塁打を記録した舞台で2日連続の活躍を見せた。  幼少時は父・克幸さんの影響で阪神ファンだった。前監督を務めた金本知憲氏に憧れ、打撃フォームをまねしたこともある。プロ野球歴代7位の2539安打、同10位の476本塁打を放った同じ左打者の「鉄人」に続けとばかりに、虎の本拠地で輝いた。  7日に1軍初合流を果たしたD1位・吉田輝(金足農高)のよき兄貴分でもある。昨夏の甲子園を沸かせた期待の右腕に「早く1軍で投げるところを見たい。活躍してほしい」と期待し、1軍の練習の流れなどを親切に教えている。  次に期待されるのが甲子園でのプロ初アーチ。清宮は「打ちたい気持ちはあるけど、勝つのが優先」と小さく笑った。 (山口泰弘)

◆阪神は日本ハムに5-10で敗れ、今季最多の4万6724人が詰めかけた甲子園で、痛い2連敗。それでも「8番・遊撃」で8試合ぶりにスタメン出場した北條史也内野手(24)が0-10の八回に1号2ランを放つなど今季初の猛打賞&4打点で意地を見せた。虎の総力を結集し、9日、必勝を期す。  自分のため、チームのため、そしてファンのため-。多くの思いを乗せた白球が、大歓声に押されて左翼ポール際に刺さった。北條が1号2ラン。笑顔なき反撃弾に意地と執念を込めた。  「2ボールになったので、真っすぐ一本で自分のスイングができるようにと思っていました」  0-10と一方的な展開で迎えた八回。無死一塁で左腕・堀の内角141キロをフルスイングした。今季65打席目で待望の1号。九回1死二、三塁でも右中間へ2点二塁打と今季初の猛打賞&自己最多タイの1試合4打点の活躍で、今季最多4万6724人のファンの留飲も、少しだけ下げた。  前日7日。同点の七回から遊撃の守備に入り、先頭の中島のゴロを一塁へ悪送球(内野安打と失策)。二進を許し、決勝点につながった。悔しさを胸に迎えたこの日、5月30日の巨人戦(甲子園)以来8試合ぶりにスタメンを託された。燃えないわけがなかった。  0-2の七回1死一塁の守備では、左中間を破った中田の打球で中継に入り、左翼・高山の送球を受けると渾身のバックホーム。一度はセーフ判定もリクエストでアウトに覆る、絶妙なストライク送球を見せた。足でも三回に昨年8月16日の広島戦(京セラ)以来の盗塁。矢野監督は「すべてのプレーで、すばらしかった」とうなずいた。  「1打席も無駄にできないという中で結果を出してくれる。チームのレベルを上げるっていうところには欠かせない部分」。常々話す気持ちの強さを体現してくれたのがうれしかった。遊撃に定着しつつあるD3位・木浪聖也内野手(ホンダ)は守備にまだ不安定さがあり、打率も・236。指揮官が煽る競争はまだまだ続く。北條が決して終わらせない。  昨オフ、同期入団の緒方と小豆畑が戦力外通告に。オリックスに人的補償で移籍した金田はいるが、虎の同期選手は藤浪と2人だけになった。プロとして、避けられない現実。「もう、そういう世界やから」-。24歳にして、強く抱く危機感が心と体を突き動かす。  「もっとこれから上げていかないと。競争なので。しっかり結果を出せるように頑張ります」  チームは甲子園に戻って連敗し、貯金4に。3差の首位広島、0・5差の2位巨人も負けたのは救いだ。頂点も、遊撃の座も。全てを奪いとる決意で、北條がプロ7年目を生きる。 (竹村岳)

◆厳しい言い方になるが、岩田は「勝負どころであと1人を抑える」という意識を徹底しなければ、いつまでたっても勝てる投手にはなれない。  ジョンソンが離脱し、ブルペン陣は苦しい。2点ビハインドの七回途中で投入できる投手がおらず、岩田を続投させたベンチの決断はわかる。岩田は、そのメッセージをしっかりと受け止めないといけない。しかも、高山-北條-梅野の中継プレーで追加点を許さなかった直後、2死からのKO劇では野手との信頼も薄れてしまいかねない。  球自体は素晴らしいが、ピンチを招くと単調になってしまうのが岩田の欠点。けん制のサインを出したり、内野陣が声を掛けるなど、周囲も岩田の特徴を考えた上でサポートするべきだ。  打線全体の状態も、明らかに下降している。大山は終始、差し込まれ気味で、梅野は6番における状態ではない。ここは首脳陣の腕の見せどころだ。この日、スタメンに抜てきした北條が結果を出したように、状態のいい選手を見極め、5番のマルテ以下の打順を組み替えるというのも、一手だろう。  継投が後手になり、奮起しなければいけない打線が空回り。守備にもほころびが目立つ。ジョンソンという穴がいかに大きいか。投打ともに踏ん張りどころ。矢野監督のやりくりに期待したい。 (サンケイスポーツ専属評論家)

<交流戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
500 1.000
(-)
-
(-)
1327
(+4)
15
(+2)
12
(-)
7
(+3)
0.285
(↓0.002)
2.800
(↑0.2)
2
(2↑)
日本ハム
410 0.800
(↑0.05)
1
(-)
1323
(+10)
19
(+5)
4
(+2)
4
(-)
0.286
(↑0.017
3.330
(↓0.41)
3
(2↑)
ORIX
310 0.750
(↑0.083)
1.5
(-)
1414
(+5)
9
(+4)
3
(+2)
1
(-)
0.292
(↓0.016)
2.250
(↓0.58)
4
(2↓)
西武
320 0.600
(↓0.15)
2
(↓1)
1324
(+3)
24
(+7)
7
(-)
7
(+3)
0.272
(↓0.016)
4.600
(↓0.68)
5
(2↓)
巨人
320 0.600
(↓0.15)
2
(↓1)
1316
(+5)
16
(+6)
8
(+3)
3
(+3)
0.260
(↑0.016)
3.270
(↓0.7)
6
(-)
阪神
230 0.400
(↓0.1)
3
(↓1)
1326
(+5)
24
(+10)
4
(+1)
6
(+1)
0.275
(↓0.004)
4.000
(↓1.5)
7
(3↑)
DeNA
230 0.400
(↑0.15)
3
(-)
1314
(+7)
18
(+3)
3
(+1)
1
(-)
0.267
(↑0.033)
3.560
(↑0.15)
8
(3↑)
ロッテ
230 0.400
(↑0.15)
3
(-)
1320
(+6)
28
(+5)
2
(+1)
4
(-)
0.249
(↑0.016)
5.200
(↑0.05)
9
(3↑)
楽天
230 0.400
(↑0.15)
3
(-)
1312
(+2)
21
(+1)
2
(-)
0
(-)
0.236
(↓0.014)
3.890
(↑0.74)
10
(3↓)
ヤクルト
130 0.250
(↓0.083)
3.5
(↓1)
1416
(+4)
15
(+5)
4
(+1)
3
(+1)
0.205
(↓0.02)
3.530
(↓0.49)
11
(3↓)
中日
140 0.200
(↓0.05)
4
(↓1)
1324
(+1)
22
(+2)
4
(-)
2
(+1)
0.241
(↓0.013)
4.710
(↑0.74)
12
(3↓)
広島
140 0.200
(↓0.05)
4
(↓1)
1320
(+2)
25
(+4)
4
(-)
2
(-)
0.198
(↓0.001)
3.910
(↑0.47)