DeNA(☆7対3★)西武 =交流戦2回戦(2019.06.08)・横浜スタジアム=
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西武
2000000103700
DeNA
03101002X71411
勝利投手:井納 翔一(3勝2敗0S)
敗戦投手:榎田 大樹(2勝2敗0S)

本塁打
【DeNA】筒香 嘉智(13号・3回裏ソロ)

  DAZN
◆DeNAが連敗を3で止めた。DeNAは0-2で迎えた2回裏、井納と桑原の適時打などで3点を奪い、逆転に成功する。続く3回には、筒香がソロを放ち追加点を挙げた。投げては、先発・井納が6回2失点の好投で今季3勝目。敗れた西武は、先発・榎田が誤算だった。

◆DeNAは2点を追う2回に先発井納の右前打で同点とし、桑原の中前打で勝ち越し。3回には筒香の13号ソロで2点のリード。 DeNAは5回に押し出し四球で1点を追加。井納は6回2失点で降板。西武は榎田が3回途中4失点で降板。森脇、佐野と継投。 DeNAが連敗を3で止めた。先発井納が4月14日広島戦以来の3勝目。西武は中継ぎ陣が踏ん張れなかった。 西武榎田が2敗目。

◆西武は3回途中で降板した榎田大樹投手が2軍再調整となった。初回に2点の援護を受けながら、2回に投手の井納に同点適時打を許すなど、2回1/3を4失点。 3試合連続の不安定な投球に、辻監督も「話にならない。コントロールが悪いし球は高い。これじゃあ勝てる訳がない」と語気を強め、試合後に2軍再調整を決めた。榎田は「もっと丁寧にコーナーを突ければ」と反省した。

◆西武中村剛也内野手がチーム全得点の3打点をマークした。1回に右前への2点適時打で先制パンチ。8回にも右前へ運び、交流戦通算打点を187打点に伸ばし、前日に単独トップに立った最多記録を更新した。 6回にも左前へ打ち、今季2度目の猛打賞。「もう少し打球を上げていけたら。微調整しながらやっていきたい」。交流戦200打点も視野に入ってきた。

◆DeNA桑原将志外野手が存在感を示した。4月20日以来、今季4度目のスタメン。 押し出し四球を含む3打数2安打2打点でお立ち台に上がると「やっと僕の季節が来ました」と笑顔を見せた。ソトに休養を与える用兵が的中したラミレス監督も「我々が知っているクワが出た」と満足げだった。

◆あのモーガンが激白! 元DeNAナイジャー・モーガン氏(38)が球団イベント「交流戦SERIES」のスペシャルゲストとして、当時のチームメート長田秀一郎氏(39)との1打席勝負に臨んだ。かつて「MLB最強のクレージー」と呼ばれた男は現在、不動産投資家として第2の人生を歩んでいる。先見の明を発揮し? 勝利に大きく貢献した筒香、宮崎、井納の活躍を予言し、ズバリ的中させた。「人~生、楽ありゃ、苦もあるさ~」。横浜スタジアムに、水戸黄門の主題歌...懐かしのメロディーには似つかない? 陽気な外国人が、ノリノリで打席に入った。 ハマスタのDeNA党はみんな覚えている。暴れん坊将軍は中村ノリ。水戸黄門とくればモーガンのお出ましだ。「誰かが勝手に選んだ。歌詞の意味は今知ったよ。僕のことだね」。不敵に笑ってOB長田氏との1打席勝負に挑んだ。右翼に二塁打を放ち、なじみの「T」マークをファンに向けガッツポーズ。開幕から低迷し、3連敗中だったチームへ元気を届けるべく、現役時以上の大はしゃぎで盛り上げ試合に入った。 「T」は「トニー・プラッシュ」という自身の中に存在する別人格のイニシャル。決めせりふは「アバヨ」。熱すぎるスタイルからMLB最強のクレージーと呼ばれたレジェンド。13年の1シーズン限りで退団したが、選手、ファンに強烈すぎる存在感を植え付け、復帰を望む声が絶えなかった。 セカンドキャリアも独特だ。アメリカで、不動産投資の資格を有する妻のマーシーと不動産業を営む。「マイアミには2つ土地を持っていて、1つには今度、新しくマンションが建つ。もう1つはシェアハウスが建っているよ」と胸を張り「これは本当に」と前置きしてから「横浜の物件も狙っているんだよ」と大きな目をクリクリと見開いた。不動産王をもくろみ、土地を物色に来た...訳ではない。「筒香、宮崎、井納。若かった選手が、今やスーパースターになった」と遠い目で活躍を予告していた。 「彼はいつも盛り上げてくれる最高のチームメートだった。会えることができてうれしい」。不動の4番に成長した筒香は3回、中押しの13号ソロ。宮崎は終盤に追加点の適時打で、先発井納も勝利投手&同点打...言葉は現実となり、連敗を脱出した。 モーガンには夢がある。「不動産を経営しながら、DeNAでコーチをやりたいね。でもヘッドコーチは責任が重いからダメ。いつでもTマークをやりたいんだ。外野守備か、一塁コーチがいいね。僕はふざけていないとダメだからさ。DeNAは若いチーム。明るく、元気に頑張ってほしい」。9日には、あの柳沢慎吾との1打席勝負が予定されている。ネアカのベイスターズが、これで波に乗らなければウソだ。【栗田尚樹】

◆西武の榎田は制球が甘く、三回途中まで4失点で降板し、2軍で調整することが決まった。  2-0の二回、投手の井納に適時打を浴びるなど5長短打で3点を奪われて逆転を許すと、三回には筒香に特大の一発を浴びた。さらに1死一、二塁のピンチを招いて交代を告げられ「まとまり過ぎた。もっと丁寧にコーナーを突く投球ができれば」とうなだれた。  昨季は11勝を挙げたが、今季はここまで防御率6・19と精彩を欠いている。辻監督は「話にならない。制球も悪く、球も高い」と苦言を呈した。

◆西武の中村が3安打3打点でチームの全打点を挙げ、一人気を吐いた。一回2死二、三塁で井納の外角直球を右前にはじき返して先制の2点適時打を放つと、八回にも適時打をマーク。「全部、走者をかえすことを考えて打った」とうなずいた。  7日に単独トップに立った交流戦での通算打点を187まで伸ばした。代名詞の本塁打は5月17日以降出ていないが「打ちたいけど、今はそこまで狙っていない」と献身的な姿勢を示した。

◆DeNAの井納が約2カ月ぶりの白星を手にした。5月4日以来の1軍登板は、いきなり不運な当たりもあり2点を失ったが「野手を信じて粘り強く投げられた」と二~五回をテンポ良く無安打に抑え、6回2失点にまとめた。  二回の逆転劇は自身のバットで演出した。1点差に追い上げてなおも2死三塁、簡単に追い込まれたが、3球目を右前に流し打って同点とした。宇宙人とも形容される意外性を発揮したベテランに、ラミレス監督は「僕もまだ驚いている」と笑った。

◆ヒュ~イ ヒューイ!! 試合前の練習中のハマスタに琉球の音色が響いた。西武・山川が沖縄出身の同郷、同学年のDeNA・嶺井に軽快な「指笛」で合図。気づいた嶺井とあいさつをかわすと、打撃の話や"うちなー談義"に花を咲かせた。  小学生の頃からの知り合いで、オフの自主トレもともにする仲。25本塁打と量産態勢の獅子の主砲に、嶺井は「高校時代からあのパワーは有名でしたから」と誇らしげ。自身も「指笛」は当然吹けるそうで、「僕も50本くらい打ったら(指笛の合図を)使おうかな」とはにかんでいた。

◆4月20日以来、今季4度目の先発で「2番・右翼」に入った桑原が、二回の適時打など2安打2打点。今季は出番に恵まれず「何くそと思いながらずっとやってきた」という25歳は、「その思いがきょうで晴れたわけではない。これからも与えられたチャンスで頑張りたい」。自他共に認める『夏男』はお立ち台で、「ようやく僕の季節が到来しました!」と宣言して盛り上げた。 3安打で巨人から移籍後初のお立ち台に呼ばれたDeNA・中井 「結果を出し、DeNAに恩返ししたい気持ちでやっている」 6回5安打2失点で4月14日以来の3勝目、自ら適時打も放ったDeNA・井納 「野手の方を信じて粘り強く投げることができました。いいことをしっかり続けられるようにしたい」

◆DeNAは8日、西武2回戦(横浜)に7-3で快勝し、この日の交流戦6試合でセ・リーグ唯一となる白星を挙げた。1点リードの三回に筒香嘉智外野手(27)が2試合ぶりとなる13号ソロを放ち、勝利に大きく貢献。パ・リーグトップの25本塁打を誇る山川穂高内野手(27)とのセ、パを代表する"ホームランアーチスト対決"で、確かな輝きを放った。  4月中旬のこと。1、2軍のトレーナー全員にサプライズでプレゼントが届い た。新品のリュックの贈り主は主将の筒香。3月のオープン戦期間中にけがで離脱した際、横須賀市の2軍球場でボロボロになったスタッフのカバンを目にし、こっそり計15個を発注していた。  筒香は「いつもお世話になっている感謝の気持ちを込めました」とサラリ。その心遣いに周囲は感激し、四角純哉チーフトレーナー(37)は「ボロボロになるまで使いたい。そこまで気付いてくれる選手は、そんなにいない。本当にありがたい」と喜んだ。  周囲への気遣いを忘れない筒香。さらに、この日のようにグラウンドで結果を残すことが何よりの恩返しでもある。 (DeNA担当・湯浅大)

◆DeNAは8日、西武2回戦(横浜)に7-3で快勝し、この日の交流戦6試合でセ・リーグ唯一となる白星を挙げた。1点リードの三回に筒香嘉智外野手(27)が2試合ぶりとなる13号ソロを放ち、勝利に大きく貢献。パ・リーグトップの25本塁打を誇る山川穂高内野手(27)とのセ、パを代表する"ホームランアーチスト対決"で、確かな輝きを放った。  豪快な一撃は、勝利への"勝ちどき"だ。3-2で迎えた三回、先頭の筒香が榎田の137キロの直球を一閃。会心のスイングから放たれた打球は、右翼席最上段を強襲した。  「インコースのボールに対して、素直にバットを出すことができました。チームも勝っているし、それが一番よかったです」  推定飛距離130メートル、打球速度176キロを計測した13号ソロに、4番打者は力強くうなずいた。  西武には交流戦で2015年から4年連続で負け越し中。筒香と同い年の山川が主砲を務める強打「獅子おどし打線」に苦戦してきた。  通算189本塁打を誇る筒香はプロでの活躍で先んじたが、今季は山川の25本に対して13本。「同級生(同学年)で、あれだけ打っていれば刺激になる」という存在だ。顔を合わせると打撃談議に花を咲かせ、オープン戦ではバットを交換した。感覚を理解し合える求道者同士、良き好敵手として絆を強めてきた。  「刺激」という言葉を裏付けるように、この2試合で7打数無安打、3三振の相手主砲に対し、筒香は交流戦2本目のアーチで勝利を演出。3万2054人が詰めかけた横浜スタジアムを大いに沸かせた。  ラミレス監督の思い切った用兵も功を奏した。交流戦5試合で無安打だった昨季セ・リーグ本塁打王のソトを先発から外し、桑原を38試合ぶりに起用すると2安打2打点と活躍した。二塁には今季左腕から無安打の左打者・柴田に代えて右打ちの中井を起用し、こちらも3安打。主砲が打ち、監督の采配もさえ、この日の交流戦6試合でセ・リーグ唯一の価値ある白星をつかんだ。  「セ・リーグと戦っているときと変わらず、目の前の試合に一戦一戦、挑むだけです」と筒香は力強く言い切った。この西武3連戦は、来場者に海賊をモチーフにした選手のイラスト入りTシャツが配布される『交流戦シリーズ』として開催されている。Tシャツに描かれている筒香が担うのは、もちろん海賊団の船長(キャプテン)。かつて山賊と形容された西武打線を相手に"船長"が勝利への航路を示した。 (佐藤春佳)

<交流戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
500 1.000
(-)
-
(-)
1327
(+4)
15
(+2)
12
(-)
7
(+3)
0.285
(↓0.002)
2.800
(↑0.2)
2
(2↑)
日本ハム
410 0.800
(↑0.05)
1
(-)
1323
(+10)
19
(+5)
4
(+2)
4
(-)
0.286
(↑0.017)
3.330
(↓0.41)
3
(2↑)
ORIX
310 0.750
(↑0.083)
1.5
(-)
1414
(+5)
9
(+4)
3
(+2)
1
(-)
0.292
(↓0.016)
2.250
(↓0.58)
4
(2↓)
西武
320 0.600
(↓0.15)
2
(↓1)
1324
(+3)
24
(+7)
7
(-)
7
(+3)
0.272
(↓0.016)
4.600
(↓0.68)
5
(2↓)
巨人
320 0.600
(↓0.15)
2
(↓1)
1316
(+5)
16
(+6)
8
(+3)
3
(+3)
0.260
(↑0.016)
3.270
(↓0.7)
6
(-)
阪神
230 0.400
(↓0.1)
3
(↓1)
1326
(+5)
24
(+10)
4
(+1)
6
(+1)
0.275
(↓0.004)
4.000
(↓1.5)
7
(3↑)
DeNA
230 0.400
(↑0.15)
3
(-)
1314
(+7)
18
(+3)
3
(+1)
1
(-)
0.267
(↑0.033
3.560
(↑0.15)
8
(3↑)
ロッテ
230 0.400
(↑0.15)
3
(-)
1320
(+6)
28
(+5)
2
(+1)
4
(-)
0.249
(↑0.016)
5.200
(↑0.05)
9
(3↑)
楽天
230 0.400
(↑0.15)
3
(-)
1312
(+2)
21
(+1)
2
(-)
0
(-)
0.236
(↓0.014)
3.890
(↑0.74)
10
(3↓)
ヤクルト
130 0.250
(↓0.083)
3.5
(↓1)
1416
(+4)
15
(+5)
4
(+1)
3
(+1)
0.205
(↓0.02)
3.530
(↓0.49)
11
(3↓)
中日
140 0.200
(↓0.05)
4
(↓1)
1324
(+1)
22
(+2)
4
(-)
2
(+1)
0.241
(↓0.013)
4.710
(↑0.74)
12
(3↓)
広島
140 0.200
(↓0.05)
4
(↓1)
1320
(+2)
25
(+4)
4
(-)
2
(-)
0.198
(↓0.001)
3.910
(↑0.47)