日本ハム(☆7対6★)ヤクルト =交流戦1回戦(2019.06.04)・札幌ドーム=
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ヤクルト
01040010006802
日本ハム
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勝利投手:堀 瑞輝(3勝1敗1S)
敗戦投手:山中 浩史(0勝1敗0S)

本塁打
【ヤクルト】村上 宗隆(15号・2回表ソロ),山田 哲人(13号・4回表2ラン)
【日本ハム】中田 翔(13号・5回裏ソロ),中田 翔(14号・7回裏2ラン)

  DAZN
◆日本ハムがサヨナラ勝利。日本ハムは2点を追う7回裏、中田がこの日2本目の本塁打となる2ランを放ち、同点とする。そのまま迎えた延長10回には、1死二三塁の好機で大田が犠飛を放ち、試合を決めた。投げては、5番手・堀が今季3勝目。敗れたヤクルトは、投手陣がリードを守れなかった。

◆ヤクルト村上宗隆内野手が、初めて臨んだセ・パ交流戦の初スイングで、初本塁打を放った。 0-0で迎えた2回1死、日本ハム上沢の初球、外角低めの144キロ直球を豪快にバックスクリーン中段まで運んだ。 ▼村上が交流戦初打席で本塁打。交流戦で本塁打を放った10代選手は12年高橋周(中日)14年大谷(日本ハム)15年森(西武=3本)16年オコエ(楽天)に次いで5人目。交流戦初打席で本塁打の10代選手は初めて。村上は18年9月16日広島戦のプロ初打席でも1発。08年加治前(巨人)14年乙坂(DeNA)17年バティスタ(広島)が交流戦でプロ初打席本塁打を記録しているが「プロ初打席」と「交流戦初打席」の両方で本塁打は初めてだ。

◆ヤクルト先発の高梨裕稔投手は4回3失点で降板した。日本ハムからトレードで加入し、古巣との初対戦となった。 立ち上がりから3連続四球と、力みから制球に苦しんだが、初回は無失点で切り抜けた。 しかし4回1死から7番渡辺、8番清水に連打を許した。さらに1番西川に二塁打、2番大田に右前打と勢いを止められず、3失点。5回からマウンドを中継ぎに託した。「初回、立ち上がりコントロールに苦しみながら何とかゼロで抑えることができましたが、その後も追い込んでから甘くなって踏ん張ることができなかった。もう少しイニングを投げたかったです」と反省していた。

◆ヤクルト山田哲人内野手が13号2ランを放った。 1-0で迎えた4回無死一塁、日本ハム上沢の初球、甘く入ってきた143キロ直球を左翼席へたたき込み2点を追加した。 山田哲は、5月28日広島戦(神宮)以来の本塁打となった。

◆日本ハム大田泰示外野手が珍しいファウルを放った。 初回無死一塁。1ボールからの2球目を打ち上げると、打球は三塁後方の天井へ直撃。打球はあまり角度を変えず、ファウルゾーンへ落下し、三塁手の大引が捕球した。三邪飛かと思われたが、判定はファウルとなった。 責任審判の西本球審がマイクを使って場内に判定の説明を行った。「ファウル地域の天井に当たったので、ファウルとします」。 札幌ドームの球場ルールにより、アウトを逃れた大田は四球を選んで出塁した。 不運な形でアウトを奪えなかったヤクルト先発の高梨は1番西川から3者連続四球で無死満塁のピンチを背負うも、4番中田を遊飛、5番王柏融を二ゴロ併殺打に打ち取り、昨季までの本拠地でまずは大ピンチを逃れた。

◆ヤクルト村上宗隆内野手が、初めて臨んだセ・パ交流戦の初スイングで、初本塁打を放った。 0-0で迎えた2回1死、日本ハム上沢の初球、外角低めの144キロ直球を豪快にバックスクリーン中段まで運んだ。「初球から甘い球は積極的に打ちにいこうと思っていました。理想的なバッティングができました」と話した。 高卒2年目の15号ソロで先制した。

◆ヤクルトは2回、村上がバックスクリーンへ先制15号ソロ。先発高梨は初回無死満塁の大ピンチを切り抜け、3回まで無失点。 ヤクルトは4回、山田哲の13号2ランなどで4点追加。日本ハムはその裏に3点を返し、5回に中田の13号ソロで1点差に迫った。 ヤクルトは7回、大引の犠飛で追加点。日本ハムはその裏に中田の2打席連発となる14号2ランで同点。延長戦に突入した。 ヤクルトは延長10回、2死一、三塁で得点できず。日本ハムはその裏、大田の犠飛でサヨナラ勝ち。引き分けを挟み7連勝とした。堀が3勝目。ヤクルト山中が今季初黒星。

◆日本ハム上沢直之投手が、被弾を悔やんだ。1点を追う4回、山田哲への2ランをきっかけに一挙4失点。「先頭打者に四球を与えての1発で、悪い点の取られ方。ああいうところを抑えないとチームの流れも悪くなるし、申し訳ないです」。今季最多125球を投げ、6回2/3を6安打6失点(自責は4)も5勝目はならなかった。

◆日本ハム清宮幸太郎が、相手スラッガーをたたえた。 「6番DH」でフル出場。同点の9回1死一、二塁で空振り三振に倒れるなど、4打数無安打1四球に終わった。「自分の問題」と悔しげに受け止めた。同学年の村上の特大ソロには「初球からミスショットせず、さすがだな」と称賛した。

◆日本ハム中田翔が若きスラッガー2人から、主役を奪った。1発目は、2点を追う5回の第3打席。ヤクルト近藤から左中間へ2試合連発となる13号ソロ。静かにダイヤモンドを1周した。 理由があった。「1打席目が全て。今日、負けていたら自分の責任だった」。初回無死満塁で遊飛。後続も倒れ、無得点スタート。直後に上沢が村上にソロ本塁打を浴びた。「(先発の)上沢に申し訳ない」。ミスを取り返したい一心だった。 再び2点を追う7回も同じ気持ちだった。1死一塁でハフの初球、129キロのチェンジアップを逃さなかった。2打席連発の14号2ランが、値千金の同点弾。「正直、引きずっていた」と価値ある2本のアーチを描いても、反省ばかり。1試合2本塁打は、自身2年ぶり。最大5点差を追いつき、大田の犠飛でサヨナラ7連勝を呼び込んでも、「今日は1打席目を反省したい」。球場を後にするまで主将の責任感を口にした。 試合前から清宮、村上の高卒2年目の大砲対決がクローズアップされていた。目の前で豪快な本塁打を放った村上には「すごかった。2年目で、あれだけ振れることがすごい。清宮と同じくらいすごい」とたたえた。 かつて、若き日の自分を振り返ったことがある。「オレなんか、1年目は1度も1軍に上がれなかったからね」。ルーキーイヤーは左手有鉤(ゆうこう)骨を骨折するなど昇格を果たせず。オフの契約更改交渉の席では球団幹部に「中田翔は高校野球のネームだから」と言われた。中田は「まだまだプロでは通用しないという意味だった」。厳しさを味わった過去がはい上がる糧となり、今がある。 昨季の交流戦の打点王が、頼もしく2本塁打3打点の好スタートを切った。最近10試合で6発。チームもつられるように急浮上している。「チーム状態もいいからこそ、勝ちにこだわっていきたい」。主将の意地が、白星をたぐり寄せた。【木下大輔】

◆日本ハム秋吉亮が、昨季まで所属した古巣相手に5ホールド目を挙げた。 同点の9回に登板。青木からの上位打線を、貫禄十分に3者凡退に抑えた。「1番嫌な打順から、しっかり低めに変化球を集めてゴロアウトを取れた」。試合前には、あいさつ回りに奔走。「今はチームが変わって、敵。しっかり抑えて流れを持ってこようと思った」と有言実行だった。

◆日本ハム上沢直之投手が被弾を悔やんだ。1点を追う4回、ヤクルト山田哲に許した2ランをきっかけに一挙4失点。 「山田さんの2ランは、甘く入った。変化球も多かったし、いずれつかまるだろうなと思った」。今季最多125球を投げたが、6回2/3を6安打6失点(自責は4)。5勝目はならなかった。

◆ヤクルト村上宗隆内野手が初物ずくめとなる衝撃の130メートル弾を放った。 初めて臨んだ交流戦の初打席、初球、初スイングで初本塁打をマークした。0-0の2回1死、日本ハム上沢の外角低め144キロ直球を、バックスクリーン中段に運ぶ先制の15号ソロ。 セ・リーグトップとなる42打点目に「理想的な打撃ができた」と納得の表情だった。今季は逆方向へ6本、右方向へ8本を放ったが、バックスクリーン方向への本塁打はプロ初。「打つ体勢が整っていて、しっかり振ることができた」と振り返った。 同学年の日本ハム清宮との競演が注目された。高1の練習試合で初めて対戦。お互いスーパー1年生として注目されてから4年を経て、プロで再会したが「特に意識はしない」と個人的な感情は胸にしまった。 自身は今季全試合出場の主軸として成長を見せたが、昨季交流戦最高勝率のチームは延長戦の末に敗戦。「切り替えて頑張る。1打席1打席、集中して打席に立つだけ」と淡々と話した。

◆日本ハム大田泰示外野手のバットが7連勝を呼んだ。6-6の延長10回1死二、三塁。ミスを恐れなかった。 「とりあえず振っていかないと」。ファウル2球で追い込まれたが、無我夢中で打球を飛ばした。6球目、111キロの変化球を高々と打ち上げサヨナラ中犠飛。チームメートから水圧強めのウオーターシャワーを受け「冷たい」と、勝利の熱を心地よく冷ました。 劇的勝利を裏付ける、自信があった。「負けている時でも、おのおのがやることをやっている。そういうのが出来たから、今がある」。一時は勝率5割を行ったり来たりで、フラストレーションがたまる試合が続いたが、ついに首位楽天に0・5ゲーム差の位置まで浮上した。大田は、お立ち台で「本当にサイコーですね」と余韻に浸った。勝負の交流戦で、白星を積み上げていく。

◆セ・パ交流戦、日本ハム-ヤクルト、1回戦、4日、札幌D)村上宗隆内野手(19)が日本ハム・清宮幸太郎内野手(20)の前で15号ソロ本塁打を放った。  村上は二回、1死ランナーなしの場面で打席に立つと、上沢の初球144キロ真っすぐをフルスイング。打球はバックスクリーンに飛び込んだ。  村上は「初球から甘い球は積極的に打ちにいこうと思っていました。理想的なバッティングが出来ました」と先制ソロ喜んだ。

◆ヤクルト・村上宗隆内野手(19)が4日、交流戦初戦となる日本ハム戦(札幌ドーム)で二回に先制の15号ソロを放った。  日本ハム先発の上沢が投じた初球の144キロ直球をバックスクリーン中段まで運んだ。中越えの本塁打はプロ入り初めてで村上は「初球から甘い球は積極的に打ちにいこうと決めていました。理想的なバッティングができました」と満足そうな表情だった。

◆ヤクルト・高梨裕稔投手(27)がに4日、日本ハムとの交流戦初戦(札幌ドーム)に先発したが、4回6安打3失点と役割を果たすことができなかった。  一回は先頭の西川から3者連続で四球を与えるも中田を遊飛、王を二ゴロ併殺打にうちとり、無失点で乗り切った。しかし、四回に1死二、三塁から西川に2点二塁打、続く大田に右前適時打を浴び、この回限りで降板した。  右腕は「一回は立ち上がり制球に苦しみながら何とかゼロに抑えることができましたが、その後も追い込んでから甘くなって踏ん張ることができなかった。もう少し長いイニングを投げたかったです」と悔やんだ。

◆日本ハム・中田翔内野手(30)が4日、ヤクルト1回戦(札幌ドーム)の七回に左中間へ2打席連発となる同点の14号2ランを放った。  「何とか振り出しに戻したかったので、いい一ぶりになったと思う。先発した上沢も頑張っていたので、ビハインドでも2打席とも集中していた」  3-5の五回にも、ヤクルトの2番手・近藤から2試合連発となる13号ソロをマークしていた。ヤクルトに1点追加され、4-6となった七回1死一塁の第4打席。ハフの初球129キロを豪快に左越えに運んだ。

◆日本ハムの大田が熱戦に決着をつけた。6-6の延長十回1死二、三塁の好機で中堅へのサヨナラ犠飛。「バットに当たってくれて、フライになってくれてほっとした」と安堵の表情を浮かべた。  チームは0-5の劣勢をひっくり返し、連勝を7に伸ばして首位の楽天に0・5ゲーム差に迫った。「交流戦は大事になると思う。始めにサヨナラで勝ったのは大きい」と喜んだ。

◆ヤクルトは序盤で最大5点差をつけたが、投手陣が崩れてサヨナラ負け。二回に交流戦初出場の村上宗隆内野手(19)が中越えに放った先制ソロも空砲に終わった。  「来た球にしっかりコンタクトすることができた。理想的な打撃ができました」  交流戦初打席でのアーチは、10代の選手では史上初。セ・リーグ3位タイに浮上する15号ソロで今季42打点とし、リーグ単独トップに躍り出た。山田哲にも13号2ランが飛び出すなど、打線は効果的に得点した。  しかし、先発の高梨が一回に先頭から3連続四球を与えるなど荒れ模様。一回こそ無失点でしのいだが、毎回走者を許し、四回には2本の適時打を浴びるなど4回3失点で降板した。その後は登板過多の救援陣がリードを守れず、4投手が失点した。  2日のDeNA戦で連敗を16で止めた燕だが、借金は再び今季ワーストの「11」となった。小川監督は「(点を)取った後に取られるとね...。なかなか主導権を握れず、試合が進んでしまった」と高梨に苦言を呈した。村上は「切り替えて、明日(5日)は勝てるように頑張りたい」と短い言葉に力を込めた。(横山尚杜)

◆ヤクルトからトレードで移籍した日本ハム・秋吉は練習後、一塁ベンチ前で古巣へのあいさつ回りに奔走。青木らと談笑し、「『(16)連敗してきたんだから、やりすぎるな』と言われました」と明かした。前日はオリックスから加入した金子の誘いで、オリックスにも在籍していた大引、近藤とジンギスカンを囲んで"交流会"を行ったという。「交流戦ならではですね」と笑顔だった。

◆古巣相手に先発した高梨は、4回6安打3失点と役割を果たせなかった。「直球が制球できなくて、修正がうまくいかなかった。相手も絞りやすかったと思う」と4四球を反省した。3試合連続で試合をつくれておらず、田畑投手コーチは「立ち上がりがすべて。同じ失敗を繰り返している」と手厳しかった。

◆日本ハムは4日、ヤクルト1回戦(札幌ドーム)の延長十回に大田泰示外野手(28)が決勝の中犠飛を放ち、サヨナラ勝ち。今季初の7連勝を飾り、首位・楽天に0・5ゲーム差まで迫った。序盤で最大5点差をつけられていたが、中田翔内野手(30)が2打席連続本塁打を放つなど、猛追。右の大砲コンビの活躍で交流戦を好発進した。  最大5点差をひっくり返した。延長十回1死満塁からサヨナラの中犠飛を放ったヒーローの大田は、歓喜のウオーターシャワーを浴びた。  「最高ですね。中田さんがいいところで打ってくれたので、流れがぐっときました」  チームは1分けを挟んで7連勝とし、首位・楽天に0・5ゲーム差と肉薄。効果的な2本のアーチを放った4番・中田の存在も光った。  まずは3-5の五回先頭で、2番手・近藤から2試合連発となる追撃の13号ソロ。4-6の七回1死一塁では4番手・ハフの初球、129キロを再び左中間席に運ぶ同点の14号2ランを放った。  4番としての責任感から、どうしても取り返したかった。一回無死満塁で回ってきた先制機は遊飛。この回は無得点に終わり、「正直、引きずっていた」というが、2打席目からの3打席連続安打で取り返した。  若い力にも触発された。ヤクルト・村上が二回に先制の中越えソロ。「2年目でしょ。打つ打たないは別として、あれだけ振れる。間近で見てすごいバッター。清宮と同じくらい、すごいんじゃない」と驚かされた。  村上と清宮の"令和のスター"対決に注目が集まった交流戦の開幕カード。平成元年生まれの"怪物スラッガー"も負けてはいない。 (中田愛沙美)

<交流戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
100 1.000
(-)
-
(-)
1711
(-)
3
(-)
3
(-)
3
(-)
0.390
(-)
3.000
(-)
2
(-)
ソフトバンク
100 1.000
(-)
0
(-)
176
(-)
4
(-)
4
(-)
1
(-)
0.344
(-)
3.000
(-)
3
(-)
DeNA
100 1.000
(-)
0
(-)
173
(-)
1
(-)
1
(-)
0
(-)
0.333
(-)
1.000
(-)
4
(-)
日本ハム
100 1.000
(-)
0
(-)
177
(-)
6
(-)
2
(-)
2
(-)
0.324
(-)
3.600
(-)
5
(-)
西武
100 1.000
(-)
0
(-)
175
(-)
4
(-)
0
(-)
2
(-)
0.250
(-)
3.000
(-)
6
(-)
巨人
100 1.000
(-)
0
(-)
173
(-)
2
(-)
2
(-)
0
(-)
0.250
(-)
2.000
(-)
7
(-)
楽天
010 0.000
(-)
1
(-)
172
(-)
3
(-)
2
(-)
0
(-)
0.250
(-)
3.000
(-)
8
(-)
広島
010 0.000
(-)
1
(-)
174
(-)
5
(-)
1
(-)
0
(-)
0.205
(-)
1.640
(-)
9
(-)
ヤクルト
010 0.000
(-)
1
(-)
176
(-)
7
(-)
2
(-)
0
(-)
0.211
(-)
6.520
(-)
10
(-)
ORIX
010 0.000
(-)
1
(-)
171
(-)
3
(-)
1
(-)
0
(-)
0.278
(-)
3.000
(-)
11
(-)
中日
010 0.000
(-)
1
(-)
174
(-)
6
(-)
1
(-)
0
(-)
0.097
(-)
6.750
(-)
12
(-)
ロッテ
010 0.000
(-)
1
(-)
173
(-)
11
(-)
0
(-)
0
(-)
0.188
(-)
10.000
(-)