オリックス(★5対8☆)日本ハム =リーグ戦11回戦(2019.06.02)・大阪ドーム=
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日本ハム
00240002081202
ORIX
2000000305732
勝利投手:上原 健太(1勝3敗0S)
(セーブ:堀 瑞輝(2勝1敗1S))
敗戦投手:K-鈴木(1勝3敗0S)

本塁打
【日本ハム】大田 泰示(10号・3回表2ラン),中田 翔(12号・4回表満塁)
【オリックス】杉本 裕太郎(4号・8回裏2ラン),ロメロ(3号・8回裏ソロ)

  DAZN
◆空中戦を制した日本ハムが6連勝。日本ハムは2点を追う3回表、大田の2ランで同点とする。続く4回には、中田のグランドスラムが飛び出し、勝ち越しに成功した。投げては、先発・上原が6回2失点の好投で今季初勝利。敗れたオリックスは、先発のK-鈴木が6失点と振るわなかった。

◆日本ハム西川遥輝外野手(27)は日曜日によく打つ。今季日曜日は9試合に出場して32打数13安打、打率4割6厘。 無安打に終わったのは5月12日西武戦(札幌ドーム)だけで、ほかの8試合はすべて安打を放つ活躍を見せている。

◆オリックス白崎浩之内野手(28)が初回、チーム2点目の適時打を放った。2死一、三塁でまずロメロが中前に先制打。なおも2死一、三塁と好機が続き、白崎が右前にはじき返して三塁走者の吉田正をホームにかえした。 「いい流れで回ってきたので、自分も続いて行こうと思っていました。応援も力になりましたし、なんとかタイムリーになってくれてよかったです」と喜んだ。 5月31日の日本ハム9回戦の一塁守備では、勝負どころでゴロをファンブルし、先発の山岡の足を引っ張った。守備での苦い思いを、この日はバットで取り返した。京セラドーム大阪内に響く大阪桐蔭吹奏楽部の熱演も、十分な後押しになったようだ。

◆日本ハム大田泰示外野手(28)が、3年連続2ケタ本塁打とする2試合連続のアーチを放った。 2点を追う3回無死一塁の第2打席、オリックス先発K-鈴木の投じた125キロ、高めのスライダーを左翼ポール付近へ運ぶ同点の10号2ラン。 1日の同戦では、3点を追う9回に抑えの増井から同点アーチを放っており、2試合連続の1発となった。「浮いてきたところをしっかり捉えることができたと思います。(昨日の試合に続いての同点弾に)つなぐ意識でいたので、たまたまいい結果につながってくれていると思います」と話した。

◆京セラドーム大阪が、甲子園に変身だ! 大阪桐蔭吹奏楽部が参加してのオリックスのイベント「大阪代表バファローズ高校(初出場)」が日本ハム11回戦で行われ、5回裏のオリックス攻撃時に甲子園でおなじみの楽曲を熱演した。 4回まではバファローズ私設応援団の演奏に合わせて共演。だが、明徳義塾(高知)出身の西浦から始まる5回はがらりと曲調を変え、春夏甲子園の学校応援でおなじみの楽曲を次々に演奏した。 2死から「ウィリアム・テル」の演奏に後押しされた大城は、左前にこの日2本目の安打。続く主砲の吉田正の打席では「進撃の巨人」が鳴り響いた。吉田正は右飛に終わったが、5回終了時のグラウンド整備ではオリックスの応援歌を演奏。大阪桐蔭OBの中田の満塁弾で2-6と劣勢の展開でも、スタンドは熱量いっぱいだ。

◆日本ハム中田翔内野手(30)が勝ち越しの満塁弾を放った。 4回2死満塁の第3打席で、先発K-鈴木の高めに浮いた126キロスライダーを左翼ポール際へと運ぶ12号満塁アーチとした。 中田の満塁本塁打は通算5本目で、3月29日の今季開幕戦、同じくオリックス戦(札幌ドーム)の延長10回に岩本から満塁サヨナラ本塁打を放って以来。今季本塁打数はチームトップの12号となった。 「追い込まれていたけど、うまく振り抜くことができました。今日は(同期入団の)宮西さんの誕生日だし、打てて良かったです」と4歳年上の左腕のバーズデーを祝う1発を喜んだ。

◆オリックスが初回、ロメロ、白崎の適時打で2点を先制。日本ハムは3回、大田の2戦連発の10号2ランで同点に追いついた。 日本ハムが4回に勝ち越した。2死から西川が四球を選び、敵失などで満塁。中田が12号を左翼ポール際に運び、6-2とした。 オリックスは7回無死満塁で登板した比嘉が三振、併殺でピンチを切り抜けるなど救援陣が好投も、1分けを挟んで4連敗。 日本ハム上原1勝目、堀が1セーブ、オリックスK-鈴木が3敗目。

◆日本ハムがオリックスを下し、5月26日西武戦から、1分けを挟んで今季初の6連勝となった。 昨季、一昨季は5連勝が最長(17年2度、18年3度)で、6連勝は球団記録の16年15連勝(6月19日中日戦~7月11日オリックス戦)以来となる。

◆日本ハム中田翔内野手がオリックス11回戦(京セラドーム大阪)の4回2死満塁で、K-鈴木から12号本塁打を放った。 中田の満塁本塁打は3月29日オリックスとの開幕戦(札幌ドーム)の延長10回以来、今季2本目、通算5本目。満塁本塁打のプロ野球記録は中村剛也(西武)の17本で、球団記録は張本勲の7本(59~75年)、シーズン2本は球団タイ記録。

◆主砲のグランドスラムが勝利を呼び込んだ。日本ハム中田翔内野手(30)がオリックス11回戦(京セラドーム大阪)の4回2死満塁から、決勝弾となる12号本塁打を放った。 満塁本塁打は3月29日今季開幕戦の同戦(札幌ドーム)の延長10回サヨナラ満塁弾以来で、今季2本目、通算5本目。4番の1発で、チームは1分けを挟み今季初の6連勝で単独2位に浮上、勢いをつけてセ・パ交流戦へと向かう。懐かしの応援が中田の心に火をつけた。「(高校の時に)甲子園で背中を押してもらった。ベンチから見ていても、すごく迫力のある演奏だった」。この日、母校大阪桐蔭の吹奏楽部が右翼席でオリックス応援団と共演し、打席に入る選手の応援歌を高らかに演奏していた。ヒーローインタビューでは「僕の打席の時に応援がなかったのが悲しかったですけど」と、得意の"中田節"でファンの笑いを誘ったが、その演奏は確かにアーチへの後押しとなった。 同点で迎えた4回だ。2死満塁、カウント1-2から先発K-鈴木の高めに甘く入ってきた125キロスライダーを見逃さなかった。「追い込まれていたけど、うまく振り抜くことができた」という打球は、ライナーで左翼席へ。「昨日からチャンスをつぶしてしまう打撃ばかりで、申し訳ない気持ちの中での今日の試合だった。すごくスッキリした」。前日は6打数無安打、2三振だっただけに、勝利に直結した満塁弾を心から喜んだ。 先輩のバースデーにも花を添えた。2日は07年ドラフト同期で、4歳年上の左腕宮西の34回目の誕生日だった。「打てて良かったです」。4番の祝砲に宮西は「(自身が)投げずに勝てたし、良い誕生日にしてくれた。うまいこと勝ち試合にしてくれた」と、最高のプレゼントをくれた後輩をたたえた。 チームは1分けを挟み、今季初の6連勝。首位楽天に1・5ゲーム差の単独2位に躍り出た。4日ヤクルト戦(札幌ドーム)からの交流戦へ向け、中田は「投手もみんなが頑張ってくれていますし、打撃陣もすごく状態がいいので、もっともっと勝てるように頑張っていきます」と笑顔で約束した。頼れる主将のバットは、チームをさらに上昇気流に乗せていく。【山崎純一】

◆オリックスは1分けを挟む4連敗で交流戦を迎える。 2-2の4回2死二塁、大田の打球を処理した三塁白崎が一塁へ悪送球。セーフの判定に西村徳文監督はリクエストを要求したが、速やかではなかったと審判に認められず。そこから満塁とされ、中田に決勝の満塁弾を浴びた。 試合前はスタメンはグラウンド、控え組は室内で打撃練習。ここまで勝ちのない日曜日の流れを変えようとした。だが失策、四球で暗転し、西村監督は「同じ失敗の繰り返し。失点の仕方が悪すぎる」厳しい表情。日曜日は9敗1分けで借金も11に膨らんだ。

◆京セラドーム大阪が甲子園に変身だ!! オリックス主催のイベント「大阪代表バファローズ高校(初出場)」が2日行われ、大阪桐蔭吹奏楽部が登場。試合開始前に外野グラウンドで夏の甲子園大会歌「栄冠は君に輝く」、昨夏の朝日放送「熱闘甲子園」のテーマ曲「夏疾風」を演奏した。開始後はバファローズ私設応援団と選手の応援歌で共演。ドームは盛り上がったがライブはまだ序章だった。 5回裏、春夏甲子園で攻撃開始を告げる「TOINファンファーレ」が鳴り響く。そこから学校応援の楽曲が始まった。「ウィリアム・テル序曲」に後押しされた大城は左前打。続く吉田正は「紅蓮の弓矢」。6回の杉本の打席では「アフリカン・シンフォニー」の勇壮なメロディーが奏でられた。「毎日来てほしいです」と感激の杉本裕太郎外野手は8回、4号弾を左翼スタンドへたたき込んだ。今春選抜大会の東邦(愛知)への友情応援も含めると、甲子園16連勝中の最強演奏。オリックスの連敗は止められなかったが、圧巻のパフォーマンスでドームを盛り上げた。

◆日本ハム・中田翔内野手(30)が2日、オリックス11回戦(京セラ)に「4番・DH」で先発出場。2-2の四回に勝ち越しの12号満塁本塁打を放った。  2死満塁で迎えた四回の第3打席。カウント1-2からオリックス先発、K-鈴木の高めのスライダーを左翼ポール際に運んだ。「追い込まれていたけど、うまく振り抜くことができました」と笑顔をのぞかせた。  この日は、ドラフト同期の中継ぎ左腕、宮西の34歳の誕生日。「今日は宮西さんの誕生日だし、打てて良かったです」と祝砲となった。

◆日本ハム・大田泰示外野手(28)が2日、オリックス11回戦(京セラ)に「2番・右翼」で先発出場。2点を追う三回に2試合連発となる同点の左越え2ランを放った。  三回無死一塁。オリックス先発のK-鈴木が投じた高めのスライダーを強引に左翼ポール際に運んだ。「浮いてきたところをしっかり捉えることができたと思います。つなぐ意識でいたので、たまたま良い結果に繋がってくれていると思う」と喜びを爆発させた。

◆オリックスのステフェン・ロメロ外野手(30)が2日、日本ハム戦(京セラ)の一回に1死一、三塁から中前へ先制打を放った。  「少し先でバットが折れたから、いいところに落ちてくれたんじゃないかな。先制のタイムリーになってくれてよかったよ」  この日は「大阪代表 バファローズ高校(初出場)」という高校野球をモチーフとしたイベントを実施。各選手の高校時代の写真が紹介され、右翼スタンドからは大阪桐蔭高の吹奏楽部が応援。アナウンスも高校野球風で「くん」付けに。サニーサイド高出身の"ロメロくん"が、今季日曜日のゲームを8敗1分けと苦しんでいるチームに、貴重な先取点をもたらした。

◆オリックスは拙守が目立ち4連敗(1分け挟む)。失策や四球が失点に多く絡む内容に、西村監督は「同じ失敗の繰り返し。手を打っていかないと」と厳しい表情だった。  四回は2死二塁で大田のゴロをさばいた三塁手の白崎の一塁送球が浮き、微妙な判定でセーフに。西村監督はリクエストを試みたもののタイミングが遅く、認められなかった。続く近藤の四球の後、中田に満塁本塁打を浴びた。リプレー検証があれば判定が覆っていた可能性もあるが、西村監督は「その後をしっかり抑えないと、ということ」と言い訳はしなかった。

◆日本ハムの上原は尻上がりの調子で6回を2失点にまとめ、ようやく今季初勝利をつかんだ。立ち上がりの一回に4安打を浴びて2点を失ったものの、その後は丁寧に打たせて取った。「追い付いて、勝ち越してくれた野手のおかげで、すごく投げやすくなった」と打線に感謝した。  明大からドラフト1位で2016年に入団。190センチの恵まれた体格を持つ左腕投手だが、1シーズンの最多が18年の4勝と、期待に応えきれずにいる。「良かった部分を継続しつつ、次回はさらに長いイニングを投げられるようにしたい」と奮起を期した。

◆日本ハムの栗山監督は、吉村ゼネラルマネジャー(GM)が今秋のドラフト会議で岩手・大船渡高の佐々木の1位指名を明言したことを受け「(評価は)揺るがない。ものが全然違う選手と感じている」と話した。  チームは過去にドラフト1位で大谷(エンゼルス)や清宮ら注目選手を指名し、入団にこぎ着けている。栗山監督は佐々木について「ああいう選手が必要であるのは間違いない」と言い切った。

◆王柏融(ワン・ボーロン)が5安打をマーク。前日の第5打席から6打席連続安打とし、打率を・303に上げた。4日からの交流戦では、初めて顔を合わせる投手との対戦が続く。それでも「難しく考えず、シンプルに自分のスイングができるか。自分のスイングができれば、違うタイプの投手が来ても大丈夫」と頼もしかった。

◆まさかの"リクエスト却下"に泣いた。スコアボードに記された3つのエラー。そのうち1つの判定が、勝敗を分けた。オリックス・西村監督が渋い表情で振り返った。  「(リクエスト要請が)遅れていたので。タイミングが遅かった」  2-2の四回2死二塁だった。大田のゴロを処理した三塁・白崎の一塁送球が、高く浮いた。一塁手の小島がジャンプしてキャッチし、ベースを踏む。タイミングはアウトでチェンジに見えたが、判定はセーフ。白崎の送球エラーを示す「E」が点灯した。指揮官はリクエスト制度の適用を要請。しかし、審判団が協議した末、却下された。その後、四球で満塁となり、中田に決勝の満塁本塁打を被弾。泣くに泣けない結末となった。  試合後、責任審判の丹波一塁塁審は「(要請が)速やかじゃなかったので。自軍の投手コーチがマウンドに行こうとして、次の行為に移っているのに、そこからリプレーはあり得ないです。時間も流れていたので」と説明。リクエスト要請までの時間などについては「何秒とかはない」といい、高山投手コーチがベンチを出たことについても「動く動かないは関係ない。明らかに速やかではなかったし、こっちもリクエストがあるのかなと(一塁ベンチを)見たけど、まったく動いていなかった」とした。  あの場面でリクエストが適用されていれば展開は違った可能性はあるが、そもそも守備のミスが減らない。西村監督も「エラー、四球が絡んでの失点。そこが続いている。内野のところをどうするか。同じ失敗の繰り返しなので」と指摘した。  引き分けを挟んで4連敗となり、日曜日の試合は9敗1分け。借金は今季ワーストの「11」となった。4日からは昨季リーグ勝率1位となった交流戦。守備を立て直し、セ相手に流れをつかみたい。 (西垣戸理大) 先発して3回2/3を6安打6失点(自責2)で今季3敗目を喫したオリックス・K-鈴木 「(一回に)点を取ってもらって、慎重になりすぎた部分がある。もったいなかったです」 ★リクエスト行使対象外の判定・プレー  (1)ストライク、ボールの判定  (2)打者のハーフスイング  (3)走塁妨害  (4)守備妨害  (5)ボーク  (6)インフィールドフライ  (7)自打球  (8)塁審より前(本塁寄り)の打球

◆これぞ主砲だ。日本ハム・中田翔内野手(30)が2-2の四回、左越えに勝ち越しの12号満塁本塁打。チームを6連勝(1分けを挟む)に導いた。  「個人的にチャンスで打てていなくて、気合が入っていた。すごくスッキリしました」  2死満塁で迎えた第3打席。K-鈴木の高めのスライダーを左翼ポール際へ運んだ。満塁本塁打は3月29日の開幕戦(対オリックス)でのサヨナラ弾以来。シーズン2本の満塁弾は球団の日本選手では14年ぶりで、6打数無安打に終わった前日のモヤモヤを払拭した。  後輩たちに、かっこいい姿を見せた。この日は「大阪代表 バファローズ高校(初出場)」という高校野球をモチーフにしたイベントが行われ、母校・大阪桐蔭高の吹奏楽部が来場。オリックスの攻撃時に右翼席から応援歌を奏で、自身も3度出場した甲子園のような熱気に包まれた。「(相手チームのイベントのため)僕の打席の時に応援がなかったのは悲しかった」と笑いつつ「迫力ある演奏でした」と発奮した。  チームは2位に浮上。勢いに乗って交流戦に突入する。(中田愛沙美)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
29231 0.558
(↑0.009)
-
(-)
90260
(+4)
240
(+1)
63
(+1)
19
(+1)
0.257
(-)
4.330
(↑0.06)
2
(1↑)
日本ハム
27243 0.529
(↑0.009)
1.5
(-)
89240
(+8)
219
(+5)
37
(+2)
22
(+1)
0.259
(↑0.001
3.730
(↓0.02)
3
(1↓)
ソフトバンク
27252 0.519
(↓0.01)
2
(↓1)
89222
(+1)
207
(+4)
67
(+1)
49
(-)
0.256
(↓0.002)
3.430
(↓0.01)
4
(1↓)
西武
26251 0.510
(↓0.01)
2.5
(↓1)
91269
(+1)
276
(+8)
64
(+1)
64
(-)
0.257
(↓0.001)
4.620
(↓0.08)
5
(-)
ロッテ
25261 0.490
(↑0.01)
3.5
(-)
91228
(+8)
220
(+1)
66
(+3)
38
(-)
0.242
(↑0.001)
3.800
(↑0.06)
6
(-)
ORIX
19304 0.388
(↓0.008)
8.5
(↓1)
90175
(+5)
232
(+8)
40
(+2)
45
(-)
0.220
(↓0.001)
3.810
(↑0.02)