ロッテ(☆8対1★)西武 =リーグ戦11回戦(2019.06.02)・ZOZOマリンスタジアム=
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西武
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ロッテ
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勝利投手:石川 歩(3勝2敗0S)
敗戦投手:松本 航(1勝1敗0S)

本塁打
【西武】山川 穂高(23号・7回表ソロ)
【ロッテ】荻野 貴司(3号・3回裏ソロ),江村 直也(1号・4回裏満塁),井上 晴哉(10号・5回裏2ラン)

  DAZN
◆ロッテが一発攻勢で快勝。ロッテは3回裏、荻野のソロで先制に成功する。続く4回に、江村のプロ初本塁打となる満塁弾が飛び出すと、5回には井上の2ランで追加点を挙げた。投げては、先発・石川が7回1失点の好投で今季3勝目。敗れた西武は、先発・松本航が試合をつくれず、打線もつながりを欠いた。

◆先発は西武が松本航、ロッテは石川。ロッテは3回、荻野の3号ソロで先制。石川は3回まで被安打3、無失点。 ロッテは4回に江村のプロ初アーチとなる満塁本塁打などで一挙5点。5回にも井上の10号2ランが飛び出して大量リード。 西武は7回に山川の本塁打で1点を返したが、ロッテに連敗。松本航が初黒星。連勝のロッテはいい形で交流戦に突入することになった。石川が3勝目。

◆西武のドラフト1位ルーキー松本航投手が、3被弾8失点でノックアウトされた。3回に荻野に先制弾を浴びると、4回に江村から初本塁打となる満塁弾を打たれた。 5回にも4番井上に2ランを許し、失点はすべて本塁打からで、5回7安打8失点で降板。松本航は「調子自体は悪くありませんでした。慎重になりすぎて思い切った投球をすることができませんでした」と反省を口にした。

◆ロッテのプロ9年目、江村直也捕手(27)がプロ初本塁打となる満塁アーチを放った。 2点リードの4回裏2死満塁。カウント1-1から西武松本航の141キロ直球を豪快に左翼席中段へ運んだ。 ベンチで先発の石川から頭をパチンとたたかれた江村は「良いところで打てて良かった。あとは守るだけなので、しっかり守ります」と笑顔だった。 ZOZOマリン改修後初の本塁打をオープン戦で放ったときは「サイレントサイレントでした」と、まさかの祝福なしのいたずらにあったが、この日はサイレントトリートメント。一度無視されたあとに祝福された。

◆西武山川穂高内野手が、一矢報いる23号ソロ本塁打を放った。 7回先頭の打席で、シンカーを左翼スタンドに運んだ。ロッテ石川を前に沈黙を続けた西武打線の中、唯一の得点をマークした。「(ロッテ石川が)変化球が多かったので打つポイント意識してうまく打てた」と手応え。チームは敗れ4位に転落したものの、本塁打と打点(57点)の打撃部門2冠で交流戦を迎える山川は「交流戦で流れも変わる。雰囲気も変わるし楽しみ」と、勝利につながる一打を狙っていく。

◆京セラドームの応援がZOZOマリンにも届いた!? 大阪桐蔭出身の9年目、ロッテ江村直也捕手が西武戦の4回にプロ初アーチとなる満塁弾。「どうやって打ったか、何を打ったかも正直覚えていない。時が止まっていた」というまさかの一撃で8-1の大勝に貢献。お立ち台で高校の先輩、日本ハム中田も満塁弾を放ったことを伝え聞くと「運命を感じますね」と喜んだ。 高校時代は同じ広島出身の中田にあこがれてバットを振り回し、通算17本塁打。だがプロ入り後は「レベルが違う」とコンパクトな振りに徹してきた。ところがこの日はなぜかひらめいた。「今日は振ってみようかな」。普段は拳ひとつ分短く持つが、この日は指1本分だけグリップエンドを余らせフルスイングした。 初球はタイミングが合わず空振り。ベンチで見ていた井上も「清田さんと2人で『短く持てよ』って。僕らもだまされました。誘いだったんだって(笑い)」。狙いすましたようにカウント1-1から豪快な1発を左翼席へ運んだ。それでも江村は本塁打より勝ったことがうれしいという。正捕手田村が右太もも裏の筋膜炎で抹消中で「僕にとってはチャンス。これからも捕手としてまず守りでチームの勝利に貢献したい」。定位置奪取をあらためて誓った。【千葉修宏】

◆ロッテ江村直也捕手がプロ1号となる満塁本塁打。外国人選手を除き、プロ初本塁打が満塁弾は17年10月3日の山本(巨人)以来60人目。ロッテでは06年6月14日青野以来、8人目となった。 また江村は9年目。74年に8年目の矢沢(巨人)が1号を満塁弾で飾っているが、それを上回る最も遅い1発となった。

◆ロッテの江村直也捕手(27)が2日、西武11回戦(ZOZOマリン)に「9番・捕手」で出場。2-0の四回2死満塁から、左翼席へプロ1号満塁アーチを放った。  「打ったのはストレート。いいところで打てて良かった。あとは守ることだけ」  この打席まで今季21打数でわずか1安打。スコアボードの江村の名前の横には打率・048の表示が点っていた。初球の低めの直球を力ないスイングで空振ると、スタンドからはわずかにため息ももれた。それでも、3球目の高めの直球を、今度は見事に振り抜き、大歓声に変えた。  大阪桐蔭高から2011年にドラフト5位で入団。昨季までプロ8年間で打率・163、250打席で0本塁打に終わっていた。それでも、3月10日の中日とのオープン戦で、今季から本拠地・ZOZOマリンスタジアムの球場改修で誕生した「ホームランラグーン」に1号をたたきこんだ"持っている男"。公式戦でのプロ初本塁打は、そのラグーンをはるかに超える左翼席中段までかっ飛ばした。  伏兵の一発に一塁ベンチは大盛り上がり。井口監督にも笑みがこぼれた。オープン戦でのラグーン1号は、メジャーリーグで有名になった一度無視をしたあとに祝福するサイレントトリートメントかと思いきや「最後までなかった。サイレントサイレントです」といって笑わせた。この日もダッグアウト前でのハイタッチは無視。だが、ダッグアウトに戻るとナインが覆い被さるように江村を囲み、次々と手荒い祝福を受けた。

◆ロッテの井上晴哉内野手(29)が2日、西武11回戦(ZOZOマリン)に「4番・DH」で出場。6点リードの五回、バックスクリーンへ飛び込む10号2ランを放った。  「早く追加点を取ってリードを広げたいと思っていたので、ホームランが打ててよかった」  開幕から不振で一度は2軍落ちも経験したが、2試合連発で2年連続の2桁本塁打をマークした。  二回の第1打席で右前打、五回の第3打席で本塁打を放ち、七回の第4打席で右中間へのエンタイトルツーベース。5打席目は回らず、あと三塁打が出ればサイクル安打だったが、「無理でしょ!!」と日本選手現役最重量114キロの主砲は笑顔を見せた。

◆ロッテの石川歩投手(31)が西武11回戦(ZOZOマリン)に先発し、7回7安打無四球1失点で3勝目を挙げた。  「前回から継続している。もうちょっと真っすぐの割合が増えればいい」  六回までは散発3安打で無失点投球。8点リードとなり、七回に先頭の山川に左翼席中段へのソロ本塁打を浴びたが、そこから3連打で招いた無死満塁のピンチでメヒア、戸川を連続見逃し三振、秋山を左飛に打ち取り最少失点で切り抜けた。  2度目のバッテリーを組んだ江村との息もぴったりで、お立ち台では「江村さんの好リードに助けられました」と感謝。さらに、貴重な満塁アーチまで放った女房役に「江村さんのすばらしいバッティングに助けられました」と重ねて感謝の言葉を述べた。  開幕投手を務めながら、腰痛での離脱もあり、今季初勝利は5月12日までかかった。それでも、前回26日のソフトバンク戦に続いて連勝。石川が波に乗ってきた。  「次は巨人戦なので、いいバッターがそろっている。しっかり投げたい」と力を込めた。

◆ロッテは2日、西武11回戦(ZOZOマリン)に8-1で大勝。3本塁打の一発攻勢で、連勝を飾った。  9年目の伏兵、江村直也捕手(27)が2点リードの四回、プロ1号となる満塁本塁打で勝利を大きく引き寄せた。  先発の石川は、安定した投球で7回7安打無四球1失点。3勝目を挙げた。  チームは連勝で借金を1に減らし、交流戦前最後のカードを勝ち越しで締めた。  井口監督は「打線としては非常にいい形でつながっている。ひとつ、けが人が出ているので、そこは帰ってくるまでみんなで我慢したい。投手陣も頑張ってゲームをつくってくれて、勝ちパターンまでもっていけるチームになってきた」と総括した。

◆西武は首位から2・5ゲーム差の4位で交流戦前の戦いを終えた。チーム防御率がリーグワーストの4・62と投手陣が精彩を欠きながらも貯金1で踏みとどまり、辻監督は「そんなに離されず、どうにかここまでついてきている」と前向きに捉えた。  4日開幕の交流戦はセ・リーグ首位の広島との対戦から始まる。辻監督は「大事な交流戦。粘り強く、辛抱強くやるしかない」と話した。

◆西武のドラフト1位ルーキー松本航は5回8失点と崩れ、3試合目で初黒星を喫した。三回に荻野に先制ソロを浴びると、四回には江村に満塁本塁打、五回には井上に2ランと3本塁打を浴び「慎重になりすぎて思い切った投球ができなかった」と悔やんだ。  辻監督は「内角が甘いから打たれる。当てるぐらいの気持ちで投げ込んでいかないと」と苦言を呈した。

◆ロッテの石川が7回7安打で1失点と粘り3勝目を挙げた。5月12日の今季初勝利から3連勝と調子を上げ「前回(5月26日のソフトバンク戦)から継続して、いい投球ができた。江村の素晴らしい本塁打にも助けられた」と笑顔で女房役をたたえた。  8-0の七回に先頭打者の山川にソロを浴び、さらに3連打で無死満塁のピンチを招いたが、後続を断って試合の流れを渡さなかった。交流戦前最後の試合を勝利で締めくくり「ロッテは交流戦に強い。優勝を目指して頑張る」と力強かった。

◆ロッテの江村直也捕手(27)が2日、西武11回戦(ZOZOマリン)に「9番・捕手」で出場。2-0の四回2死満塁から、左翼席へ9年目でプロ初本塁打となる満塁アーチを放つ大活躍をみせた。  この日、江村が打席に向かう際の登場曲が、いつも使用している、アントニオ猪木の入場テーマ曲「炎のファイター」から「笑顔のまんま(BEGIN with アホナスターズ)」に変更されていた。これには、当の本人も「知らない間に変わっていました」と驚きの表情をみせた。  実は、試合前に「何か変えたほうがいいだろう」と同僚の三木が勝手に変更したもの。チーム一番のいじられキャラの江村は、変更していきなり最高の結果が出ただけに「もう(元の曲に)戻せないですね」と、いたずらにもうれしそうだった。

◆先発の石川が7回を7安打1失点で3勝目を挙げた。六回までは散発の3安打。七回に山川にソロを許し、さらに3連打で無死満塁のピンチを招いたが、最少失点で切り抜けた。「もうちょっと真っすぐの割合が増えればいい」。お立ち台では満塁弾を放った女房役に「江村さんに助けられました」と感謝した。

◆ロッテは2日、西武11回戦(ZOZOマリン)に8-1で快勝した。3本塁打の一発攻勢という派手な展開で主役の座を担ったのはプロ9年目の伏兵、江村直也捕手(27)。2点リードの四回、プロ1号となる満塁本塁打で勝利を大きく引き寄せた。チームは連勝で借金を「1」に減らし、交流戦前最後のカードを勝ち越しで締めた。  ベンチもスタンドも、本人もビックリの一発だ。プロ9年目の初本塁打は、高校時代以来というグランドスラム。江村は、拳を握ってダイヤモンドを一周し「何をどうやって打ったかも覚えていない。振ったら当たった」と目を丸くした。  この打席まで今季1安打。スコアボードには打率・048と表示されていた。1ボール1ストライクから、松本航の直球をフルスイングすると、左翼ポール際に飛んだ打球がスタンド中段に突き刺さった。  同じ広島出身で3学年上の中田(日本ハム)に憧れて大阪桐蔭高に入学し、通算17本塁打をマーク。2011年にドラフト5位でプロ入りした後は、昨季まで通算で打率・163、0本塁打と高校まで自信のあった長打力は影を潜めていた。  ところが、ついに出たプロ初本塁打が何と満塁弾に。合同自主トレで、ともに汗を流したこともある中田と同日の満塁アーチに「運命を感じますね」と感無量だった。  "予兆"はあった。3月10日の中日とのオープン戦では、今季本拠地に誕生した外野フェンスが手前にせり出す「ホームランラグーン」に記念の1号をたたきこんだ。そのときは最後まで無視され「サイレント・サイレントだった」と笑わせたが、今度は沈黙後に一斉に祝福される正真正銘の「サイレント・トリートメント」。明るい性格のムードメーカーは照れ笑いを浮かべた。  右太もも裏を痛めて離脱した田村に代わり、吉田と先発マスクを分け合う27歳。「自分はやっぱり守り。チームが勝つのが一番。(チャンスを)ものにしないと、この先はない」と真剣なまなざしを見せた。(浜浦日向) 攻守に活躍の江村にロッテ・井口監督 「一番いい仕事をしてくれた。まさかの本塁打だったが、今季はしっかり振りこんできている」 ★バットは長く  江村は、昨秋から大村打撃コーチの指導を受け、極端に短く持っていたバットを長く持つ打撃に挑戦した。試合では、投手によって使い分けており、この打席は長く持っての一発。本人は「たまたまです」と謙遜したが、DeNA時代に2軍打撃コーチとして筒香を開花させた大村コーチは「すごくいいホームラン。そういうことができるという、自分の引き出しにしてほしい」と称賛した。

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
29231 0.558
(↑0.009)
-
(-)
90260
(+4)
240
(+1)
63
(+1)
19
(+1)
0.257
(-)
4.330
(↑0.06)
2
(1↑)
日本ハム
27243 0.529
(↑0.009)
1.5
(-)
89240
(+8)
219
(+5)
37
(+2)
22
(+1)
0.259
(↑0.001)
3.730
(↓0.02)
3
(1↓)
ソフトバンク
27252 0.519
(↓0.01)
2
(↓1)
89222
(+1)
207
(+4)
67
(+1)
49
(-)
0.256
(↓0.002)
3.430
(↓0.01)
4
(1↓)
西武
26251 0.510
(↓0.01)
2.5
(↓1)
91269
(+1)
276
(+8)
64
(+1)
64
(-)
0.257
(↓0.001)
4.620
(↓0.08)
5
(-)
ロッテ
25261 0.490
(↑0.01)
3.5
(-)
91228
(+8)
220
(+1)
66
(+3)
38
(-)
0.242
(↑0.001
3.800
(↑0.06)
6
(-)
ORIX
19304 0.388
(↓0.008)
8.5
(↓1)
90175
(+5)
232
(+8)
40
(+2)
45
(-)
0.220
(↓0.001)
3.810
(↑0.02)