巨人(☆3対1★)中日 =リーグ戦11回戦(2019.06.02)・東京ドーム=
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中日
1000000001500
巨人
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勝利投手:山口 俊(5勝2敗0S)
(セーブ:中川 皓太(2勝0敗4S))
敗戦投手:ロメロ(3勝4敗0S)

本塁打
【巨人】坂本 勇人(18号・3回裏ソロ),坂本 勇人(19号・5回裏2ラン)

  DAZN
◆巨人は1点を追う3回裏、坂本勇のソロで同点とする。そのまま迎えた5回には、坂本勇が今度は2ランを放ち、勝ち越しに成功した。投げては、先発・山口が7回4安打1失点の力投で今季5勝目。敗れた中日は先発・ロメロが6回3失点と好投するも、打線が振るわなかった。

◆中日は1回2死二、三塁から、高橋の三塁ゴロを巨人ビヤヌエバが失策して先制。巨人は3回に坂本勇人の18号ソロで追い付いた。 巨人は5回に坂本勇人の2打席連続の19号2ランで勝ち越した。先発山口は6回まで3安打1失点、中日ロメロは6安打3失点。 巨人は8回以降、高木、田原、中川と小刻みな継投で逃げ切り連勝。貯金4とした。山口が5勝目、中川が4セーブ目。中日ロメロは4敗目を喫した。

◆巨人坂本勇人内野手(30)がリーグトップの18号同点ソロを放った。 1点を追う3回1死、フルカウントから中日ロメロの外角148キロ直球を捉えた。手応え十分の打球は右翼席中段へと吸い込まれた。 1日にサヨナラ打を放った勢いそのままに、5月29日阪神戦以来4戦ぶりの1発を放ち「狙い球を絞り、逆方向にコンパクトに振り抜けました。早いイニングで追いつけて良かったね」と振り返った。

◆車いすバスケットボール・カナダ代表でパラリンピック3度の金メダルを獲得した「車いすバスケの神様」パトリック・アンダーソン選手(39)が始球式を務めた。 バスケットボールの試合でもつけている背番号12の巨人のユニホームを着用して登場。車いすから降りてマウンドに上がった。力強く右腕を振ると、ボールは捕手小林のミットへノーバウンドで収まった。人生2度目の始球式を終え「プレッシャーを感じたけど、しっかり投げられてよかったよ。交通事故がなければ野球をやりたかったので、近くで選手を見ることができてうれしかったよ」と喜んだ。 試合前練習では原監督と言葉を交わし「(始球式では)下に投げがちだから上に向かって投げるように、とアドバイスをもらった。ピッチングやバッティングに興味があるので、いろいろ質問させてもらってよかったね」と笑顔で振り返った。 最後は2020年東京パラリンピックに向け「車いすバスケはおもしろい時代に入ってきている。僕は年齢的にも最後になると思うので、全ての思いをかけて頑張るよ」と意気込んだ。

◆巨人坂本勇人内野手が3回に同点ソロ、5回に勝ち越し2ランを放った。坂本勇の1試合2本塁打以上は今季3度目、通算では11度目。 1シーズンに3度のマルチ本塁打はプロ入り初めてだ。3回は右方向、5回は左方向への1発で、1試合で本塁打を左右に打ち分けたのは10年5月13日西武戦以来2度目。 また、1試合に殊勲アーチ2本は、09年5月2日阪神戦の4回に逆転3ラン、9回に勝ち越しソロを打って以来2度目となり、2打席連続で殊勲アーチを記録したのは初めてだった。

◆巨人は坂本勇の2本塁打で逆転勝ちし、27勝23敗の貯金4で首位広島に4・5ゲーム差で交流戦に入る。 原辰徳監督は「ドキドキしながら、逆転というほどの逆転ではないかもしれないけれども、粘り強く戦えて、粘り強く守れてきているなという感じはします」と言った。 先発に勝ち星がつくのは5月18日以来。7回1失点で5勝目を挙げた先発山口については「スターターとしては本当に100点ですね。最少失点でね、粘り強く投げてくれました」。 坂本勇の2本塁打が効果的で「本当にかなりレベルの高いところでね、彼はもう自分のなかで戦っているという感じがしますね」。 4日からは交流戦に入る。「自分たちのスタイルを貫くというかね、そういう形で、相手に合わせるということになるとね、それほどのデータはありませんので。自分たちの野球をしていこうじゃないかと。DHとはですね、その辺は少し、最善策を考えながら使っていきたいという風に思います」と言った。

◆主将のバットが止まらない。巨人坂本勇人内野手(30)が前日1日のサヨナラ打の勢いそのままに、2打席連続本塁打でチーム全3得点をたたき出した。1点を追う3回に右翼席へ18号同点ソロ、5回には無死一塁から左翼席へ勝ち越しの19号2ランを放った。本塁打数は鈴木(広島)ら2位に4本差とリーグトップを独走。4日から開幕する交流戦5年ぶりの勝ち越しへ弾みをつけた。敵も思わずお手上げだ。同点の5回無死一塁。坂本勇が中日ロメロの内角146キロ直球にタイミングをドンピシャで合わせた。ライナー性の打球は左翼席に一直線。決して失投ではない球を打たれた左腕は両手を挙げ「WHY!?」と言わんばかりに表情をゆがめた。2打席連続の19号2ランに「自分でもびっくりするぐらいホームランが出ているので素直にうれしいです」と白い歯をこぼした。 渡しかけた主導権を1発で奪い返した。1点を追う3回1死、外角148キロを右翼席へ運んだ。前日1日にはサヨナラ打を放ち、通算400号を記録した阿部を祝福。この日の試合前練習では監督、選手、スタッフを含めたチーム全員で記念Tシャツを着用するなど、勢いを継続した。 今季51試合目で早くも昨季の18本を超えた。2番では14本をマーク。2番の本塁打数の球団最多は02年二岡の21本、歴代最多の06年ヤクルト・リグスの37本にも迫る勢いだ。400号を放った直後の阿部は「ヒットの延長がホームラン」と捉えたが「僕はホームランバッターじゃないので...」と苦笑い。それでも「何年間か前の練習から、強く遠く飛ばすことを意識している」と試合前練習でロングティーを行うなど、積み重ねが結果に表れた。 原監督も「僕の領域ではないぐらいの領域で野球をやっている」と手放しで称賛。「角度も距離もグラウンドを広く使えていることが今年の特徴」と成長を説明した。4日から4年連続負け越し中の交流戦に突入する。坂本勇は「交流戦はすごく大事。全員で頑張りたい」と先頭に立ち、パ・リーグの好投手を打つ。【桑原幹久】

◆巨人が2点リードの8回に高木、田原、中川と3投手を小刻みにつぎ込み逃げ切った。8回2死一塁では4番岡本を今季初めてベンチに下げ「ポリバレント・クローザー」中川を投入。 左翼を岡本から重信に代えると、2死一、二塁から左飛を好捕してピンチを脱した。原監督は「最善策です。目的はチームが勝つこと。代わったところにはよく打球がいく。岡本でも捕ってるけど」と笑った。

◆巨人山口俊投手が4月23日ヤクルト戦以来、1カ月半ぶりの5勝目を挙げた。 先発投手に白星がついたのは5月18日中日戦のメルセデス以来11戦ぶり。最速151キロの直球を軸に要所をフォークでしのいだ。7回1失点で役割を果たし「少しホッとしてます」と胸をなで下ろした。原監督も「スターターとしては本当に100点」と評価した。

◆巨人の坂本勇人内野手(30)が2日の中日戦(東京ドーム)で、2打席連続本塁打を放った。  まず1点を追う三回1死。左腕のロメロがフルカウントから投じた外角低めへの148キロの直球を、「狙い球をしぼり、逆方向にコンパクトに振りぬけました」と逆らわずに右翼へ18号ソロ。4戦ぶりの一発で同点とすると、同点の五回先頭、右前打で出た重信を一塁に置き、ロメロの内角低めへの直球を、今後は左翼席上段へズドン。2打席連続となる19号2ランで3-1と勝ち越した。  本塁打数でリーグトップを独走する主将は、「インサイドの球にうまく反応できました。あとは(山口)俊さんが抑えてくれると思います」とコメントした。

◆巨人・坂本勇、右翼席へ18号ソロ 再び50発ペース 特集:坂本勇人 3回 右本塁打を放つ巨人・坂本勇=東京ドーム(撮影・山田俊介)【拡大】  巨人の坂本勇人内野手(30)が2日の中日戦(東京ドーム)で、右翼席へ18号ソロをほうり込んだ。  1点を追う三回1死。左腕ロメロがフルカウントから投じた外角低めへの148キロの直球を、逆らわずに右翼へ。逆方向にもかかわらず打球はぐーんと伸びていき、中段付近へ飛び込んだ。4試合ぶりの自身通算201号で同点に追いついた。  チーム51試合目での18号でシーズン50発ペース。さらに進化を遂げた主将の勢いが止まらない。

◆中日のロメロは6回3失点で4敗目を喫した。失点は坂本勇の2本塁打によるもので、1-0の三回に同点ソロ、五回無死一塁では勝ち越し2ランを浴び「自分の投球をすることはできたと思うが、一人の打者にやられてしまった」と肩を落とした。  これで8試合に登板して9本塁打と一発での失点が目立つ。5本は東京ドームで浴びており「打たれるのは原因があると思うのでしっかり反省したい」と話した。

◆巨人の山口が7回1失点の好投で4月23日以来の5勝目を挙げた。直球で押し、得意のフォークボールがより生きて8三振を奪い「少しほっとしている。月も変わったので、またいいイメージを持ちながらいきたい」と威勢よく話した。  チームの先発投手に勝ち星が付いたのは5月18日以来。原監督は「粘り強く投げてくれた。スターターとしては本当に100点。(チーム活性化の)呼び水としていただきたい」と最大級の賛辞を贈った。

◆2連敗で借金は今季最多に並ぶ6に膨らんだ。5月19日の本拠地での対戦で攻略した山口に七回まで4安打と抑え込まれ、与田監督は「いつも打ち崩せるわけじゃない」と渋い表情だった。ここまで五回を終えてリードされている試合は全敗。指揮官は「(逆転勝ちを)したいんだけどね。言うほど簡単にできることじゃないので」とため息をついた。 坂本勇に2本塁打を浴び、6回3失点で4敗目の中日・ロメロ 「自分の投球をすることはできたと思うが、一人の打者にやられてしまった」

◆山口が7回4安打1失点で5勝目(2敗)を挙げた。4月23日のヤクルト戦以来、登板6試合ぶりの白星に「素直にうれしい。ホッとしている」と一息ついた。最近は先発陣が崩れるケースが多く、ハイクオリティースタート(7回以上を投げて自責点2以内)は5月18日の中日戦のメルセデス以来。「長いイニングを投げて試合をつくるのが目標なので」と胸を張った。 好投の山口に巨人・宮本投手総合コーチ 「粘られても内野ゴロに打ち取ったりして、要所でしっかりと抑えていた」

◆巨人は2日、中日11回戦に3-1で逆転勝ちし、交流戦前最後の試合で2連勝を飾った。坂本勇人内野手(30)が三回に同点の18号ソロ、五回に勝ち越しの19号2ランを放ち、2打席連発でチームの全打点を挙げて勝利に貢献。本塁打数でリーグトップを走る主将は、51試合目で昨季の18本塁打を超え、シーズン53発ペースと驚異の数字をたたき出している。  G党から感嘆のため息が漏れた。東京ドームは、またも坂本勇の一人舞台。サヨナラ打を放った前日に続く2日連続のお立ち台で、活躍の秘訣(ひけつ)を問われた主将は苦笑いを浮かべた。  「いや~、よく分からないです。ホームランバッターじゃないので。自分でもビックリするぐらいホームランが出ているので、素直にうれしいです」  速球派左腕ロメロの直球を打ち砕いた。1点を追う三回、外角低め148キロの直球を捉えて右方向へ。同点の五回無死一塁では左翼席上段に19号2ランを突き刺した。2打席連発で、チームの全得点をたたき出した。  51試合目で早くも昨季の18本塁打を超えた。自己最多は2010年の31本だが、今季は初の本塁打王も狙えるシーズン53発ペース。「この何年間かは、練習から遠くへ飛ばすことを意識している。今年は、たまたま試合で数多く出てくれている」と実感を込めた。  荒削りだった若手時代は毎週のようにバットを折り、「工場の人に謝っておいてください」とメーカー担当者に頭を下げた。しかし、今は練習でもほとんど折ることがない。昨年から遠征に持っていくバットケースも、一般的な10本入りから5本入りに変えた。ベンチ裏に並ぶ一つだけ細いバットケースは"達人"の証し。パワーの産物とみられがちな本塁打だが、芯を外さないバットコントロールの向上にこそ量産の秘密がある。  「僕の領域ではないぐらいの領域で野球をやっているんだろうなと。かなりレベルの高いところ、彼(坂本勇)はもう自分の中で戦っている」。現役時代に通算382本塁打を放った原監督は、別次元をいく同202本の主将に最敬礼した。移動日を挟み、4日からはチームが過去4年間勝ち越せていないパ・リーグとの交流戦に臨む。しかし、今季は違う。"セ界最強打者"がパの好投手に牙をむく。(谷川直之) ★高度な技術  今季の坂本勇は、スイング始動時にタイミングを取る左足の使い方が一定ではない。三回の1発目は左足を一度引いて、チョンと地面に着けてから上げ、五回の2発目はそのまま上げた。同じロメロが相手でも走者の有無によって投球フォームに違いがあったため。プロでも難しい技術で速球派投手を攻略し「なかなか合わなかったので、打席の中でいろいろ変えながらやっていました」と淡々と振り返った。

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
33201 0.623
(↓0.012)
-
(-)
89235
(+5)
201
(+7)
55
(-)
37
(-)
0.260
(↑0.001)
3.080
(↓0.07)
2
(-)
阪神
29242 0.547
(↑0.009)
4
(↑1)
88216
(+7)
225
(+5)
42
(+1)
35
(+2)
0.250
(↑0.003)
3.490
(↑0.03)
3
(-)
巨人
27231 0.540
(↑0.009)
4.5
(↑1)
92251
(+3)
213
(+1)
71
(+2)
26
(-)
0.264
(↓0.001)
3.800
(↑0.08)
4
(-)
DeNA
23290 0.442
(↓0.009)
9.5
(-)
91204
(+2)
216
(+5)
58
(+1)
16
(-)
0.245
(-)
3.750
(↑0.03)
4
(-)
中日
23290 0.442
(↓0.009)
9.5
(-)
91193
(+1)
202
(+3)
37
(-)
31
(-)
0.258
(↓0.002)
3.770
(↑0.01)
6
(-)
ヤクルト
22322 0.407
(↑0.011)
11.5
(↑1)
87246
(+5)
288
(+2)
63
(+1)
21
(-)
0.236
(↓0.001)
4.690
(↑0.05)