DeNA(★2対5☆)ヤクルト =リーグ戦12回戦(2019.06.02)・横浜スタジアム=
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ヤクルト
3110000005601
DeNA
0100000102811
勝利投手:原 樹理(3勝5敗0S)
(セーブ:梅野 雄吾(0勝1敗4S))
敗戦投手:濵口 遥大(2勝3敗0S)

本塁打
【ヤクルト】バレンティン(13号・3回表ソロ)
【DeNA】ロペス(11号・2回裏ソロ)

  DAZN
◆投打のかみ合ったヤクルトが、連敗を16で止めた。ヤクルトは初回、大引の適時二塁打で3点を先制する。その後は、2回表に塩見の適時三塁打、3回にはバレンティンのソロでリードを広げた。投げては、先発・原が7回途中1失点の好投で今季3勝目。敗れたDeNAは、打線がつながりを欠いた。

◆DeNA先発の浜口遥大投手が、1回21球を投げたところで緊急降板した。 打者7人との対戦で、3安打3失点(自責0)。2回に入る直前、キャッチボールを行っていたが、国吉が2番手としてマウンドに上がった。 浜口は球団広報を通じて「前回登板同様に、早いイニングで降板する結果となってしまい、チームに申し訳ないです。マウンドを降りた後は、ベンチで声を出すしかできませんので、最後まで声を出して応援します」とコメント。前回5月26日阪神戦(横浜)も、1回2/3を5安打5失点で降板していた。

◆E-girls、Happinessで活躍するSAYAKAが1日、DeNA対ヤクルト(横浜)のセレモニアルピッチを行った。 大きく振りかぶり、投じたボールはきれいな山なりで、ホームベース付近でワンバウンドし、捕手のミットに収まった。

◆ヤクルトが1回に3点先制。2回にDeNAロペスに11号ソロを許したが、3回にバレンティンの13号ソロで4点リードとした。 DeNAは5回から藤岡、6回から砂田と継投。両チーム得点に動きはなく、16連敗中のヤクルトが4点リードで7回に入った。 ヤクルトが連敗を16で止めた。5月12日巨人戦以来、3週間ぶりの白星。中4日の先発原が、7回途中1失点の内容で3勝目。 ヤクルト梅野が4セーブ、DeNA浜口が3敗目。

◆ヤクルトが連敗を16で止めた。初回2死満塁から大引啓次内野手がDeNA浜口から走者一掃の3点適時打で先制。「初回で青木さんが出塁した時点で、チャンスで打席が回ってくると思っていました。その場面で打席が回ってきたので、絶対打ってやろうという気持ちで打席に立ちました」とベテランの一振りがチームを勢いづけた。 2回には1番に抜てきされた塩見泰隆外野手の適時三塁打、1点を返された直後の3回にはバレンティンの13号ソロで流れを渡さなかった。 投げては先発の原樹理投手が6回2/3を投げて5安打1失点の好投。16連敗中、先発陣が6イニング以上を投げたのは5試合のみと試合を作れなかったが、この日は4年目右腕がきっちりと流れを作った。 5月12日以来、実に3週間ぶりの白星。左翼スタンドに集まったヤクルトファンは勝利の傘を開いて、喜びの「東京音頭」を響かせた。 ▽ヤクルト小川監督のコメント「とりあえず勝ってホッとした。(原は)中4日の強行で行ってもらって、本当にいいピッチングをして結果が出たことが大きい。初回に村上が三振して、嫌な雰囲気になりそうになったところを大引が本当にここというところで打ってくれた。(連敗中は)どんな3週間と言われると、とにかく何とか連敗を止めなきゃという思いでした」 ▽ヤクルト大引のコメント「お待たせしました。勝利のハイタッチを忘れてましたね。気持ちいいですね。負けが続いていると空元気になるけど、みんな声出して戦っていました。村上打てよと思ってた(笑い)。打たないと暗くなる。なんとか打とうと思って、最高のヒット。狙ってたチェンジアップを理想通りのヒットになった。今年一番の会心の当たり。今日来てくれてるファンの声援が、ひと押ししてくれた。連敗を止めたい気持ちと、ヒーローインタビューを受けようという気持ちでした。今日は行けそうな感じがしていた。去年の交流戦の覇者として、堂々と戦いたい」 ▽ヤクルト青木のコメント「すごくうれしいです。すごく。久しぶりですね。これだけの連敗は初めて。いい勉強、いい経験になった。でも1回でいいや(笑い)。1つかみ合わないとこういうことになりうる。野球ってすんなり勝つ時もあれば、勝てない時もある。あきらめそうになる状況もあったけど、みんな頑張った。この1勝は遠かったけど、その中でずっとプレーをして、勝つことは難しいと感じたと思う。これを糧にしてほしいと思うし、これからに生かしてほしい。自分も生かしたい」 ▽ヤクルト山田哲のコメント「疲れも負けている時はきたけど、勝てば吹き飛びますね。今日みたいな試合を続けていかないといけない。僕らのチームは我慢強く、粘り強く、1点でも多く点を取って、1点でも少なく守って勝つことができるチームだと思う。それを交流戦でも続けていきたい」

◆ヤクルトが連敗を16で止めた。投打がかみ合い、5月12日以来、実に3週間ぶりの白星となった。 ▽ヤクルト小川監督のコメント「とりあえず勝ってホッとした。(原は)中4日の強行で行ってもらって、本当にいいピッチングをして結果が出たことが大きい。初回に村上が三振して、嫌な雰囲気になりそうになったところを大引が本当にここというところで打ってくれた。(連敗中は)どんな3週間と言われると、とにかく何とか連敗を止めなきゃという思いでした」。

◆ヤクルトがついに連敗ストップ。実に3週間ぶりの白星となった。DeNAは連勝が4で止まる。

◆ヤクルトが連敗を16で止めた。投打がかみ合い、5月12日以来、実に3週間ぶりの白星となった。大引啓次内野手が初回2死満塁、DeNA浜口から先制となる走者一掃の3点適時打を放った。 ヤクルト大引のコメント「お待たせしました。勝利のハイタッチを忘れてましたね。気持ちいいですね。負けが続いていると空元気になるけど、みんな声出して戦っていました。村上打てよと思ってた(笑い)。打たないと暗くなる。なんとか打とうと思って、最高のヒット。狙ってたチェンジアップを理想通りのヒットになった。今年一番の会心の当たり。今日来てくれてるファンの声援が、ひと押ししてくれた。連敗を止めたい気持ちと、ヒーローインタビューを受けようという気持ちでした。今日は行けそうな感じがしていた。去年の交流戦の覇者として、堂々と戦いたい」

◆ヤクルトが連敗を16で止めた。5月12日以来、実に3週間ぶりの白星。セ・リーグ記録にもなっている70年の球団ワーストに並ぶ16連敗で長いトンネルから脱出した。 初回に1死一塁から安打を放ち、打線をつないだ山田哲は「疲れも負けている時はきたけど、勝てば吹き飛びますね。今日みたいな試合を続けていかないといけない。僕らのチームは我慢強く、粘り強く、1点でも多く点を取って、1点でも少なく守って勝つことができるチームだと思う。それを交流戦でも続けていきたい」と勝利をかみしめた。

◆ヤクルトが連敗を16で止めた。5月12日以来、実に3週間ぶりの白星。セ・リーグ記録にもなっている70年の球団ワーストに並ぶ16連敗で長いトンネルから脱出した。 1回1死からチーム初安打を放ち、その後先制のホームを踏んだ青木宣親外野手は試合後、ベンチ裏で「久しぶり! ナイスゲーム!」と絶叫し、喜びを表した。 「すごくうれしいです。すごく。久しぶりですね。これだけの連敗は初めて。いい勉強、いい経験になった。でも1回でいいや(笑い)。1つかみ合わないとこういうことになりうる。野球ってすんなり勝つ時もあれば、勝てない時もある。あきらめそうになる状況もあったけど、みんな頑張った。この1勝は遠かったけど、その中でずっとプレーをして、勝つことは難しいと感じたと思う。これを糧にしてほしいと思うし、これからに生かしてほしい。自分も生かしたい」と振り返った。

◆DeNAホセ・ロペス内野手が持つプロ野球記録の一塁手連続守備機会無失策が1632で止まった。 1回1死一、二塁でバレンティンの打球をはじき、2年ぶりに失策と判定された。5月16日の中日7回戦(横浜)で、榎本(東京)の記録1516を更新していた。「途切れたことは残念だけど、自分がプロ野球記録を作れたことはうれしい」と振り返った。

◆DeNA浜口遥大投手が「ハマスタ」で勝てない。昨季8戦0勝5敗の横浜スタジアム。1回21球3安打3失点(自責0)で降板し、昨年から7連敗となった。 ラミレス監督は「1回何とか抑えたらと思っていたが、初回で勝敗が決した。克服しないといけないが、浜口は横浜で良くない。次のカードでは、リリーフ待機させるかもしれない」と即交代の理由を明かし、今後の起用について示唆した。

◆ヤクルトが、ついに勝った。DeNAを5-2で下し、5月12日巨人戦以来3週間ぶりの白星を手にした。初回に2番青木宣親外野手(37)から打線がつながり3点を先制すると、中4日で先発した原樹理投手(25)が6回2/3を1失点と好投。連敗をセ・リーグ記録で70年の球団ワーストに並ぶ16で止めた。4日から昨年は12球団最高勝率を収めた「日本生命セ・パ交流戦」に突入する。連敗の始まりとなった右腕が、連敗を止めた。ヤクルト原が3勝目を挙げた。序盤から持ち味の直球、シュートで内角を突いた。早打ちのDeNA打線を詰まらせて6回2/3を投げて79球、1失点。「結果、勝てたのが1番良かったです」とアウトを積み重ねた。 中4日の強行も物ともしなかった。「連敗を止めたい一心だった」と5月28日の広島戦からのスクランブル起用。4回途中7失点の悔しさを晴らすように思い切り腕を振った。16連敗が始まった5月14日の広島戦で5回持たずに6失点KO。21日の阪神戦は6回3失点と好投したが、試合前の時点で3連敗。「練習でも状態が良かった」と短い期間で修正し、失点はロペスのソロだけに抑えた。 連敗脱出を託した小川監督も「中4日の強行で行ってもらって、本当にいいピッチングをしてくれた。あらためて投手がすごく大事だと思った。辛抱して投げてくれた」とねぎらった。

◆ヤクルトが、ついに勝った。DeNAを5-2で下し、5月12日巨人戦以来3週間ぶりの白星を手にした。 初回に2番青木宣親外野手(37)から打線がつながり3点を先制すると、中4日で先発した原樹理投手(25)が6回2/3を1失点と好投。連敗をセ・リーグ記録で70年の球団ワーストに並ぶ16で止めた。4日から昨年は12球団最高勝率を収めた交流戦に突入する。 3週間の長い雨がようやく止んだ。雨のない左翼席に、咲き乱れた傘の花。勝利を祝う東京音頭が流れる中、小川監督の表情が和らいだ。「ホッとしたというのが、正直な気持ち。何とか連敗を止めなきゃという思いだった」とかみしめるように言葉を紡いだ。 出だしに、勝利への上昇気流に乗った。1回1死、青木がDeNA浜口の直球を中前にはじき返して出塁。山田哲が左前打で続き、バレンティンの一塁への打球を名手ロペスがファンブルし、1死満塁とした。村上が3球三振に倒れるも、大引が初球を狙い打ち。右中間を破り、3点を先制して主導権を握った。先発原は6回2/3を1失点。投打の歯車がかみ合った。 分厚い雲を「リアルてるてる坊主」が取っ払った。連敗中、青木は「止まない雨はない」と言い続けた。神宮のクラブハウスのロッカーにてるてる坊主を自作。吊したが、白星は訪れなかった。ならばと美容院に駆け込み「小学生以来」の丸刈りで自らをてるてる坊主に変身。野手最年長の「青木大明神」として拝まれ「後輩におちょくられてるよ」と笑いながらも盛り上げ役になった。 もちろん、全員が青天を願っていた。神宮のベンチ裏の床は真っ白。バレンティン、青木、坂口が試合前に塩をまく姿に、若手が続いた。村上らは体に塩をすり込み、打席に立った。バレンティンは「毎日の準備、繰り返しで悪い運はいずれ消える」とルーティンを継続した。東郷神社の勝利と強運の「勝守」をクラブハウスから持ち出し、ベンチ裏に設置。「TODAY WIN!(今日は勝つ)」と書いたテープを添えて、勝利を願った。 連敗という名の雨は、16で止まった。負の連鎖に耐え、セ最長連敗の不名誉な歴史の更新を免れた。だからこそ、山田哲は「今日みたいな試合を続けないと。我慢強く、粘り強く、1点でも多く点を取って、1点でも少なく守って、勝つことができるチームだと思う。それを交流戦でも続けていきたい」と前を向いた。得た糧は大きい。昨季最高勝率の交流戦で、燕は飛べると証明する。【島根純】

◆ヤクルト大引啓次内野手が値千金の決勝打を放った。1回2死満塁でDeNA浜口の初球をとらえ、走者一掃の先制3点適時打。 直前の村上が三振に倒れた嫌な雰囲気を一振りで変えた。「村上打てよと思ってた(笑い)。打たないと暗くなる。なんとか打とうと思って、最高のヒット。今年一番の感触だった」と喜んだ。

◆ヤクルトの衣笠剛球団社長兼オーナー代行も勝利を喜んだ。球場で観戦し、試合後は選手、スタッフらにねぎらいの言葉をかけた。 「よかった。その一言に尽きる。ワーストの更新を避けられた。去年は最高勝率だったけど、これからは新たなチャレンジ。(監督には)ナイスゲームと、顔を見てお互いに分かったと思うよ」と話した。

◆プロ野球記録を更新中だったDeNAのホセ・ロペス内野手の一塁手としての連続守備機会無失策記録が2日、「1632」でストップした。  ヤクルト戦(横浜)の一回1死一、二塁で、バレンティンの打球をワンバウンドで捕球しようとした際に前方にはじき失策が記録された。  「残念な気持ちもあるが、日本記録を作れたということは光栄に思う」とロペス。ゴールデングラブ賞4度を誇る名手は「これからも同じように同じルーティーンを守って、試合前にたくさん球を受けて準備する。変わらず自分の仕事をやっていきたい」とうなずいた。  ロペスは2017年8月31日から同記録を継続中で、今年5月16日の中日戦では榎本喜八(東京)の記録を51年ぶりに更新する連続守備機会無失策1517の日本記録を達成していた。

◆ヤクルトがリーグワーストタイの連敗を「16」でとめ、21日ぶりの勝利を飾った。先発の原樹理投手(25)が七回途中5安打1失点で3勝目(5敗)を挙げた。  ヤクルトが長く暗いトンネルを抜けた。4年目で初の中4日で先発した原が7回途中1失点の好投。二回にロペスにソロ本塁打を許すもその後は追加点を与えず。七回2死から伊藤光に四球を与えた場面で降板し、救援陣にマウンドを託した。  打線は一回、2死満塁のチャンスで大引が右中間へ適時二塁打を放ち3点を先制。二回には1死塁から塩見がプロ初打点となる適時三塁打を放った。さらに三回、バレンティンが左スタンドへ13号ソロを放ち右腕を援護した。  ヒーローの大引は「すいません。おまたせしました」とヤクルトファンに声援に応えた。

◆プロ野球記録を更新していたDeNAのホセ・ロペス内野手の一塁手としての連続守備機会無失策記録が2日、ストップした。ヤクルト戦(横浜)の一回1死一、二塁で、バレンティンの打球をワンバウンドで捕球しようとした際に前方にはじき失策を示す「E」ランプが点灯した。  2017年8月31日から同記録を継続中で、今年5月16日の中日戦では榎本喜八(東京)の記録を51年ぶりに更新する連続守備機会無失策1517の日本記録を達成していた。  ロペスは4点ビハインドの二回の攻撃で1死からヤクルト先発・原樹理のカーブを捉え左翼席に11号ソロ。「手応えも完璧でした。積極的に打っていく中で、良いタイミングで捉えることができました」とコメントした。

◆ヤクルトのウラディミール・バレンティン外野手(34)が2日、「4番・左翼」で先発し、第2打席で左翼席へ13号ソロを放った。  4-1の三回。DeNAの2番手・国吉の132キロスライダーを完璧に捉え、左翼席上段まで運んだ。5月26日の中日戦(神宮)以来、6試合ぶりのアーチとなった。大砲は「崩されたけれど、うまく拾うことができた。点をとられた後、すぐに取り返すことができてよかった」と頬を緩ませた。

◆2年目のヤクルト・塩見泰隆外野手(25)が2日、DeNA12回戦(横浜)に「1番・右翼」で先発し、二回に適時三塁打を放った。  3-0の二回。先頭の古賀が四球で出塁すると、原の投前犠打で二進。続く塩見が、追い込まれてから高めの150キロ直球をはじき返し、右中間を破る適時三塁打。プロ初打点を挙げた。塩見は「力負けせずにしっかりと打つことができました」と語った。

◆ヤクルト・大引啓次内野手(34)は2日、DeNA12回戦(横浜)に「6番・三塁」で先発し、一回に先制の3点二塁打を放った。  一回は先頭の塩見が空振り三振に倒れるも、青木、山田哲が連続安打。バレンティンが一失で1死満塁。村上は空振り三振だったが、続く大引が初球のチェンジアップを右中間へ運んだ。  二塁ベース上でガッツポーズを見せた大引は「一回で青木さんが出塁した時点でチャンスで回ってくると思ってました。その場面で打席が回ってきたので絶対に打ってやろうという気持ちで打席に立ちました」と振り返った。  16連敗中チームが幸先よく先制点を挙げた。

◆DeNAの浜口遥大投手が2日のヤクルト戦(横浜)で先発し1回21球を投げたところで降板した。青木、山田に連打を許し、大引の適時二塁打を浴び3失点(自責は0)。二回からは国吉がマウンドに上がり3回を投げた。  「早いイニングで降板する結果となってしまい、チームに申し訳ないです」と浜口。ラミレス監督は早いタイミングでの交代について、昨季0勝6敗だった本拠地・横浜スタジアムとの相性の悪さを挙げ「悪い流れをストップするために交代させた。初回で勝敗が決まってしまった」と話した。  浜口は前回先発した本拠地での阪神戦(5月26日)も、1回2/3を5安打5失点で降板していた。  今後についてラミレス監督は、「ハマスタでなるべく投げないスケジューリングをしなければいけないかもしれない」とビジター球場中心に先発で起用する方針を示唆。4日開幕の交流戦以降は、いったん中継ぎ待機して登板間隔を調整する見込みだ。

◆DeNAの浜口は1回3失点で3敗目を喫し、ヤクルトに連敗を16で止められた。1回2/3で5失点を喫した前回5月26日に続く序盤での2試合連続KOに「前回登板同様に早いイニングで降板する結果となってしまい、チームに申し訳ない」と肩を落とした。  ラミレス監督は「完全に流れが向こうに行った。初回で勝敗が決まった」と厳しい表情。2完封をマークしている一方、本拠地では昨季から勝利がなく7連敗の浜口について「横浜で投げないスケジューリングを考えないといけない」と話し、4日からの敵地でのオリックス3連戦では救援に回す可能性も示唆した。

◆ヤクルトの大引が先制の3点二塁打を放ち、17試合ぶりの勝利を呼んだ。一回2死満塁で右中間へ運んだ。ヒーローインタビューでは敵地で応援してくれたファンに「お待たせしました」と笑顔で報告した。  直前の1死満塁で村上が三振に倒れ、嫌なムードになりかけたところでの一打。浜口の得意球でもあるチェンジアップを引きつけて逆方向へはじき返した。34歳のベテランは「チェンジアップしか狙っていなかった。今年一番の会心の当たり」と興奮気味に振り返った。

◆試合を観戦したヤクルトの衣笠球団社長はチームが連敗を16で止め「ナイスゲーム。長かったけど、勝てて良かった」と満面の笑みを浮かべた。  交流戦前最後の試合で勝利した小川監督には「借金をこれから返していかないと。より一層頑張ってほしい」とエールを送った。

◆先発の浜口は1回3失点(自責点はゼロ)で降板。「早い回で降板する結果となってしまいチームに申し訳ない」と唇をかんだ。21球での交代について、ラミレス監督は昨季8試合で0勝5敗に終わった本拠地との相性の悪さを説明。「ハマスタでなるべく投げないスケジューリングをするかもしれない」と、登板間隔を調整してビジターを中心に先発させるプランを明かした。

◆ロペスが一回1死一、二塁でバレンティンの打球を捕球しようとした際に前方にはじき、2シーズンぶりに失策を記録。5月16日にプロ野球記録を更新した一塁手としての連続守備機会無失策が「1632」で止まった。ゴールデングラブ賞を4度受賞の名手は「これからも試合前にたくさん球を受けて準備する。変わらず自分の仕事をやっていきたい」と出直しを誓った。

◆上半身のコンディション不良から復帰した石山が、八回に3番手で登板。2安打を浴びて1失点したが、最速は151キロを記録した。5月4日の中日戦以来の登板にも「体の状態は問題ない」。チームの連敗ストップに「皆が苦しんでいるときにいられなかった。皆が一日一日切り替えていたので、僕もそれに乗せられた」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。

◆「4番・左翼」のバレンティンが4-1の三回、中押しの13号ソロを放った。DeNAの2番手・国吉のスライダーを捉え、燕党で埋まる左翼席の上段へ運んだ。5月26日の中日戦(神宮)以来、6試合ぶりのアーチ。主砲は「(体勢を)崩されたけど、うまく拾うことができた。点を取られた後、すぐに取り返すことができてよかった」と胸を張った。

◆ヤクルト・大引啓次内野手(34)が、持ち前の"読み"で連敗脱出の扉を開いた。一回2死満塁で浜口の初球、チェンジアップを捉えた打球が右中間を深々と破った。  「チェンジアップしか狙っていなかった。それが浮いてきてくれた。今までは良い当たりが野手の正面を突いたり、野球の流れが悪い感じだった。この勝利で好転してくれると思う」  1死満塁で村上が三振し暗雲が漂う中、沈みがちなチームに勇気を与える一打。二塁ベース上では総立ちのベンチに向かって両手を突き上げた。  浜口には5月19日の前回対戦(神宮)で2安打完封を喫していた。試合前のミーティングで(1)直球はポイントを前に(2)チェンジアップは右方向に-と対策が徹底され、ベテランが結果的に決勝打となる3点二塁打で期待に応えた。  2年目の塩見も続いた。二回1死二塁で右中間に適時三塁打を放ち、勝利への希望を広げる追加点をもたらした。「好機だったので三振だけはしないように。食らいつく気持ちだった」。通算打率が0割台に低迷し、周囲から「市外局番」といじられてきた25歳がプロ初打点を記録。歓喜に沸く勝利後のロッカールームを「すごい雰囲気でした」と笑顔で振り返った。  「チームがこういう状況の中、大引がベテランの味を出してくれた。大きな一打だった。(二、三回の得点は)追加点で流れも変わる。本当に大きかった」と小川監督。ベテランと若手の力を融合し、巻き返しを図る。 (長崎右) ★プロ野球・主な大型連敗ストップ  ◆ヤクルト16連敗(1970年8月4-25日) 25日の中日戦で、36年の大東京に並ぶ当時プロ野球タイ記録の16連敗。翌日の同戦は1-1で延長戦に入り、十三回2死一、二塁に東条の中前打でサヨナラ勝ち。連敗が止まり神宮が大歓声に包まれた。  ◆ロッテ18連敗(98年6月13日-7月8日) プロ野球新記録の17連敗を喫した7日のオリックス戦は、九回2死に同点弾を浴びた黒木が泣き崩れ、延長十二回には代打満塁弾でサヨナラ負け。翌日も敗れたが、9日の同戦で9点の援護を得た小宮山が6失点で完投し連敗脱出。  ◆巨人13連敗(2017年5月25日-6月8日) 8日の西武戦で13失点を喫して球団ワースト記録を「13」に更新。翌日の日本ハム戦は同点の五回2死二塁で主将の坂本勇が決勝の中越え二塁打。2-1で接戦を制し、長いトンネルを抜けた。  ◆ヤクルト14連敗(同7月1-21日) 21日の阪神戦は1-11で大敗。球団(前身球団を含む)で14連敗以上は70年以来3度目となった。翌日の同戦で4番に座った山田が期待に応え、一回に先制2ランを放つなど6-2で勝利し、負の流れを断った。

◆ついにストップ! ヤクルトは2日、DeNA12回戦(横浜)に5-2で勝ち、連敗をリーグワースト記録に並ぶ「16」で止めた。チームを5月12日以来となる白星に導いたのは、プロ初の中4日で先発した原樹理投手(25)。七回途中を1失点に抑え、自身の敗戦で始まった負の流れを断ち切った。4日には、昨季史上初のリーグ最下位から12勝6敗で最高勝率に輝いた交流戦が開幕する。急浮上を果たした舞台で、今季も燕が巻き返しを期す。  忘れかけていた感触をかみしめるように、ナインはいつもより激しくハイタッチを交わした。21日ぶりの勝利。長いトンネルを抜け、小川監督は大きく息をついた。  「本当にほっとしています。とにかく、何とかして連敗を止めたいという思いしかなかった」  投打の歯車がようやくかみ合った。流れを変えたのは、16連敗が始まった5月14日の広島戦(マツダ)を含めて連敗中に3敗を喫していた原だ。  プロ4年目にして初めて中4日で先発すると、自己最速となる151キロを計測した直球を軸に七回途中まで1失点。四回1死一塁では4番・筒香、5番・ロペスを連続で空振り三振に仕留め、拳を握った。  下半身に違和感を訴え79球で降板したが、気迫の投球で3勝目。「連敗を止めたい一心だった。1つ勝てば流れは変わると思っていた」という右腕に、指揮官は「中4日の強行でいってもらったが、いい投球をしてくれた」とうなずいた。  原には、85歳になる父・敏行さんに幼少期から教えられてきた言葉がある。  「人様のために頑張れ」  昨秋のキャンプで選手に課されたウオーミングアップ前の3分間スピーチでは「親孝行」をテーマに決意を語った。  「おやじは体調不良もあって(昨年の登板時)1試合しか見に来られなかった。足を引きづりながら来てくれて、その姿に奮い立って(8月16日の巨人戦で)完封勝利できた。改めて後悔のない人生を歩んでいきたいと思った。皆も後悔のない人生を歩んでください」  節約をしながら夢を応援してくれた父への恩返しは、まさに「人様のために頑張る」姿を見せること。チーム、ファン、家族のため腕を振った。  原だけではない。連敗ストップへ、チーム一丸で手を尽くした。久野通訳は勝利の神が祭られる東郷神社(東京・渋谷区)の『勝守』をベンチに持ち込んだ。小川監督は自宅から神宮球場まで車で走る道を、山田哲もクラブハウスから球場への行き方を変えた。  野手最年長、37歳の青木は長さ2ミリの丸刈り頭にし、体を張って盛り上げた。衣笠球団社長兼オーナー代行は「こういうときこそ身の回りはきれいに」とクラブハウス周辺の雑草を駆除。ベンチには厄除けの盛り塩が見られた。  一方で、連敗中もベンチから同僚を鼓舞する声は絶えず、後ろ向きな発言をする選手もいなかった。青木が「本当にいい経験になった。糧として、生かしていけると思う」と振り返れば、山田哲は「きょうみたいな試合を続けていきたいし、続けていけるチーム」と口元を引き締めた。  4日には昨季最高勝率に輝いたパ・リーグとの交流戦が開幕する。止まない雨はない。勝利を祝う東京音頭に乗せて左翼席に咲いた傘の花を合図に、呪縛から解き放たれた燕の逆襲が始まる。(横山尚杜) ★女房役は20歳  原の好投をアシストしたのは高知・明徳義塾高出身のプロ3年目、古賀だった。正捕手の中村に代わって今季初、プロ5試合目の先発マスクをかぶると、「直球が走っていたので」と強力なDeNA打線の主軸に対して内角直球を大胆に使う好リードを見せた。「試合前は緊張していたが、捕手なので引っ張らないといけない。高低と両コーナーに(原)樹理さんが投げ込んでくれた」という20歳に、原は「一生懸命引っ張ってくれた」と感謝した。

◆現役時代は捕手、引退後はコーチ、スカウトとして47年間、ヤクルトに在籍したOB会副会長の八重樫幸雄氏(67)が、連敗を止めたチームに激励のコメントを寄せた。  やっと勝ってすっきりした。週末は内山(憲一、1986-93年に在籍し通算1敗1セーブ)と新潟・長岡で野球教室をやりながら、2人でずっと気にしていたんだ。OBはみんなそう。  連敗が2桁になったときは、気分が良くなかった。入団1年目の70年に16連敗したときは、1軍に帯同していなくても気分が沈んだ。今回もテレビを見ていて、チームに元気がなかったもんな。  4日から交流戦が始まるから、開幕戦のつもりでやればいい。(最下位から首位に立った)広島の例もある。焦らないで一つ一つ借金を返し、Aクラス争いができるといい。  首脳陣、選手、裏方の全員がマイナスのことを考えず、プラス思考を続けていけば、いいときの状態を必ず思い出す。一気に連勝することなど考えず、3連戦のうち2つ勝つという気持ちで戦っていこう。 1970年に16連敗を経験し、2日付紙面で古巣にアドバイスを送っていた通算191勝右腕の松岡弘氏(71) 「まずはホッとしています。この白星でチームは明るくなるでしょう。選手には前日までの大型連敗を経験と捉え、実力をつけてほしい。ヤクルトの選手層は薄いかもしれない。ただそれぞれが毎日、毎日できることを必死にやってもらいたい。そうすれば、おのずといい結果がついてくると思います」

◆ヤクルトは2日、DeNA12回戦(横浜)に5-2で勝ち、連敗をリーグワースト記録に並ぶ「16」で止めた。チームを5月12日以来となる白星に導いたのは、プロ初の中4日で先発した原樹理投手(25)。七回途中を1失点に抑え、自身の敗戦で始まった負の流れを断ち切った。  2日深夜放送のTBS系「S☆1」に出演した元ヤクルト監督でサンケイスポーツ専属評論家の野村克也氏(83)は、「16連敗? よく負けたね」と苦笑い。「チームが低迷しているときはベテランに限る。チーム状態が悪いときは、若い人には頼れない。連敗のときはどんな形になっても勝てる気がしない」と強調した。  プロ4年目にして初めて中4日で先発マウンドに上がった原は、自己最速となる151キロを計測した直球を軸に七回途中まで1失点。四回1死一塁では4番・筒香、5番・ロペスを連続で空振り三振に仕留め、拳を握った。野村氏は「速い球を投げている。筒香なんて振り遅れている。球の力で抑えるタイプ。いいんじゃないの」と評価。連敗をとめた古巣に「ホッとして油断せんように。勝ってかぶとの緒を締めてがんばれば、これから負けた分を取り返せるようにがんばってほしい」とエールを送っていた。

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
33201 0.623
(↓0.012)
-
(-)
89235
(+5)
201
(+7)
55
(-)
37
(-)
0.260
(↑0.001)
3.080
(↓0.07)
2
(-)
阪神
29242 0.547
(↑0.009)
4
(↑1)
88216
(+7)
225
(+5)
42
(+1)
35
(+2)
0.250
(↑0.003)
3.490
(↑0.03)
3
(-)
巨人
27231 0.540
(↑0.009)
4.5
(↑1)
92251
(+3)
213
(+1)
71
(+2)
26
(-)
0.264
(↓0.001)
3.800
(↑0.08)
4
(-)
DeNA
23290 0.442
(↓0.009)
9.5
(-)
91204
(+2)
216
(+5)
58
(+1)
16
(-)
0.245
(-)
3.750
(↑0.03)
4
(-)
中日
23290 0.442
(↓0.009)
9.5
(-)
91193
(+1)
202
(+3)
37
(-)
31
(-)
0.258
(↓0.002)
3.770
(↑0.01)
6
(-)
ヤクルト
22322 0.407
(↑0.011)
11.5
(↑1)
87246
(+5)
288
(+2)
63
(+1)
21
(-)
0.236
(↓0.001)
4.690
(↑0.05)