オリックス(8対8)日本ハム =リーグ戦10回戦(2019.06.01)・大阪ドーム=
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日本ハム
10004000300081212
ORIX
0401010200008902
勝利投手:-
敗戦投手:-

本塁打
【日本ハム】王 柏融(2号・5回表2ラン),大田 泰示(9号・9回表3ラン)
【オリックス】小田 裕也(2号・2回裏2ラン),吉田 正尚(11号・8回裏ソロ)

  DAZN
◆オリックスは6-5で迎えた8回裏、吉田正のソロと若月の適時打で2点を挙げ、リードを広げる。一方の日本ハムは、直後の9回に大田の3ランが飛び出し、試合を振り出しに戻した。試合はそのまま延長戦に突入するも、両軍の救援陣が踏ん張り、規定により引き分けに終わった。

◆オリックス山足達也内野手(25)が2回、逆転の2点適時打を放った。1点を追ったこの回、先頭ステフェン・ロメロ外野手の四球、小島脩平内野手の右翼フェンス直撃の二塁打から2死二、三塁となった場面、山足が日本ハム生田目のスライダーを中前に運んだ。 「何が何でも食らいついて行こうと思って打ちました。バットの先でしたが、タイムリーになってくれてよかったです」と殊勲打を振り返った。 前日の日本ハム9回戦では、8回にチーム初安打。無安打無得点試合からチームを救ったが「チャンスでも打てるように頑張りたい」と、貪欲だった。 この日は好機で先発の成瀬を救う適時打を放った。

◆日本ハム大田泰示外野手(28)が同点の9号3ランで試合を振りだしに戻した。 3点を追う9回無死一、二塁でオリックス増井の147キロ、低めの真っすぐをすくい上げ、中堅バックスクリーン左へと運んだ。 5月15日の楽天戦(楽天生命パーク)以来、14試合65打席ぶりのアーチに「集中して打席に入ることができましたし、大事なところで1本打てて良かったです」と土壇場での1発を振り返った。

◆オリックス成瀬善久投手(33)が移籍後初勝利を逃した。初回に1点を失うも、2回に味方打線が4点を奪い逆転。 4回にも若月のスクイズで5点目を挙げて5-1とリードをもらったが、5回に王柏融の2号2ランなどで4点を失った。5回5失点で降板。「5回ですね。ホームランのボールは失投ですし、なんとか防がなければいけませんでした。リードを保ってリリーフ陣につなぐことができず、申し訳ないです」と、王に浴びたアーチを悔やんだ。

◆日本ハム王柏融外野手(25)が試合を振りだしへと戻す同点2ランを放った。2点を追う5回2死三塁の第3打席で、先発左腕成瀬が投じた129キロの直球を右中間スタンドへと運ぶ2号2ランとした。 4月17日、同じくオリックス戦(京セラドーム大阪)で今季初本塁打を放って以来、23試合91打席ぶりとなる1発に「近藤のタイムリーで2点を取ったあとだったから、流れに乗ることができて良かった。タイミングを合わせて自分のスイングができたことが結果につながってくれたと思う」と話した。

◆プロ初先発となった日本ハムのドラフト3位ルーキー生田目翼投手(24)が2回4失点でマウンドを降りた。 先制の援護を受けた直後の1回、2死から吉田正に四球を与えるも、後続を抑え無失点と上々のスタート。しかし2回、先頭のロメロに四球、小島に右翼フェンス直撃の二塁打を打たれ、無死二、三塁のピンチ。後続の2者を抑え2死二、三塁としたが、山足にフルカウントから外角の変化球を中前へとはじき返され、逆転の2点適時打を献上した。さらに続く小田には右翼席へ2号2ランをを浴び、一挙に4失点。2回を46球3安打4失点で降板となった。 「プロのマウンドは雰囲気が違いましたし、自分の思った通りのピッチングができませんでした。初回は思い切り投げて無失点に抑えることができましたが、2回は少し考えすぎて慎重にいきすぎて、ボール球が増えてしまいました。打者有利のカウントにしてしまい、狙い打ちされてしまったことが反省点です」と話した。

◆オリックス小田裕也外野手(29)が2回、2号2ランで貴重な追加点をたたき出した。 山足の適時打で2-1と逆転し、なおも2死一塁で日本ハム生田目のスライダーを右翼スタンドにたたき込んだ。 「少しタイミングを外されていましたが、芯で捉えることができました。なんとか外野を越えてくれと思っていたので、スタンドまで届いてくれて良かったです」と喜んだ。 この日は「Bsオリ姫デー」。来場した女性ファンには桜の花をあしらったピンクの特製ユニホームがプレゼントされたが、チームきってのイケメンで人気者の小田のアーチは何よりうれしい贈り物になった。

◆日本ハムが初回、中田の併殺打の間に1点を先制。オリックスは2回に山足の適時打、小田の2号2ランで4-1とした。 日本ハムが5回に王柏融の2号2ランなどで追いつくも、オリックスは6回、内野ゴロの間に1点を勝ち越した。 オリックスは8回に2点を追加。9回は増井で逃げきりを図るも、日本ハムは大田の9号3ランで追いつき、延長戦に入った。 延長戦は両チームの投手陣が好投。オリックス小林は10、11回を完全に抑えるなど日本ハム打線を封じ、引き分けに持ち込んだ。

◆日本ハムが土壇場の大田弾で勝ちに等しい引き分けに持ち込み、西武と並んで3位に浮上した。3点を追う9回無死一、二塁。大田泰示外野手は「しっかり振ることを考えただけ」と起死回生の同点9号3ランを放った。 新人生田目翼投手を先発に立てて臨んだ試合。劣勢になっても諦めない気持ちが総合力となって結実。栗山英樹監督も「みんなで、何とかしようと、よく頑張った」と選手をねぎらった。

◆オリックスは増井で逃げ切りに失敗し、引き分けに終わった。3点リードの9回、増井浩俊投手は先頭の平沼に二塁打を浴び、続く西川に与四球。無死一、二塁で大田に同点弾を浴びた。今季2本目の被本塁打が痛恨の失点に。 西村徳文監督は「9回で逃げきらないといけない。(平沼に)打たれるのは仕方ないが、そのあとの四球が」と悔やんだ。8回を投げてきた沢田が出場選手登録を抹消される一大事にも中継ぎ陣が好投でつないだだけに、残念なドローとなった。

◆日本ハム清宮幸太郎内野手が2試合ぶりとなるマルチ安打を記録した。4回に右翼線、8回に左中間へ2二塁打。 得点には絡めなかったが、チームは延長戦の末に引き分け、「今日の引き分けで流れはついえずに保てていると思う。また明日につながる試合でした」と充実感を漂わせた。

◆日本ハムがオリックス10回戦(京セラドーム大阪)で、敗戦濃厚の展開から勝ちに等しい引き分けに持ち込んだ。3点を追う9回に大田泰示外野手(28)が起死回生の9号同点3ラン。延長12回2死一、二塁のピンチでは、西川遥輝外野手(27)が背走しながら好捕するビッグプレーでサヨナラ負けを阻止した。劣勢をはね返して負けなかったチームは、5月20日以来の3位タイに浮上した。全員の諦めない気持ちが、結果として結実した。栗山監督は「みんな、よく頑張った。誰が、ではない。いろんなミスもあるけど、みんなが何とかしようと思って、よく頑張った」。新人・生田目を先発に立てた試合。何度も劣勢の展開になったが、はね返し続けた選手たちをねぎらった。 連勝がストップする目前で、踏みとどまった。3点を追う9回無死一、二塁。打席の大田は「しっかり振ることを考えただけ」。オリックス守護神の増井から、中堅へ同点3ランを放った。14試合65打席ぶりの"土壇場弾"に、ベンチは沸いた。 最後のピンチには、中堅西川にビッグプレーが飛び出した。延長12回2死一、二塁の守備。二塁走者の生還を阻止するため、超前進守備を敷いた西川の頭上を山足の打球が襲った。瞬間的に落下点を予測し、一目散に背走。グラブに収めた。「飛んできた球を捕っただけ」とクールに振り返った西川だが、「ベンチの中もそういう雰囲気だし、(15連勝した)16年のメンバーもけっこういる」と、球団記録をつくった3年前をほうふつとさせる上昇気流に乗ってきた。 大田も西川も、声をそろえて言ったのは「負けなかったことが大きい。勝ちに等しい試合。明日へ向けて、いい準備をしたい」。首位楽天とは1・5ゲーム差に開いたが、西武と並んで3位タイに浮上した。2日は交流戦前の最後の試合。継続できた連勝街道を6に伸ばし、勢い十分でセ・リーグとの戦いに突入する。【木下大輔】

◆10回から登板した日本ハム石川直也投手が、最速151キロの直球と落差の大きいフォークで、2イニングを5奪三振無失点。 2イニングを投げるのは約2年ぶりだったが、完璧な内容だった。「久しぶりだったけど、自分の投球ができた。真っすぐもフォークも思ったように投げられた」と納得の表情を見せた。

◆日本ハムのドラフト3位・生田目(なばため)翼投手(24)=日本通運=が1日、オリックス10回戦(京セラ)でプロ初登板初先発し、2回46球を投げて3安打4失点。「プロのマウンドは雰囲気が違いましたし、自分の思った通りのピッチングができませんでした」と悔しいデビュー戦となった。  味方が一回に1点を先制。一回は無失点で切り抜けたが、二回に捕まった。先頭ロメロを四球で歩かせ、小島の二塁打で無死二、三塁。二死後、山足に逆転の中前2点打を浴びた。さらに続く小田に右越え2ランを被弾した。「二回は少し考えすぎて慎重にいきすぎて、ボール球が増えてしまいました。打者有利のカウントにしてしまい、狙い打ちされてしまったことが反省点です」と振り返った。

◆日本ハムの大田が3点を追う九回に起死回生の同点3ランを放った。無死一、二塁で増井の低めの直球を完璧に捉え、バックスクリーン左まで運んだ。「集中して打席に入ることができたし、大事なところで一本打てて良かった」と納得の口ぶりだった。  勝ちきれなかったが、土壇場から引き分けに持ち込んだ選手に、栗山監督は「みんなで何とかしようとすることが大事。よく頑張ってくれた」とねぎらった。

◆オリックスの守護神、増井がセーブに失敗した。8-5の九回は先頭の代打平沼に二塁打、西川への四球で無死一、二塁を招くと、大田に9号3ランを打たれた。西村監督は「最初の安打は何も言わないが、その後の四球ですね」と制球の課題を指摘した。  ここまでリーグ単独最多15セーブをマークしていたが、この日ソフトバンクからセーブを挙げた楽天の松井に並ばれた。 成瀬(5回5失点) 「五回の本塁打は失投だった。リードを保ってリリーフにつなげず申し訳ない」 吉田正(八回に11号ソロ) 「コースに逆らわずに直球を打つことができた」 山足(二回に2点適時打) 「追い込まれていたので、食らい付いていこうと思っていた」 小田(二回に2号2ラン) 「少しタイミングを外されたが、芯で捉えることができた」

◆4時間28分の死闘は延長十二回で引き分けた。3点を追いかける九回に、大田が相手守護神の増井から同点の中越え3ラン。「集中して打席に入ることができた」と5月15日の楽天戦以来の一発で、試合を振り出しに戻した。8投手をつぎ込む執念のドローで、西武と並んで3位に浮上。栗山監督は「みんな粘ってよく頑張ってくれた」とナインをたたえた。

◆勝ちきれなかった。守護神の増井がまさかの乱調。8-5の九回に安打と四球で無死一、二塁とピンチを招き、大田に痛恨の同点3ランを被弾した。延長十二回を戦うも今季4度目の引き分けに、西村監督は「コントロールのばらつきがいつもよりあった。8点取って、きょうは九回で逃げ切らないといけない試合だった」と渋い表情。右腕への信頼は変わらないが、連敗ストップのチャンスを逃してしまった。 今季3度目の先発も5回5失点だったオリックス・成瀬 「リードを保ってリリーフ陣につなぐことが出来ず申し訳ない」

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
28231 0.549
(↑0.009)
-
(-)
91256
(+6)
239
(+5)
62
(+1)
18
(-)
0.257
(↑0.001)
4.390
(↑0.01)
2
(1↓)
ソフトバンク
27242 0.529
(↓0.011)
1
(↓1)
90221
(+5)
203
(+6)
66
(+3)
49
(+1)
0.258
(↓0.001)
3.420
(↓0.05)
3
(-)
西武
26241 0.520
(↓0.011)
1.5
(↓1)
92268
(+7)
268
(+8)
63
(+1)
64
(+1)
0.258
(↑0.001)
4.540
(↓0.02)
3
(1↑)
日本ハム
26243 0.520
(-)
1.5
(↓0.5)
90232
(+8)
214
(+8)
35
(+2)
21
(-)
0.258
(-)
3.710
(↓0.03)
5
(-)
ロッテ
24261 0.480
(↑0.011)
3.5
(-)
92220
(+8)
219
(+7)
63
(+2)
38
(-)
0.241
(↑0.002)
3.860
(↓0.06)
6
(-)
ORIX
19294 0.396
(-)
7.5
(↓0.5)
91170
(+8)
224
(+8)
38
(+2)
45
(+1)
0.221
(-)
3.830
(↓0.06)