ロッテ(★2対3☆)西武 =リーグ戦9回戦(2019.05.31)・ZOZOマリンスタジアム=
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西武
0100200003811
ロッテ
2000000002700
勝利投手:髙橋 光成(5勝4敗0S)
(セーブ:増田 達至(3勝0敗10S))
敗戦投手:二木 康太(4勝3敗0S)

本塁打
【西武】戸川 大輔(1号・5回表ソロ)

  DAZN
◆西武は2点を先制された直後の2回表、中村の適時打で1点差とする。そのまま迎えた5回には、戸川のプロ初本塁打と外崎の適時打で逆転に成功した。投げては、先発・高橋光が7回途中2失点で今季5勝目。敗れたロッテは7回に満塁の好機をつくるも、あと1本が出なかった。

◆今季の西武高橋光成投手(22)は右打者に被打率2割4分5厘も、左打者には被打率3割8分4厘。 ここまで対戦した左打者23人のうち、20人に安打を許してしまうなど不安定な投球が続いている。 今日はロッテ鈴木ら左打者を抑えて白星をつかむことができるか。

◆西武の戸川大輔外野手(23)が、プロ1号の同点本塁打を放った。1点を追う5回1死、ロッテ先発二木の3球目、外角低めの141キロ直球を右翼席最前列にライナーで突き刺した。西武で育成ドラフト出身の選手が本塁打を打ったのは、球団史上初の快挙だ。 1回無死二塁の右翼守備で、ロッテ鈴木の平凡な打球を後逸する適時失策をおかしていただけに、ミスを帳消しにする貴重な一打となった。「打った瞬間にいったと思いました。僕のエラーをきっかけに失点してしまったので、自分で取りかえしたい気持ちでした。打ててよかったです」と話した。 戸川は北海高から14年育成ドラフト1位で入団。188センチ、90キロの大型外野手として長打力を期待されている。この日はプロ4度目のスタメン出場だった。 ▼14年育成ドラフト1位で入団した西武戸川がプロ初本塁打。本塁打を放った育成ドラフト入団選手は、今季の周東(ソフトバンク)に次いで通算11人目。西武の打者では初めて。

◆ロッテは1回無死二塁で鈴木の右前への打球を西武戸川が後逸し先制。さらに1点加点。西武は2回中村の適時打で1点を返した。 西武が5回、戸川のプロ初本塁打で同点とすると、外崎の中前打で勝ち越し。ロッテは走者を出すも追加点を奪えなかった。 西武は継投で逃げ切り、先発高橋光が5勝目。ロッテは7回に2死満塁の好機をつくるも、あと1本出ず4連敗。 西武増田が10セーブ、ロッテ二木が3敗目

◆ロッテは二木康太投手の好投も報われず4連敗となった。 4試合連続クオリティースタートとなる7回3失点と試合を作ったが、1点リードの5回、8番戸川にプロ初本塁打を浴びると外崎の勝ち越し打で逆転を許した。伏兵の1発が痛かった。 二木は「戸川選手に打たれたホームランが後から効いてきてしまった。打たれてはいけない打者に打たれてしまいましたし、抑えるべき打者をきっちり抑えられなかったという感じです」と肩を落とした。

◆西武の道産子スラッガー戸川大輔外野手(23)が、プロ1号となる同点本塁打を放ち勝利に貢献した。1点を追う5回1死、ロッテ二木の外角低め直球を右翼席に突き刺した。実家は国内外でG16勝を挙げた名馬「モーリス」を生産した戸川牧場。球団の育成出身選手としては初の本塁打で、同率首位のソフトバンク、楽天とは0・5差。昨年覇者が手応え十分に上がってきた。期待の大型外野手は打席で冷静だった。戸川はロッテ二木の3球目、外角低め141キロ直球を弾丸ライナーで右翼席最前列へ運んだ。「もう完璧でした。僕のエラーをきっかけに失点してしまったので、自分で取りかえしたい気持ちでした。打ててよかったです」。 1回無死二塁の守備でロッテ鈴木のライナーを後逸する適時失策をおかしただけに、ミスを帳消しにする貴重な1発。これで火が付いた打線が、この回さらに追加点を挙げ、5月最後のゲームをものにした。 実家は北海道日高町の戸川牧場。15年のG1安田記念、マイルチャンピオンシップ、香港マイルなどを制した牡馬モーリスを生産した。15年の年度代表馬にも輝くなど、国内外で生涯獲得賞金10億8000万円超の名馬となったが、たたき上げからはい上がったその姿に、自分を重ね合わせる。億を超える値がつくディープインパクト産駒とは違い、1歳時のセリでついた価格は150万円だった。自身も北海高から14年育成1位で入団し、実力で支配下契約をつかみ取った。15年の安田記念は初めて競馬場で生観戦。「うちの馬じゃないみたい。その時は感動しましたね」と振り返る。あれから4年、自身もついに1軍の晴れ舞台にまでたどり着いた。 競馬で言えば、中央競馬の新馬戦を走り始めたばかり。「まだまだ試されている立場。1試合1試合、集中していきたい」と油断はない。若手長距離砲の貴重な一打に辻監督も「必死だよね。見事なホームラン、よかったと思います」と目を細めた。2日にはくしくもモーリスが初めてG1馬となった安田記念が開催される。戸川に予想を問うと「分かりません。それどころじゃないです」。名馬に負けじと、力強く走りだした。【鈴木正章】 ▼14年育成ドラフト1位で入団した西武戸川がプロ初本塁打。本塁打を放った育成ドラフト入団選手は、今季の周東(ソフトバンク)に次いで通算12人目。西武の打者では初めて。

◆西武高橋光成投手が7回途中10奪三振2失点(自責0)の好投で5勝目を挙げた。 初回に失策絡みでいきなり2点を失ったが、150キロ超の直球にフォークを交えて踏ん張った。「いい感じで投げたいところに投げられた。真っすぐは高かったけど強かった」と満足げな表情だった。

◆西武の道産子スラッガー戸川大輔外野手(23)が、プロ1号となる同点本塁打を放ち勝利に貢献した。1点を追う5回1死、ロッテ二木の外角低め直球を右翼席に突き刺した。実家は国内外でG1・6勝を挙げた名馬「モーリス」を生産した戸川牧場。球団の育成出身選手としては初の本塁打で、同率首位のソフトバンク、楽天とは0・5差。昨年覇者が手応え十分に上がってきた。北海道日高町にある戸川牧場は夫婦で家族経営している。同牧場はG3・2勝馬ダイシンオレンジや、戸川の活躍を願って名付けられ、ホッカイドウ競馬で重賞2勝のサムライジャパン、昨年の兵庫ダービーを勝ったコーナスフロリダなどを輩出した。 長男の戸川はモーリスの母馬メジロフランシスの出産を手伝い、1時間以上かけて立ち上がる瞬間も見届けたという。そんな思い入れのあるモーリスは1歳時のセリは約150万円(税抜き)、翌年の北海道トレーニングセールで1000万円(税抜き)で取引され、決して高額馬でなかった。2歳の新馬戦を勝つも3歳時は4戦0勝と伸び悩み、野球界のトレードにあたる転厩も経験した。いわば遅咲きの名馬。戸川はモーリスが勝った15年マイルCSを父洋二さんと京都競馬場で観戦。「自分も負けないようにしないと。早く大舞台で活躍できるよう頑張ります」と将来に思いをはせていた。

◆西武・戸川大輔外野手(23)が31日、ロッテ9回戦(ZOZOマリン)の五回1死で、ライナーで右翼席にプロ1号となるソロを放った。「打った瞬間にいったと思いました。僕のエラーをきっかけに失点してしまったので、自分で取りかえしたい気持ちでした。打ててよかったです。ライオンズファンの歓声もうれしかったです」とコメントした。  戸川は一回の右翼守備で打球を後逸し、2失点につながっていた。戸川の実家は、競馬の香港マイルや天皇賞秋を制した「モーリス」を生産した戸川牧場として知られている。

◆ロッテの荻野貴司外野手(33)が31日、西武9回戦(ZOZOマリン)に「1番・中堅」で出場。一回に三塁線を破る二塁打で出塁し、続く鈴木の右前打を右翼手が後逸する間に先制のホームを踏んだ。  三回の第2打席でも、打球が三塁ベースに当たる二塁打、五回の第3打席も三遊間を鋭く破る左前打で出塁。今季5度目、5月だけで4度目となる1試合3安打以上の猛打賞をマークした。  荻野はこの日、出場選手登録が7年に達し、国内フリーエージェント(FA)権の資格取得条件を満たした。  プロ10年目での権利取得を「いろいろけがもありながら、ここまでできたことは自分の中でもうれしい」と喜んだが、FA権行使の可能性については「今は何も考えられない。まずはシーズンをしっかり戦いたい。(考えるのは)終わってから」と話すにとどめた。

◆ロッテは31日、西武9回戦(ZOZOマリン)に2-3で敗れ、今季3度目の4連敗となった。  一回1死二塁から鈴木の右前打を右翼手・戸川が後逸する間に1点を先制。続く中村奨の右犠飛で1点を追加した。  しかし、チームトップ4勝を挙げている先発の二木が、1点リードの五回、戸川にプロ初本塁打となる同点の1号ソロ。さらに2死一、二塁から外崎の中前適時打を打たれ、逆転された。  1点を追う打線は六回1死一、三塁で岡が遊ゴロ併殺打。七回2死満塁のチャンスも、4番の井上が遊ゴロに倒れ、無得点に終わった。  これで、今季の西武との対戦成績は、2勝6敗1分けと大きく負け越し。井口監督は「初回以降はなかなかつながらなかった。こういうときこそなんとか必死につないでいくしかない。けが人も多くて代わりに出ている選手もいっぱいいるので、彼らにもどんどんアピールしていってほしい」と話した。

◆ロッテの二木は一発に泣いた。2-1の五回1死から戸川にプロ初本塁打となるソロを浴び、その後もピンチをつくって外崎に勝ち越し打を許した。7回3失点で3敗目を喫し「本塁打を打たれてはいけない打者に、打たれてしまった」と肩を落とした。  チームは今季3度目の4連敗となり、悪い流れを止められなかった。打線も4安打した荻野以外は不発で、井口監督は「けが人が多くて代わりに出ている選手もいるが、彼らもアピールしていかないといけない」と話した。

◆ロッテの荻野貴司外野手(33)が31日、西武9回戦(ZOZOマリン)に「1番・中堅」で出場。一回に三塁線を破る二塁打で出塁し、続く鈴木の右前打を右翼手が後逸する間に先制のホームを踏んだ。  三回の第2打席でも、打球が三塁ベースに当たる二塁打、五回の第3打席も三遊間を鋭く破る左前打で出塁。さらに七回にも左前打を放ち、今季2度目の4安打以上をマークした。  「ラッキーもあったが、塁に出られてよかった。調子がそんなにいいというわけじゃない、きょうは運がありました。勝ちにつながればよかったです」と控えめに振り返ったが、4連敗のチームで、存在感が光った。  チームは今季、西武との対戦成績は2勝6敗1分けと大きく負け越している。それでも、荻野は出場全7試合で安打を放ち、打率・429(35打数15安打)のハイアベレージをマークしている。  この日、プロ10年目で初めて国内フリーエージェント(FA)権の資格取得条件を満たした33歳は、「今は何も考えられない。まずはシーズンをしっかり戦いたい。(考えるのは)終わってからですね」と話すにとどめた。

◆西武の高橋光は七回途中まで2失点でチームトップの5勝目を挙げた。一回に味方の失策も絡んで2点を失ったが、その後は立ち直り、粘りのある投球が光った。「いい感じで投げたいところに投げられたし、真っすぐも強かった」とうなずいた。  3年ぶり2度目の2桁となる10三振を奪った。「何となく、今日は操れそうだった」と、そのほとんどをフォークボールで仕留めた。七回に2死から満塁のピンチを招いて降板し「次回以降はしっかり回を投げ切りたい」と反省も忘れなかった。

◆荻野が5打数4安打の大当たり。「ラッキーもあったので、きょうは運がよかった」と控えめに振り返った。この日は出場選手登録が7年に達し、国内フリーエージェント権の資格取得条件を満たした。10年目の権利取得に「ここまでできたことはうれしいが、今は何も考えられない。まずはシーズンをしっかり戦いたい」とフォア・ザ・チームを誓った。

◆一回の先制後は打線がつながらず、今季3度目の4連敗。借金は3に膨らんだ。1点を追う六回1死一、三塁で岡が遊ゴロ併殺打。七回2死満塁の好機も4番の井上が遊ゴロに倒れ、無得点に終わった。井口監督は「こういうときこそ、何とか必死につないでいくしかない」と打線の奮起を期待した。今季はソフトバンクに9勝3敗と勝ち越す一方で、西武に2勝6敗1分けと負け越している。

◆先発の高橋光が、七回途中まで7安打2失点でチームトップの5勝目(4敗)を挙げた。3年ぶり2度目の2桁となる10三振を奪い、「真っすぐは高かったけど、強かった」と納得の投球だった。地元・群馬で登板した5月8日のロッテ戦で6回7失点と打ち込まれた後は、自身3連勝。「バランスよく投げられているし、タメもできている」とうなずいた。

◆守備での"出遅れ"を挽回する初アーチで"差しきり勝ち"だ! 育成出身の5年目、西武・戸川大輔外野手(23)が1-2の五回1死で、右翼席へプロ初本塁打となる同点ソロ。育成出身選手では球団初となる本塁打を「完璧でした。打った瞬間に入るかなと。ライオンズファンの歓声もうれしかったです!」と喜んだ。  一回、無死二塁で右翼手の戸川は鈴木の打球に猛チャージしたが後逸。二走・荻野の生還を許した。三進した鈴木も続く中村奨の右犠飛で2点目の生還。「完全にやってしまいました」と悔やんだが、「引きずると影響する」と切り替えた。  実家は北海道日高町で競走馬の生産を行う「戸川牧場」。プロ1年目の2015年6月、東京競馬場で開催された安田記念で、生後間もない頃に世話をしたモーリスのGI初制覇を目の当たりに。「勝てて感激です」と心を震わせた。愛馬は同年の年度代表馬に輝くなど、GI6勝を挙げて引退。「すごい。うちの馬じゃないみたい」と刺激を受け、「次は自分の番」と活躍を誓った。  あれから4年、くしくも、2日は安田記念が催されるが、「予想ですか? それどころじゃないです...」と笑った。これでプロ初スタメンとなった25日の日本ハム戦から4試合連続安打。15年から16年にかけて破竹の7連勝をマークしたモーリスに負けじと、戸川が野球場という"ターフ"で躍動する。 (花里雄太) 戸川の初本塁打に西武・辻監督 「いつ代えられるか分からない中で、打たないといけないところでやっている。見事だった」

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
27232 0.540
(↓0.011)
-
(-)
91216
(+1)
197
(+3)
63
(-)
48
(-)
0.259
(↓0.002)
3.370
(-)
1
(1↑)
楽天
27231 0.540
(↑0.009)
0
(↓1)
92250
(+3)
234
(+1)
61
(+1)
18
(+2)
0.256
(-)
4.400
(↑0.06)
3
(-)
西武
26231 0.531
(↑0.01)
0.5
(↓1)
93261
(+3)
260
(+2)
62
(+1)
63
(+2)
0.257
(↓0.001)
4.520
(↑0.09)
4
(-)
日本ハム
26242 0.520
(↑0.01)
1
(↑1)
91224
(+4)
206
(-)
33
(-)
21
(-)
0.258
(-)
3.680
(↑0.08)
5
(-)
ロッテ
23261 0.469
(↓0.01)
3.5
(-)
93212
(+2)
212
(+3)
61
(-)
38
(+1)
0.239
(↓0.001)
3.800
(↑0.02)
6
(-)
ORIX
19293 0.396
(↓0.008)
7
(-)
92162
(-)
216
(+4)
36
(-)
44
(-)
0.221
(↓0.003)
3.770
(↑0.06)