オリックス(★2対5☆)ソフトバンク =リーグ戦11回戦(2019.05.29)・大阪ドーム=
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ソフトバンク
11020000151311
ORIX
01100000021030
勝利投手:大竹 耕太郎(2勝2敗0S)
(セーブ:森 唯斗(2勝3敗12S))
敗戦投手:松葉 貴大(0勝4敗0S)

本塁打
【ソフトバンク】グラシアル(9号・9回表ソロ)

  DAZN
◆ソフトバンクは2-2で迎えた4回表、釜元の2点適時打で勝ち越しに成功する。そのまま迎えた9回にはグラシアルがソロを放ち、貴重な追加点を挙げた。投げては、先発・大竹が6回2失点の好投で今季2勝目。敗れたオリックスは守備の乱れが響き、痛い敗戦を喫した。

◆阪急OBで球団を代表するホームラン打者だった長池徳士氏(75)が、セレモリアルピッチに登板した。 長池氏は慣れ親しんだ背番号3のユニホーム姿で伏見のミットめがけて投げ込んだが、打者の大城のかなり手前でワンバウンド。「ダメですねえ。キャッチボールをやってないと」と言い、捕手ミットに届かず苦笑いだった。ただ、オリックスの現状には「まだ実績はないけど、伸びしろのある選手が多い。若いですしね。これから上がってくると思う」と大きな期待感を語った。

◆ソフトバンク釜元豪外野手(25)がプロ初の猛打賞をマークした。2回に右安を放つと同点の4回には相手の連続失策で1死二、三塁の好機。左腕松葉の初球カットボールを中前へはじき返す勝ち越し2点適時打を放った。 「積極的に打ちにいきました。左投手(松葉)から打てたのはよかった」。 この日は70、71年の南海ユニホームを着用して行う「関西クラシック」2試合目。6回の打席では左翼席の応援団から背番号「60」の大先輩門田博光氏の応援歌が流れる中、この日3本目の安打を左前へライナーで放った。 11年育成ドラフト1位で長崎・西陵から入団。15年7月31日に支配下登録。8年目の今季は1軍に定着している。

◆オリックスのクリス・マレーロ内野手(30)が、試合を接戦に持ち込む適時打を放った。2点を追っていた2回、先頭のロメロ、中川の連打で一、二塁。白崎、頓宮が倒れて2死となったが、マレーロが左前にしぶとくはじき返し、1点を返した。 「チャンスだったし、積極的に打ちに行こうと思っていたよ。ランナーを返すバッティングができてよかった」と、自身5試合ぶりの打点を喜んだ。

◆オリックスのステフェン・ロメロ外野手(30)が、3試合ぶりの打点を挙げた。1点を追う3回2死三塁でソフトバンク大竹の内角寄りストレートを捉えて左前に運び、同点の走者をホームに迎え入れた。 「ボールに強くコンタクトできれば、なんとかなると思って打席に入ったよ。うまく反応できたし、タイムリーになってくれてよかったよ」と胸を張った同点打だったが、4回に内野陣の連続失策から再びソフトバンクに2点を勝ち越された。

◆ソフトバンクはデスパイネの適時打などで2回までに2得点。オリックスは2回に1点を返し3回にロメロの適時打で追いついた。 ソフトバンクは4回、オリックスの連続失策から1死二、三塁とし、釜元の右前適時打で2点を挙げて勝ち越した。 ソフトバンクは9回にグラシアルの9号ソロでダメを押し、連敗を3で止めた。オリックスの借金は今季最多タイの8になった。大竹2勝目。松葉4敗目。

◆懐かしくも手厳しいヤジのフレーズが、ソフトバンク応援団から飛んだ。「やったぁ、やったぁ、またやった」「阪急電車ではよ帰れ」。阪急、南海がしのぎを削ったころを思い起こさせる「関西クラシック」らしい応援合戦も、3失策のオリックスには厳しすぎるフレーズだった。 ロメロの適時打で追いついた直後の4回、まさかの失策が続いた。先頭・内川のゴロを三塁・頓宮がはじき、続く美間の飛球を二塁・白崎が落球。ここから1死二、三塁とされ、松葉は釜元に決勝打を浴びた。西村監督は「あの2点で流れがむこうに行ってしまった」と天を仰いだ。 相手先発の左腕・大竹対策で白崎をDeNA時代の17年8月20日巨人戦以来の二塁で起用するなど、右の強打者を並べる工夫も実らず。2試合連続2桁安打も得点は2点どまり。リーグワーストのチーム36失策が響き、借金は再び今季最多タイの8になった。

◆ソフトバンク甲斐拓也捕手が2安打1得点と気を吐いた。 前日28日の試合で右足首を痛めたが強行出場。 「痛みはあるけど、試合に出してもらっている以上、全力でやらないと」。2回に左前打で出塁すると、続く釜元の右前打で一気に三塁へ。「少しは腫れもあるけど、チームが連敗していたので勝つためにやるだけ」。6回にも中前打を放つなどマルチ安打の活躍。「体は強いので」と笑顔だった。

◆オリックス松葉貴大投手は、またも今季初勝利を逃した。序盤の2失点をマレーロ、ロメロが取り返してくれたが、味方の失策による4回1死二、三塁のピンチで踏ん張れず。「相手に流れを与えるピッチングになってしまった。要所要所を粘りたかった」と悔やんだ。 次回について西村監督は「これから考えます」と語るにとどめた。2軍で竹安、田嶋らが昇格に向けて調整を重ねており、正念場だ。

◆ソフトバンクが今季水曜日9試合目で初勝利し、連敗を3でストップした。楽天が敗れたため、1日で首位に返り咲いた。工藤公康監督は「勝ててよかった。これからは水曜がいい日になりますように」と笑った。 先発大竹は8安打を浴びながら6回2失点で今季2勝目を挙げた。ただ「よくない中どうやって抑えようと。分からなくてモヤモヤしていた」と悩みを抱えながらの投球だった。試合中盤にマウンドに来た松田宣から「球は悪くないけど、テンポがいつもより悪い」と助言され、テンポをよくすることを意識。4回以降得点を許さなかった。工藤監督も「自分なりに考えて、よく粘った」とほめた。 魔の水曜日は4月3日、京セラドーム大阪から始まった。今季初戦だった大竹がオリックス相手に7回0/3を無失点も延長12回0-0引き分け。その後は7連敗。大竹は「変なものは消した方がいい」とジンクスが消え、喜んだ。1週間前の22日西武戦では5回持たず6失点KO。今回へ向け下半身のマッサージをこれまでの手ではなくはり治療に変え、筋肉の奥まで疲労を取ることに挑戦した。済々黌、早大出身の2年目頭脳派左腕は、向上心と探求心で、しっかりと先発ローテーションを守り抜いている。【石橋隆雄】

◆ソフトバンクが今季水曜日9試合目で初勝利し、連敗を3でストップした。楽天が敗れたため、1日で首位に返り咲いた。工藤監督は「勝ててよかった。これからは水曜がいい日になりますように」と笑った。 先発大竹は8安打を浴びながら6回2失点で今季2勝目を挙げた。ただ「よくない中どうやって抑えようと。分からなくてモヤモヤしていた」と悩みを抱えながらの投球だった。試合中盤にマウンドに来た松田宣から「球は悪くないけど、テンポがいつもより悪い」と助言され、テンポをよくすることを意識。4回以降得点を許さなかった。工藤監督も「自分なりに考えて、よく粘った」とほめた。 魔の水曜日は4月3日、京セラドーム大阪から始まった。今季初戦だった大竹がオリックス相手に7回0/3を無失点も延長12回0-0引き分け。その後は7連敗。大竹は「変なものは消した方がいい」とジンクスが消え、喜んだ。1週間前の22日西武戦では5回持たず6失点KO。今回へ向け下半身のマッサージをこれまでの手ではなくはり治療に変え、筋肉の奥まで疲労を取ることに挑戦した。済々黌、早大出身の2年目頭脳派左腕は、向上心と探求心で、しっかりと先発ローテーションを守り抜いている。【石橋隆雄】

◆「胸に『勇者(Braves)』の懐かしいロゴをつけてもあきまへんな。71年は阪急がリーグ優勝を飾ったシーズンやったけど、半世紀近くもたちますとあきまへんな。やっぱ今はホークスでっせ。初戦は期待の山本が好投して白星を挙げたけど、連勝となると難しいんやろな。そりゃ、2点差を追いついた時は"いける"んちゃうかな、と思ったけど頓宮、白崎が連続エラーですわ。これがきっかけで2失点。頓宮は5回にもエラーしおって。左翼スタンドのホークス応援団から『やった、やった、またやった。頓宮やった、またやった。阪急電車ではよ帰れ!』の大合唱ですわ。情けないけど、これが実力ですわ。昨日の試合でホークスは首位陥落したらしいけど、またトップに返り咲いたわけやろ。うらやましい限りですわ。こっちはずっと最下位ですわ。悔しいけど、これが実力差なんですかなあ。最後はなんや助っ人グラシアルにとどめの本塁打を浴びてな。こっちは3回までの2得点。10安打放ってもみーんな単打ですわ。長打力がないのを露呈してますわ。チャンスをつくってもホームがほんま遠いですわ。ホークスはけが人が多い? 冗談言うたらあきまへんで。その代わりいろんな選手が出てきますやん。この日も、9番に下がった釜元が猛打賞でっしゃろ。隣の何とかじゃないけど、ほんまいい選手がおるわ。最後のホームラン見て、思い出しましたわ。71年巨人との日本シリーズ第3戦。1勝1敗で9回裏に山田が王さんに逆転サヨナラ3ランを浴びたシーンを。あれは強烈やったわ。え? 王さん今はホークスの球団会長やて。なんや、因果なもんやな。それにしても、強いチームはあきらめない姿勢がいいわ。9回、内川も一塁へ全力疾走して内野安打にしとったしな。うちもそういうとこ見習らわなあかんわ」 ちなみにオールド阪急ファンになってつぶやいてみました。【ソフトバンク担当 佐竹英治】

◆元阪急OBの長池徳士氏が29日、オリックス-ソフトバンクの試合前にセレモニアルピッチを務めた。  阪急の黄金時代を不動の4番打者として支えた長池氏は、ホームまでワンバウンド投球。「ワンバンやったね。やっぱりキャッチボールしないとあかんね」と苦笑いした。  チームは打線の状態が低調で、投手陣の奮闘が報われないケースが続いているが「実績がないから。いまは打率がよくないけど、これからよくなる。まだ若いし、伸びしろのある選手が多い。上がってくると思う」とエールを送った。

◆オリックスは2-2の四回に2失策が絡んで2点を勝ち越された。先頭打者のゴロを三塁手の頓宮がはじき、続く打者の飛球を今度は二塁手の白崎が目測を誤って捕球できず。犠打の後に釜元に2点適時打を浴びた。西村監督は「向こうに流れがいってしまった」と肩を落とした。  今季、過去2度の対戦は得点を奪えていなかった大竹から二、三回と1点ずつを取り、同点とした直後だった。「だからこそ守備をしっかりしないといけない」と監督は嘆いた。

◆ソフトバンクの釜元が2-2の四回1死二、三塁から2点適時打を放った。相手の2失策で得たチャンスで打席に入ると、初球の変化球をうまく合わせて右前へ運んだ。「チャンスだったので積極的に打ちにいった」と声を弾ませた。  4月にプロ初安打をマークした8年目の左打者。外野手にけが人が相次ぐ中、12試合連続で先発出場と存在感を増している。相手先発の左腕、松葉への対策として8人の右打者が並ぶ中で起用された。二回と六回にも安打を放ってプロ初の1試合3安打を記録。首脳陣の期待に応え(修正前:「左投手から打てたのは良かった」とうなずいた。)「左投手から打てたのは良かった。僕にとってこのチーム状況はチャンス。一日一日アピールするだけ」と話した。

◆またも守乱が敗戦につながった。2-2と追いついた直後の四回だ。先頭の内川のゴロを三塁手のD2位・頓宮裕真内野手(亜大)がはじき、続く美間の飛球を今度は二塁手の白崎が落球。立て続けの失策から2点を失った。西村監督は「四回のエラーですよね。あの2点で流れが向こうにいった」と渋い表情。チームの失策数「36」はリーグワースト。借金は再び今季ワーストタイの「8」となった。

◆前夜3連敗で2位に転落したが、先発した大竹が6回8安打2失点と試合を作り、1日で首位へ返り咲いた。2勝目を挙げた2年目の左腕は「取ってもらった分をしっかり守るという意識で投げた」とうなずいた。首位とはいえ、3位までが1ゲーム差にひしめく混戦は変わらない。工藤監督は「順位うんぬんよりも、いい状態をつくって戦っていくこと」と気を引き締めた。

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(1↑)
ソフトバンク
26222 0.542
(↑0.01)
-
(↓0.5)
93210
(+5)
190
(+2)
62
(+1)
47
(-)
0.262
(↑0.002
3.360
(↑0.03)
2
(1↓)
楽天
26231 0.531
(↓0.011)
0.5
(↑0.5)
93247
(+1)
233
(+4)
60
(-)
16
(+1)
0.256
(↓0.001)
4.460
(↑0.01)
3
(-)
西武
25231 0.521
(↑0.01)
1
(↑0.5)
94258
(+4)
258
(+1)
61
(+1)
61
(+1)
0.258
(↑0.001)
4.610
(↑0.07)
4
(1↑)
日本ハム
24242 0.500
(↑0.011)
2
(↑0.5)
93212
(+6)
206
(+4)
31
(+1)
21
(+2)
0.257
(↑0.001)
3.830
(-)
5
(1↓)
ロッテ
23241 0.489
(↓0.011)
2.5
(↓0.5)
95210
(+4)
201
(+6)
61
(+2)
37
(-)
0.242
(-)
3.740
(↓0.03)
6
(-)
ORIX
19273 0.413
(↓0.009)
6
(↓0.5)
94158
(+2)
207
(+5)
35
(-)
40
(-)
0.224
(↑0.001
3.840
(↑0.02)