日本ハム(☆4対3★)ロッテ =リーグ戦9回戦(2019.05.28)・札幌ドーム=
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ロッテ
0120000003601
日本ハム
00031000X41100
勝利投手:金子 弌大(2勝3敗0S)
(セーブ:秋吉 亮(0勝1敗9S))
敗戦投手:涌井 秀章(3勝2敗0S)

本塁打
【ロッテ】井上 晴哉(8号・2回表ソロ)

  DAZN
◆日本ハムが接戦を制した。日本ハムは0-3で迎えた4回裏、清宮の適時二塁打などで3点を奪い、同点とする。続く5回には王の内野ゴロの間に1点を挙げ、勝ち越しに成功した。投げては、先発・金子が今季2勝目。敗れたロッテは、最終回に一打同点の好機をつくるも、あと1本が出なかった。

◆北海道コンサドーレ札幌の元DFで、現在「コンサドーレ・リレーションズチーム・キャプテン」(C・R・C)を務める河合竜二氏(40)が試合前に始球式を行った。 本番前の練習では元日本ハムの森本稀哲氏(38)から「ボールの縫い目に指をかけると(球が)真っすぐいく」とアドバイスを受けた。結果はワンバウンド投球となったものの、初めての始球式を終え「緊張しました。マウンドに上がると全然違う。一生に1回はやりたいと思っていたので、こういう機会をもらえて光栄です。(自己評価に)投げられたというところでは50点。次はストライクをとりたいです」と話した。

◆日本ハム清宮幸太郎内野手(20)が、本拠地で今季初安打、初打点をマークした。 3点を追いかける4回1死二、三塁で迎えた第2打席。ロッテ先発涌井の4球目、見逃せばボールの外角高めの直球を振り抜き、右中間を破る2点適時二塁打とした。これで清宮は右手有鉤(ゆうこう)骨骨折のケガから復帰した24日の西武戦(メットライフドーム)から4試合連続打点を記録した。

◆日本ハム清宮幸太郎内野手(20)が、本拠地で今季初安打、初打点をマークした。 3点を追いかける4回1死二、三塁で迎えた第2打席。ロッテ先発涌井の4球目、見逃せばボールの外角高めの直球を振り抜き、右中間を破る2点適時二塁打とした。これで清宮は右手有鉤(ゆうこう)骨骨折のケガから復帰した24日の西武戦(メットライフドーム)から4試合連続打点を記録した。 清宮は「前の球が緩いボールだったので、もちろん変化球も頭にありましたけど、真っすぐの可能性も捨てずに待っていました。うまくバットをかぶせられたと思います。スコアリングポジションの場面では(涌井投手は)3割増しの力を発揮してくると聞いていたので、打席前からその準備はしていました」と話した。

◆ロッテは2回井上の8号ソロで先制。3回には清田の中前適時打などで2点を追加した。日本ハムは3回まで涌井に3安打。 日本ハムは4回、清宮の2点適時二塁打などで同点とした。さらに5回1死一、三塁から王柏融の遊ゴロで勝ち越した。 日本ハムは11安打4得点で2連勝。先発金子は本拠地初勝利で今季2勝目、秋吉が9セーブ目を挙げた。ロッテの連勝は2で止まり、勝率5割に。涌井は2敗目。

◆ロッテは逆転負けで、連勝は2で止まった。井上の2試合連続の8号ソロ、清田の6試合連続打点となる適時打で序盤3点のリードを奪ったが、4、5回にともに二遊間への併殺崩れで得点を許し逆転された。 井口資仁監督(44)は「野手でエラーのつかないミスがあり、ピッチャーの足を引っ張っているのかなと思う。これは二遊間の責任なんでしっかりと練習からやっていきたいと思います」と改善を求めた。

◆目の前に広がる光景に、心が沸き上がった。清宮がプロ2年目で、初めて札幌ドームのお立ち台に立った。「待ちに待ったというか、ずっと立ちたかった」。質問には「はい」と返事をしてから答える、堂々たる姿。 「リハビリの期間は、たくさんの方に支えてもらった。その方たちの力がなければ、ここに立てていない」。右手有鉤(ゆうこう)骨骨折からの復帰。今季初の本拠地には、最高の舞台が用意されていた。 ヒーローにふさわしい、価値ある仕事をした。3点を追う4回1死二、三塁。ロッテの先発涌井に2球で追い込まれたが、冷静に狙いを定めた。捕手江村が中腰で構えた、外角高めのボールゾーンへの139キロ直球に反応。鋭い打球は右中間を破り、2点適時二塁打になった。「前の方たちが出てくれたおかげで、ただの安打が打点になっている。本当に感謝ですね」。復帰から4試合連続打点も、1軍の野手最年少は謙虚に頭を下げ続けた。 勝負強さの根底には「楽しさ」がある。リハビリ中は、欠かさずに1軍の試合をテレビ観戦し、イメージトレーニングを重ねてきた。昇格後は5度の得点圏で、4度走者をかえしている。プレッシャーをはねのけ「チャンスは楽しい」と言い切る。昨季までチームメートのレアードも「力はもちろんあるけど、何よりも楽しそうにプレーする姿が良いよね」。"すしボーイ"も認める、清宮の武器だ。 チームを連勝に導く活躍に、栗山監督は「あの1点は、とても大きかった」と評価した。1万7557人の観衆が見つめる中、清宮はお立ち台で誓った。「チームに貢献して、日本一に向かって必死にやりたい」。まだ見ぬ楽しさを求め、歩んでいく。【田中彩友美】

◆日本ハム大田泰示外野手が今季7度目の猛打賞で打線をけん引した。 先頭の5回、3安打目となる右前打で出塁し、勝ち越しへの足がかりとした。6日のロッテ戦(ZOZOマリン)以来となる3安打の固め打ちに「シンプルに来た球を逆らわずに打てた。投手に合わせて打てるようにするのが大事」と話していた。

◆日本ハム王柏融外野手の力走が貴重な決勝点につながった。 同点の5回1死一、三塁の好機。打球は遊ゴロとなったが、併殺崩れとなり、勝利打点を挙げた。4回にも中堅フェンス直撃となる二塁打を放ち、3試合連続安打も記録した。「どんな形でも走者をかえすことを考えて打席に立った。自分のスイングができた」と納得の表情を見せた。

◆オリックスから今季加入した日本ハム金子弌大投手(35)が、6回途中を4安打3失点にまとめて、本拠地の札幌ドームで移籍後初勝利を挙げた。 3回までに3点のリードを許したが、4、5回は3者凡退。制球に苦しみながらも試合を作り、逆転機を呼び込んだ。先発と中継ぎ両方での起用が続く難しい役回りだが、4月18日オリックス戦(ほっともっと神戸)以来の2勝目となった。 苦しみながらも、熟練の投球で勝機を呼んだ。6回途中まで4安打3失点でまとめた金子は「自分の勝ちというより、チームの勝ちという感じ」と、逆転した味方打線に感謝した。今年から新たな職場となった札幌ドームで、移籍後初勝利し「ちょっと遅いのかな」とファンに謝罪。ロッテ涌井との沢村賞右腕対決を制したベテランは、記念球を手に「こういったボールが増えてくれば、それだけチームも勝つということ。これからもっと結果を残していきたい」と前を向いた。 2回、先頭の井上に11球目の速球をバックスクリーン左へ運ばれ「粘り負け」。続く3回にも先頭打者に四球を与え、失点につながった。「ここぞというところで、制球が甘くなってしまった」と、反省点も多かった。 新天地で、先発だけでなく、チームにとって新たな試みである「ショート・スターター」の第2先発など、さまざまな役割に挑戦している。登板間隔も不規則で、調整は難しそうだが、その苦労を表に出すことは決してない。 この日の朝、札幌ドームを背景にカモメを見たという栗山監督は「ああ、イヤだなって思ったんだよね。見た瞬間にロッテだと思ったよ」。ロッテのチームロゴは、カモメ。不吉な予感を覆した右腕の投球に「ピッチングが良いか悪いかは別として、こっちは信じている。勝ち星をつけてあげられて良かった」。チームも5月14日楽天戦以来、4カードぶりにカード頭を白星で飾った。【中島宙恵】

◆ロッテの清田育宏外野手(33)が28日、日本ハム9回戦(札幌ドーム)に「3番・右翼」で出場。三回に中前適時打を放ち、6試合連続打点をマークした。  「打ったのはカット(ボール)かスライダーだと思う。三塁ランナーが荻野だったので、前に飛ばせば何とかなると思っていた。結果的に間を抜けてくれて、ヒットで返せることができてよかったです」  1-0の三回。無死一塁から1番・荻野の三塁線を破る二塁打で二、三塁のチャンスをつくり、2番・鈴木の二ゴロの間に追加点。なお1死三塁から、続く清田が日本ハム先発・金子の初球をはじき返した。  プロ10年目のベテランは、21日のオリックス戦から自身初の4試合連続本塁打を放つなど絶好調。連続本塁打は26日に止まったが、これで7試合連続安打。まだまだ勢いは止まらない。

◆ロッテの4番井上が2試合連続の本塁打となる8号ソロを放った。二回、先頭で金子の11球目のスライダーをバックスクリーン左に運んだ。粘りが好結果を生み「とにかく先に点を取りたいという気持ちが強かった。結果的にホームランになってくれた」と喜んだ。  26日のソフトバンク戦では、六回の第4打席に3ランを放って勝利に貢献した。2戦連発は今季初めてだ。開幕直後は不振で2軍落ちも経験した主砲が、ようやく調子を上げてきた。

◆右手有鉤骨(ゆうこう)の骨折から復帰した日本ハム・清宮幸太郎内野手(20)が28日、ロッテ9回戦(札幌ドーム)に「7番・DH」で先発出場。四回に右中間2点二塁打を放ち、24日の1軍昇格から4試合連続打点をマークした。  患部を骨折した3月3日のオープン戦以来となる本拠地での試合。未来の4番が、北の大地で躍動した。  0-3の4回1死二、三塁で迎えた第2打席。2ストライクと追い込まれてからロッテ先発・涌井の139キロ直球をたたき、右中間を真っ二つに破った。  「前の球が緩いボールだったので、もちろん変化球も頭にありましたけど、真っすぐの可能性も捨てずに待っていました。うまくバットをかぶせられたと思います」と振り返った清宮。昨年3月のオープン戦で一直に倒れて以来となる涌井との対戦は「スコアリングポジションの場面では3割増しの力を発揮してくると聞いていたので、打席前からその準備はしていました」と万全だった。  その後、清水の中前打で三塁に進み、続く中島の一ゴロの間に同点のホームを踏んだ。

◆ロッテは28日、日本ハム9回戦(札幌ドーム)に3-4と逆転負け。連勝が2でストップした。  1点リードの四回1死一、三塁。一ゴロの送球を受けた遊撃手・平沢が併殺を狙って一塁へ送球も、大きく右にそれて同点。五回1死一、三塁では、遊ゴロを処理した平沢の二塁へのトスが遅れ併殺を奪えず、2度の併殺崩れで逆転を許した。  井口監督は「ゲッツーを取れるところ。余裕を持ったのかわからないですけど、もう少し急いでやらないといけないプレー。しっかり練習からやらせていきたい」と厳しい表情を浮かべた。  ユーティリティープレーヤーで、24日に脳振とう特例措置で抹消されていた三木が、29日にも再登録される。

◆豪快に左中間最深部へほうり込んだ。ロッテの4番・井上晴哉内野手(29)が28日、日本ハム9回戦(札幌ドーム)の二回、2試合連発となる先制の8号ソロを放った。  「変化球が多い投手なのでなんとか食らいついた。ポイントもジャストだった」  0-0の二回先頭。カウント2-2と追い込まれてから、日本ハム先発・金子のチェンジアップ、スライダー、シュートとあらゆる変化球に対してファウルで粘り「今季初めて見るので、打ちにいって前に飛ばなかったことで、気持ちを切り替えられた」。11球目の高めに浮いたスライダーをスタンドへ運んだ。  昨季オリックスに所属していた金子には、打率・125(8打数1安打)、0本塁打と沈黙。だが今季は初対戦でいきなりの豪快なアーチをお見舞いした。  前を打つ3番・清田も21日のオリックス戦から自身初の4試合連続本塁打を放つなど好調。「清田さんにはかないませんが、ちょっとずつ状態を上げていければ」と頼もしい主軸の打棒で、再び巻き返しを目指す。

◆日本ハムの金子は今季最長の5回2/3を投げて4安打3失点で4月18日以来の2勝目を挙げた。序盤に先制を許しながらも、味方の援護に助けられ「逆転してくれた打線に感謝です」と話した。  先頭打者への不用意な投球から失点した。二回は井上に高めへの失投をスタンドに運ばれ、三回は四球をきっかけに2点を失った。「注意はしていたが結果に表れていない。次回はより先頭打者を意識して投げたい」と反省した。 栗山監督(4試合連続打点の清宮に) 「まだまだこんなものじゃない。こんなので喜んでいる場合じゃない」

◆ロッテは拙守で3点のリードを守れなかった。四回、1点差とされてなお1死一、三塁で一ゴロ併殺を狙ったが、遊撃手の平沢の一塁への送球がそれて同点。五回1死一、三塁でも遊ゴロで併殺を完成させられず勝ち越し点を許した。  藤岡が負傷して離脱後、先発出場が続く平沢は「技術的なことは反省して、次頑張ります」と言葉を絞り出した。井口監督は「エラーの付かないミスで投手の足を引っ張っている。(五回の失点は)二遊間の責任。しっかり練習からやらせたい」と話した。 清田(三回1死三塁の場面で中前適時打を放ち、6試合連続打点) 「前に飛ばせば、何とかなると思っていた。結果的に間を抜けてくれた」 井上(二回に11球目を捉えて2試合連続となる8号ソロを放ち) 「打ちにいった中でファウルになっていたのが幸いした」

◆逆転負けで連勝が止まった。1点リードの四回1死一、三塁で併殺を狙った遊撃手・平沢の一塁悪送球で同点。五回1死一、三塁では遊ゴロを処理した平沢の二塁送球が遅れ、再び併殺崩れで勝ち越しを許した。ミスの続出に井口監督は「ゲッツーが取れるところ。もう少し急いでやらないと」と厳しい表情だった。

◆プロ2年目で初めて立った本拠地・札幌ドームのお立ち台。待ちに待った瞬間に顔をほころばせた。右手有鉤(ゆうこう)骨の骨折から復帰した日本ハム・清宮幸太郎内野手(20)が、3点を追う四回に右中間へ2点二塁打を放ち、24日の1軍昇格から4試合連続で打点をマークした。  「札幌ドームはものすごくやりやすい。温かい声援が力になりました」  0-3の四回1死二、三塁で2ストライクと追い込まれながら、涌井の高めの直球をたたいた。右中間を真っ二つに破る2点二塁打で1点差に迫り、逆転勝ちを呼び込んだ。  今季は中心打者として期待されたが、3月のオープン戦でファウルを打った際に右手首を痛めて手術を受けた。この日が本拠地での今季公式戦初出場。「僕は最初に打っただけ。(逆転は)皆さんのおかげです」と朗らかに笑った。  2カ月半のリハビリ期間中には「雰囲気もそうですし、どういう状況にあるのか気にしていた」と毎日のように1軍の試合をチェック。「オールブラックス」の愛称で知られるラグビーの最強軍団、ニュージーランド代表のドキュメンタリー番組を見て、戦う気持ちをかき立てた。  ファンが待ち望む今季初本塁打については「もちろん打ちたいですけど、きょうみたいに打点を稼ぐのも大事。そこは見失わないようにしたい」と表情を引き締めた。復帰後は4試合6打点と好調。美しい放物線が見られる日も、近いはずだ。 (中田愛沙美)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(1↑)
楽天
26221 0.542
(↑0.01)
-
(↓0.5)
94246
(+7)
229
(+2)
60
(+2)
15
(+1)
0.257
(↓0.001)
4.470
(↑0.05)
2
(1↓)
ソフトバンク
25222 0.532
(↓0.011)
0.5
(↑0.5)
94205
(+1)
188
(+3)
61
(-)
47
(+2)
0.260
(-)
3.390
(-)
3
(-)
西武
24231 0.511
(↓0.011)
1.5
(↓0.5)
95254
(+2)
257
(+7)
60
(+2)
60
(+1)
0.257
(↓0.002)
4.680
(↓0.04)
4
(-)
ロッテ
23231 0.500
(↓0.011)
2
(↓0.5)
96206
(+3)
195
(+4)
59
(+1)
37
(+1)
0.242
(↓0.001)
3.710
(↓0.02)
5
(-)
日本ハム
23242 0.489
(↑0.011)
2.5
(↑0.5)
94206
(+4)
202
(+3)
30
(-)
19
(+1)
0.256
(↑0.002
3.830
(↑0.02)
6
(-)
ORIX
19263 0.422
(↑0.013)
5.5
(↑0.5)
95156
(+3)
202
(+1)
35
(-)
40
(-)
0.223
(↑0.002)
3.860
(↑0.06)