西武(★5対6☆)日本ハム =リーグ戦12回戦(2019.05.26)・メットライフドーム=
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日本ハム
00001122061331
西武
0031000105810
勝利投手:上沢 直之(4勝2敗0S)
(セーブ:秋吉 亮(0勝1敗8S))
敗戦投手:マーティン(0勝3敗1S)

本塁打
【日本ハム】中田 翔(10号・5回表ソロ)

  DAZN
◆日本ハムは2点ビハインドで迎えた7回表、清宮の適時打などで2点を奪い、同点とする。続く8回には、近藤と中田の連続適時打が飛び出し、勝ち越しに成功した。投げては、先発・上沢が7回4失点で今季4勝目。敗れた西武は、最終回に一打同点の好機をつくるも、あと1本が出なかった。

◆西武ルーキーの松本航投手(22)が2勝目を狙う。西武で初登板初勝利は今季の松本航まで8人いるが、過去7人の2戦目の結果は黒星3人、勝敗なし4人。西武で初登板から2戦2勝した投手はまだいないが、今日の松本航はどうか。

◆西武のドラフト1位松本航投手のプロ2勝目が消えた。 5回まで1失点の好投。6回のマウンドに上がると、長打2本を打たれ2点差に追い上げられたところで交代した。5回2/3を6安打2失点。勝利投手の権利を得たものの、7回に平井が追いつかれたため、2勝目はならなかった。121球を振り返り「調子はよかったです。反省点は追い込んでから丁寧にいきすぎて、決めきれなかったことです。それが球数の多さにつながってしまいました」と話した。

◆日本ハム清宮幸太郎内野手(20)が、7回のチャンスで同点の中前適時打を放った。 3-4と1点差に追い上げて迎えた2死一、三塁の第4打席。西武の3人目、平井が投じた外角低めの直球を、きっちりセンター返し。今季1軍昇格後、3試合連続の打点をマークした。 3日連続「7番DH」で先発出場。第2打席の4回に振り逃げで出塁すると、6回の第3打席では西武先発の松本航から右翼線へ二塁打を放った。前日25日に20歳の誕生日を迎えたばかり。「真っすぐ1本でいきました。昨日の最終打席、同じようなチャンスの場面で打てなかったので、同点に追いつくことができてよかったです」とコメントした。

◆25日の西武戦で2回途中KOされた日本ハムのジョニー・バーベイト投手(26)が、みそぎの"ひげ剃り"で別人に変身した。 自慢の口ひげと、立派なあごひげをきれいにそり落として球場入り。「朝、みんなに新外国人選手と勘違いされたよ。『ようやく26歳に見えるようになった』と言われた」と照れ笑いした。 ここまで10試合に登板し、2勝2敗。防御率5・25と満足のいく結果は残せていない。「心機一転、あとは(大好物の)ラーメンの汁が付くのを避けるため」と、ひげを剃った理由を明かし「何か変えたいと思っていた。いいきっかけになったよ」と話した。

◆西武は3回、相手失策で先制すると、外崎と山川の適時打でこの回3点。先発松本航は3回まで3安打無失点。 4点を追う日本ハムは5回、中田の10号ソロ本塁打で1点を返した。6回2死二塁では中島が適時二塁打を放ち、2点差とした。 日本ハムは7回、清宮の中前適時打で同点。8回に近藤の適時打で勝ち越し、3試合ぶりの勝利。上沢が4勝目。秋吉が8セーブ目。西武は連勝が5で止まった。マーティンが3敗目。

◆西武ドラフト1位松本航の続投が裏目に出て、連勝が5でストップした。 1失点で折り返した5回の時点で113球。辻監督は「1イニングでも多く先発には投げてほしかった」と6回を託したが、長打2本で2点差に追い上げられ交代。勢いづいた日本ハムの猛攻を受け、プロ2勝目が消えた。 同監督は「2勝1敗で(カードを)勝ち越したことを御の字と思うしかない」と割り切って話した。

◆日本ハム中田翔内野手が26日の西武12回戦で9年連続2桁本塁打となる今季10号を放った(連続2桁本塁打の球団記録は張本勲17年連続=59~75年)。 中田は昨季まで8年連続15本塁打以上で、球団では張本勲14年連続(60~73年)、田中幸雄9年連続(94~02年)に次ぎ、小笠原道大8年連続(99~06年)に並んでいる。

◆日本ハムの主将中田翔内野手の節目の1本が、逆転勝利を呼び込んだ。4点を追う5回に、9年連続2ケタ本塁打となる10号ソロ。 「自分のスイングをしようとしていたので、それがはまってくれてよかった」という1発が反撃ののろしとなり、チームは3連敗を阻止した。7回には1点差に迫る犠飛、勝ち越した直後の8回には適時打で6点目をたたき出すなど大活躍。「(先発の)上沢にも勝ちが付いたし、よかったね」と振り返った。

◆日本ハム清宮幸太郎内野手が勝負どころで結果を出した。1点を追う7回2死一、三塁で「昨日の二の舞いを踏まないように」と中前に同点適時打。 25日は2点を追う8回2死二、三塁で凡退し、悔しい20歳の誕生日となった。一夜明けは勝利に貢献する一打でリベンジに成功。「まだまだ振れてはいない。これから振っていって、調子を上げていきたい」と前を向いた。

◆主将のメモリアル弾が、チームをよみがえらせた。日本ハム中田翔内野手(30)が西武12回戦(メットライフドーム)の5回に10号ソロを放ち、9年連続2桁本塁打を達成した。試合前半はミスも相次いぐ重い展開も、中田の節目の1発で悪い雰囲気を一掃。チームは最大4点差をはね返す逆転勝利で連敗を2でストップした一振りで、勝利の女神を振り向かせた。中田が試合の流れを変えた。4点を追う5回2死無走者。フルカウントに追い込まれていた。「割り切っていた。自分のスイングをしようとしていたので、それがハマってくれてよかった」。直球に絞り、ドラフト1位ルーキー松本航の145キロ直球にアジャスト。力感なく、それでもしっかりと振り切ってとらえた打球はバックスクリーンへ飛び込んだ。 追撃の10号ソロで、9年連続2ケタ本塁打を達成した。「そんなん、どうでもいいし」と、ぶっきらぼうに話すが、節目の1発でチームは息を吹き返した。ミスが続出した試合前半から一転、中盤以降は押せ押せムードに変わった。中田は7回に犠飛で同点のお膳立てをし、8回には勝ち越した直後に貴重な追加点となる中前適時打。主将が、4点ビハインドをはね返す逆転勝利の旗手となった。 チームの顔として、開幕から奮闘を続ける。試合後に息を切らしながらメットライフドームの長い階段を上っていった中田は「たまってるよ。移動試合はやったらアカン。一気に来る、疲れが」と漏らした。今カードの初戦は札幌から所沢へ当日移動の試合で、肉体的には堪える日程。だが、キャプテンはここまで、大田とともに開幕からスタメン出場を続ける。根底には「チームの勝ちにだけ、こだわってやっていきたい」という使命感。個人記録よりも、勝つことへの執念が体を突き動かす。 打てば流れを変えられる存在だけに、ちょっとした感覚も大事にしている。5月23日楽天戦の試合前には、バットのグリップエンド部分を入念に紙ヤスリで削った。「何か、ひっかかる」とL字型のグリップへの違和感から、なだらかに太くなっていくタイカッブ型のようなグリップに自ら加工。必死に削ったその日に9号本塁打が飛びだし、そこからの4試合で12打数5安打、打率4割1分7厘、2本塁打、6打点。「やっぱ、削らんとな」とメーカーにタイカッブ型は発注する予定はなく、プチ験担ぎを継続するつもりだ。それも全て、チームの勝利のため。「上沢にも勝ち付いたし、よかったね」。苦しい時こそ、中田キャプテンが頼りになる。【木下大輔】

◆日本ハム近藤健介外野手が勝ち越し打を含む今季4度目の3安打猛打賞で、守備のミスを取り返した。 3回2死三塁の場面で、三ゴロを処理して一塁へ悪送球。先制点を献上した。「守備でミスをして足を引っ張っていたので、取り返すことだけを考えていた」。8回2死三塁から、真ん中に入った直球を捉えて勝ち越しの右中間二塁打。「調子の波をなくしてチームに貢献したい」と、言葉に力を込めた。

◆日本ハム清宮幸太郎内野手(20)が1軍復帰後初のマルチ安打を記録し、逆転勝利に大貢献した。 西武戦(メットライフドーム)の6回に右翼線へ二塁打を放ち、2点目のチャンスメークをすると、7回2死一、三塁では中前へ同点適時打を放った。25日同戦では勝負どころで凡退し、苦い思いをしたが、一夜明けてリベンジに成功。上り調子で28日からは本拠地・札幌ドームでのロッテ3連戦に臨む。強い気持ちが、打球に乗り移った。清宮が逆転勝利の流れを強く、引き寄せた。1点を追う7回2死一、三塁。「昨日の二の舞を踏まないように」と入った打席の初球だった。低めのボールに食らいつき、中前へはじき返す同点適時打。一塁塁上で、思わず白い歯がこぼれた。 25日同戦での悔しさを反骨のパワーに変えた。24時間前、2点を追う8回2死二、三塁で打席に立った。一打同点、本塁打なら逆転の場面も、結果は三邪飛。試合後、球場を後にする際には「くそー」と吐き出して天を仰いだ。求められる役割は、打ってチームの勝利に貢献すること。「同じ失敗はしないようにと思っていた」。前日の失敗を、この日の成功につなげた。 6回には二塁打を放ってチャンスメークし、中島の適時二塁打で2点目のホームを踏んだ。この日の2安打は、ともに初球を打った。「自分らしさかなと思う」と振り返ったように、打てる球を積極的にとらえにいく姿勢が結果につながった。昨季は打てない球に手を出すケースも目立ち、栗山監督から課題の1つに挙げられていた。故障で出遅れはしたが、着実なステップアップを予感させる2安打だった。 前夜は家族とともに20歳を祝い、軽くビールにも挑戦。勝負どころで打てなかった苦々しさを、大人の嗜みで流し込んで、勝利に貢献した。前日は感じられなかった「充実感があります」と笑顔を見せた上で「まだまだ振れてはいない。これから振っていって、調子を上げていきたい」と続けた。次は、本拠地の札幌ドームでチームを勝利に導く。【木下大輔】

◆日本ハム上沢直之投手の力投が、劣勢を挽回する起点となった。3、4回に味方の失策絡みで4失点も、気持ちを切り替えた。 「今日は、こういう日なんだ、と。清水に『粘り強く投げていくわ』と言いました」。4回までに88球を投げたが、関係ない。折れそうな心を立て直し、5回以降は追加点を許さず7回を投げきると、ついに打線が8回に勝ち越しに成功。4勝目が舞い込んだ。 エースの使命を果たそうと必死だった。不運な失点が重なっても「中継ぎの方も連投が続いていた」と、長いイニングを投げきることを意識。「序盤が苦しい展開でも諦めずに投げ続けることが大事なんだなと感じました」と、強いメンタルで目の前の打者を1人ずつ打ち取った結果、最高の結末が待っていた。「粘りながら投げられて良かった」と有言実行の123球だった。

◆日本ハム・ドラフト7位ルーキーの福田俊投手が、新人一番乗りで1軍初昇格を果たした。 西武戦は出番が訪れず、1軍デビューは28日ロッテ戦以降となった。北海道出身のサウスポーは「しっかり結果を出さないと意味がない」と地元デビューへ向けて、気を引き締めていた。

◆日本ハム・清宮幸太郎内野手(20)が26日、西武12回戦(メットライフ)に「7番・DH」で3試合連続の先発出場。1点を追う七回2死一、三塁から平井の初球136キロを捉え、同点の中前適時打を放った。  「真っすぐ一本でいきました。昨日の最終打席、同じようなチャンス(2点を追う八回2死二、三塁)の場面で打てなかったので、同点に追いつくことができてよかったです」  四回の第2打席では右翼線二塁打を放ち、今季初の複数安打をマーク。右手有鉤骨(ゆうこう)の骨折で出遅れていた若きスラッガーの調子が上がってきた。

◆西武は序盤に4点のリードを奪ったが、救援陣が崩れて連勝が5で止まった。4-2の七回に平井が4安打を浴びて同点に追い付かれ「全部失投。真っすぐが全部中途半端だった。修正できなかった僕の責任」と肩を落とした。  八回はマーティンが2死三塁で近藤に適時二塁打、中田に適時打を浴び、2点を勝ち越された。辻監督は勝ちパターンの継投で逆転を許し「うちの手を打った結果だから」と責めなかった。

◆西武のドラフト1位ルーキー松本航は本拠地で初登板し、六回途中まで2失点と上々の投球だった。四回まで毎回、得点圏に走者を背負ったが踏ん張り「辛抱するところで辛抱できた」とうなずいた。五回にソロを浴び、4-1の六回に2本の二塁打で1点を奪われて降板。救援陣が逆転され2勝目は逃した。  本拠地初登板は「マウンドはすごく投げやすくて声援が一段と大きくて力をもらった」と言う。球数が121球とかさみ「追い込んでから慎重になりすぎた。もうちょっと早いカウントで勝負できたら」と課題を挙げた。 辻監督(松本航に) 「球数が多すぎる。もっと大胆にやってくれればいい」

◆日本ハムの上沢は7回を投げ、味方の失策が絡んで4点を奪われたが、自責点0と好投した。4勝目を挙げ「長いイニングを意識して投げた。序盤が苦しい展開でもあきらめずに投げ続けることが大事なんだと感じた」と喜んだ。  粘り強い投球で味方の逆転を呼んだ。栗山監督は「勝ちを付けさせてあげることができて良かった」と目尻を下げた。 近藤(八回に勝ち越しの適時二塁打) 「走者をかえすことだけ考えて打席に入った」 中田(五回に9年連続10号のソロ) 「チームの勝ちだけにこだわっていきたい」 秋吉(8セーブ目) 「低めを投げることを意識した」

◆中田が五回に10号ソロ。球団(前身を含む)では張本勲の17年、田中幸雄の10年に次ぐ、9年連続の2桁本塁打を記録した。2安打3打点の主砲は「チームの勝ちにだけ、こだわってやっていきたい」。同点打の清宮については「いい働きをしてくれている。周りどうこうじゃなく、伸び伸びやってくれればチームのためになる」と期待した。

◆日本ハム・清宮が今季初の2安打を放った。マルチ(複数)安打は昨年9月30日の西武戦以来、通算7度目。1年目の昨季は2安打を放った試合が4度あり、3安打猛打賞も8月25、26日の楽天戦で2試合連続でマークしている。  中田が10号ソロを放ち、9年連続9度目の2桁本塁打。日本ハム(前身球団を含む)では17年連続の張本勲(1959-75年)、10年連続の田中幸雄(93-2002年)に次いで3人目。

◆右手有鉤(ゆうこう)骨の骨折から復帰3試合目の日本ハム・清宮幸太郎内野手(20)が26日、西武12回戦(メットライフ)の七回に同点の中前適時打を放つなど、2安打1打点。今季初の複数安打で1軍昇格から3試合連続打点をマークした。前日25日に20歳の誕生日を迎えた若きスラッガーが、チームの逆転勝利に貢献した。  どんなときも諦めない-。劣勢を清宮のバットがはね返した。3-4で迎えた七回2死一、三塁。西武3番手、平井が投じた初球の136キロ直球を捉え、強烈な打球を中前に運んだ。  「昨日も同じような場面で回ってきた。同じ失敗しないように。打った瞬間、抜けたと思いました」  同点打に一塁ベース上でにっこり。前日25日は、2点を追う八回2死二、三塁の好機で三邪飛。今季初安打をマークしたがチームは敗れ、悔しさが残っていた。  1年目の昨季は7本塁打を記録した大砲は、1-4の六回1死でも、初球をたたいて右翼線二塁打を放った。今季初の複数安打をマークし、右手有鉤(ゆうこう)骨の骨折から復帰後、3戦目の初白星だ。「やっぱり、うれしいですね」と素直に喜んだ。  誕生日だった前日の試合後には、球場で観戦した父の克幸さん(51)ら家族と食事に出掛けた。成人を迎え、お酒を解禁。ビールを少し口に含んだが、「まだですね」とおいしさは分からなかったという。  昨季の開幕前は限局性腹膜炎で入院し、出遅れた。チーム屈指の大食漢だが、それから小麦粉類などを抜く「グルテンフリー」や乳製品を抜く「カゼインフリー」に挑戦するなど、食生活も気を付けるようになった。大好きなパスタやチーズ類もプレーのために我慢している。  チームは連敗が止まり、28日から今季初めて本拠地・札幌ドームでロッテ戦に臨む。「(状態は)良くなっていますね。まだまだ振れていないので、これから振っていって調子を上げたい」と清宮。20歳の若武者が、上位浮上へのキーマンとなる。 (中田愛沙美)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
25212 0.543
(↓0.013)
-
(-)
95204
(+2)
185
(+8)
61
(-)
45
(-)
0.260
(↓0.001)
3.390
(↓0.04)
2
(1↑)
楽天
25221 0.532
(↑0.01)
0.5
(↓1)
95239
(+4)
227
(+1)
58
(+1)
14
(-)
0.258
(-)
4.520
(↑0.08)
3
(1↓)
西武
24221 0.522
(↓0.011)
1
(-)
96252
(+5)
250
(+6)
58
(-)
59
(+2)
0.259
(↓0.001)
4.640
(-)
4
(-)
ロッテ
23221 0.511
(↑0.011)
1.5
(↑1)
97203
(+8)
191
(+2)
58
(+3)
36
(+2)
0.243
(↑0.002)
3.690
(↑0.04)
5
(-)
日本ハム
22242 0.478
(↑0.011)
3
(↑1)
95202
(+6)
199
(+5)
30
(+1)
18
(-)
0.254
(↑0.002
3.850
(↑0.06)
6
(-)
ORIX
18263 0.409
(↓0.01)
6
(-)
96153
(+1)
201
(+4)
35
(+1)
40
(-)
0.221
(↓0.002)
3.920
(↓0.01)